{ "316000542_0": "「ヤントラ・サルヴァスパから力を得たギアで、\\n オートマシンに対抗できる様になったのはいいが――」", "316000542_1": "「今度は数で押してくるとはなッ!」", "316000542_2": "「キリが無いな。一体どこから現れているんだ?」", "316000542_3": "「二課が突き止めてくれればいいんだけどな」", "316000542_4": "「そうだな……。\\n それまでは泥縄でも現れる端から潰していくしかないが」", "316000542_5": "「ほんとに、骨が折れる」", "316000542_6": "「装者がわたしたち2人きりなんだ。仕方あるまい」", "316000542_7": "「あのバカ、いい加減戻って来いって」", "316000542_8": "「む。噂をすれば、だ――」", "316000542_9": "「はあああ――ッ!!」", "316000542_10": "「やっぱり堅いッ!?」", "316000542_11": "「よく戻ったな」", "316000542_12": "「はい、ただいま戻りましたッ!」", "316000542_13": "「ったく。おせーぞ」", "316000542_14": "「……ッ!」", "316000542_15": "「シャロンちゃんッ! 今帰ったよッ!」", "316000542_16": "「あれ。でも、どうしてシャロンちゃんもここに?」", "316000542_17": "「オートマシンが出現したと聞いて、どうしてもついてくると\\n 言ってな……危険だと言ったんだが」", "316000542_18": "「もしかして、\\n それで翼さんとクリスちゃんもそのギアになれたんですねッ!」", "316000542_19": "「それもこれもこの子のおかげだ」", "316000542_20": "「そういうことだ」", "316000542_21": "「…………」", "316000542_22": "「そっか。ありがとうね、シャロンちゃん」", "316000542_23": "「……(こく)」", "316000542_24": "「――ッ!」", "316000542_25": "「あ、わたしのギアも、またッ!?」", "316000542_26": "「このギアが3人揃えば怖い物なしだ」", "316000542_27": "「ああ。一気に殲滅する。行くぞ、立花ッ!」", "316000542_28": "「はいッ!!」", "316000542_29": "「殲滅完了、っと」", "316000542_30": "「毎回こうだと良いんだがな」", "316000542_31": "「これもシャロンちゃんのおかげだね」", "316000542_32": "「……シャロンちゃん?」", "316000542_33": "「…………」", "316000542_34": "「なんか、顔色が――」", "316000542_35": "「――ッ!?」", "316000542_36": "「シャロンちゃん、どうかした――ッ?」", "316000542_37": "「シャロンちゃんッ!」", "316000542_38": "「おいッ! しっかりしろッ!」", "316000542_39": "「待たせた。メディカルチェックの結果が出た」", "316000542_40": "「シャロンちゃんの容態、どうなんですか?」", "316000542_41": "「状況は想像以上に深刻だった」", "316000542_42": "「そんなッ!?」", "316000542_43": "「具体的にはどの程度なのですか?」", "316000542_44": "「全身に聖遺物の侵食が増大し、\\n 既に重要器官にまで及びだしているそうだ」", "316000542_45": "「立花くんから先ほど貰った情報と比較しても、\\n かなり危険な症状だ」", "316000542_46": "「そんな……」", "316000542_47": "「でも前回のメディカルチェックじゃ、\\n そこまでじゃなかったんだろ?」", "316000542_48": "「ああ。ここ数日で急速に進んだと見るのが妥当だろう」", "316000542_49": "「でも……、どうして急に……」", "316000542_50": "「……まさかッ!?」", "316000542_51": "「何か心当たりがあるのか?」", "316000542_52": "「わたしたちのギアを変化させたあの力……」", "316000542_53": "「――ッ!?\\n あの力が、侵食を加速させたってことかよッ!」", "316000542_54": "「それじゃあ、\\n わたしたちを助けるために……」" }