{ "320000632_0": "「いけるわッ! 一気にトドメよッ!\\n 攻撃を集中――ッ!!」", "320000632_1": "「いくデス―――ッ!」", "320000632_2": "「え―――いッ!」", "320000632_3": "「――天津神、地津神、八百万神等共に、\\n 聞こし食せと、畏み畏みも白すッ!」", "320000632_4": "「はああああ――ッ!!」", "320000632_5": "「他の魔物と同じね。\\n 霧が空に消えていく……」", "320000632_6": "「やりましたね」", "320000632_7": "「さっすが調デスッ!\\n もう怖いものなしデスよッ!」", "320000632_8": "「うん……あなたたちも、ありがとう――って、あれ?」", "320000632_9": "「調? どうしたんデスか?」", "320000632_10": "「うん、ウサギさんたちがいなくなってる。\\n さっきまでいたのに……」", "320000632_11": "「きっと調神社に戻ったんですよ。\\n あとでたっくさん、撫でてあげましょうね」", "320000632_12": "「うん、そうしよう」", "320000632_13": "「これで、魔物の出現が落ち着くといいが……」", "320000632_14": "「そうですね。けれど、また大物が出ても巫女型ギアなら\\n 対処できるとわかりましたし、心配要らないのでは?」", "320000632_15": "「そうやって油断するのはよくないわよ。\\n まだ完全に解決したわけじゃないんだから……」", "320000632_16": "「そうだな。だが、今は今日の勝利を喜ぼう」", "320000632_17": "「はいッ!」", "320000632_18": "「…………」", "320000632_19": "「エルフナインちゃん?」", "320000632_20": "「え、ああ、すみません」", "320000632_21": "「何か気になることでもあるのか?」", "320000632_22": "「……その、あの災禍の魔物を倒した後の霧が気になって」", "320000632_23": "「霧? 浄化されて消えただけじゃないのかい?」", "320000632_24": "「そうかもしれません。だけど、そうじゃないのかも……。\\n すみません、漠然とした感覚なのですが、引っかかって……」", "320000632_25": "「気にしないでください。多分、前の天のオリオン座のことも\\n あって、ボクが気にしすぎなだけだと思いますから」", "320000632_26": "「……いや、そういった感覚は大事にしたほうがいい。\\n 調査部にも調べさせよう」", "320000632_27": "「何もないなら、それに越したことはない。\\n だが、何かあってからでは遅いからな……」" }