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2010210
2010213
2010214
2010215
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2010217
2010218
2010219
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2010221
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event052
event053
event054

@ -1,79 +0,0 @@
{
"201021011_0": "キャンプの達人",
"201021011_1": "「みんなでキャンプに行こうッ!」",
"201021011_2": "「……は? 急になんだ?」",
"201021011_3": "「キャンプだよ、キャンプッ!\\n みんなで一緒に山に行ってキャンプしようよッ」",
"201021011_4": "「お前は話が飛びすぎてんだよ。ちゃんと説明しろ」",
"201021011_5": "「昨日、響と2人でテレビを観ていたら、\\n キャンプの番組をやっていたの」",
"201021011_6": "「そこで出てきたキャンプのお料理とか、\\n みんなでワイワイ楽しんでる雰囲気が気に入ったみたい」",
"201021011_7": "「なるほど、だからキャンプなんデスね」",
"201021011_8": "「そうッ! みんなでカレー食べたり、\\n お肉食べたり、川で釣ったお魚食べたりとかッ」",
"201021011_9": "「食いもんばっかじゃねーか。\\n そんなもん、食べようと思えばお店でも食べられるだろ」",
"201021011_10": "「もー、何もわかってないなー。\\n お外でキャンプしながら食べるから美味しいんだよッ」",
"201021011_11": "「ふーん。そういうお前はキャンプしたことあるのか?」",
"201021011_12": "「ううん、ないよッ!」",
"201021011_13": "「全部想像かよ……」",
"201021011_14": "「だからこそ、やってみたいんだよー」",
"201021011_15": "「そう簡単に言うけどな――」",
"201021011_16": "「わたしも、みんなでキャンプをやってみたいです」",
"201021011_17": "「実はアタシたちもその番組観てたんデスよッ!\\n テントにお泊まりとか、一度やってみたかったデスッ」",
"201021011_18": "「わたしも、みんなと一緒だったら楽しいと思うな」",
"201021011_19": "「どいつもこいつもノリ気かよ……。\\n で、やるにしたって、道具はどうすんだ」",
"201021011_20": "「だったら、弦十郎のダンナのやつがあるだろ。\\n 前に修行用に用意してるって言ってたから」",
"201021011_21": "「あのおっさん、そんなもんまで――って、",
"201021011_22": " どっから出てきたッ!?」",
"201021011_23": "「いや、用事があってこっちに来てたんだけど、\\n キャンプって単語が聞こえてきてね」",
"201021011_24": "「こっちに長居はできないけど、\\n やるんだったら、あたしも混ぜてくれよ」",
"201021011_25": "「もちろんですッ! じゃあ、みんなで行きましょうッ!」",
"201021011_26": "「お、おい、勝手に決めるなよッ!?」",
"201021011_27": "「キャンプ、キャンプッ! みんなでキャンプッ!」",
"201021011_28": "「フフ、そんなにはしゃいでると\\n 転んでケガするよ」",
"201021011_29": "「気持ちはわかるデス。\\n アタシも今日がずーっと待ち遠しかったデスよッ」",
"201021011_30": "「翼さんとマリアが来られなかったのは\\n 少し残念だけど」",
"201021011_31": "「このバカの予定の組み方が急すぎるんだよ。\\n むしろよくこの人数が揃ったな」",
"201021011_32": "「確かに残念だけど、だからこそッ!\\n 参加できなかった人の分まで楽しもうね」",
"201021011_33": "「奏さんは少し遅れるらしいから、\\n その前に準備だけ済ませちゃおう」",
"201021011_34": "「……ところでどこから準備を始めるデスか?」",
"201021011_35": "「まずはテントから組み立てようッ!\\n ここに師匠から借りた道具があるから、これを使って――」",
"201021011_36": "「……」",
"201021011_37": "「……響さん?」",
"201021011_38": "「おい、まさかとは思うが組み立て方がわからないとか\\n 言わないよな」",
"201021011_39": "「え、ええっと……アハハハ……」",
"201021011_40": "「笑って誤魔化すなッ!\\n 言い出しっぺがなんで下調べのひとつもしてきてないんだッ」",
"201021011_41": "「いやー、道具を前にしたらなんとなくできるんじゃないかなー、\\n と思ってたんだけど」",
"201021011_42": "「じゃ、じゃあ、キャンプは無しデスかッ!?」",
"201021011_43": "「いや、そうはならないだろ。このバカのことを\\n よく知ってるやつがいるからな。そうだろ」",
"201021011_44": "「え、ええっと、今回は響が任せてって言うから、\\n わたしも何も調べてきてないんだよね」",
"201021011_45": "「マジかよ……。あたしもわからないぞ……」",
"201021011_46": "「おッ、いたいた。悪いな、遅れちまった。\\n ……なんだ、まだ始めてないのか」",
"201021011_47": "「それが実は……」",
"201021011_48": "「道具はこれだな。ぱぱっと準備して、食事にするぞ。\\n こいつはこうで、ここがこうで……」",
"201021011_49": "「すごい、どんどんテントが組み上がっていく……」",
"201021011_50": "「迷いも無駄な動作もない、完璧な動き……」",
