{ "336001031_0": "「……炎を纏い、四つの脚で地を踏みしめて……\\n 大きな爪を振るう、あれは……、あの姿は――」", "336001031_1": "「大きな翼や鱗こそありませんが、\\n あの日にわたしたちを引き裂いた――怪物によく似ていますわ」", "336001031_2": "「あたしたちを護るために先代の竜姫は、本当に――\\n 制御できない力に取り込まれて怪物になったの……?」", "336001031_3": "「わたしたちの纏うメックヴァラヌスは――\\n Dモジュールとは、明日を救える力なのでしょうか……?」", "336001031_4": "「……救うべき明日なんて、もう、どこにも……」", "336001031_5": "「――くッ、勢いを殺せないッ!\\n どうやったら、あの破壊衝動を殺ぎ落とせるッ!?」", "336001031_6": "「距離を取り、体制を立て直すぞッ!\\n 正面から激突しては、こちらが消耗するばかりだッ!」", "336001031_7": "(わたしは、また――\\n 歌でぶん殴る事しかできないの……?)", "336001031_8": "(そんなの嫌だ――、だけど、どうすれば……\\n ――サンジェルマンさんッ!)", "336001031_9": "「おい、バカッ!\\n 案山子みたいに立ち尽くすなッ!」", "336001031_10": "「ついて来いッ、雪音ッ! 立花ッ!」", "336001031_11": "「――グウウウウウ、アアアアアアアアッ!!」", "336001031_12": "「ああ――、大切な友達が、手の届かないところに……」", "336001031_13": "「わたしたちも、追いかけましょうッ!」", "336001031_14": "「――ガアアアアアアアァァァッッ!!」", "336001031_15": "「こちらに狙いをぴたりと定め、撒くことも能わずか――」", "336001031_16": "「どうするッ!? 先輩ッ!」", "336001031_17": "「――ッ……」", "336001031_18": "「わたしに考えがありますッ!」", "336001031_19": "「お前にかッ!?」", "336001031_20": "「まずは、狙いを定めるために――\\n 動きを封じるのを、手伝ってくださいッ!」" }