{ "385000321_0": "「しッ、また奴らよッ!」", "385000321_1": "「隠れてッ!」", "385000321_2": "「は、はいデスッ」", "385000321_3": "「――すると、文献と照らし合わせれば、\\n この一帯が怪しいんだな?」", "385000321_4": "「ああ。だが、それらしき通路や部屋が見当たらない。\\n 地図が間違っているのか、あるいは――」", "385000321_5": "「……あいつらの話によれば、\\n どうやら聖遺物は近いみたいね」", "385000321_6": "「どうするの?\\n 奴らが聖遺物を見つけるのを待つ?」", "385000321_7": "「いえ、こちらから先制しましょう。――ドクター、その間に\\n 聖遺物のある場所を突き止めてほしいのだけれど」", "385000321_8": "「デデデデースッ!?\\n 過激な作戦デスッ!」", "385000321_9": "「……なるほど、承りました。\\n 戦闘中だとて、見つけてしまって構わないのでしょう?」", "385000321_10": "「フ……大した自信だこと。\\n 是非お願いするわ」", "385000321_11": "「あいつらは空間移動の手段を持っている。\\n 聖遺物を持ったまま消えられたら、追跡は不可能よ」", "385000321_12": "「確かに。\\n それに今なら、こっちから仕掛けられる」", "385000321_13": "「なるほど……。アタシはてっきり、\\n マリアちゃんが痺れを切らしてしまったのかと思ったデス」", "385000321_14": "「だから、マリアちゃんって言うなッ!」", "385000321_15": "「でも、相手にはギアの出力を落とせる\\n 改造レーベンガーがいるデスよ?」", "385000321_16": "「アンドロイドのボディを遠隔操作している\\n アタシはともかく……2人が大変なんじゃないデスか?」", "385000321_17": "「そこでナツミの発明品よ」", "385000321_18": "「発明品?\\n そういえば、何か渡されていたデスね」", "385000321_19": "「ええ。鹵獲した改造レーベンガーをナツミが分解して、\\n フォニックゲイン減衰機構の仕組みを解明してくれたわ」", "385000321_20": "「改造レーベンガーが発生させている特殊な音波に、\\n 真逆の音波をぶつけて相殺するこの装置……」", "385000321_21": "「いわば、アンチフォニックゲイン減衰機構があれば、\\n 何も問題はないわ」", "385000321_22": "「な、なんだかややこしい名前デスね」", "385000321_23": "「ぶっつけ本番だけど、やるしかないね」", "385000321_24": "「ええ。それに、装置がなかったところで、\\n やることは変わらない……でしょ?」", "385000321_25": "(ナツミが頑張ってくれたんだから、\\n ここからはわたしの出番よ)", "385000321_26": "「それじゃあ、みんな……行くわよッ!」", "385000321_27": "「了解(デース)ッ!」", "385000321_28": "「そこまでよッ、ウロボロスッ!」", "385000321_29": "「な、シンフォギア装者……ッ!?\\n なぜここにッ!?」", "385000321_30": "「慌てるなッ!\\n こっちにはこれがあるッ!」", "385000321_31": "「フハハハッ、こいつをくらえッ!」", "385000321_32": "「そうくると思ったわよッ!\\n あんたの発明品、信じてるわよ、ナツミ――ッ!」", "385000321_33": "「な、なんだッ!?\\n 何が起こったというのだッ!?」", "385000321_34": "「なんともない……。\\n 減衰機構を無効化できてるッ!」", "385000321_35": "「ナイス、ナツミッ!\\n 帰ったら褒めてあげるわッ!」", "385000321_36": "「一気にぶった切るデスッ!」" }