"201021011_51": "「何をぼさっと見てるんだ?\\n 人で組み立てるの大変なんだから手伝ってくれ」",
"201021011_52": "「あー、そのことなんだけど。\\n ここにいる全員、やり方がわからないんだ」",
"201021011_53": "「なんだ、そうだったのかッ!?\\n それならそうと早く言ってくれよな」",
"201021011_54": "「じゃああたしが指示を出すから、その通りにやってくれ。\\n わからないところはその時々で聞くように」",
"201021011_55": "「はい、わかりましたッ! よろしくお願いしますッ!」",
"201021011_56": "「んんーッ! このお肉美味しいッ!\\n やっぱりキャンプといえば、バーベキューだよねッ」",
"201021011_57": "「ほら、響。お肉ばかり食べてないで野菜も食べなきゃダメだよ」",
"201021011_58": "「切ちゃんも。ほら、口にタレがついちゃってる」",
"201021011_59": "「んんッ、もー、調。子供じゃないんだから\\n 自分で拭けるデスよ」",
"201021011_60": "「どんどん食べてくれよ、肉は山ほど用意してあるから」",
"201021011_61": "「やり方がわからないって言われたときはどうなるかと思ったが、\\n これで一段落だな」",
"201021011_62": "「おまけにこんなに美味しいお肉まで用意してくれて\\n 本当に助かりましたッ」",
"201021011_63": "「バカ、お前はもっと反省しろ」",
"201021011_64": "「いいって、こういうのはやれるやつがやるもんだ。\\n それに喜んでもらえると嬉しいからね」",
"201021011_65": "「想像以上にキャンプのご飯が美味しくてビックリデス。\\n 特にこのお肉がすっごくいいデスッ」",
"201021011_66": "「うん、これはかなりいいお肉」",
"201021011_67": "「確かに美味しいけど、これってなんのお肉なんですか?\\n 牛とも豚とも違うような」",
"201021011_68": "「……」",
"201021011_69": "「あれだよ、あれ。細かいことは気にするな。\\n 美味しけりゃそれで十分だろ」",
"201021011_70": "「今の間はなんだ。この肉、一体どういう――」",
"201021011_71": "「おッ、次の肉焼けたぞ。\\n ほら皿貸せ、どんどん載っけてやるからな」",
"201021011_72": "「やったーッ! いただきまーすッ!」",
"201021011_73": "「ま、まあ、危ないものじゃないと思うし、大丈夫じゃない?\\n みんなも楽しそう」",
"201021011_74": "「……そ、それもそうだな」",
"201021011_75": "「次はいつやる? 来週かな、再来週かな?\\n 今度は翼さんとマリアさんも一緒がいいよねッ」",
"201021011_76": "「ったく、まだ終わってないうちから次の計画とか、\\n 気が早すぎるだろ……」"
}

@ -1,81 +1,3 @@
{
"201021311_0": "Happy New Year 2021",
"201021311_1": "「もうすぐ年明けっていうときにこんなことをするなんて……」",
"201021311_2": "「――許さないッ!」",
"201021311_3": "「年末くらいは大人しくしてろってんだよッ!」",
"201021311_4": "「その通りだ。\\n 無事に新年を迎えられるとは思ってくれるなッ」",
"201021311_5": "「俺たちのアルカ・ノイズがッ!?」",
"201021311_6": "「動くな。下手なことをすれば、剣の錆となるぞ」",
"201021311_7": "「く、くそッ……」",
"201021311_8": "「賊の引き渡しもこれで無事完了だ。\\n 皆、お疲れ様」",
"201021311_9": "「それじゃあ、とっとと帰って休ませてもらうか。\\n 今年の任務は終わったみたいだしな」",
"201021311_10": "「そうだッ! 除夜の鐘は?\\n カウントダウンはッ」",
"201021311_11": "「どうやら、0時はとうに過ぎているようだな」",
"201021311_12": "「そんなあッ!\\n 年越しそば、食べてないよ……」",
"201021311_13": "「残念がるところがそこかよッ!\\n もっとこう、他にあるだろう」",
"201021311_14": "「だったら、せめて新年のお祝いをしようよ。\\n 初詣に行こうッ」",
"201021311_15": "「今からかッ!?」",
"201021311_16": "「任務が終わったばかりだし、\\n 一度戻ってひと眠りしてからでも――」",
"201021311_17": "「それじゃダメだよッ! せっかく一緒にいるんだし、\\n 今寝ちゃったらわたし、起きられないかもしれないよッ」",
"201021311_18": "「それはお前の問題だろッ!\\n 先輩もこのバカに言ってやってくださいよ」",
"201021311_19": "「いや、立花の言うことにも一理ある。\\n 初詣というくらいだ、早いに越したことはないだろう」",
"201021311_20": "「な……ッ!?\\n ……まあ、先輩が言うならしょうがないか……」",
"201021311_21": "「やったーッ!\\n それじゃあ今から出発だね」",
"201021311_22": "「うちに振袖がある。\\n せっかくの機会だ、それを着て行くのはどうだろう」",
"201021311_23": "「振袖……いいですねッ!」",
"201021311_24": "「このままの格好でも別にいいんじゃないか?」",
"201021311_25": "「クリスちゃん、こういう行事は形も大事なんだよ?\\n 新年は新年らしい格好でお祝いをしなきゃッ」",
"201021311_26": "「神様に詣でるんだ。\\n 汚れたままの服装では失礼だしな」",
"201021311_27": "「そうそうッ、そういうことだよッ!」",
"201021311_28": "「お前は着たかっただけだろ?\\n まあ、別にいいけど――」",
"201021311_29": "「やったーッ!\\n それじゃあさっそく着替えに行こうッ」",
