{
"316000131_0": "「…………」",
"316000131_1": "「お嬢ちゃん、どこから来たの?」",
"316000131_2": "「…………」",
"316000131_3": "「お名前は?」",
"316000131_4": "「…………」",
"316000131_5": "「まいったな。\\n 何も喋ってくれないか」",
"316000131_6": "「喋れないの?」",
"316000131_7": "「…………(こくり)」",
"316000131_8": "「そっか……」",
"316000131_9": "「弱ったな……。どこの誰かもわからないのでは、\\n どこに連れて行ったら良いものか」",
"316000131_10": "「それにあの服装……。\\n どこかの病院か施設から抜けてきたんじゃないのか?」",
"316000131_11": "「……確かに、そんな風な服装ではあるな……」",
"316000131_12": "「ともかく、ずっと森の中というわけにもいかないだろう。\\n とりあえず、街まで出るとしよう」",
"316000131_13": "「あ、はい。そうですね」",
"316000131_14": "「さ、お姉ちゃんたちと行こうか?」",
"316000131_15": "「…………」",
"316000131_16": "「手を上げろッ!」",
"316000131_17": "「ええッ! だ、誰ッ!?」",
"316000131_18": "「どこの組織の者だ?」",
"316000131_19": "「それはこちらの台詞だ」",
"316000131_20": "「いきなり銃をつきつけてくるなんて、穏やかじゃないな」",
"316000131_21": "「ん? 女と子供だけ……だと。\\n それにその変わった格好……」",
"316000131_22": "「他に仲間はいるのか?」",
"316000131_23": "「いませんッ! わたしたちだけですッ!」",
"316000131_24": "「まさか、この子たちがノイズを……?」",
"316000131_25": "「…………」",
"316000131_26": "「……待て。\\n 皆、銃を下ろせ」",
"316000131_27": "「司令、ですが……」",
"316000131_28": "「良い。\\n どうやら、その者たちは敵ではないようだ」",
"316000131_29": "「その、声は……」",
"316000131_30": "「……むッ?」",
"316000131_31": "「お、お父様……ッ!?」",
"316000131_32": "「翼さんの、お父さん……?」",
"316000131_33": "「我々は特異災害対策機動部だ」",
"316000131_34": "「悪いが、今ここで何があったのか説明してもらいたい」",
"316000131_35": "「そして君たちが、一体何者なのかも」",
"316000131_36": "「随分と他人行儀だな」",
"316000131_37": "「わたしたちの世界とは違う事情ですかね……?」",
"316000131_38": "「わたしたちは――」",
"316000131_39": "「うわぁ――ッ!?」",
"316000131_40": "「どうしたッ!?」",
"316000131_41": "「司令、新手が――」",
"316000131_42": "「あれは……まさかッ!」",
"316000131_43": "「……オートマシンッ!?」",
"316000131_44": "「オートマシン?」",
"316000131_45": "「見たこともない敵だな」",
"316000131_46": "「気をつけろ、突っ込んでくるぞッ!\\n ――立花ッ!」",
"316000131_47": "「ええッ!? な、なんでわたしッ!?」",
"316000131_48": "「……ッ!?」",
"316000131_49": "「掴まってッ!!」",
"316000131_50": "「ちょッ! 追って来たッ!?」",
"316000131_51": "「なに?」",
"316000131_52": "「まさか、狙いはその少女かッ!?」",
"316000131_53": "「ええーッ! なんでッ!?」",
"316000131_54": "「そんなことわかるかよッ! 今はとにかく迎撃するぞッ!」",
"316000131_55": "「う……うんッ!」",
"316000131_56": "「ここで待っててね、すぐ終わりにするからッ!」",
"316000131_57": "「…………」"
}