{ "302000211_0": "IFの世界", "302000211_1": "「……響……」", "302000211_2": "「……行っちまったな。まあ、心配するなって」", "302000211_3": "「あのバカたちの帰りが遅かったら、あたしが連れ戻しに行ってやらぁ」", "302000211_4": "「クリス……うん、ありがとう」", "302000211_5": "「お、おう……」", "302000211_6": "「いつでも戻ってこれるなら、\\n ちょっとアタシも行ってみたいデスね……」", "302000211_7": "「切ちゃんが行くならわたしも……」", "302000211_8": "「ええッ!? その、だ、だめです……」", "302000211_9": "「そうだ。あたしたちにはあたしたちの役割があるんだからな。\\n 今はあいつらに任せときゃいい。……ん?」", "302000211_10": "「…………」", "302000211_11": "「どうしたんだよ、おっさん。そんなに渋い顔して」", "302000211_12": "「並行世界、パラレルワールド……。\\n それは何かが起きた、もしくは起きなかった世界だ……」", "302000211_13": "「こちらにノイズが現れていると言う事は、\\n 向こうのバビロニアの宝物庫は開いている……」", "302000211_14": "「だとすると、フロンティア事変やルナアタックは\\n 起きていない世界の可能性もある」", "302000211_15": "「近い世界といっても、あれだけ大きな事件が無いとなると、\\n どれだけ違いが現れているか、見当もつかん……」", "302000211_16": "「……なあ、ノイズがいるなら、向こうにも装者はいるのか?」", "302000211_17": "「わからないが、その可能性は十分にある。\\n それこそクリスくんや我々も存在しているかもしれん」", "302000211_18": "「あたしもいるかもって、マジかよ。\\n なんかとてつもなくでけー話だな……」", "302000211_19": "「やっぱり、ちょっと行ってみたいかも……」", "302000211_20": "「デスデスッ、向こうの調にも会いたいデスッ!」", "302000211_21": "「だ、だからだめですってば……」", "302000211_22": "「これ、ノイズ警報――ッ!?」", "302000211_23": "「司令ッ! ノイズ反応が現れました。\\n 急いでこちらに戻ってくださいッ!」", "302000211_24": "「ああ、わかったッ! 装者3名は直接現場へ向かってくれッ!\\n エルフナインくんと未来くんは俺と発令所に急ぐぞッ!」", "302000211_25": "「ああ、任せとけッ! 行くぞ2人ともッ!\\n あたしについて来やがれッ!」", "302000211_26": "「はい」", "302000211_27": "「了解デースッ!」" }