{ "307001341_0": "「これならすぐに着くねッ!」", "307001341_1": "「それで、状況はどうなんだよ」", "307001341_2": "「現在、二課はF.I.S.配下の部隊に占拠されている」", "307001341_3": "「二課が? ソロモンの杖はそいつらが持ってんのか」", "307001341_4": "「ああ、敵司令官が所有しているのを確認済みだ」", "307001341_5": "「あんなクソッタレなもの……ッ!」", "307001341_6": "「敵はこちらのF.I.S.です。\\n 最初、わたしたちは二課で拘束されたんですが……」", "307001341_7": "「それを了子さんが助けてくれたんだよッ!」", "307001341_8": "「おい、そいつは……」", "307001341_9": "「そうだ。すでにフィーネとして目覚めている。\\n にも関わらず、利害の一致から我々を助けたのだ」", "307001341_10": "「ここにはフィーネまでいんのかよ……ッ!」", "307001341_11": "「それから、ドクターもネフィリムを腕に移植してて……\\n けれど、今のところは一応、味方なんです」", "307001341_12": "「……はあ、思った以上に面倒な事になってるみてーだな」", "307001341_13": "「……大丈夫か、雪音」", "307001341_14": "「大丈夫に決まってる」", "307001341_15": "「余計な気遣いなら済まなかった。フィーネについては、\\n 信用が置けないというのがわたしの所感だ」", "307001341_16": "「あの人が何を考えているのかまだ分からないです。\\n でも、慎重に行動すべきだと思います」", "307001341_17": "「了子さんは助けてくれました……\\n だからッ、わたしは信じますッ!」", "307001341_18": "「違うって言われても、やっぱり了子さんな感じがして……」", "307001341_19": "「…………」", "307001341_20": "「それから……ウェル博士についてだが、こちらも\\n 信用が置けるかは未知数だ」", "307001341_21": "「そうですね……」", "307001341_22": "「で、でもッ! 今はわたしたちの味方だしッ!」", "307001341_23": "「少なくとも、貴重な協力者ゆえ助けねばならないということだ」", "307001341_24": "「そういうことなら仕方ねーなッ! まずはあのトンチキを\\n 助けるのを……あたしが手伝ってやらぁッ!」" }