{ "339000242_0": "「うぅ……やっぱり攻撃が\\n 通じてない気がするデスよ……」", "339000242_1": "「シンフォギアでは\\n 力不足だというの?」", "339000242_2": "「でも、ウルトラマンスーツは違うみたい……」", "339000242_3": "「逃すかッ!」", "339000242_4": "「イギャアアァァ――」", "339000242_5": "「イアァ……アァ……」", "339000242_6": "「随分と手間をかけさせてくれたな」", "339000242_7": "「イアァ~……アァ~……」", "339000242_8": "「なんだ、こいつは……、\\n 妙な声を出しやがって……」", "339000242_9": "(あの子、こんなときまで歌を……)", "339000242_10": "(感じる……。悲しくて、苦しくて……、\\n 辛い想いが歌を通して伝わってくる……)", "339000242_11": "「まあいい。さっさと済ませるか……」", "339000242_12": "「待って……ッ!」", "339000242_13": "「なんだッ! 邪魔をするなと言っているッ!」", "339000242_14": "「もう大人しくなってるわ……」", "339000242_15": "「だからどうした?」", "339000242_16": "「今なら殺さなくても捕まえられるでしょッ!」", "339000242_17": "「これだけの被害を出している。抹殺対象としては十分だ」", "339000242_18": "「なんてことを言うんデスかッ!」", "339000242_19": "「黙れ。貴様らに口を出される筋合いはない」", "339000242_20": "「フィグ……イヤァァ~……」", "339000242_21": "「明らかに怯えているじゃないッ!」", "339000242_22": "「…………ッ」", "339000242_23": "「えッ……なに……?」", "339000242_24": "「タ……フィ……ギァ……テ……」", "339000242_25": "「あ……」", "339000242_26": "「これ以上、茶番には付き合っていられないッ!」", "339000242_27": "「やめてッ!」", "339000242_28": "「貴様、いい加減にしろよ……」", "339000242_29": "「お願いだから……」", "339000242_30": "「……自分が何をしているのかわかっているのか?」", "339000242_31": "「ええ。今はっきりと聞こえたのよ。\\n あの子は『助けて』と言っていたわ」", "339000242_32": "「馬鹿も休み休み言えッ!」", "339000242_33": "「少し時間がほしいだけなの。\\n わたしがこの子と話をしてみるから……」", "339000242_34": "「くだらんッ!\\n ヒーローごっこがしたいなら、よそでやれッ!」", "339000242_35": "「ちょっと、その言い方は聞き捨てならないデスッ!」", "339000242_36": "「次は貴様か?\\n どいつもこいつも邪魔ばかりしやがって……」", "339000242_37": "「そっちこそ、少しは人の話を聞いたらどうデスか?」", "339000242_38": "「貴様らの話など、聞く価値は無いッ!」", "339000242_39": "「なんデスと……?\\n いくらなんでもひどすぎデスッ!」", "339000242_40": "「凶悪な異星人をかばうよりは遥かにマシだ」", "339000242_41": "「むかっ腹にきたデス……ッ!」", "339000242_42": "「あッ、イフロ星人が――」", "339000242_43": "「グゥ……フィギャアアァァァァ――」", "339000242_44": "「しまったッ! 追うぞ、小僧ッ!」", "339000242_45": "「行かせないデスッ!」", "339000242_46": "「切歌……」", "339000242_47": "「そこをどけ……」", "339000242_48": "「どかないデスッ!」", "339000242_49": "「ふざけるなよ……?」", "339000242_50": "「諸星さん、イフロ星人が――」", "339000242_51": "「クソッ……見失ったか……ッ!」", "339000242_52": "「どうしてくれる?\\n まさか貴様らはあいつの味方なのかッ?」", "339000242_53": "「だったら、どうだって言うんデスか?」", "339000242_54": "「切ちゃんッ!」", "339000242_55": "「いいだろう。そこまで言うからには覚悟しろよ……ッ!」", "339000242_56": "「ちょっとちょっと、諸星さんッ!\\n 流石にまずいですよッ!」", "339000242_57": "「相手は異星人じゃないんですからッ!」", "339000242_58": "「構わん。凶悪な異星人の味方だ。\\n 同じように処分してやるッ!」", "339000242_59": "「やれるもんならやってみるデスッ!」", "339000242_60": "「どうやら理解できていないようだな……。\\n あの異星人が地球人を襲ったら貴様らの責任だぞッ!」", "339000242_61": "「――ッ!?」", "339000242_62": "「切ちゃんッ!\\n この人たちと喧嘩してる場合じゃないよ」", "339000242_63": "「諸星さん……いったん基地に戻りましょう」", "339000242_64": "「あんたたちも、一緒に来てくれ。\\n 流石にこのままってのは、マズイだろ?」", "339000242_65": "「ええ……、\\n そうね……」", "339000242_66": "「チッ、面倒なことになったものだ……」", "339000242_67": "「それはこっちも同じデスッ!」", "339000242_68": "「まだやると言うのかッ?」", "339000242_69": "「諸星さんッ!」", "339000242_70": "「切ちゃんッ!」", "339000242_71": "(わたしがこだわりすぎたせいで……、\\n こんなことになってしまった……)", "339000242_72": "(でもあの子は、この前よりも明確に助けを求めていた)", "339000242_73": "(それならわたしは助けたい。たとえ相手が誰であっても、\\n 救いを求めているのなら……)" }