{ "337000231_0": "「アングィスマリシアスによる包囲網を狭めよッ!\\n 追いつめればそれだけ、装者は力を発揮するッ!」", "337000231_1": "「何で、おじいちゃんがあの怪物を――」", "337000231_2": "「アングィスマリシアスを操っているのでしょうかッ!?」", "337000231_3": "「存外にカラスの行水。\\n 女の子の湯浴みが長いものとは、勝手な思い込みであったか」", "337000231_4": "「説明がほしいよッ、おじいちゃんッ!」", "337000231_5": "「……」", "337000231_6": "「全ては国のため。\\n 国を守護するメックヴァラヌスのために他ならぬ」", "337000231_7": "「メックヴァラヌスの、――ですか?」", "337000231_8": "「どういうことッ!?\\n あの怪物は、いったい――」", "337000231_9": "「拝火教に伝わる邪竜アジ・ダハーカの化石より培養された兵器。\\n メックヴァラヌスと祖を同じとする、いわば姉妹のようなモノ」", "337000231_10": "「――メックヴァラヌスとッ!?」", "337000231_11": "「姉妹とおっしゃったのですか?」", "337000231_12": "「竜姫がその身に纏うのは、アジ・ダハーカのメックヴァラヌス。\\n その原型を三等分して扱えるようにした負荷低減モデルである」", "337000231_13": "「あの怪物と、あたしたちは同じ――」", "337000231_14": "「メックヴァラヌスをより完成した兵器へと磨き上げるため、\\n より多くの、より真に迫った各種データが必要なのだ」", "337000231_15": "「そのためにシンフォギア装者と、\\n アングィスマリシアスを戦わせているのだ」", "337000231_16": "「…………」", "337000231_17": "「……本当に?」", "337000231_18": "「今の言葉に偽りなど欠片もない。\\n すべては、この国のためと――信じてもらいたい」", "337000231_19": "「…………」", "337000231_20": "(仮に、今の言葉に嘘はなかったとしても――\\n おじいさんは、どこかに嘘をついているような……)", "337000231_21": "(二課本部が襲われたあの日――)", "337000231_22": "「……やはり、罠だったのかもしれないな」", "337000231_23": "「――罠ッ!?\\n さっき代行も言ってたけれど、それってどういう……」", "337000231_24": "「竜姫の3人を遠くに引き離し、自由に動けるようにするために、\\n ここに敵を呼び出して、無辜の人々を襲わせたとも考えられる」", "337000231_25": "「……」", "337000231_26": "(竜姫と装者が戦わざるを得ない状況を作り出すために……\\n Dモジュールを使わざるを得ない状況を作り出すために……)", "337000231_27": "(……つまりは、わたしたちでデヴァステイターの人体実験をし、\\n メックヴァラヌスの強化に必要なデータを取るために……)", "337000231_28": "(手首のブレスレット――\\n ドラゴンブレスには、いったいどれだけの……)", "337000231_29": "「――見てッ!\\n シンフォギア装者が逃げようとしているッ!」", "337000231_30": "「ふん、そうはさせぬわ」", "337000231_31": "「――くッ……\\n こちらが撤退の素振りを見せると途端に――」", "337000231_32": "「こいつらッ、標的をあたしらから、\\n 街のあちこちに切り替えてくれやがるッ!」", "337000231_33": "「街に被害が広がらないようにしなきゃッ!\\n 誰かの血が流れないようにしなきゃッ!!」" }