{ "103001911_0": "奇跡のカタチ", "103001911_1": "「単騎対六騎……」", "103001911_2": "「錬金術師であるならば、\\n 彼我の戦力差を指折る必要もないであろう」", "103001911_3": "「おまけにトドメのエクスドライブ。\\n ……これ以上はもう終いだッ!」", "103001911_4": "「ふん……。奇跡を身に纏ったくらいで、\\n オレをどうにかできるつもりかッ!」", "103001911_5": "「みんなで紡いだこの力をッ!」", "103001911_6": "「奇跡のひとことで片づけるデスかッ!?」", "103001911_7": "「片づけるともッ!」", "103001911_8": "「な……ッ!?」", "103001911_9": "「……奇跡など」", "103001911_10": "「あの日――蔓延する疫病より村を救ったオレの父親は、\\n 衆愚によって研鑽を奇跡へとすり替えられた……」", "103001911_11": "「そればかりか資格無き奇跡の代行者として、\\n 焚刑の煤とされたのだッ!」", "103001911_12": "「お父さんを……」", "103001911_13": "「万象に存在する摂理と術理、それらを隠す覆いを外し、\\n チフォージュ・シャトーに記すことがオレの使命ッ!」", "103001911_14": "「即ち万象黙示録の完成だった――だったのに……く……」", "103001911_15": "「キャロルちゃん、泣いて……」", "103001911_16": "「奇跡とは、はびこる病魔にも似た害悪だッ!\\n ゆえにオレは殺すと誓った……」", "103001911_17": "「だからオレはァッ!\\n 奇跡を纏う者にだけは負けられんのだァッ!」", "103001911_18": "「何をしようとッ!?」", "103001911_19": "「まだ、キャロルは……」", "103001911_20": "「これほどまでのアルカ・ノイズを……」", "103001911_21": "「……チフォージュ・シャトーを失ったとしても、\\n 世界を分解するだけなら、不足はないということか」", "103001911_22": "「この状況で、僕たちにできるのは……」", "103001911_23": "「ぅ、うぅ………………」", "103001911_24": "「響……響ッ!」", "103001911_25": "「その声――お父さんッ!?」", "103001911_26": "「泣いている子が、ここにいるッ!」", "103001911_27": "「……? ……あ――」", "103001911_28": "「………………」", "103001911_29": "「……泣いている子には、\\n 手を、差し伸べなくちゃね……ッ!」", "103001911_30": "「何もかも――壊れてしまえばぁぁぁぁッ!」", "103001911_31": "「――翼さんッ!」", "103001911_32": "「わかっている、立花ッ!」", "103001911_33": "「スクリューボールにつき合うのは、初めてじゃねぇからなッ!」", "103001911_34": "「そのためにも散開しつつ、アルカ・ノイズを各個に撃ち破るッ!」" }