{ "372000222_0": "「――翼ッ! 未来くんが担当しているエリアで\\n 電波障害が発生したッ!」", "372000222_1": "「例のグラウスヴァインスーツで間違いないだろうッ!\\n すぐに急行してくれッ!」", "372000222_2": "「承知しましたッ!」", "372000222_3": "「――ッ! あれは……」", "372000222_4": "「また貴様たちかッ!\\n 何故我々の邪魔をするッ!」", "372000222_5": "「そりゃ、お前らが腐った理由で\\n 行動起こしてっからだろうがッ!」", "372000222_6": "「同胞と居場所を奪われた復讐の\\n どこが腐った理由だと言うのだッ!」", "372000222_7": "「装者さんたちに直接勝負を挑まず、無関係の人に\\n 迷惑かけてますからねぇ、八つ当たりですね」", "372000222_8": "「うるさい、うるさい、うるさいッ!\\n 我々は命を賭して、装者たちに絶望を与えるのだッ!」", "372000222_9": "「落ち着け、この者たちを説得する意味は無い」", "372000222_10": "「かくなる上は、アルカ・ノイズを命の限り召喚し続け\\n 街ごと消滅させてしまうのだッ!」", "372000222_11": "「おおッ!」", "372000222_12": "「なッ! なぜだ――ッ!」", "372000222_13": "「ぐおぉぉぉ……。\\n 我らを攻撃してどうするッ!」", "372000222_14": "「制御がッ! 制御が利かぬぅぅッ!」", "372000222_15": "「ぐあぁぁぁぁ……」", "372000222_16": "「うわぁ……。\\n 自分たちで召喚したアルカ・ノイズにやられちゃいましたよ」", "372000222_17": "「あ? 果てしなく迷惑な野郎どもだねッ!\\n 逆恨みした上に自滅しやがってッ!」」", "372000222_18": "「マズイです。\\n 姐さんがキレてしまってます」", "372000222_19": "「いいから、このアルカ・ノイズたちを撃ちまくれッ!」", "372000222_20": "「グラウスヴァインスーツ……。やはりここにいたかッ!\\n ――それにしても、なんという数のアルカ・ノイズだ」", "372000222_21": "「本部――ッ!」", "372000222_22": "「クッ! やはり通信は繋がらないか……", "372000222_23": " やむを得んッ! 風鳴翼、参戦するッ!」", "372000222_24": "「チッ!」", "372000222_25": "「姐さん、落ち着けッ!\\n 今はアルカ・ノイズの殲滅だけ考えようや」", "372000222_26": "「そうそう。\\n 街の人に被害が出たら、元も子もないですからねッ!」", "372000222_27": "「はあぁ――ッ!」", "372000222_28": "「なんとかアルカ・ノイズたちは倒しましたが……」", "372000222_29": "「錬金術師たちは、とっくに炭になってやがんな」", "372000222_30": "「あの……ありがとうございましたッ!\\n もう……どうなることかと……」", "372000222_31": "「……避難施設はあっちだ。\\n とっとと行きな」", "372000222_32": "「は、はいッ!」", "372000222_33": "(小日向たちの言うように、やはり\\n 市民を護るために戦っているとでも言うのか……)", "372000222_34": "「街の防衛に尽力頂き感謝する。\\n しかし、あなた方の存在を危惧する向きもあるのだ」", "372000222_35": "「できれば同行頂けないだろうか?」", "372000222_36": "「…………」", "372000222_37": "「……姐さん、どうすんだこれ?」", "372000222_38": "「フンッ! 相手にする必要はない。\\n 行くぞ」", "372000222_39": "「待ってくれ。\\n せめて正体を明かしてくれないか?」", "372000222_40": "「……あ?」", "372000222_41": "「……ッ!?」", "372000222_42": "(ヘルメット越しでも分かる……\\n こちらへ向ける強い視線は……)", "372000222_43": "(なぜだ……わたしは……\\n この視線を、知っている……?)", "372000222_44": "「待てッ! 話は終わっていないぞッ!」" }