{ "309000941_0": "「ここなら、思いっきり戦えるね」", "309000941_1": "「聖遺物は人の手に余る代物。\\n ましてや、ネフィリムの細胞など玩具にしてはならない」", "309000941_2": "「うん」", "309000941_3": "「ねえ、姉さん」", "309000941_4": "「何かしら?」", "309000941_5": "「すごく、いい風だね」", "309000941_6": "「……ええ。そうねッ!」", "309000941_7": "「フフ……」", "309000941_8": "「こんな状況だというのに、いやに嬉しそうね?」", "309000941_9": "「あ、ごめんなさい……」", "309000941_10": "「別に謝らなくていいわ」", "309000941_11": "「わたし、マリア姉さんとこうして、\\n 一緒に、同じ方向を向いて立っているのが嬉しくて……」", "309000941_12": "「怪盗をやりたいなんて言ったのも、マリア姉さんと\\n 少しでも一緒にいたかったからなのかもしれない」", "309000941_13": "「セレナ……」", "309000941_14": "「あ、でも、マムを助けたかったっていうのは本当だよ」", "309000941_15": "「わかってるわ。セレナの優しさは、\\n わたしが一番よく知っているもの」", "309000941_16": "「それに、わたしもセレナと同じ気持ちよ」", "309000941_17": "「え?」", "309000941_18": "「わたしも、今この状況を楽しんでる。\\n 不謹慎かもしれないけど……」", "309000941_19": "「隣にセレナがいてくれて、とても嬉しい」", "309000941_20": "「マリア姉さん……」", "309000941_21": "「フフ、さて、イトコも到着したことだし、\\n そろそろ決着をつけましょう」", "309000941_22": "「うん」", "309000941_23": "「やっと追いついたッ!\\n なんか落ちてた細胞サンプルは拾っておいたよッ!」", "309000941_24": "「ありがとうございます」", "309000941_25": "「早かったわね。黒幕は警察に任せればいい。\\n あとは……」", "309000941_26": "「――こいつを倒すだけよッ!」", "309000941_27": "「それなら話は簡単ですねッ!」", "309000941_28": "「怪盗ファントムシスターズ、\\n みんなでやっつけましょう」", "309000941_29": "「いくわよッ!」", "309000941_30": "「やあ――ッ!」", "309000941_31": "「はあああ――ッ!」" }