"201021311_30": "「いくら楽しみだからって、\\n そんな引っ張らなくてもいいだろッ」",
"201021311_31": "「ったく……」",
"201021311_32": "「もしもし、緒川さん。翼です。\\n 以前、サンプルでいただいた振袖がありましたよね」",
"201021311_33": "「はい、はい……今から戻るので、\\n その中から着を用意しておいてほしいのですが」",
"201021311_34": "「って、もう話が進んでるしッ!?」",
"201021311_35": "「……で? 振袖着せられて、神社に来たはいいが、\\n これはどういうことだ」",
"201021311_36": "「入口が封鎖されてるッ!?\\n 巫女さんも、神主さんも姿が見えないよッ」",
"201021311_37": "「まさか……」",
"201021311_38": "「何か思い当たることでもあるのか?」",
"201021311_39": "「……やはりそうか。先ほどの戦闘エリアからこの神社は近い。\\n どうやらギリギリ避難区域に入っていたようだな」",
"201021311_40": "「ここの神主も、しっかり戸締りしたうえで\\n 避難しちまったってことか……」",
"201021311_41": "「ええッ!? そ、そんな……。\\n せっかく、みんなで一緒に初詣できると思ったのに」",
"201021311_42": "「ごめんなさい、無理に誘っちゃって――」",
"201021311_43": "「そんな楽しみにしていたのか……」",
"201021311_44": "「まあ……でも、なんだッ、\\n そんな落ち込むことないだろッ」",
"201021311_45": "「ああ、立花が謝ることでは――」",
"201021311_46": "「わッ!」",
"201021311_47": "「なんだ、眩しい……」",
"201021311_48": "「ああ、ちょうど日が昇ってきたのだな。\\n ほら見ろ、初日の出だぞ」",
"201021311_49": "「わあ、ホントだ……」",
"201021311_50": "「その、何というか……一緒に新年を祝うのに、\\n そこまで場所にこだわらなくてもいいんじゃないか」",
"201021311_51": "「ああ、こうして3人で初日の出を見ることができた」",
"201021311_52": "「そう、ですね……」",
"201021311_53": "「立花が誘ってくれなければ、見られなかった光景だな」",
"201021311_54": "「しょうがない、礼を言っておいてやるかッ!」",
"201021311_55": "「アハハ、どういたしましてッ!」",
"201021311_56": "「そうだッ! ええっと、改めまして。\\n あけましておめでとうございますッ」",
"201021311_57": "「あけましておめでとう」",
"201021311_58": "「こうやって、来年も、再来年も。\\n 一緒に、初日の出を見たいな。今度はみんな揃ってッ」",
"201021311_59": "「ああ、そうだな」",
"201021311_60": "「通信? まさかまたアルカ・ノイズが現れたのか?」",
"201021311_61": "「お前たち、揃ってるな。今、避難勧告が解かれた。\\n 避難していた人々はすぐに街に戻るだろう」",
"201021311_62": "「本当ですかッ!?」",
"201021311_63": "「ああ。お前たちが戦ってくれたおかげだ」",
"201021311_64": "「封鎖が解かれたなら、初詣できるよッ!」",
"201021311_65": "「ああ、そうだな」",
"201021311_66": "「初詣? お前たちは神社にいたのか」",
"201021311_67": "「師匠たちも一緒にどうですか?」",
"201021311_68": "「ああ、いいかもしれないな」",
"201021311_69": "「それじゃあ、待ってますねッ!」",
"201021311_70": "「結局、全員集合になるのか」",
"201021311_71": "「いいじゃないか、新年は賑やかに迎えるのも、\\n わたしたちらしい」",
"201021311_72": "「……だな」",
"201021311_73": "「これも立花の力なのかもしれないな」",
"201021311_74": "「えッ!? 急にどうしたんですか」",
"201021311_75": "「お前はいつだって、どん詰まりな状況でもぶち壊してきただろう。\\n 今回もそれが働いたのかもなってな」",
"201021311_76": "「今年もその逆境をものともしない力を期待させてもらうぞ」",
"201021311_77": "「任せてくださいッ!\\n 今年も最速で、最短で、真っ直ぐに、一直線にッ!」",
"201021311_78": "「<size=40>どんなことがあっても、この手で切り開いてみせますッ!</size>」"
"201021311_0": "Happy New Year 2021"
}

@ -1,102 +1,3 @@
{
"201021411_0": "不器用な笑顔",
"201021411_1": "「やっと任務から解放されたな……」",
"201021411_2": "「お疲れさまでした、マスター。\\n 今日はもうお休みになられてはいかがですか」",
"201021411_3": "「いや、前に手を付けて放置したままの研究を片付ける。\\n 中途半端で気になっていたんだ」",
"201021411_4": "「ですが、最近は任務や研究で\\n 充分な休息が取れていないように思います」",
"201021411_5": "「問題ない。\\n この程度で倒れるほどヤワではないからな」",
"201021411_6": "「マスターがそうおっしゃるなら……」",
"201021411_7": "「はあ……」",
"201021411_8": "「まったく、マスターはどうしてそうなんですかね。\\n 少し休めばいいだけですのに」",
"201021411_9": "「派手に同意だ」",
"201021411_10": "「マスターは大丈夫なのカ?」",
"201021411_11": "「ご自身の体調のことですからね。\\n マスターが問題ないとおっしゃるなら……」",
