{ "327000412_0": "「これがシステム端末なワケダ」", "327000412_1": "「それじゃあ、プレラーティ、さくっと調べちゃって。\\n ここはあーしたちが護っててあげるから」", "327000412_2": "「頼んだぞ」", "327000412_3": "「ああ、任された」", "327000412_4": "「……」", "327000412_5": "「どうですか?」", "327000412_6": "「は―――……」", "327000412_7": "「す、すごく大きなため息だったデス」", "327000412_8": "「どうやら想像以上にやっかいな状況なワケダ」", "327000412_9": "「そこまでなのか?」", "327000412_10": "「パークのいたるところで異常が起きている。\\n その上、ここの端末では制御を一切受け付けてくれないワケダ」", "327000412_11": "「じゃあ、直接メインシステムのところへ\\n 行くしかないということですか?」", "327000412_12": "「ああ。だが、そこへ行ったところで原因が\\n 取り除けるとは限らないワケダ」", "327000412_13": "「その原因ってなんなんだ?」", "327000412_14": "「パークの動力源に必要以上のエネルギー負荷が\\n かかっているのが原因なワケダ」", "327000412_15": "「どうしてそんなことが?」", "327000412_16": "「明らかな手抜き工事じゃないデスかッ!\\n 責任者を出すデスッ!」", "327000412_17": "「苦情は全部局長に言って頂戴ね」", "327000412_18": "「それなら、\\n その動力源を壊せばいいんじゃないですか?」", "327000412_19": "「また響はそんな乱暴な――」", "327000412_20": "「いや、悪くない案だ」", "327000412_21": "「動力源がなくなれば、システムも停止するだろう」", "327000412_22": "「ええッ!?\\n このパークってそんな簡単に壊してもいいモノなんですか?」", "327000412_23": "「構わない」", "327000412_24": "「造ったのは局長だし、あーしたちにはなんの未練もないしね」", "327000412_25": "「どうだ? プレラーティ」", "327000412_26": "「いくら局長でも原子炉を動力なんかにしてないでしょうから、\\n 場所さえわかってしまえば簡単よね」", "327000412_27": "「その動力源だが……何か嫌な予感がするワケダ……」", "327000412_28": "「嫌な予感……デス?」", "327000412_29": "「……」", "327000412_30": "「は―――――――……」", "327000412_31": "「さっきよりも大きなため息……」", "327000412_32": "「……動力源が判明したワケダが」", "327000412_33": "「何か懸念でも?\\n もしかして、動力源がパークの外にあるのか?」", "327000412_34": "「場所よりもその動力源そのものが問題なワケダ」", "327000412_35": "「え? ま、まさか、本当に原子炉……」", "327000412_36": "「いや……、\\n このパークは『アダムスフィア』で動いているワケダ」", "327000412_37": "「えええ――ッ!?」" }