{ "329000931_0": "「気をつけろッ! 頭上から来るぞッ!」", "329000931_1": "「はいッ!」", "329000931_2": "「あのデカブツかッ!」", "329000931_3": "「アイツ、性懲りもなくッ!」", "329000931_4": "「今度こそスクラップにしてやるワケダッ!」", "329000931_5": "「ちょっと待って、みんなッ!」", "329000931_6": "「どうした?」", "329000931_7": "「なんか、様子が変だよ」", "329000931_8": "「まるで、攻撃するつもりがないみたい……」", "329000931_9": "「なんでそんなことがわかるんだよッ!?」", "329000931_10": "「わたしにもわからない。\\n けど、なんとなく……」", "329000931_11": "「膝を突いて、手を差しのばした?」", "329000931_12": "「乗れって言うの?」", "329000931_13": "「驚いた。うなずいたぞッ!?」", "329000931_14": "「こちらの言葉がわかるようだな」", "329000931_15": "「でなければ音声命令ができぬワケダ」", "329000931_16": "「だが、戦意がないということは――」", "329000931_17": "「メモリアルバレットが効いたのかッ!?」", "329000931_18": "「もしかして……」", "329000931_19": "「おい、馬鹿ッ! 不用意に近付くなッ!」", "329000931_20": "「あなた、キャロルちゃんの所に連れていってくれるの?」", "329000931_21": "「やっぱり……」", "329000931_22": "「お願いッ! \\n わたしたちを、キャロルちゃんの下へ連れてってッ!」", "329000931_23": "「おいッ、大丈夫なのかッ!?」", "329000931_24": "「わたしたちも乗るぞッ!」", "329000931_25": "「こいつは楽ちんだなッ!」", "329000931_26": "「だが優雅な空の旅とは言い難そうだッ!\\n 伏せろッ!!」", "329000931_27": "「なッ!? やばいッ!!」", "329000931_28": "「ちょっと歓迎が派手すぎないッ!?」", "329000931_29": "「シャトーの自動迎撃機構なワケダッ!」", "329000931_30": "「こりゃ、たしかにヘリじゃ無理だッ!」", "329000931_31": "「ああ……こいつはあたしでも撃ち負けるかもなッ!」", "329000931_32": "「だ、大丈夫ッ!?」", "329000931_33": "「見えたぞ、チフォージュ・シャトーだッ!」", "329000931_34": "「頑張れ、あと少しだッ!」", "329000931_35": "「流石にこれ以上は無理みたいッ!?」", "329000931_36": "「倒れるぞッ! 飛び降りろッ!」", "329000931_37": "「くはあ……危なかったッ!」", "329000931_38": "「みんな、無事かッ!」", "329000931_39": "「ああ、欠員はいない」", "329000931_40": "「でも、あの子がッ!」", "329000931_41": "「主のために身を挺したか……。\\n 人形ながらに天晴れなやつ」", "329000931_42": "「ありがとう」", "329000931_43": "「わたしたちが絶対、キャロルちゃんを助けるから……」", "329000931_44": "「ゲフうッ!?」", "329000931_45": "「ミカッ!」", "329000931_46": "「マスターを……、頼んだゾ――ッ」", "329000931_47": "「ミカ……」", "329000931_48": "「オートスコアラー最大戦力と言っても\\n 所詮はこの程度ですか。他愛ない」", "329000931_49": "「オレのオートスコアラーを侮辱することは許さんぞッ!」", "329000931_50": "「マスター、ここは私たちにお任せを」", "329000931_51": "「これ以上、マスターには、指一本触れさせませんわッ!」", "329000931_52": "「お前たち……」", "329000931_53": "「派手に止めさせてもらうッ!」", "329000931_54": "「さっすが、レイアちゃんッ!\\n 関節への集中攻撃で黒騎士の動きを止めたッ!」", "329000931_55": "「今だ、ファラッ!」", "329000931_56": "「奴の本体は剣ッ!\\n ならば私のソードブレイカーでッ!」", "329000931_57": "「ムッ? なんだと――ッ!」", "329000931_58": "「レイアを吹き飛ばしてッ!?」", "329000931_59": "「ぐああああ――ッ!?」", "329000931_60": "「レイアを、盾にッ!?」", "329000931_61": "「レイアッ! ファラッ!」", "329000931_62": "「2人いっぺんに串刺しとは、手間が省けましたね」", "329000931_63": "「マスター……、申し訳……ありません……」", "329000931_64": "「もっと派手に、散りたかった……」", "329000931_65": "「――ッ!」", "329000931_66": "(こりゃ、だいぶマズいわね……)", "329000931_67": "(でもファラちゃんたちのおかげで、\\n マスターからだいぶ距離が離れてる)", "329000931_68": "「今のうちにずらかりますよ、マスターッ!」", "329000931_69": "「ギャフッ!?」", "329000931_70": "「ガリィッ!」", "329000931_71": "「逃がさない、と言ったはずだが?」", "329000931_72": "「この、くそったれが――ッ!」", "329000931_73": "「マスターッ!!」", "329000931_74": "「に、ニゲ、テ……」", "329000931_75": "「ガリィ――ッ!!」", "329000931_76": "「やっとガラクタが全て片付いたか」", "329000931_77": "「だが使えぬ骨董品の木偶どもも、\\n 最後に旋律となってボクの役に立ったがね」", "329000931_78": "「フハ……ハハハハハハッ!」", "329000931_79": "「これで遂に完成したッ!