{ "329000341_0": "「う……ん……」", "329000341_1": "「ハッ!?」", "329000341_2": "「ここ、は……?」", "329000341_3": "(そうか。追跡を撒くために、\\n 欺瞞術式を張りつつ、ここで身を伏せていたが……)", "329000341_4": "(焼却の反動と疲労で、意識を失っていたというわけか)", "329000341_5": "(だが、オレはどれだけの間、意識を?)", "329000341_6": "「あ~ら起きちゃった。残念~」", "329000341_7": "「もうちょっと寝ててもよかったんだゾ」", "329000341_8": "「なるほど。意識を失った間に、\\n 欺瞞術式が解除されていたというわけか」", "329000341_9": "(だが、意識を取り戻す前に見つからずに済んだのは、\\n 不幸中の幸いか)", "329000341_10": "「もうちょっとで寝首をかけたのに。ざーんねん」", "329000341_11": "「ガリィ、ミカ……」", "329000341_12": "「あん? 気安く呼ぶんじゃねーよ、この偽物がッ!」", "329000341_13": "「オレが偽者、だと……」", "329000341_14": "「あたしたちはオマエを捕まえに来たんだゾ」", "329000341_15": "「成る程、奴め。どこまでも周到なことだ」", "329000341_16": "「さっきから、何をぶつくさ言ってるのかしら?」", "329000341_17": "「さあ、とっとと始めるんだゾッ!」", "329000341_18": "「クッ。戦いは避けられぬということか……」", "329000341_19": "「なーに唇を噛んでるのかしら?」", "329000341_20": "「かくれんぼで見つかったのが悔しいんだゾ?\\n あたしらの勝ちだゾ?」", "329000341_21": "「五月蠅いわね。いいからさっさと\\n とっ捕まえてあげなさいッ!」", "329000341_22": "「ン。わかったんだゾッ!」", "329000341_23": "「……仕方ない、相手をしてやろう」", "329000341_24": "「創造主に勝てると言うなら、かかってくるがいいッ!」", "329000341_25": "「だあれが創造主だ、この偽者がああッ!!」", "329000341_26": "「上から目線がなんかムカつくんだゾッ!」" }