{ "339000332_0": "「はああぁぁ――ッ!」", "339000332_1": "「このおぉぉッ!」", "339000332_2": "「負けないデスよおぉぉッ!」", "339000332_3": "「はぁ、はぁ……ようやく、1体……」", "339000332_4": "「周りの人たちは無事みたい」", "339000332_5": "「なんとかうまく誘導できたデスけど……、\\n たった1体にすごく苦戦したデス……」", "339000332_6": "「わたしたち3人が全力でかかって、\\n ようやく1体を倒せる程度だなんて……」", "339000332_7": "「やっぱり、わたしたちの攻撃が通じてないんだ……」", "339000332_8": "「へー、あんたら、大したことないんだね」", "339000332_9": "「あなたは――、\\n いえ、あなたも……」", "339000332_10": "「ウルトラマン……?」", "339000332_11": "「でも、ちょっと違う気がするデスけど……」", "339000332_12": "「うん、ウルトラマンはウルトラマンでも、\\n ボクのはエーススーツだから」", "339000332_13": "「エース……?」", "339000332_14": "「最初のウルトラマンに、セブンに……、\\n 一体どれだけいるんデス?」", "339000332_15": "「しかし、この程度の相手に手こずるなんて、\\n ちょっと見込み違いだったかな」", "339000332_16": "「そのしゃべり方……、\\n あなた、まさか――」", "339000332_17": "「そう、ボクだよ、ボク。北斗星司さ」", "339000332_18": "「えっ、さっきナンパしてきた……?」", "339000332_19": "「ナンパじゃないって言ったよね。\\n 話を聞こうとしただけだろ」", "339000332_20": "「ちょっと待ってね。\\n すぐにこいつを片付けちゃう――」", "339000332_21": "「――からさッ!」", "339000332_22": "「今ので仕舞いだねッ!」", "339000332_23": "「すごい……」", "339000332_24": "「まあ、君らとは異星人を相手にしてきた年季が違うから」", "339000332_25": "「やっぱり慣れの問題なんデスかね……」", "339000332_26": "「動きを見る限り、特別な違いがあるとは思えないけど……、\\n それよりも……」", "339000332_27": "「どうしたんデス、調?」", "339000332_28": "「やっぱり、あのスーツに秘密があるのかな……」", "339000332_29": "「…………?」", "339000332_30": "「改めて、ボクの名前は北斗星司。\\n ウルトラマンをやってるのさ」", "339000332_31": "「――なんなら、ボクの仲間にしてあげても良いよ。\\n 君らにはそれなりに見どころがありそうだしね」", "339000332_32": "「なんでそんな話になるんデスか?」", "339000332_33": "「だって君ら、科特隊と喧嘩したんだろ\\n ボクも事情があって、あの組織からは睨まれていてね」", "339000332_34": "「どうしてわたしたちのことを?」", "339000332_35": "「情報収集は得意なんだよ。\\n まあ、些細な問題さ」", "339000332_36": "「もう一度聞くよ?\\n ボクに協力しないか?」", "339000332_37": "「なんのために?」", "339000332_38": "「ボクと手を組めば、科特隊を見返してやれる」", "339000332_39": "「わたしたちは、そんなことに興味はないわ」", "339000332_40": "「情報を入手しててね。最近、色々とおかしなことが起きて、\\n 科特隊も手一杯になってるって」", "339000332_41": "「君らと手を組もうとしたけど、それも失敗したってね」", "339000332_42": "「だからといって、あなたと組む理由にはならないわ」", "339000332_43": "「気づいてないみたいだから忠告しておくけど。\\n 君らの力は、ボクらと違って異星人には通用しないッ!」", "339000332_44": "「…………ッ!」", "339000332_45": "「その話……詳しく聞かせて」", "339000332_46": "「ふーん、君は何か勘づいてるみたいだね。\\n まあ、教えてあげてもいいけど……」", "339000332_47": "「このままここにいると、そろそろ科特隊が来ちゃうな。\\n 鉢合わせするのも面倒だし、この続きはまた今度」", "339000332_48": "「一体、なんなのかしら……」", "339000332_49": "「なんだか思わせぶりな話ばっかりだったデス……」", "339000332_50": "「うん、でも、\\n 力のこと、もう少し聞きたかった……」" }