{ "339000921_0": "「はあああぁぁぁ――ッ!」", "339000921_1": "「ぐうぅッ! やるじゃないか……。\\n だが、無理してるのが丸わかりだぞ」", "339000921_2": "「そんなことはない……ッ!」", "339000921_3": "「どうにか気力で踏ん張っているといったところだろ?」", "339000921_4": "「黙れ……ッ!」", "339000921_5": "「あ……」", "339000921_6": "「あんたは、その子を護っていてくれ……。\\n これ以上無茶をさせたら、本当に死んじまうッ!」", "339000921_7": "「でも、あなただけじゃ……」", "339000921_8": "「オレは大馬鹿野郎だッ!\\n その子が悪いやつじゃないってわかってたのにッ!」", "339000921_9": "「あんたみたいに、手を差し伸べることをしなかった。\\n そんな自分に腹が立つッ!」", "339000921_10": "「…………」", "339000921_11": "「その子を絶対に助けるッ!\\n だから、あんたは、その子の傍にいてやってくれッ!」", "339000921_12": "「……ええ、わかったわ」", "339000921_13": "「頑張るじゃないか……、しかし無駄だッ!」", "339000921_14": "「なんなのよ……この数……」", "339000921_15": "「ぐッ……まだこんなにいたのかよ……」", "339000921_16": "「お前も遊び足りないだろ?\\n まだまだ、いくらでも追加してやるぞ」", "339000921_17": "「この数を相手にするのは無理よ。\\n やっぱり、わたしも――」", "339000921_18": "「ダメだッ! その子が危険に晒されるッ!」", "339000921_19": "「けれど、その怪我で戦うなんて無茶よッ!」", "339000921_20": "「オレは――ッ!」", "339000921_21": "「小僧、僕たちは動くことが出来ない……、\\n お前だけでも一旦引いて、科特隊で態勢を整えるんだ」", "339000921_22": "「……嫌ですッ!」", "339000921_23": "「何故だ、小僧……?」", "339000921_24": "「……ここは一旦引くべきですよ、先輩」", "339000921_25": "「あいつは……」", "339000921_26": "「あの子は、命がけでオレたちを護ったんだッ!\\n 捕らえようとした、オレたちのことをッ!」", "339000921_27": "「…………」", "339000921_28": "「オレがあんなに迷ってなかったら……、\\n もっと早く助けようとしていれば……」", "339000921_29": "「こんなことになったのは、オレのせいだ……」", "339000921_30": "「あなた……」", "339000921_31": "「あの子が命を懸けたのに、オレが……、\\n オレが、退くわけにはいかないだろうッ!」", "339000921_32": "「だって、オレは――」", "339000921_33": "「うおおおぉぉぉぉ――」", "339000921_34": "「ウルトラマンなんだッ!!」", "339000921_35": "「なんだ……ッ!? その力はッ!」" }