{ "331000141_0": "「なるほどなるほどッ!\\n 話は聞かせてもらいましたよッ!」", "331000141_1": "「こ、この声は、まさか……」", "331000141_2": "「ご存知Gフォース兵器開発主任、天才科学者こと\\n ドクター・ウェルとは僕のことですッ!」", "331000141_3": "「……」", "331000141_4": "「おや? 反応が薄いですね。\\n ゴジラとの戦闘はさすがに堪えましたか」", "331000141_5": "「ところで、先ほどシンフォギアという兵器について\\n 話していましたねッ!」", "331000141_6": "「あ、ああ、そうだけど……」", "331000141_7": "「実にそそられるッ!\\n 一体どこのどなたがそんなものをッ!?」", "331000141_8": "「おい、ウェルッ!\\n ラボからわざわざ何しに来た」", "331000141_9": "「僕を除け者にして面白そうなことをしている\\n あなたが悪いんですよ」", "331000141_10": "「面白いことなんてしてねえよ」", "331000141_11": "「なんだ、こいつは?」", "331000141_12": "「彼は兵器開発、さらにはゴジラの分析を取り仕切っている\\n 責任者。我々はウェル博士と呼んでいます」", "331000141_13": "「そう、僕がドクター・ウェルッ!\\n 以後、お見知りおきを。不思議な少女たちッ!」", "331000141_14": "「よ、よろしく……」", "331000141_15": "「彼は脳神経外科が専門で、DNAコンピュータの開発や、\\n 対ゴジラ用の様々な試作機械も作っている優秀な科学者です」", "331000141_16": "「へー、天才となんとかは紙一重って本当なんだな」", "331000141_17": "「僕はゴジラを倒した英雄となるッ!\\n そのために日夜研究をしているのですよッ!」", "331000141_18": "「え、英雄ね……。というか、黙ってないで\\n あんたもこいつの相手をしてくれ」", "331000141_19": "「ごめんなさい、あまりの事態に\\n どうやら思考が停止していたみたい」", "331000141_20": "「どうしてよりによってこの人なの……」", "331000141_21": "「知ってるやつなのか?」", "331000141_22": "「……あとで説明してあげるわ」", "331000141_23": "「で、何しに来たんだ?」", "331000141_24": "「彼女たちと手を組むに当たって、待機場所が必要となるはず。\\n そこで、我がラボを彼女たちに提供しましょうッ!」", "331000141_25": "「なるほど。そばに置いてシンフォギアを観察したいんだな」", "331000141_26": "「私は構いませんが、あなたたちはそれでいいですか?」", "331000141_27": "「あたしは別にどこだって構わないよ。\\n やることは変わらないからね」", "331000141_28": "(組織内部に居場所ができるのはありがたいこと。\\n それがたとえ、誰のもとであっても)", "331000141_29": "(だから割り切りなさい。\\n これは仕方のないことなの、我慢しないと……)", "331000141_30": "「わたしも、問題ありません……」", "331000141_31": "「にしては、苦虫を噛み潰したような顔してるぞ」", "331000141_32": "「では、彼女たちはありがたくいただいていきますね。\\n 行きましょう、おふたりとも。研究室へと案内しますよ」", "331000141_33": "「よ、よろしくお願いするわ……」" }