"201021411_12": "「だが、やはり地味に気になるな。\\n 本当はしっかりと休んでほしいところだ」",
"201021411_13": "「だったら、マスターの代わりにあたしたちが\\n 任務に行けばいいんだゾ」",
"201021411_14": "「残念ながら、マスターに依頼される任務は\\n マスターにしか果たせないものが多いのですわ」",
"201021411_15": "「そっか……、\\n 役に立てると思ったのに残念だゾ」",
"201021411_16": "「悩んでいるようだね、彼女のことで。\\n 乗るよ、相談に、僕でよければ」",
"201021411_17": "「いつの間にそこに……?\\n 相変わらず脈絡なく現れるお方ですわ」",
"201021411_18": "「あなたに話しても意味ないと思うんですけどね」",
"201021411_19": "「マスターが休んでくれなくて困ってるんだゾ」",
"201021411_20": "「そもそも、マスターが派手に忙しいのは、\\n 錬金術師協会が仕事を増やしているからなのでは」",
"201021411_21": "「突かれたね、痛いところを。\\n だが少ないんだ、彼女の他に仕事を任せられる者が」",
"201021411_22": "「そんな都合のいいことを言って、あたしは騙されませんよ。\\n あなたの権限でどうにかできるでしょうに」",
"201021411_23": "「しかし任せてしまってるんだ、すでに多くの仕事を」",
"201021411_24": "「彼女は休まないだろうね、今さら休めと言っても。\\n だから癒やしてあげてくれないか、せめて君たちが」",
"201021411_25": "「癒やし、ですか?」",
"201021411_26": "「知っているかな、君たちは。\\n 笑顔が癒やしになることを」",
"201021411_27": "「証明されているんだ、学術的にも。\\n 心を癒やす効果があるんだよ、笑顔になれば」",
"201021411_28": "「つまり、マスターを笑顔にすることができたら\\n マスターは癒やされるはずだと」",
"201021411_29": "「確かにそれでマスターを癒やすことができるなら、\\n 試してみる価値はありそうですわね」",
"201021411_30": "「マスターを笑わせればいいのカ。\\n だったら、みんなでやってみるゾッ」",
"201021411_31": "「えッ、みんなでってどうするつもりなのよ」",
"201021411_32": "「これは地味に難しそうだな」",
"201021411_33": "「フフッ。祈るよ、健闘を」",
"201021411_34": "「くッ、この手順でもダメか。\\n ここの割合を変えてみるか……」",
"201021411_35": "「マスター、マスターッ!」",
"201021411_36": "「やかましい、用なら後に……、\\n なんだ、揃いも揃ってどうしたんだ」",
"201021411_37": "「それがですね……」",
"201021411_38": "「マスターに見ててほしいんだゾッ!",
"201021411_39": " いないいない~ばあッ!!」",
"201021411_40": "「……」",
"201021411_41": "「この顔はダメみたいだゾ……、",
"201021411_42": " それなら、いないいない~ばあッ!!」",
"201021411_43": "「……一体それはなんのつもりだ?」",
"201021411_44": "「変顔ってやつだゾッ!\\n マスター、面白いカ」",
"201021411_45": "「……今は研究中だ。\\n お前の遊び相手をしてやる暇は無い」",
"201021411_46": "「うう、ダメだったゾ……」",
"201021411_47": "「では僭越ながら、続いては私が……」",
"201021411_48": "「はあああッ! たあああッ! とおおおッ!」",
"201021411_49": "「おお、扇子から水が出てきたゾッ!」",
"201021411_50": "「――どういうつもりだ?」",
"201021411_51": "「これは伝統的な芸で、扇子に仕込んだ仕掛けで\\n 水を出すという――」",
"201021411_52": "「説明しろと言っているわけじゃない。\\n オレはこの状況について聞いているんだッ」",
"201021411_53": "「先に、私の芸を派手に見てもらいましょう。\\n この手にあるコインを瞬間移動して――」",
"201021411_54": "「問答無用で続けようとするなッ!」",
"201021411_55": "「もういいッ!\\n お前たち、オレの邪魔をしに来たんなら全員出ていけッ」",
"201021411_56": "「マスター……」",
"201021411_57": "「だから言ったじゃないですか。\\n マスターはそんなことでは笑わないって」",
"201021411_58": "「でも……」",
"201021411_59": "「オレが笑う? どういうことだ?」",
"201021411_60": "「実は、マスターが最近お疲れのようなので\\n 疲れを癒やしてもらおうとあれこれ考えてたんですよ」",
"201021411_61": "「それがどうしてこんな結果になるんだ?」",
"201021411_62": "「笑顔になれば心が癒やされるって\\n 聞いたんだゾ……」",
"201021411_63": "(そうか、だからオレを笑わせようと……)",
"201021411_64": "「他の方法を考えて出直してくるゾ……」",
"201021411_65": "「……」",
"201021411_66": "「あらあら、あんなにがっかりしちゃって……、\\n 一生懸命考えてきたんですけどね」",
"201021411_67": "「どうするんですか、マスター。\\n 笑顔のつくらい、安いものだと思うんですけどねー」",
"201021411_68": "「うるさい」",
"201021411_69": "「なんでしたら、ガリィちゃんがお手本を\\n お見せしてもいいんですよ」",
"201021411_70": "「お前の気味の悪い笑顔なんぞが手本になるか」",
"201021411_71": "「……まったく。オレが笑えば、気が済むんだな?」",
