{ "350000111_0": "追走の復讐者", "350000111_1": "「……ここにもいない。\\n アイツはどこへ……」", "350000111_2": "(スサノオ……未来の仇……ッ!\\n 絶対に逃がさない。必ずこの手で殺してやる――)", "350000111_3": "「未来……待ってて。未来を殺したアイツに……、\\n わたしが絶対に復讐してやるから……」", "350000111_4": "(そう。この力は、この手は、アイツを殺すための\\n ものなんだ……)", "350000111_5": "「お願い、ヒビキはヒビキ自身を失わないで。\\n 温かさを忘れないで」", "350000111_6": "(そんなの、無理だよ。\\n わたしを温めてくれた陽だまりは、もう無いんだから……)", "350000111_7": "(今残っているのは、冷たい復讐心だけ……。\\n アイツを消すことができれば、それでいいんだ……ッ!)", "350000111_8": "「この世界にもいない……」", "350000111_9": "「――ッ!?」", "350000111_10": "「この、地面が焼け焦げた痕は……?」", "350000111_11": "(アイツだ……。\\n やっぱり、いろんな並行世界を移動してる……ッ!)", "350000111_12": "「必ず追いつく……追いついて、殺してやる。\\n どんなに逃げても無駄だ……ッ!」", "350000111_13": "「……レーベンガー……だっけ。\\n わたしの邪魔をするつもり……?」", "350000111_14": "「……そうだ、よく考えたら、お前たちが現れてからだった。\\n 何もかもおかしくなって、アイツが来て、未来が……ッ!」", "350000111_15": "「……お前たちも同罪だ。\\n わたしの怒りを、悲しみを、絶望を――思い知れッ!」" }