{ "322000731_0": "「これで、矢印地帯は終わりみたいですね」", "322000731_1": "「厄介な罠はこのへんで終わりにしてもらいたいもんだ」", "322000731_2": "「この道、だんだん下ってますね」", "322000731_3": "「ん、そうだな。この分だとそろそろ最下層に――」", "322000731_4": "「はッ!」", "322000731_5": "「遺跡を進むわたしたち別動探検隊は、恐るべき罠を越え\\n 緩やかに下っている道を進みます……」", "322000731_6": "「それ、まだ続けるのか……?」", "322000731_7": "「はい、だって後で暁さんたちに音声だけでも届けるって\\n 約束しましたから」", "322000731_8": "「ま、いいけどよ。\\n 罠にだけは気を付けろよ」", "322000731_9": "「罠はどこに潜んでいるかわからない。探検隊の足取りは\\n 否応もなく慎重になっていきます……」", "322000731_10": "「…………」", "322000731_11": "「お……おいおい。\\n こんな所に迷子の女子供が入り込んでるぜ」", "322000731_12": "「バカ。迷子が罠抜けてここまで来れるかッ!\\n コイツらは政府の連中だッ!」", "322000731_13": "「政府が子供使うかあ?\\n どうなってんだ、この国の労働環境」", "322000731_14": "「知るか。顔を見られたからにはやることは一緒だ」", "322000731_15": "「またコイツらかよ」", "322000731_16": "「泥棒なんて悪いことですよ」", "322000731_17": "「黙れ。てめーらはここで始末して――」", "322000731_18": "「おい。あんま調子に乗るなよ?」", "322000731_19": "「く……ッ! いい気になるなッ!\\n こいつで跡形もなく消し去ってやるッ!」", "322000731_20": "「……コイツら、ロボットも全部アルカ・ノイズで\\n 片付けてきたのか」", "322000731_21": "「とりあえず、まずは降参してもらうために、\\n やっつけちゃいましょう」", "322000731_22": "「そうだな。\\n 一気に片付けるぞッ!」" }