"201021411_72": "「ほら、これで満足か?」",
"201021411_73": "「そ、それは……」",
"201021411_74": "「かなり硬いような気がするが、地味にこれでいいのか?」",
"201021411_75": "「マスターってば、もっとこうですよ、こう」",
"201021411_76": "「くッ……こうか?」",
"201021411_77": "「まだまだ硬いですよ。\\n たかが笑顔がそんなに難しいですかね」",
"201021411_78": "「なんだと、お前――」",
"201021411_79": "「ほらほら、すぐにムッとしない。\\n 笑顔、笑顔……ですよ」",
"201021411_80": "「くそッ……やはり、オレには――」",
"201021411_81": "「わあッ! マスターが笑ってくれたゾッ!\\n ほら、すごい笑顔だゾッ」",
"201021411_82": "「ガリィちゃん的にはまだ硬い気もしますけど、\\n ミカ的にはオッケーみたいですよ。よかったですね」",
"201021411_83": "「お前……後で覚えてろよ……」",
"201021411_84": "(……まったく、この顔を維持するのは難しいんだがな)",
"201021411_85": "「笑顔で疲れは取れたカ?」",
"201021411_86": "「さあ、どうだろうな。\\n 少しは気分転換になったかもしれないが……」",
"201021411_87": "「だったら、もっともっと笑えばいいゾッ!\\n 何したら、笑顔になってくれるんだ」",
"201021411_88": "「そんなことわかるか。\\n お前たちの好きにしてくれ」",
"201021411_89": "「そうなのカ?\\n じゃあ、これからも好きにマスターを元気づけるゾッ」",
"201021411_90": "(そういう意味ではないんだがな……)",
"201021411_91": "「あいつも笑顔にできてよかったですねー」",
"201021411_92": "「オレがお前たちを笑わせてどうする。\\n これでは本末転倒だろうに」",
"201021411_93": "「まあ、そこはご愛嬌ですよ、ご愛嬌」",
"201021411_94": "「まったく……」",
"201021411_95": "(しかし、コイツたちに心配されるとはな……)",
"201021411_96": "(少し根を詰めすぎたかもしれない……、",
"201021411_97": " それに気づかせてくれたことには感謝してやるか)",
"201021411_98": "「おやおや、マスター。今笑いませんでした?」",
"201021411_99": "「……気のせいだ」"
"201021411_0": "不器用な笑顔"
}

@ -1,66 +1,3 @@
{
"201021511_0": "魔物討伐クエスト",
"201021511_1": "「……」",
"201021511_2": "「…………」",
"201021511_3": "「……………………」",
"201021511_4": "「だーッ! 息が詰まってしまうのデスッ!」",
"201021511_5": "「いいから、大人しく宿題をやれ。\\n わからないところは教えてやるから」",
"201021511_6": "「放課後は自由な時間のはずデスッ!\\n なのに、こんな仕打ちはヒドイデスよ……」",
"201021511_7": "「でも、早く取りかからないと終わらないよ?」",
"201021511_8": "「確かに調の言うことは正しいデスけど。\\n でも、このままじゃ頭が沸騰して爆発しちゃいそうデスッ」",
"201021511_9": "「そうだ、息抜きにちょっとゲームで遊ぶデスよ」",
"201021511_10": "「宿題が終わったら好きなだけやっていいから、今は集中しろ」",
"201021511_11": "「ちょっとだけ、ホントにちょっとだけデス。\\n そしたらすぐに宿題を終わらせるデスよ」",
"201021511_12": "「えーっと、やりたかったソフトがこの辺に……」",
"201021511_13": "「ったく、勝手に準備始めやがったし。",
"201021511_14": " ちょっと遊んだら、宿題終わるまで休み無しだからな」",
"201021511_15": "「やったーッ! ほら、調も準備するデスよ」",
"201021511_16": "「うん……」",
"201021511_17": "「……で? やろうとしてんのはどんなゲームなんだ?」",
"201021511_18": "「これは3人でパーティを組んで、ファンタジーの世界を\\n 冒険するアクションゲームです」",
"201021511_19": "「難しいのか、これ?」",
"201021511_20": "「操作はとっても簡単デスから、先輩も一緒にどうデス?」",
"201021511_21": "「ただ見てるだけってのもつまんねーからな、\\n 参加するか」",
"201021511_22": "「キャラはどうするデス?\\n ちなみにアタシが剣士で、調は回復役の僧侶デスよ」",
"201021511_23": "「先輩なら、遠距離から攻撃する弓使いとか似合いそう」",
"201021511_24": "「弓か、いいじゃねーか。そいつで頼む」",
"201021511_25": "「決まりデスね。ではでは、ゲームスタートデスよッ!」",
"201021511_26": "「だーッ! なんだ、この弓は。\\n 全然、当たらねーじゃねーかッ」",
"201021511_27": "「ちょ、ちょっと待つデス。\\n 後衛職がそんなに前に出ちゃダメデスよッ」",
"201021511_28": "「前に出なきゃ当たら――」",
"201021511_29": "「うわあッ!? な、なんか、攻撃されたぞ。\\n どうすりゃいいんだ」",
"201021511_30": "「わたしが魔法で回復しますから、後ろに下がってください。\\n このままだと回復が間に合わなくて……」",
"201021511_31": "「ああ……」",
"201021511_32": "「くそ、やられたッ!」",
"201021511_33": "「よくも先輩をッ! ここはアタシがッ!」",
"201021511_34": "「デストローイッ!!」",
"201021511_35": "「よし、モンスターを倒せたデスよ。\\n どうデスか、先輩の仇はアタシが取ったデスッ」",
