{ "349000711_0": "悪意の城へ", "349000711_1": "「うわあああんッ!\\n いたいよ、お姉ちゃあああんッ!」", "349000711_2": "「ほんとにセレナはドジなんだから。\\n いい? いたいのいたいのとんでいけーッ!」", "349000711_3": "「うぅ、まだいたいよ……」", "349000711_4": "「じゃあ、もう1回。\\n いたいのいたいのとんでいけーッ!」", "349000711_5": "「……ちょっとだけ、いたくなくなったかも」", "349000711_6": "「そうでしょ、お姉ちゃんはすごいんだから。\\n ほら、もう泣かないの」", "349000711_7": "「大丈夫、セレナがもう怪我なんかしないように\\n お姉ちゃんが護ってあげるからね」", "349000711_8": "「うんッ!」", "349000711_9": "「何が……起こったの?」", "349000711_10": "「お姉、ちゃん……」", "349000711_11": "「そんな、セレナッ!」", "349000711_12": "「……」", "349000711_13": "「セレナに近づかないでッ!\\n わたしが……わたしがセレナを護ってみせるッ!」", "349000711_14": "「ほう。では、あなたにこの呪いを受けてもらいましょうか」", "349000711_15": "「んん……今のは……」", "349000711_16": "「昔の夢……?\\n どうして今あんなものを……」", "349000711_17": "「ここは……S.O.N.G.のメディカルルーム?\\n どうして、こんなところで寝ているの?」", "349000711_18": "「確かエアーキャリアーの甲板で戦ってて……。\\n そうだ、思い出した……」", "349000711_19": "「ウロボロスに、あの子もダーククリスタルも奪われて……」", "349000711_20": "「わたしのせいで……」" }