{ "308000552_0": "「はああああああ――ッ!」", "308000552_1": "「はあ、はあ……効いているんですかね?\\n 手ごたえが無いです……」", "308000552_2": "「どうだろうな……敵の形状からして、\\n 立花の攻撃は通りにくいのかも知れない……」", "308000552_3": "「ええ。そうなるとわたしたちで何とかしないと」", "308000552_4": "「ああ、そうだな。\\n だがしかし、マリアが隣にいれば、負ける気はしないな」", "308000552_5": "「――なッ、いきなり何よッ! 驚かせないでよねッ!」", "308000552_6": "「驚かせたつもりは無いのだが……」", "308000552_7": "「……あれ? わたしってお邪魔虫?」", "308000552_8": "「と、とにかくッ! あなたは敵の隙を作って。\\n そこをわたしと翼で一気に斬りかかるわッ!」", "308000552_9": "「りょ、了解ですッ!」", "308000552_10": "「頼むぞ、立花……」", "308000552_11": "「はあ――ッ!」", "308000552_12": "「やっぱり効いてるのかどうか……だけどッ!\\n 1発でだめなら、何発でも――ッ!」", "308000552_13": "「ていッ! せいッ! はあッ!」", "308000552_14": "「今よッ! はあああああ――ッ!」", "308000552_15": "「はぁ――ッ!」", "308000552_16": "「…………」", "308000552_17": "「やはり、またあの怪物の記憶……」", "308000552_18": "「病に倒れながらも、あの振袖を抱えたまま、\\n 亡くなる女性が見えたわ……そして、その棺に……」", "308000552_19": "「振袖がかけられてましたね……。\\n 前に見た男の子とは結ばれなかったんでしょうか……」", "308000552_20": "「悲恋、でしょうね。\\n あんなに悲しい気持ちのまま、逝ったんだから……」", "308000552_21": "「……ッ!? えッ!?\\n 今度は何――ッ!?」", "308000552_22": "「これはこちらに飛ばされた時と同じ――ッ!?」", "308000552_23": "「何なのよ――ッ!」", "308000552_24": "「戻れたようだな……」", "308000552_25": "「そうね。全く、何だったのか……」", "308000552_26": "「いててて……着地できなかった……」", "308000552_27": "「デースッ! いきなり現れたデスッ!」", "308000552_28": "「マリアッ!」", "308000552_29": "「調、切歌……」", "308000552_30": "「……戻ってきたんだな。ったく、遅せーんだよッ!」", "308000552_31": "「雪音……」", "308000552_32": "「マリア、よかったデスよッ!」", "308000552_33": "「心配した……」", "308000552_34": "「な、なんか大げさね?」", "308000552_35": "(……これで終わったのだろうか?)" }