{ "332000721_0": "(人の想いが集まり呪われてしまったアナベル人形……)", "332000721_1": "(そのことを、アナベル人形は……どう思うのだろう?)", "332000721_2": "(わたしが、課題で自分の人形を作ったときは、\\n ただただ、夢中だったな……)", "332000721_3": "(響の手伝いをしてる時は、響を助けるためって思った)", "332000721_4": "(響が喜んでくれるように、できるだけ良い物にしてあげたいって、\\n そう思いながら、手伝ってたっけ……)", "332000721_5": "(課題のためって作ったわたしの人形も、響があんなに喜んで\\n くれたから、頑張って作ってよかったって、そう思えた)", "332000721_6": "(きっと、アナベル人形も\\n 誰かに喜んでもらうために作られたんじゃないかな?)", "332000721_7": "(それが……、原因はわからないけど、\\n 人の想いによって呪いの力を持ってしまった……)", "332000721_8": "(人に害を与える存在に……)", "332000721_9": "(でも、だからって、破壊しちゃっていいのかな?)", "332000721_10": "(もちろん、調ちゃんや切歌ちゃん、\\n 行方不明者の人たちは絶対に助けたいッ!)", "332000721_11": "(だけど……)", "332000721_12": "(こんなとき、響なら、\\n 迷わずみんな助けちゃうんだろうなー……)", "332000721_13": "(でも、わたしには、響のような手を繋ぐ力はない……)", "332000721_14": "(無理やりなんとかしようとして、\\n 取り返しのつかないことになるわけにもいかない)", "332000721_15": "(やっぱり、破壊するしかないのかな……)", "332000721_16": "「……ねえ、響。\\n わたし、どうしたらいいと思う……?」", "332000721_17": "「響の声が聞きたいよ……」" }