{ "325000611_0": "正義の騎士", "325000611_1": "「あのー……、パソコンは大丈夫でしょうか?」", "325000611_2": "「ああ、大きな損傷ではない。\\n これなら修理も難しくないだろう」", "325000611_3": "「よかったー」", "325000611_4": "「だから言ったろ、大丈夫だって」", "325000611_5": "「そちらはなんとかなる目処がついたからいいけど、\\n 問題はこの街に関してね」", "325000611_6": "「マリアの報告であったギャラルホルンのゲートの消失。\\n 破壊されたはずの街が1日で修復されていたこと……」", "325000611_7": "「それと、そいつを襲おうとした妙なガキもな」", "325000611_8": "「言葉で説明するのは難しいけど、\\n なんだかこう、冷たい、突き刺さるような雰囲気だった……」", "325000611_9": "「そいつが敵かどうかの判断はまだできないな。\\n 実際、攻撃されたわけじゃないんだろ?」", "325000611_10": "「俺が止めに入ったから、されかけた、ってのが正しいな」", "325000611_11": "「問題が山積みね……」", "325000611_12": "「まあ、今片付けられる問題はパソコンくらいだから、\\n 先に修理を優先しちゃおうか」", "325000611_13": "「キャリバー、修理にどのくらいかかるんだ?」", "325000611_14": "「修理自体は難しくない。\\n だが、いくつか損傷したパーツを交換する必要がある」", "325000611_15": "「はいッ! それじゃ、わたしがパーツ買ってきますッ!\\n やらせてくださいッ!」", "325000611_16": "「別に構わねえけど。お前、パソコンのパーツとか\\n ちゃんとわかってんだよな?」", "325000611_17": "「あッ……」", "325000611_18": "「いいよ、あたしが行ってくる」", "325000611_19": "「まあ、あたしもそんなに知識がある方じゃないから\\n 必要なモノを教えてくれ」", "325000611_20": "「こ、これが必要なパーツのリストだ」", "325000611_21": "「どれどれ……意外と多いな。まあ、これくらいなら問題ないか」", "325000611_22": "「荷物が多いようなら、私が手伝おう」", "325000611_23": "「いいのか? 助かるよ」", "325000611_24": "「じゃあ、パーツ集めは2人に任せるわね。\\n パソコンの修理は引き続き、お任せしてもいいですか?」", "325000611_25": "「あ、ああ……」", "325000611_26": "「ならば、わたしもふらわーに残ろう。1人では大変だろうし、\\n それに護衛が必要になる場合もあるかもしれない」", "325000611_27": "「ええ、お願い。\\n 残りのメンバーは、街の調査でいいかしら」", "325000611_28": "「2人の分もわたしが頑張ってくるからねッ!」", "325000611_29": "「何か問題が起こったら、すぐに通信機で連絡して。\\n それじゃ、取り掛かりましょうッ!」", "325000611_30": "「おーッ!」" }