"201021511_36": "「やったね、切ちゃん」",
"201021511_37": "「操作は難しいし、矢は当たらねーし、敵にやられてばっか。\\n これのどこが面白いんだよ」",
"201021511_38": "「先輩は無理にキャラを動かそう動かそうとしてないデスか?」",
"201021511_39": "「そりゃ、ゲームなんだから動かそうとするだろ」",
"201021511_40": "「自分自身がその場にいて\\n 戦っているつもりで敵に挑むといいかもしれません」",
"201021511_41": "「それがゲームの醍醐味デス。\\n ほら、次のモンスターが出てきたデスよッ」",
"201021511_42": "「ゲームのキャラと自分を重ねる、か……。\\n 敵と向かい合ったとき、いつものあたしならどうする……」",
"201021511_43": "「……」",
"201021511_44": "「……よしッ! ここからは違うあたしを見せてやるッ!」",
"201021511_45": "「なあ、あいつはどうやって戦うのがいいんだ?」",
"201021511_46": "「こいつは剣よりも弓のほうがダメージが大きいデスから\\n アタシが注意を引いてる間に攻撃をお願いするデスッ」",
"201021511_47": "「相手のダメージも大きいから、わたしは切ちゃんの回復に\\n 専念します」",
"201021511_48": "「つまり、3人で協力しなきゃってことだな。\\n おまけに、あたしが攻撃の要ってわけだ」",
"201021511_49": "「……やってやるかッ!」",
"201021511_50": "「おりゃあああッ!」",
"201021511_51": "「モンスターが反撃をッ!?」",
"201021511_52": "「ぐッ! やっぱり、ダメージが大きいデスッ!」",
"201021511_53": "「大丈夫、切ちゃんはわたしが護るから」",
"201021511_54": "「おおッ、当たったッ! これなら勝てるッ!」",
"201021511_55": "「なんだよ、楽勝だなッ!\\n この調子でどんどん削り取ってやるッ」",
"201021511_56": "「いやー、先輩も無事にモンスターを倒せたし、\\n そろそろ宿題に戻るデスかねー」",
"201021511_57": "「いい息抜きになったね、切ちゃん」",
"201021511_58": "「デスね。\\n これで宿題に集中でき――」",
"201021511_59": "「おいおい、何言ってんだよ。\\n やっと調子が出てきたところじゃねーか」",
"201021511_60": "「もう1回だッ!\\n 次はもっと強いモンスターを倒しにいくぞッ」",
"201021511_61": "「これは……」",
"201021511_62": "「ハマっちゃったみたいデス……」",
"201021511_63": "「ほら、のんびりしてると、置いてくぞッ!」"
"201021511_0": "魔物討伐クエスト"
}

@ -1,63 +0,0 @@
{
"201021611_0": "プールでトレーニング",
"201021611_1": "並行世界の装者たちが集結した翌日――",
"201021611_2": "「プールに行くなんて久しぶり……」",
"201021611_3": "「ニコラ・テスラの行先を調べている間にトレーニングを、\\n ということデスけれど、どうしてプールなんデス」",
"201021611_4": "「それも、わたしたち3人だけ……」",
"201021611_5": "「3人ずつ、2チームに分かれるのはわたしの妹の提案よッ!」",
"201021611_6": "「次なる戦いは共同戦線ッ! それぞれのパートナー\\n だけじゃなく、みんなと連携しなくちゃいけない」",
"201021611_7": "「そのために、あえてパートナー同士を分けようってこと」",
"201021611_8": "「翼がいないと不安……」",
"201021611_9": "「調に会いたいデス……」",
"201021611_10": "「だから、そういうとこをどうにかするための\\n トレーニングなのッ」",
"201021611_11": "「プールでっていうのは、月読調の提案よ。\\n あなたはまだ体力が万全じゃないでしょう」",
"201021611_12": "「だから、リハビリもかねてプールで\\n トレーニングしようってわけ」",
"201021611_13": "「そうだったデスか。\\n 付き合ってくれてありがとうデスッ」",
"201021611_14": "「わたしの泳ぎをお手本にするといいわッ!」",
"201021611_15": "「雪音クリス、あなたには負けないんだから」",
"201021611_16": "「わたしに? わたしはそんなに大したことないから、\\n お手本にさせてもらうね」",
"201021611_17": "「そ、そう?」",
"201021611_18": "「だったら、2人にわたしの泳ぎを見せてあげるッ!」",
"201021611_19": "「ふわふわの髪デスね。\\n とっても気持ちいいデス」",
"201021611_20": "「翼も、よくそう言ってくれる」",
"201021611_21": "「髪をまとめるのは任せてくださいデスよ」",
"201021611_22": "「あなたの髪も長いもんね」",
"201021611_23": "「調も、昔はサラサラロングヘア―だったんデスよ。\\n 今は、入れ替わっているデスが」",
"201021611_24": "「翼さんも、調くらい短いデスよね?」",
"201021611_25": "「うん。長いと動くのに邪魔だって言って――」",
"201021611_26": "「んん……」",
"201021611_27": "「あッ、痛かったデスか?」",
"201021611_28": "「くすぐったかっただけ……」",
"201021611_29": "「なら、よかったデース」",
"201021611_30": "「……ちょっと」",
"201021611_31": "「何をのほほんとイチャイチャしてるのよッ!」",
"201021611_32": "「トレーニングに来たんだから、\\n キビキビしなさいッ」",
