{ "103001712_0": "「はあ、はあ……ッ」", "103001712_1": "「調……マリア、やっぱりいつものマリアじゃないデス……」", "103001712_2": "「………………」", "103001712_3": "「こ、今度はなんデスかッ!?」", "103001712_4": "「隔壁が……、ッ!\\n マリア、こっちッ!」", "103001712_5": "「あ……」", "103001712_6": "「切ちゃんッ! マリアッ! 退こうッ!」", "103001712_7": "「どうなってるデスかッ!?」", "103001712_8": "「わからない……でも今はこうするしかッ!」", "103001712_9": "「とってもとっても罠っぽいデスよッ!」", "103001712_10": "「なんで錬金術師が唄っていやがる……」", "103001712_11": "「7つの惑星と7つの音階」", "103001712_12": "「錬金術の深奥たる宇宙の調和は、音楽の調和。\\n ハーモニーより通じる絶対真理……」", "103001712_13": "「どういうことだッ!?」", "103001712_14": "「その成り立ちが同じである以上、\\n おかしなことではないと言っているッ!」", "103001712_15": "「先史文明期、バラルの呪詛が引き起こした相互理解の不全を\\n 克服するため、人類は新たな手段を探し求めたという」", "103001712_16": "「万象を知ることで通じ、世界と調和するのが錬金術ならば、\\n 言葉を越えて世界と繋がろうと試みたのが――」", "103001712_17": "「――歌」", "103001712_18": "「錬金術も歌も、\\n 失われた統一言語を取り戻すために創造されたのだッ!」", "103001712_19": "「まさか……ッ!」", "103001712_20": "「その起源は明らかにされてないが、\\n お前たちなら推察するのも容易かろう?」", "103001712_21": "「罠なら仕掛けてきてもおかしくない頃合なのデスが……。\\n ……あッ」", "103001712_22": "「罠以下の罠……」", "103001712_23": "「もしかして、アタシたちを誘導していたのは……」", "103001712_24": "「ドクター……ウェルッ!」", "103001712_25": "「ごらんの有様でね……。血が足りずシャトーの機能を\\n 完全掌握することもままならないから難儀したよ。……さて」", "103001712_26": "「戦場で僕と取引だよッ!」" }