{ "323000811_0": "決戦、CiRCLEに潜む怪物", "323000811_1": "「はー、今日もたくさん練習したなーッ!\\n 明日はどんなことを教えてもらえるんだろうッ!」", "323000811_2": "「まさか、忘れてないとは思うが、\\n あたしらは楽器を習うために会いに行ってるんじゃないからな」", "323000811_3": "「心配しなくてもわかってるよ。\\n でも、結局、何もわからないままなんだよね……」", "323000811_4": "「歌は確かに魅力的デスけど、あのときと同じような\\n 力は感じないデスよ」", "323000811_5": "「あのときの歌だけ特別だったのかな」", "323000811_6": "「情報を整理するためにも、\\n 一度、元の世界に戻ったほうがいいのかな」", "323000811_7": "「それもありかもしれないな。\\n 歌を録音してエルフナインに解析してもらうか」", "323000811_8": "「お話中のところ失礼します。みなさん、緊急事態です!」", "323000811_9": "「またどこからともなく現れやがったな」", "323000811_10": "「そんなことよりも!\\n CiRCLEが大変なことになってるの!」", "323000811_11": "「何があったんですか?」", "323000811_12": "「CiRCLEからあの黒い霧が溢れ出してきたんです。\\n それに合わせて周囲に大量のストーカーが発生しました」", "323000811_13": "「なんデスとッ!?」", "323000811_14": "「だとしたら、ストーカーが街へ……」", "323000811_15": "「今はなんとか私どもの方でCiRCLE周辺を閉鎖し、\\n 合わせて、近隣住民の避難誘導をしています」", "323000811_16": "「警察でもないのに、そんなことまでできるのかッ!?」", "323000811_17": "「ですが、騒ぎになるのは時間の問題かと」", "323000811_18": "「充分だッ! すげー助かるッ!」", "323000811_19": "「あとは、わたしたちでなんとかしなきゃッ!」", "323000811_20": "「あんたたちはここでじっとしといてくれ。\\n 間違ってもCiRCLEに近づかないでくれよッ!」", "323000811_21": "「でも、あそこは私にとって……」", "323000811_22": "「大事な場所だってことはわかります。\\n だから、わたしたちが必ずなんとかしますッ!」", "323000811_23": "「……」", "323000811_24": "「CiRCLEへ急ごうッ!」", "323000811_25": "「うわッ、ストーカーだらけッ!?」", "323000811_26": "「こいつは思ってた以上の数だな。\\n どこにこんだけ隠れてやがったんだ」", "323000811_27": "「わたしたちだけでやれるのかな……」", "323000811_28": "「この世界で戦えるのはわたしたちだけ。\\n だったら……」", "323000811_29": "「やるしかないデスよッ!」", "323000811_30": "「結局、打開策は無しでの戦闘か。\\n あの歌があれば、有利に戦えると思ったんだけどな」", "323000811_31": "「あれは彼女たちの力だから、わたしたちが真似しようとしても\\n きっと、できるものじゃないんだよ」", "323000811_32": "「わたしも、そう思います」", "323000811_33": "「頼れるのは自分たちの力だけってことだよねッ!」", "323000811_34": "「なーに、それならこれまでと変わらず、\\n 相手をぶっ飛ばすだけだッ!」", "323000811_35": "「この街の人は絶対に傷つけさせやしない。\\n わたしたちで全部やっつけるんだッ!」" }