"201021611_33": "「そういえばそうだったデスッ!\\n ごめんなさいデス、つい……」",
"201021611_34": "「それに……それに……」",
"201021611_35": "「――?\\n どうしたの」",
"201021611_36": "「あなたのその……それッ!\\n どうしてそんなにすごいのよッ」",
"201021611_37": "「セレナに匹敵するわ……。\\n わたしはまだこんななのに……ズルい……」",
"201021611_38": "「なんのこと?」",
"201021611_39": "「そ、そんなの言わなくてもわかるでしょッ!」",
"201021611_40": "「……?」",
"201021611_41": "「胸のことデスね。\\n 確かにクリスさんは立派デス」",
"201021611_42": "「――ッ!」",
"201021611_43": "「そんな……見ないで……」",
"201021611_44": "「言われなくてもッ!」",
"201021611_45": "「それじゃ、勝負よッ!」",
"201021611_46": "「え? トレーニングでは……」",
"201021611_47": "「泳ぎでは負けないわ……ッ!\\n これは誇りを賭けた戦いよッ」",
"201021611_48": "「マリアさん、本気なんデスね……ッ!\\n 誇りをかけて、戦ってあげてほしいデスッ」",
"201021611_49": "「そう言われても……」",
"201021611_50": "「手加減したら、許さないからねッ!」",
"201021611_51": "「ありえない、こんなの認めないわッ!\\n このわたしが負けるなんて……」",
"201021611_52": "「泳ぎ方は、先生に教えてもらったから」",
"201021611_53": "「誰よそれッ!」",
"201021611_54": "「素手で岩を砕ける人」",
"201021611_55": "「はあッ!?」",
"201021611_56": "「とはいえ、負けは負け……。\\n わたしの誇りが……」",
"201021611_57": "「まあいいじゃないデスか。\\n アタシは、ちっちゃいのもいいと思うデスッ」",
"201021611_58": "「現に、調は可愛いデスし――」",
"201021611_59": "「わたしはちっちゃいのは、やーなーのーッ!」",
"201021611_60": "「トレーニングって、これでよかったのかな……」"
}

@ -1,55 +0,0 @@
{
"201021711_0": "ジムでトレーニング",
"201021711_1": "並行世界の装者たちが集結した翌日――",
"201021711_2": "「はあ、憂鬱……」",
"201021711_3": "「ジムに行ってトレーニングしなくちゃいけないなんて……」",
"201021711_4": "「必要なことだって、\\n 話し合って決めただろ」",
"201021711_5": "「次の戦いは共同戦線だッ! 戦場でトチらないためにも、\\n お互いのことを知っておかないとなッ」",
"201021711_6": "「姉さんたちとチームを分けたのもそのためです」",
"201021711_7": "「普段一緒にいない者同士で、\\n トレーニングしながら親睦を深めましょうッ」",
"201021711_8": "「わかってる」",
"201021711_9": "「切ちゃんも向こうのチームで頑張っているだろうし、\\n 諦めるか……」",
"201021711_10": "「偉いです。トレーニングメニューはわたしが\\n 用意しましたから、頑張りましょうッ」",
"201021711_11": "「おーッ!」",
"201021711_12": "「あれ、みなさん。\\n こんなところで何してるっス」",
"201021711_13": "「これからジムでトレーニングをするんです。\\n よかったら一緒にどうですか」",
"201021711_14": "「トレーニングって……」",
"201021711_15": "「はいッ いつもの、APPLE式のトレーニングです」",
"201021711_16": "「そ、そっスか……。\\n あ、あたしは秘密兵器の準備で忙しいっス」",
"201021711_17": "「いやー、ご一緒できないのが残念っス。\\n ということで、このへんで失礼するっスよ」",
"201021711_18": "「おふたりとも、ファイトっス……」",
"201021711_19": "「すごく嫌な予感がする……」",
"201021711_20": "「はぁ、はぁ……な、なにこれ……」",
"201021711_21": "「いやー、なかなかやりごたえのあるトレーニングだな」",
"201021711_22": "「はい、APPLEの隊員はこれで鍛えているんですよ」",
"201021711_23": "「拷問の間違いじゃなくて……?」",
"201021711_24": "「バランス良く身体を鍛えるメニューになっているんです。\\n ちょっとハードかもしれませんけど」",
"201021711_25": "「ちょっとって……」",
"201021711_26": "「はい、どうぞ。しっかりと水分補給してくださいね。\\n 休んだらもうセット行きましょう」",
"201021711_27": "「はあ? 今のをもう1回ッ!?」",
"201021711_28": "「もちろんですッ!」",
"201021711_29": "「肉体的に鍛えるというのももちろんですが、一緒に辛い\\n トレーニングを乗り越えることで、絆が生まれるんですよ」",
"201021711_30": "「いいこと言うなッ!\\n よーし、やるぞー」",
"201021711_31": "「完全に入るチームを間違えた……。\\n ストイックでポジティブってわたしに合わなすぎ……」",
"201021711_32": "「トレーニングが辛いときは、\\n その後のご褒美を考えるんだッ」",
"201021711_33": "「オレには、どんな疲れだって吹っ飛ばせる\\n とっておきがあるッ」",
"201021711_34": "「とっておき?」",
"201021711_35": "「そんなものがあるんなら最初から出して」",
"201021711_36": "「悪いけど、それはオレ専用だ」",
