{ "304000851_0": "「……その出力、凄まじいの一言につきるな。\\n それが、暴走の力……」", "304000851_1": "「そうよ。シンフォギアの持つ可能性の1つ。\\n 暴走を人為的に制御した力よ」", "304000851_2": "「その力……諸刃の剣だと言っていたが、どうしてなんだ?\\n カルマノイズの持つ呪いがどうとか……」", "304000851_3": "「イグナイトモジュールには、魔剣ダインスレイフの欠片が\\n 使われているの」", "304000851_4": "「魔剣ダインスレイフの持つ呪いとカルマノイズの放つ呪い。\\n これはどちらも人の持つ破壊衝動を増幅させる効果がある」", "304000851_5": "「そうして2つの呪いが干渉すると、意志の力では\\n 抑えられない程の破壊衝動となってしまうの」", "304000851_6": "「つまりは、カルマノイズの前で使ったら暴走しちまうって\\n ことだ。だから、これは使えないんだ」", "304000851_7": "「口惜しいな……力があっても振るえないとは……」", "304000851_8": "「確かにな。これが自由に使えりゃ、カルマノイズだって\\n ものの数じゃねーのに……」", "304000851_9": "「そうなのか?」", "304000851_10": "「そこまでとは言わないけれど……格段に戦いやすくは\\n なるでしょうね」", "304000851_11": "「……」", "304000851_12": "「どうしたんだよ、黙り込んで……」", "304000851_13": "「それなら、その力で今度はわたしと戦ってほしい」", "304000851_14": "「……本気なの?\\n 訓練とはいえ、怪我じゃすまないかも知れないわよ?」", "304000851_15": "「構わない。わたしは防人として、剣として不甲斐ないままでは \\n いられないんだ。もっと強くならなくては……」", "304000851_16": "「いいわ、それならやりましょうか」", "304000851_17": "「ありがたい。雪音も頼む」", "304000851_18": "「いいのか? 2人がかりじゃさすがに……」", "304000851_19": "「それくらいの方がいい。\\n 高いハードルがあればこそ、人は飛ぼうと努力する」", "304000851_20": "「わたしは二課唯一の装者として、この世界の守護の剣として、\\n もっと強くなって見せるッ!」", "304000851_21": "「ったく、どうなっても知らねーからなッ!」" }