{ "354000512_0": "「ギ、ギ、ギ――」", "354000512_1": "「効いているワケダッ!」", "354000512_2": "「フッ、もうその攻撃パターンは見飽きたワケダよ」", "354000512_3": "「プレラーティ1人に気を取られちゃダメじゃない。\\n こんな美人が傍にいるのに……ねッ!」", "354000512_4": "「サンジェルマン、今よッ!」", "354000512_5": "「ハァッ!!!」", "354000512_6": "「ギッ!!!」", "354000512_7": "「貫いたワケダが……ッ!」", "354000512_8": "「ギ……ぎ……ぎ……ぃ……」", "354000512_9": "「…………………………」", "354000512_10": "「……ハァ、終わったようね」", "354000512_11": "「ミンナ、セーノ――」", "354000512_12": "「サンタさん、ありがと~~~~~~~ッ!!!」", "354000512_13": "「結局、最後までショーだと思われていたワケダ……」", "354000512_14": "「いーじゃない。\\n 怖い思いしないで済んだんだから」", "354000512_15": "「……フフッ。\\n まぁ、こういうのも悪くないわね」", "354000512_16": "「へえ、気に入ったワケダ?」", "354000512_17": "「サンジェルマンに変身願望があったとは驚きなワケダ」", "354000512_18": "「そうは言っていないでしょうッ!?」", "354000512_19": "「あーしはいいと思うわよ、変身願望」", "354000512_20": "「そんなものないわ、断じてないッ!」", "354000512_21": "「アレ?\\n 仲直リ、ドコ行ッタ?」", "354000512_22": "「……サンジェルマンさん」", "354000512_23": "「エリカ……見ててくれたのね。\\n 約束した通りだったでしょう」", "354000512_24": "「はいッ! だから、あの……、\\n わ、わたしたちのことも見ててくださいッ!」", "354000512_25": "「え……?」", "354000512_26": "「ヒトシ、ショウマ……その……」", "354000512_27": "「頭ごなしに怒鳴ったりして、ごめんなさいッ!\\n 2人が遊ぶのずっと我慢してたのわかってたのに……」", "354000512_28": "「う……オレも、ごめんなさい。\\n 姉ちゃんが心配して来てくれたのに、ワガママ言って……」", "354000512_29": "「ボクもずっと遊んでて、兄ちゃんとお姉ちゃんに、\\n 楽しくないよーってさせちゃった……ごめんなさい」", "354000512_30": "「でも、また会えたから楽しいね~」", "354000512_31": "「もーショウマったら……フフッ」", "354000512_32": "「お前はノーテンキだよなぁ……」", "354000512_33": "「3人トモ、偉イ。謝ル、大事」", "354000512_34": "「そうね、3人とも偉いわ」", "354000512_35": "「素直に言葉に出来るの、カッコいいわよ」", "354000512_36": "「収まるべきところに収まったワケダ」", "354000512_37": "「子供タチ、偉イ。トテモ、偉イ」", "354000512_38": "「え?」", "354000512_39": "「ジーーーーーーーッ」", "354000512_40": "「うッ」", "354000512_41": "「いや、その……」", "354000512_42": "「……そもそも喧嘩が起きた原因はわたしなワケダ。\\n すぐに謝るべきだったと反省しているワケダ、うん」", "354000512_43": "「その後も、バツが悪いの隠したくて、\\n 憎まれ口ばーっかりきいてたもんねぇ」", "354000512_44": "「うぐッ……」", "354000512_45": "「なんて言いながら、あーしも同じだけど」", "354000512_46": "「2人に任せとけばダイジョーブと思って持ち場離れちゃったし、\\n 責任を押し付けられないわ。ごめんね?」", "354000512_47": "「……私も謝罪するわ」", "354000512_48": "「頭に血が昇って、2人の気持ちを測れていなかった。\\n 指揮を執る立場としてあるまじき失態よ」", "354000512_49": "「ウン。