{ "355000611_0": "作戦開始ッ!", "355000611_1": "「向こうに見えるのが、錬金術師協会だ」", "355000611_2": "「そういえば、実際に見たのは初めてデスッ!\\n 立派な建物デスけど……」", "355000611_3": "「ボロボロに壊れてる……」", "355000611_4": "「ええ。\\n アルカ・ノイズの襲撃を受けましたから」", "355000611_5": "「恐らく、ここにアダムがいるのね」", "355000611_6": "「整備してもらって、体調はばっちりだけど、\\n マスターがいないのはちょっと寂しいゾ……」", "355000611_7": "「お前、話聞いてたのか?\\n マスターにはやることがあるって言ったでしょーがッ!」", "355000611_8": "「その通りだ。\\n 全てはアダムを止めるために……」", "355000611_9": "1日前――", "355000611_10": "「というわけで、オレはブローチを\\n 探しに行きたい……」", "355000611_11": "「それがどういう物か、\\n わかっているわけではないデスか……」", "355000611_12": "「その保管庫にあるという確証もない……」", "355000611_13": "「しかも、情報源は\\n 夢うつつで思い出した昔の記憶のみってわけね……」", "355000611_14": "「……当然の反応だ。\\n だが、オレだけでも……」", "355000611_15": "「いや……1人で戦わせはしない」", "355000611_16": "「え――」", "355000611_17": "「わたしたちは、これまでにも\\n 今にも切れそうな糸を手繰り寄せてきたわ」", "355000611_18": "「作戦とは呼べないような作戦も\\n たくさんあったデスね」", "355000611_19": "「『思い付きを数字で語れるものかよ』ですね」", "355000611_20": "「お前たち……」", "355000611_21": "「少なくとも、可能性があるのだろう?\\n ならば、わたしたちにも協力させてほしい」", "355000611_22": "「そうだ。わたしたちは、\\n わたしたちの役割を全うするぞ」", "355000611_23": "「マスターの考えが正しければ、\\n その先に勝機はある……ッ!」", "355000611_24": "「そうだったゾッ!\\n いつでも出てきていいんだゾッ!」", "355000611_25": "「ここまで近づけば、\\n 気づかれてもおかしくはないが――」", "355000611_26": "「神は全てを照覧している……」", "355000611_27": "「――ッ!」", "355000611_28": "「な――ッ!?」", "355000611_29": "「もしかして、あれが――ッ!」", "355000611_30": "「カストディアンだ。\\n まさか、アダムではなくこちらが出てくるとは……ッ!」", "355000611_31": "「お呼びじゃないんだゾ~ッ!」", "355000611_32": "「神様とやら――」", "355000611_33": "「お気に入りのアダムはどうしたのかしら?\\n それとも、あんた自ら相手をしてくれるってわけッ!?」", "355000611_34": "「…………」", "355000611_35": "「――ッ!\\n 完全無視ッ!? あったまきちゃうッ!」", "355000611_36": "「……余が直接手を下すまでもない」", "355000611_37": "「この丸いのはなんデスッ!?」", "355000611_38": "「エネルギーの塊ッ!?\\n 襲ってくるわッ!」", "355000611_39": "「そんなので済ませようなんて、\\n 舐めすぎだろーがッ!」", "355000611_40": "「カストディアンが生み出したものです。\\n こちらも舐めてはいけませんわよ」", "355000611_41": "「わかったゾッ!\\n 全力でぶつかってやるゾッ!」", "355000611_42": "「ああ。奴も、どちらにせよ戦わなければならぬ相手。\\n わたしたちがやることは変わらないッ!」" }