{ "304001312_0": "「ここのお好み焼き、美味しいんだよ」", "304001312_1": "「ほら、食べて食べて」", "304001312_2": "「う、うん……」", "304001312_3": "「……ッ!?」", "304001312_4": "「ま……まあ、それなりに」", "304001312_5": "「もう、素直に美味しいって言えばいいのに……」", "304001312_6": "「うん、やっぱりお好み焼きはおばちゃんのが最高だよね」", "304001312_7": "「あら? お嬢ちゃんに来てもらったことあったかしらね?」", "304001312_8": "「あ……えーと、前にちょっとだけ来たことがあるんです」", "304001312_9": "「あら、そうだったの。\\n お客さんの顔、覚えてる方なんだけど、ごめんなさいね」", "304001312_10": "(そうだった。この世界のわたしは、来たことないんだよね。\\n リディアンにも進学してないわけだし……)", "304001312_11": "「今後ともご贔屓にね」", "304001312_12": "「ええ、もちろんです」", "304001312_13": "「……」", "304001312_14": "「さーて。それじゃ、たくさん焼いて、一緒に食べよう」", "304001312_15": "「おばちゃん、海鮮ミックスとトマトチーズも追加で」", "304001312_16": "「はいはい。ちょっと待ってね」", "304001312_17": "(……おいし)" }