{ "342000111_0": "絶望の光", "342000111_1": "「残ったのはオレたち3人だけ、か。\\n ……まさか、こんな状況になるとはな」", "342000111_2": "「みんな、いなくなっちゃいましたね……」", "342000111_3": "「ああ。しかし、その犠牲がなければ、\\n 私たちも同じ運命をたどっていただろう」", "342000111_4": "「……静かですね。\\n 風も少し冷たく感じます」", "342000111_5": "「……どうせすぐに騒がしくなる。\\n 奴らは今もこちらに向かって来ているんだからな」", "342000111_6": "「嵐の前の静けさ、といったところか……」", "342000111_7": "「……見えてきたぞ」", "342000111_8": "「地平線が、全部、白く染まって――」", "342000111_9": "「……ここまでの数とは」", "342000111_10": "「一騎当千でも足りぬ、一騎当万の働きが必要だろうよ」", "342000111_11": "「……あれを全部、わたしたちが止めるんですよね」", "342000111_12": "「ああ、そうだ。私たちがやらねばならない。\\n 私たちだけが、残されたのだから……」", "342000111_13": "「……怖気づいたのか?\\n それなら邪魔にならない場所にでも、引っ込んでるんだな」", "342000111_14": "「ううん、大丈夫。\\n ……ありがとう、キャロルちゃん」", "342000111_15": "「フン……」", "342000111_16": "「この戦い、どんな展開になると思う?」", "342000111_17": "「……策を用意したとして、この戦力差だ。\\n 厳しい戦いになるのは間違いない」", "342000111_18": "「……みんなで、頑張りましょう」", "342000111_19": "「精神論か。\\n だが、それも必要なのかも知れない」", "342000111_20": "「無様な戦いだけはできないからな。\\n 散っていった仲間たちのために……」", "342000111_21": "(クリスちゃん、マリアさん、それに、奏さん……。\\n 見守っていてください……)", "342000111_22": "(ファラ、レイア、ガリィ、ミカ……。\\n お前たちの仇は、必ずこのオレが取ってやる――)", "342000111_23": "(カリオストロ、プレラーティ、局長……。\\n 私は抗う、最後のその一瞬まで――)", "342000111_24": "(そして、ジャネット――。\\n 私は必ず、もう一度お前の前に立ってみせる――)" }