大人、謝ル、偉イ」", "354000512_50": "「子供たちの前で、情けない姿は見せられないもの」", "354000512_51": "「大人げなく喧嘩なんてしてた時点で、\\n 相当情けない姿だったワケダが」", "354000512_52": "「ま、そういうのも含めて、大人らしいってことよね」", "354000512_53": "「べ、勉強になります……ッ!」", "354000512_54": "「ああ、そうだ3人とも。\\n 1つお願いがあるの」", "354000512_55": "「さっきの戦いがショーなんかじゃなく、\\n 本当に危ないものだったのは秘密にしてくれる?」", "354000512_56": "「みんな、怖がっちゃうかもしれないし……」", "354000512_57": "「我々の力は本来、\\n 軽々しく見せるべきものではないワケダ」", "354000512_58": "「はい、それはもちろんッ!\\n バレたら大変ですもんね。3人が本物の――」", "354000512_59": "「サンタクロースだなんてッ!」", "354000512_60": "「……えッ!?」", "354000512_61": "「サンタクロースってマジでいるんだなーッ!」", "354000512_62": "「あ、そっか~ッ! 雪だるま先生じゃなくて、\\n 雪だるまサンタクロース先生だったよね~」", "354000512_63": "「ど、どうしてそうなるの……ッ!?」", "354000512_64": "「え? 長~く生きてて、不思議な力を持ってて、\\n 恥ずかしいコスプレをしていて――」", "354000512_65": "「それって全部、サンタクロースだからなんですよね?」", "354000512_66": "「サンジェルマン、\\n 恥ずかしいコスプレだと思われていたワケダが?」", "354000512_67": "「貴方も同じでしょうッ!?」", "354000512_68": "「エリカ、いい?\\n 私たちはサンタクロースでは――」", "354000512_69": "「そうなの、あーしたちはサンタクロース。\\n でも、本物なのは、あーしたちだけの秘密ね?」", "354000512_70": "「カリオストロッ!?」", "354000512_71": "「この子たちにとって、あーしたちは本物なのよ。\\n それでいいじゃない?」", "354000512_72": "「…………ッ!」", "354000512_73": "「そうね。貴方の言う通りかもしれない」", "354000512_74": "「あのッ、いつかわたしもサンタクロースになれますかッ!?\\n サンジェルマンさんみたいになりたいんですッ!」", "354000512_75": "「えッ!? それは、ええと……」", "354000512_76": "「サンタクロースって夢を叶える人じゃないの?\\n 嘘つきにつとまるわけ?」", "354000512_77": "「人の助けになる嘘ならいいのよ。\\n 素敵な嘘つきになりたいなら覚えておいて」", "354000512_78": "「雪だるまサンタクロース先生~。\\n 今度はみんなのクリスマスプレゼントを作ろうよ~」", "354000512_79": "「フッ、大きく出たワケダね。\\n だが、わたしとお前ならなんだって作れるワケダッ!」", "354000512_80": "「感謝しよう、事件解決の功労者たちにッ!」", "354000512_81": "「……出たわね」", "354000512_82": "「アダム様ッ!」", "354000512_83": "「本当に素晴らしかった、君たちの働きは。\\n 重ねて礼を言うよ、パークの支配人として」", "354000512_84": "「となれば、与えなければなるまい、栄誉ある報酬をッ!\\n メロウ、アレをッ!」", "354000512_85": "「ハイ。スイッチ、用意、アル」", "354000512_86": "「ありがとう」", "354000512_87": "「スイッチ……?」", "354000512_88": "「実はまだいろいろと作ってあるんだ、\\n 楽しいアトラクションをッ!」", "354000512_89": "「……無事に起動すると思う?」", "354000512_90": "「愚問だ。\\n 確実に面倒を巻き起こすワケダね」", "354000512_91": "「2人とも、スイッチを破壊するわよッ!」", "354000512_92": "「当然ッ!\\n これ以上のトラブルはイヤだものッ!」", "354000512_93": "「局長の息の根を止めてでも阻止するワケダッ!」", "354000512_94": "「必ず出来るわッ! 私たちの力ならッ!」" }