{ "311000212_0": "「このまま、袋の鼠だ――ッ!」", "311000212_1": "「くッ!? この前よりさらに速度が上がっているだとッ!?」", "311000212_2": "「ダメです……追いつけませんッ!」", "311000212_3": "「来るわッ! さすが翼と調ね」", "311000212_4": "「待てッ!なんだ、あの速さはッ!?」", "311000212_5": "「ここで、止めますッ!」", "311000212_6": "「かわされたッ!?」", "311000212_7": "「点でダメなら面で攻撃だッ!」", "311000212_8": "「これで、ネンネしなッ!」", "311000212_9": "「これも当たらないのかよッ!?」", "311000212_10": "「それなら――」", "311000212_11": "「2人がかりで切り刻むデスッ!!」", "311000212_12": "「ぐううう――ッ!?」", "311000212_13": "「うああ……ッ!」", "311000212_14": "「大丈夫かッ! みんなッ!」", "311000212_15": "「ええ、大丈夫。でも……」", "311000212_16": "「ああ、逃げられてしまったな。\\n わたしたちも、これ以上追跡するのは難しいだろう」", "311000212_17": "「ましてや、追いついて倒すなんて……」", "311000212_18": "「作戦の練り直しね」", "311000212_19": "「……今回も、目立った被害は無いということだったわね」", "311000212_20": "「不幸中の幸いだな」", "311000212_21": "「だとしても、このままやられっぱなしじゃいられないデスッ!」", "311000212_22": "「うん、次も同じように被害が無いとは限らないもんね」", "311000212_23": "「は……ッ!\\n 名案を思い付いたデスッ!」", "311000212_24": "「高速型アルカ・ノイズを倒せなくても、\\n 首謀者の錬金術師を見つけて捕まえればいいんデスよッ!」", "311000212_25": "「確かに名案かもしれないけど、\\n 錬金術師がそう簡単に見つかるかしら」", "311000212_26": "「それも……そうデスね……」", "311000212_27": "「せめて、目的だけでもわかれば、\\n 相手の出方を予想できるかもしれないんだけどな」", "311000212_28": "「目的……ただ走るだけ、というわけではないでしょう。\\n 何らかの実験、もしくは下見かしら?」", "311000212_29": "「他には……タイムアタックとかですかね?」", "311000212_30": "「錬金術師同士で競ってるんデスか?」", "311000212_31": "「だとしたら暇すぎるだろ……」", "311000212_32": "「やっぱり、高速型アルカ・ノイズを倒すしか\\n ないデスかね……」", "311000212_33": "「ああ。そうなると、あの速さが問題だな」", "311000212_34": "「そうだよね。\\n 翼さんや調ちゃんでも追いつけないなんて……」", "311000212_35": "「……まだ本気じゃありません」", "311000212_36": "「わたしもだ」", "311000212_37": "「……2人の目が燃えてますッ!」", "311000212_38": "「負けず嫌いね……」" }