{ "344000822_0": "「くそッ!\\n 戦いを長引かせちゃマズイってのに……」", "344000822_1": "「があッ!? はあ……はあ……」", "344000822_2": "「スヴァフラーメの防御はなくなったッ!\\n 今だ、ドヴァリンを……ッ!」", "344000822_3": "「はい……ッ!」", "344000822_4": "(まだ、ドヴァリンさんのことを救いたいと、\\n 憎しみから解放してあげたいと思ってる自分がいる……)", "344000822_5": "(だけど、どうやって? わたしにはそんな力が無い……)", "344000822_6": "(だったら、やれることは1つだけ。\\n そうだ、迷うな――)", "344000822_7": "「はああああッ!」", "344000822_8": "「くッ!?\\n この、攻撃は……?」", "344000822_9": "「私の物に勝手に触れようとするなど、\\n 不敬極まりないぞ」", "344000822_10": "「ハルドールッ!?」", "344000822_11": "「あいつが追っていたはずだろ。\\n なんだってこの場に出てくるんだ?」", "344000822_12": "「我がフィアンセのことかな?\\n それならば……」", "344000822_13": "「待ちなさいッ!\\n やっと追いついたッ!」", "344000822_14": "「……って、みんなッ!?」", "344000822_15": "「フィアンセってなんだ?」", "344000822_16": "「それはなんでもありませんッ!」", "344000822_17": "「わたしは逃げたハルドールを追って、\\n 城の隠し通路を通って来たんです」", "344000822_18": "「逃げた? 私はこの惨めなドヴェルグに会いに来ただけだ。\\n より多くの呪いの力を引き出すためにな……ッ!」" }