{ "303000542_0": "「良かった……本当に」", "303000542_1": "「そういえば社に武者ノイズが出たって驚いてたけど、\\n どうしてなんだ?」", "303000542_2": "「はい、それはここに今まで倒した武者ノイズの\\n 持っていたムラマサの欠片があるからです」", "303000542_3": "「今までって――アタシたちが倒したやつデスかッ!?」", "303000542_4": "「知らなかった……」", "303000542_5": "「言ってませんでしたからね。砕ける前のムラマサがこの社に\\n あったというのは、以前話したかと思います」", "303000542_6": "「それはこの場所こそがムラマサの封印に\\n 最適な場所だからなのです」", "303000542_7": "「最適って……他の場所じゃどうしてダメなんデス?」", "303000542_8": "「ムラマサの持つ不幸を振りまく呪いの為です。\\n この場所はそれが抑えられる唯一の場所なので……」", "303000542_9": "「そんな特別な場所だったんだ……」", "303000542_10": "「なんだかややこしい事になってんだな……」", "303000542_11": "「ところで、ムラマサってどれくらいの大きさなんだ?\\n 破片は数十あるとか言ってたよな?」", "303000542_12": "「……そうですね。\\n 元々ここにあったムラマサは二尺二寸八分でして」", "303000542_13": "「にしゃく……? それって何の単位デスか?」", "303000542_14": "「ああ。メートル法に直せばおよそ69cm弱ですね」", "303000542_15": "「欠片がひとつ1cmくらいで、今まで集めた欠片の数が\\n えっと――」", "303000542_16": "「……おいおい、まだあと60個以上集めなきゃならないって\\n ことかよッ!?」", "303000542_17": "「先は、ものすごく長そうデスね……」" }