{ "370000921_0": "「ナツミさん、フォニックゲインの研究には\\n いつも頭を抱えてたじゃないですか?」", "370000921_1": "「そうよッ! どうにかなるもんじゃないでしょうッ!?」", "370000921_2": "「エクスドライブになれたら、バリアを破れるんスよね?」", "370000921_3": "「あの程度のバリアなら破れるはずッ!」", "370000921_4": "「なら、どうにかするしかないっスねッ!」", "370000921_5": "「ナツミ、本当にどうにかできるのねッ!?」", "370000921_6": "「専門分野じゃないので、正直なところ分からないっス」", "370000921_7": "「ちょっとナツミさん、ふざけてる場合じゃ……」", "370000921_8": "「フォニックゲインが歌から発せられるエネルギーである以上、\\n 科学的に増幅する方法があるはずっス」", "370000921_9": "「よく聞いて、言うとおりに動いてほしいっス。\\n まずはその部屋を減圧して、少し室温を上げるっス」", "370000921_10": "「ちょっと苦しいかも知れないっスけど、これで音の振動と\\n 屈折率の効率を最適化したっス」", "370000921_11": "「次に音圧の計算が……、\\n みなさんの歌声がだいたい100dBなので……」", "370000921_12": "「副隊長とS.O.N.G.のおふたりで、12mの正三角形状に\\n 並んでほしいっス」", "370000921_13": "「ちょっと、わたしはッ!?」", "370000921_14": "「隊長は準備が終わるまで、みなさんが攻撃されないよう\\n ララーダの攻撃を捌いてほしいっス」", "370000921_15": "「くッ! 仕方ないわッ!\\n 急いでよねッ!」", "370000921_16": "「副隊長たちは、フォニックゲインを右隣の人に再配置、\\n 受けた人はアガートラームの調律機能で右隣に受け渡し」", "370000921_17": "「これを繰り返してほしいっス」", "370000921_18": "「なるほど、3人のアガートラームで、\\n フォニックゲインのベクトル操作を……」", "370000921_19": "「じゃあ、わたしから始めるわよッ!\\n セレナ、受け止めてッ!」", "370000921_20": "「はいッ!\\n 次、お願いしますッ!」", "370000921_21": "「しっかりッ!」", "370000921_22": "「きついッ……けどッ!」", "370000921_23": "「みんなのために……頑張るッ!」", "370000921_24": "「亜光速に達したっスッ!\\n 隊長、みなさんが循環させてるフォニックゲインを突くっス」", "370000921_25": "「簡単に言ってくれるわねッ!」", "370000921_26": "「……そこよッ!」", "370000921_27": "「これでアスピレーター原理で圧縮された\\n フォニックゲインが増幅するはず……成功っスッ!」", "370000921_28": "「しっかり受け取ったわッ!」" }