{ "319000432_0": "「はあああ――ッ!!」", "319000432_1": "「グオオオオオ――ッ!」", "319000432_2": "(切っても切っても倒れないとは……なんという耐久力だ)", "319000432_3": "(こいつと戦っても埒があかない……だが、どうする?)", "319000432_4": "(やはりここはッ!)", "319000432_5": "「影縫いで動きを封じるッ!\\n はあ――ッ!」", "319000432_6": "「ガアアアア――ッ!?」", "319000432_7": "「ベルゲルミルの動きを?」", "319000432_8": "(奴の動きが止まっている、僅かな隙に――ッ!)", "319000432_9": "「はあああああ――ッ!!」", "319000432_10": "「お前に付き合うのはここまでだッ!\\n アリシア・バーンスタインッ!」", "319000432_11": "「逃亡とは、無謀なことを……」", "319000432_12": "(見渡す限り一面の雪原――。\\n やはり、自力で人里まで辿り着くのは難しそうだ)", "319000432_13": "(だが、建物から充分離れれば通信が回復するはず……)", "319000432_14": "(そうすれば、この状況を二課へ伝えられる)", "319000432_15": "(それにしても、もの凄い地吹雪だ……。\\n ギアがなければ瞬く間に凍死するだろう)", "319000432_16": "(通信可能な所まで辿り着くのが先か、\\n それともわたしの力が尽きるのが先か――)", "319000432_17": "(今は、運を天に任せて進むのみ……)" }