{ "201023511_0": "ペガサス幻想", "201023511_1": "「全力で行くぞ!」", "201023511_2": "「うんッ! わたしも全力で返すからッ!」", "201023511_3": "「おおおおおお――!」", "201023511_4": "「はあああああ――ッ!」", "201023511_5": "「その気迫、完全にオレたちと\\n 同等まで小宇宙が高まってるな!」", "201023511_6": "「うんッ! もう小宇宙を燃やす感覚にも慣れてきたよッ!\\n おかげで、あなたのステップや息遣いまで感じ取れるッ!」", "201023511_7": "「なら!\\n 更にペースを上げていくぞ!」", "201023511_8": "「望むところだよッ!」", "201023511_9": "「燃え上がれ――オレの小宇宙!」", "201023511_10": "「わたしの小宇宙よッ!」", "201023511_11": "「……これでも互角か!\\n これは、千日戦争になるかもしれないな!」", "201023511_12": "「……それって、なんのこと?」", "201023511_13": "「実力伯仲した2人の黄金聖闘士が、それぞれの最強の技同士を\\n 放ちあった時に起こる、膠着状態のことさ」", "201023511_14": "「わたしたち、黄金聖闘士じゃないけどね」", "201023511_15": "「でも、もうキミは、オレのライバルでもあるだろ?\\n だから――この渾身の一撃も、防ぎきって見せろ!」", "201023511_16": "「これが、聖闘士同士の友情の深め合いと言うなら――ッ!?」", "201023511_17": "「いくぞ! ――ペガサス流星拳!」", "201023511_18": "「オレのペガサス流星拳まで捌ききるとは……、\\n 恐れ入ったよ」", "201023511_19": "「わたしこそ、いきなりアレは驚いたよ……。\\n 本気の本気だったよね?」", "201023511_20": "「手を抜く方が失礼だろ?」", "201023511_21": "「それは……そうなんだろうけど……」", "201023511_22": "「なんにしても、キミももう一人前の聖闘士だ!」", "201023511_23": "「だからわたし、聖闘士じゃないんだけどね?\\n わたし用の聖衣をくれるんなら嬉しいけど……」", "201023511_24": "「そう言えば、どうしてペガサスの聖衣を選んだの?\\n かわいいから? やっぱりデザインって決め手になるよね?」", "201023511_25": "「バカ! 聖衣は自分で選ぶんじゃない。\\n 聖闘士になって、聖衣に選ばれるんだ」", "201023511_26": "「……子供の頃の話なんだけどさ、聖衣を手に入れるために、\\n ギリシャに渡って、魔鈴さんって人に訓練してもらって――」", "201023511_27": "「最初は小宇宙なんて全然感じられなくて。\\n 何年も修行して、段々と分かるようになったんだよな」", "201023511_28": "「それじゃ、その人がキミの師匠なんだね」", "201023511_29": "「ああ! 尊敬する師匠だ。魔鈴さんがいなければ、\\n オレは聖衣を手に入れるどころか、聖闘士にもなれなかった」", "201023511_30": "「そっか、聖衣もわたしのギアみたいに、\\n 誰かの想いを繋ぐものなんだ……」", "201023511_31": "「やっぱり、聖衣はシンフォギアと似てるね」", "201023511_32": "「そうかもしれないな。\\n キミのそのギアにも、オレの想いが繋がっているなら嬉しいよ」", "201023511_33": "「わたし、このギアで聖闘士たちのプライドを\\n 傷つけるようなことは絶対にしないって、約束するよッ!」", "201023511_34": "「頼んだぞ!」", "201023511_35": "「うんッ! しっかり頼まれますッ!」", "201023511_36": "「……おいッ! また敵が迫ってきてるぞッ!」", "201023511_37": "「星矢、準備は――いいようだな」", "201023511_38": "「ああ、準備万端だ!\\n ――行こう!」", "201023511_39": "「うんッ!\\n 燃えろッ! わたしの小宇宙ッ!」" }