{ "402000422_0": "「さて、連携の確認はこれくらいにしましょうか」", "402000422_1": "「そうだね」", "402000422_2": "「気合十分デースッ!」", "402000422_3": "「…………」", "402000422_4": "(やっぱり、どうしてもわたしだけ、\\n 姉さんたちの足を引っ張ってる……)", "402000422_5": "(姉さんのように強固な盾にもなれず、月読さんや暁さんのように\\n 一糸乱れぬ連携もできず、中途半端なわたし……)", "402000422_6": "(……わたしは、もっと頑張らないといけないんだ)", "402000422_7": "「姉さん、まだ時間あるかな?」", "402000422_8": "「ええ。大丈夫だと思うけど……」", "402000422_9": "「もう少し、訓練を続けさせてほしいの」", "402000422_10": "「……いいわ。もう少し続けましょう」", "402000422_11": "「おお、セレナも気合十分デスね」", "402000422_12": "「うん、わたしたちも負けてられないね」", "402000422_13": "「…………」", "402000422_14": "(ミョルニルは話を聞く限り、本物に思える。でも、貸して\\n もらうなんて、まどろっこしいことをしている時間は――)", "402000422_15": "(……もし、ミレニアムパズルの方にベアトリーチェたち\\n ウロボロスが罠を張っていたら――)", "402000422_16": "(今、スクルド内で戦闘能力があるのは数人だけ……\\n デュプリケイターの数も足りない……)", "402000422_17": "(……今までにもこういうことはあったのに、\\n ミョルニルが無いだけで、こんなに不安になるなんて)", "402000422_18": "(もっと、スクルドに戦力があれば――)", "402000422_19": "「……大丈夫ですか?」", "402000422_20": "「……え?」", "402000422_21": "「不安そうに見えましたから」", "402000422_22": "「……仲間が心配なの。もし、ウロボロスが\\n ミレニアムパズルの方に罠を張っていたらと思うと――」", "402000422_23": "「嫌な予感が……不安が頭を離れなくて……」", "402000422_24": "「それでしたら、えっと……なんとかって装置を1つ師匠に\\n 貸すのはどうですか?」", "402000422_25": "「……デュプリケイターのこと? どうして?」", "402000422_26": "「師匠に向こうの援護に行ってもらえば、\\n 安心できるかなって思いまして」", "402000422_27": "「どういうこと?\\n ただの人間じゃウロボロスと渡り合うなんて――」", "402000422_28": "「……あのおっさんはただの人間、って言っていいのか?」", "402000422_29": "「アハハ……」", "402000422_30": "「とにかく、聖遺物の力も使えない人物じゃ話にならないわ」", "402000422_31": "「聖遺物とかギアがなくても、強い人は強いんですよ」", "402000422_32": "「……よくわからないわ。どちらにしても、デュプリケイターの\\n 余りは無いから、貸すことはできないけど……」", "402000422_33": "「そうですか……」", "402000422_34": "「おっさんの場合、司令なんだから、\\n そんなほいほい現場になんて行けないだろ」", "402000422_35": "「わたしもそう思うな」", "402000422_36": "「確かにそうだよね……」" }