{ "309000421_0": "「退きなさいッ!」", "309000421_1": "「今はノイズの相手をしてる暇はないの」", "309000421_2": "「ひと息に片付けて――ッ!」", "309000421_3": "「わたしたちにはやるべきことがあるッ!」", "309000421_4": "「……片付いたかしら。\\n こんな時でもこちらの世界ではノイズが発生するのよね……」", "309000421_5": "「マリア姉さんのところではもうノイズは自然に出ないんだよね。\\n こっちでもそう出来たらいいのに」", "309000421_6": "「そちらは、いずれマムがソロモンの杖を発見してくれるのを\\n 待ちましょう。それより」", "309000421_7": "「うん。怪盗だねッ!」", "309000421_8": "「港湾の警備も掻い潜ったし、侵入までは今回も成功ね」", "309000421_9": "「前よりずっとうまくできるようになった気がする」", "309000421_10": "「そういえば。\\n 昨日は1人で何かをしていたようだけど、何をしていたの?」", "309000421_11": "「予告状を出してきたの」", "309000421_12": "「予告状ッ!?」", "309000421_13": "「記念に撮っておいた写真もあるよ」", "309000421_14": "「――明日、港湾客船内の美術品を頂戴致します……。\\n 何でこんなものを」", "309000421_15": "「マムに聞いたら、事態をより大きくするにもいい案ですって\\n 言われたから」", "309000421_16": "「それに、怪盗といったらやっぱり予告状を出さないと」", "309000421_17": "「それでやけに警備が。\\n 怪盗らしいといえば怪盗らしいけれど……」", "309000421_18": "「でしょ? これからもどんどん出そうねッ!」", "309000421_19": "(うーん……。ハッ!? もしかしたらこれも、\\n 怪盗ギアを使いこなすにはいい方法なのかもしれない……ッ!)", "309000421_20": "「姉さん、こっちッ!」", "309000421_21": "「船内は輪をかけて警戒厳重ね。\\n 予告状を出したのだから当然か……」", "309000421_22": "「回り込めば手薄だよ。いこう」", "309000421_23": "「え、ええッ!」", "309000421_24": "「いたぞッ! ファントムシスターズだッ!」", "309000421_25": "「今度こそ必ず――」", "309000421_26": "「捕まるわけにはいかないわッ!」", "309000421_27": "「うぐッ!?」", "309000421_28": "「えいッ!」", "309000421_29": "「ぐう――ッ!」", "309000421_30": "「ごめんなさい。これもみんなを護るためなんです」", "309000421_31": "「遭遇次第、警察は気絶させて一気にいくわよッ!」", "309000421_32": "「うん」", "309000421_33": "(チーム名覚えてくれてる……)" }