{ "306000911_0": "増殖する脅威", "306000911_1": "「よく戻ってきてくれました」", "306000911_2": "「予定より遅くなってごめんなさい、マム」", "306000911_3": "「幸いここ数日間、ネフィリムの襲撃はありませんでした。\\n ノイズの出現もそれほど多くは見られていません」", "306000911_4": "「カルマノイズに加え、ネフィリムまでが脅威となった今、\\n あなたがた装者の存在より心強いものはありません」", "306000911_5": "「それから、セレナ」", "306000911_6": "「はい、マム」", "306000911_7": "「いきなりいなくなるとはどういう事ですか?」", "306000911_8": "「それは、書置きを……」", "306000911_9": "「書置きを残せば良いというものではありません。勝手な行動は\\n 慎みなさい。ここには、あなた以外の装者はいないのですよ」", "306000911_10": "「ごめんなさい……マム」", "306000911_11": "「あれから襲撃は無かったとの事ですが、そちらで何か、\\n ネフィリムに関する新しい情報は得られましたか」", "306000911_12": "「所内のカメラをチェックしたところ、驚くべきことにネフィリムは\\n 監視カメラを的確に破壊しつつ聖遺物保管庫に進んでいました」", "306000911_13": "「逃走経路を隠すためと考えられますが、陽動めいた動きといい、\\n 知性を持たないネフィリムの行動としてはあまりに不可解です」", "306000911_14": "「やはり、何者かがネフィリムを操っていると\\n 考えるのが妥当と言えるでしょう」", "306000911_15": "「こちらでも同様の推測を立てていた所です」", "306000911_16": "「操るって……でもいったい誰が?」", "306000911_17": "「心当たりはありますか、マム」", "306000911_18": "「……。恐らく、ネフィリム起動実験に関わった研究員の誰かでしょう。\\n しかし、確証がありません。もう少し時間をください」", "306000911_19": "「……わかりました」", "306000911_20": "「私です。……近隣の町にノイズが」", "306000911_21": "「わたしたちが出ますッ!」", "306000911_22": "「セレナ、平気かしら」", "306000911_23": "「うんッ!」", "306000911_24": "「ならばいくぞッ!」" }