{ "367000522_0": "「シンフォギア装者両名ッ!\\n ブリル協会との戦闘を開始ッ!」", "367000522_1": "「コンソールに食らいつけッ!\\n 俺たちにできる全力でサポートするんだッ!」", "367000522_2": "「――ッ! 響さんが被弾ッ!\\n ブリルロイドの猛追を受けていますッ!」", "367000522_3": "「急ぎ左の区画へ誘導しろッ!\\n 上手くいけば敵を挟み撃ちにできるッ!」", "367000522_4": "「あんのバカ、何やってんだ……ッ!\\n 突っ込みすぎだって……ッ!」", "367000522_5": "「……なあ。前に言っていた、\\n お前に手を伸ばしてくれたという者……」", "367000522_6": "「それは、あの2人のことか?」", "367000522_7": "「――ッ!」", "367000522_8": "「お前の様子を見ていれば分かる」", "367000522_9": "「……そうだ」", "367000522_10": "「独りぼっちになっていたあたしに、\\n 敵だったのに、手を差し伸べてくれた」", "367000522_11": "「ずっと拒否し続けてたのに、\\n それでも諦めてくれないから……」", "367000522_12": "「いつの間にか、\\n いるのが当たり前の存在になってたんだ」", "367000522_13": "「そうか……」", "367000522_14": "「実はな……、\\n オレにも、友達がいたことがあるんだ」", "367000522_15": "「そうなのか?」", "367000522_16": "「名を、モーリッツという」", "367000522_17": "「モーリッツは、オレと同じ、総統候補の1人だった」", "367000522_18": "「他人を蹴落とすことしか考えていない他の候補とは違って、\\n モーリッツは優しくて、頭がよくて――」", "367000522_19": "「オレはそんなモーリッツが好きだった」", "367000522_20": "「そういえば、過去に一度だけ、彼が言っていたんだ……」", "367000522_21": "「支配のための戦争をする必要はない、\\n 和解の道があるんじゃないかって……」", "367000522_22": "「そいつは、今どうしてるんだ?」", "367000522_23": "「……さあな」", "367000522_24": "「じゃあお前は、どう思ってるんだよ?」", "367000522_25": "「戦い以外の可能性を、\\n お前自身は信じたいと思わないのか?」", "367000522_26": "「オレ……オレは……」", "367000522_27": "「装者両名、健闘していますッ!\\n しかし、ブリルロイドを退けるには至らず……ッ!」", "367000522_28": "「所詮はその程度かッ!」", "367000522_29": "「お前たちにブリル協会を止めることはできん。\\n やはり、我々こそ頂点に立つにふさわしいのだ……ッ!」", "367000522_30": "「――ッ!」", "367000522_31": "「……ダメだ……。\\n オレは、ブリル協会の総統なんだぞ……」", "367000522_32": "「レオ……」", "367000522_33": "「くッ!\\n 防御を突破できない……ッ!」", "367000522_34": "「私は先に進ませてもらうぞ」", "367000522_35": "「お前たちがなぶり殺しにされるのを見学するほど、\\n 暇ではないのでな」", "367000522_36": "「待て……ッ!」" }