{ "336000131_0": "「せいッ! はッ! ――ふんッ!」", "336000131_1": "「わたしたちの務めは遊撃……。\\n ――できるだけ素早く、できるだけ多くの敵をッ!」", "336000131_2": "「これ以上、誰も傷つけさせないためにッ!」", "336000131_3": "「災禍の中心はさらに奥か。\\n くそッ、どんどん数が増えていきやがるッ!」", "336000131_4": "「お怪我はありませんかッ!?」", "336000131_5": "「助かったよ……。\\n 突然あいつらに襲われて……」", "336000131_6": "「すぐに発令所の方へ避難してください」", "336000131_7": "「向こうにもう敵はいないデスッ!」", "336000131_8": "「ああ、ありがとう。\\n ――君たちも気をつけてくれッ!」", "336000131_9": "「マリアさんッ! そっちは――」", "336000131_10": "「……遅かったわ。ここにはもう……」", "336000131_11": "「――ッ!? そんな……」", "336000131_12": "「……他をあたりましょう。\\n まだ、助けられる人がいるはずよ」", "336000131_13": "「避難状況……、芳しくありませんね」", "336000131_14": "「ああ、既にかなりの被害が出ているか……」", "336000131_15": "「司令ッ!\\n もしかしたら、敵の侵入方法がわかったかもしれませんッ!」", "336000131_16": "「艦内へのッ!?」", "336000131_17": "「そうですッ!」", "336000131_18": "「通常とは異なる反応のため、アラートが作動しなかったのですが、\\n ギャラルホルンに起動の痕跡が見られますッ!」", "336000131_19": "「ギャラルホルンだとぉッ!」", "336000131_20": "「行かせないッ! 行かせるものかッ!!\\n この先のみんなが逃げ出せるまで――」", "336000131_21": "「俺の命で、1秒でも2秒でも時間稼ぎができるなら――\\n 眼鏡のあの子が、少しでも助かる確率が上がるなら――」", "336000131_22": "「――ぐッ、がはッ!\\n ここまで、か…… 嫌だよ、だけど、それで――」", "336000131_23": "「おおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」", "336000131_24": "「大丈夫ですかッ!?」", "336000131_25": "「助かった……、俺のことじゃない――\\n この向こうに、非戦闘員たちがたくさんいて……」", "336000131_26": "「間もなく、わたしたちの後方から掃討班が駆けつける。\\n だからもう安心だ。男の顔で胸を張れ」", "336000131_27": "「その頑張りのクライマックスに、\\n あたしら遊撃班が花を添えてやる。特等席にて観ていきなッ!」" }