\\n 世界を壊す――奇跡を殺す歌がッ!」", "329000931_80": "「ノエル……貴様あッ!」", "329000931_81": "「そんな身体で凄んでも、怖くはありませんよ?」", "329000931_82": "「そこで這いつくばって見ていてください」", "329000931_83": "「ボクがパパの命題を、\\n 万象黙示録を達成するところをねッ!」", "329000931_84": "「そんなものが……。\\n パパの命題であって、たまるか――ッ!」", "329000931_85": "「はあ、はあ、はあ……」", "329000931_86": "「くッ! 防がれたか……」", "329000931_87": "「がはッ!!」", "329000931_88": "「まだそんな力が残っていたとは、驚きました」", "329000931_89": "「あなたには悲願成就の時を見届けさせてあげても\\n 良かったのですが……仕方ありませんね」", "329000931_90": "「空の上の特等席から鑑賞していなさい」", "329000931_91": "「滅びの歌で世界が分解してゆく、その様を――\\n 奇跡が死に絶える、その瞬間をッ!」", "329000931_92": "「急げッ! チフォージュ・シャトーはすぐそこだッ!」", "329000931_93": "「この強力なエネルギーは、まさかッ!」", "329000931_94": "「サンジェルマンッ! 始まったワケダッ!」", "329000931_95": "「まさか、世界を壊す歌が完成したのかッ!?」", "329000931_96": "「どうやらそうらしいワケダッ!」", "329000931_97": "「そんな――ッ!?」", "329000931_98": "「間に合わなかったのかよッ!」", "329000931_99": "「クソッ、足止めが効いたかッ!」", "329000931_100": "「……已むを得ないッ!」", "329000931_101": "「プレラーティ、カリオストロッ!」", "329000931_102": "「……仕方ないわねッ!」", "329000931_103": "「他に打つ手はなさそうなワケダッ!」", "329000931_104": "「チフォージュ・シャトーを3方から取り囲んだッ!?」", "329000931_105": "「サンジェルマンさん、何をするつもりですかッ!?」", "329000931_106": "「私たちのラピスの力で、\\n 滅びの歌の効果を押しとどめてみせるッ!」", "329000931_107": "「この体勢、見覚えがッ!」", "329000931_108": "「ああ……反応兵器を抑え込んだ時になッ!」", "329000931_109": "「そんなッ!」", "329000931_110": "「死んじゃったらダメですッ!」", "329000931_111": "「あーしたちだって死ぬつもりなんてないわよ」", "329000931_112": "「ああ、あとはお前たちに任せるワケダッ!」", "329000931_113": "「私たちが抑えている内に、中へ進めッ!」", "329000931_114": "「そしてこの呪わしき歌を止めるのだッ!」", "329000931_115": "「……わかりましたッ! 絶対に止めますッ!」", "329000931_116": "「3人とも、覚悟はいいな?」", "329000931_117": "「ああ、そんなもん、いつだってできてるさ」", "329000931_118": "「あいつらを死なせたら目覚めが悪いからな。\\n ちゃっちゃと済ますぞッ!」", "329000931_119": "「行こう、みんなッ!」", "329000931_120": "「ずいぶんと遅かったですね」", "329000931_121": "「お前は、ノエルッ!」", "329000931_122": "「ご丁寧に黒騎士もご一緒ってか」", "329000931_123": "「わざわざお出迎えとはな」", "329000931_124": "「待ちくたびれてしまいましてね」", "329000931_125": "「キャロルちゃんはどこッ!?」", "329000931_126": "「ソレなら、この先に転がってますよ」", "329000931_127": "「そんな――ッ!」", "329000931_128": "「世界を滅ぼす歌は、既に完成を迎えました」", "329000931_129": "「今更、止める手立てなどありませんよ?」", "329000931_130": "「お前の思惑通りにいくものかッ!」", "329000931_131": "「ああッ!\\n その証拠に歌は未だ発動しきってはいないッ!」", "329000931_132": "「あの錬金術師たちの行動なら無駄です」", "329000931_133": "「抑え込んでいるつもりのようですが、あの程度の術式では、\\n 世界を壊す歌は止められはしません」", "329000931_134": "「せいぜい、滅びの始まりを僅かに引き延ばす程度です」", "329000931_135": "「なぜなら歌は既に完成し、紡がれ始め、\\n その力は世界を覆い始めようとしているのですからッ!」", "329000931_136": "「なら、その間にあなたを倒して完全に止めてみせるッ!」", "329000931_137": "「ああ、チフォージュ・シャトーの中枢さえ破壊すればッ!」", "329000931_138": "「世界崩壊の拡大は止められるはずッ!」", "329000931_139": "「時間が無いならッ!\\n 初っぱなから全力で行かせてもらうッ!」", "329000931_140": "「いいでしょう。\\n 世界滅亡を前にしたちょうどいい余興です」", "329000931_141": "「さあ、黒騎士よッ!\\n 今こそ奇跡の力を鏖殺する時だッ!」" }