{ "103000111_0": "S.O.N.G.始動", "103000111_1": "「2人とも、新しい司令室には慣れたようだな」", "103000111_2": "「ええ。二課の時のクセが抜けきらず、\\n 時々戸惑うこともありますけどね」", "103000111_3": "「『Squad of Nexus Guardians』、略して『S.O.N.G.』。\\n シンフォギアを扱う私たちに相応しい部隊名ですよね」", "103000111_4": "「とはいえ、シンフォギア・システムを初めとする異端技術を\\n 目の届く所で管理したいという国連の本音も透けて見えますが」", "103000111_5": "「お上の思惑など、どうでも良いさ」", "103000111_6": "「我々二課が国連直轄のS.O.N.G.と再編成されるきっかけと\\n なったシャトル救出任務――」", "103000111_7": "「ナスターシャ教授の亡骸を帰すためという、いささか私的な\\n 目的もあったが、実際にあの事件の持つ意味は大きかった」", "103000111_8": "「日本の特異災害対策機動部では出来ない、国際的な災害や\\n 事態に対処するには、国連直轄の立場というのは悪くない」", "103000111_9": "「半年以上ノイズの観測がされなくなっているとはいえ、\\n 異端技術による脅威が完全に消失したわけではない」", "103000111_10": "「俺たちがすべきことは、人々が安心して笑って、メシ食って、\\n 幸せな夢を見ることができる、そんな世界を守ることだッ!」", "103000111_11": "「こんにちは~ッ!」", "103000111_12": "「メディカルチェックの結果、\\n 目立った異常はないってよ」", "103000111_13": "「そうか、ならば良かった。翼がロンドンにいる現状では、\\n 動ける装者は君たち2人に限られる。何かあっては大変だ」", "103000111_14": "「……さすがに、調くんと切歌くんをLiNKER無しで\\n 任務に当たらせるわけには行かないしな」", "103000111_15": "「心配しすぎなんだよ。少しくらいの任務でどうにかなるほど\\n あたしらはヤワじゃないっての……」", "103000111_16": "「そういえば、調ちゃんも切歌ちゃんも、リディアンに通える\\n ようになってよかったよねッ! 師匠、ありがとうございますッ!」", "103000111_17": "「俺は何もしちゃいないさ。ただ、望む環境への切符を用意した\\n だけに過ぎない。リディアンでどう過ごすかは本人次第だ」", "103000111_18": "「せっかく入った後輩だ。\\n ちゃんと先輩のあたしが面倒を見てやるよ」", "103000111_19": "「そうだな。よく見てやってくれ」", "103000111_20": "「了解です、師匠ッ!」", "103000111_21": "「……ところでクリスちゃん。この前調ちゃんたちとも話して\\n たんだけど、もうすぐだね~。翼さんとマリアさんのライブ」", "103000111_22": "「ん? ああ、そうだったな」", "103000111_23": "「クリスちゃんももちろん見るよね? ね?」", "103000111_24": "「当たり前だろ? せっかくのあいつらの晴れ舞台だしな」", "103000111_25": "「クリスちゃんの家ってテレビおっきかったよね?」", "103000111_26": "「ん? ああ、割と大きい方だったかな。\\n それがどうかしたのか?」", "103000111_27": "「何でもないよ~。いやー、本当に楽しみだよね~ッ!」", "103000111_28": "「……なんか気持ち悪いな、お前。\\n 何かおかしな事考えてるんじゃねーだろうな?」", "103000111_29": "「ううん。何にもー」", "103000111_30": "「楽しそうな話をしているところ悪いが、シミュレータの\\n 準備が整ったようだ。2人とも、訓練に入ってくれ」", "103000111_31": "「了解ですッ! ほら、クリスちゃん、行こう?」", "103000111_32": "「ま、待てッ! 人の手を引っ張るなッ!」" }