{ "401000232_0": "「これなら――ッ!」", "401000232_1": "「なかなかいい攻め手だ。だが、まだまだッ!」", "401000232_2": "「脇が甘いぞッ!」", "401000232_3": "「きゃあ――ッ!?」", "401000232_4": "「う、く……まだ……ッ!」", "401000232_5": "「いや、そろそろ休憩を入れたほうがいいだろう」", "401000232_6": "「そう、します……」", "401000232_7": "「どうだ。何かは掴めそうか」", "401000232_8": "「まだ、なんとも……。\\n それより、ありがとうございました」", "401000232_9": "「いや、俺もいい鍛錬になった」", "401000232_10": "「にしても、どうして急に俺と手合わせを?\\n まさか未来くんから頼まれるとは、いささか驚いたぞ」", "401000232_11": "「……みんなと比べて力不足を感じるから、\\n 少しでも早く強くなりたいって思ったんです」", "401000232_12": "「それに、弦十郎さんは響の師匠だから、\\n わたしも響みたいに強くなりたいって……」", "401000232_13": "「……響くんと一緒に行けなかったことを気にしているのか」", "401000232_14": "「……はい」", "401000232_15": "「やっぱりわたしも行ってはダメでしょうか?」", "401000232_16": "「わるいな、それは許可できない。\\n だが、それほど心配する必要はないさ」", "401000232_17": "「…………」", "401000232_18": "「もしあの世界蛇が出たとしても、\\n 一度遭遇しているからこそ無茶はしないはずだ」", "401000232_19": "「それに翼もクリスくんも一緒だからな」", "401000232_20": "「だけど……わたしもせっかく正式な装者として\\n 認めてもらえたのに」", "401000232_21": "「もっとみんなの力になりたい……」", "401000232_22": "「君は、自分が思っている以上にみんなの力になっているさ。\\n だから、あせる必要はない」", "401000232_23": "「ありがとうございます」", "401000232_24": "「それでも気が晴れないようであれば、\\n その想い、俺にぶつけてこいッ!」", "401000232_25": "「はい、もう1本お願いしますッ!」" }