"201021711_37": "「クリスをぎゅーっと抱きしめると、\\n どんな疲れだって発で吹っ飛ぶんだぞッ」",
"201021711_38": "「気持ちはわかります。\\n わたしも姉さんを抱きしめると落ち着きますから」",
"201021711_39": "「クリスは、ふわふわっていうか、ふかふかしてるから、\\n 柔らかくて気持ちいいんだよな」",
"201021711_40": "「姉さんの両腕の中に納まる感じ、\\n たまらないんですよねぇ……」",
"201021711_41": "「……わたしだって」",
"201021711_42": "「わたしの切ちゃんだって抱きしめたら、\\n エナドリ本分に匹敵するくらい元気が出るんだから……」",
"201021711_43": "「おお、そいつはなかなかだな」",
"201021711_44": "「そんなに元気が貰えるんでしたら、\\n もうセットも余裕でこなせちゃいますね」",
"201021711_45": "「……え?」",
"201021711_46": "「十分、休憩したからな。\\n そろそろ再開するかッ」",
"201021711_47": "「ちょ、ちょっと、わたしは……」",
"201021711_48": "「大丈夫ですよ。\\n 切歌さんが待ってます」",
"201021711_49": "「いや、今のはつい……」",
"201021711_50": "「いつまでも座っていないで行くぞッ!」",
"201021711_51": "「もう1セット、頑張りましょう……ッ!」",
"201021711_52": "「はあ、全部忘れて家に帰りたい……」"
}

@ -1,154 +0,0 @@
{
"201021811_0": "キラッと新制服?",
"201021811_1": "「はぁ……ようやく終わったね……」",
"201021811_2": "「ああ。気が抜けたせいか、\\n 一気に疲れが出てきたな……」",
"201021811_3": "「それだけ激しい戦いだったからな!」",
"201021811_4": "「ねえ、少しだけでいいから、休んでいかない?」",
"201021811_5": "「そうデスね。もう敵はいないんだし、\\n 慌てることはないデスよッ」",
"201021811_6": "「瀬奈お嬢様、どうぞご自愛くださいませ」",
"201021811_7": "「うん、ありがとう」",
"201021811_8": "「休むのは全然構わないんだけどよ、\\n 俺たちはどうやって帰るんだ」",
"201021811_9": "「そういえば確かに! 私はアイツらを倒せば、\\n またあの穴みたいなのが現れるのかと思ってたけど……」",
"201021811_10": "「こっちに来た時に吸い込まれたやつか……」",
"201021811_11": "「うーむ、なんの変化も起きとらんようじゃが……」",
"201021811_12": "「だ、大丈夫ですよッ! きっと帰れますからッ!」",
"201021811_13": "「なんの根拠もないけど、励ましてくれてありがとよ。\\n まあ、帰る方法なんて探せば見つかるだろ」",
"201021811_14": "「アニキ、元の世界に帰れなかったらどうするんだい?」",
"201021811_15": "「最悪、こっちの世界に住み着けばいいんじゃない?」",
"201021811_16": "「うん、その時はきっとS.O.N.G.が協力してくれますよ」",
"201021811_17": "「それでこっちの世界で正義の味方をするってか?」",
"201021811_18": "「ありがたいけど、私たちの世界にも\\n CARATっていう組織があるからね」",
"201021811_19": "「ああ、今回の異変は察知しているだろうし、\\n 向こうでも何かしらの対策をとってくれているはずだ」",
"201021811_20": "「CARATはどんな組織なんですか」",
"201021811_21": "「博多南っていう面白いおじさんが\\n ヨドン軍と戦うために設立した組織だよ」",
"201021811_22": "「私たちの世界にあなたたちがいたら、\\n CARATの一員として一緒に戦ってたかもね」",
"201021811_23": "「ああ、君たちの実力は証明されているからな」",
"201021811_24": "「そうなると、みんなもCARATの制服を着ることになるね」",
"201021811_25": "「あー、いいわね! エモいわ~」",
"201021811_26": "「そんなにいい制服なんですか?」",
"201021811_27": "「うん、そうだよ!\\n すっごく可愛いし、絶対みんなも似合うと思うな」",
"201021811_28": "「なんか、そう言われると着てみたくなりますね」",
"201021811_29": "「そうか? あたしはあんまり興味ないけど」",
"201021811_30": "「うむ、わたしもよくわからないが……」",
"201021811_31": "「アタシは着てみたいデスッ!」",
"201021811_32": "「わたしもちょっと興味あるかも……」",
"201021811_33": "「そうだよねッ! 着てみたいよね?\\n 戦ってる時みたいに、みんなでポーズ取りたいよね」",
"201021811_34": "「ねえ、クリスちゃんも一緒に着ようよ~。\\n ねえってば、ねえ」",
"201021811_35": "「うるせえ、このバカッ!\\n なんで、着る前提で話を進めてるんだよッ」",
"201021811_36": "「だいたい、どんな服かもわからないんだぞッ!」",
"201021811_37": "「あ……そうだ!」",
"201021811_38": "「どうした? 急に――って、\\n そのスケッチブックはどこから出した」",
"201021811_39": "「うん、少しだけ待っててね……」",
"201021811_40": "「あたしの質問を無視すんじゃねえッ!」",
"201021811_41": "「ごめんね、充瑠は絵のことになると、\\n 本当に夢中になっちゃって……」",
"201021811_42": "「なんか珍しい光景な気がするな。\\n 充瑠がこんなふうに丁寧に絵を描いてるなんて」",
"201021811_43": "「そうかもね。でも、静かに描いてる姿も、\\n たまに見かけるわよ」",
"201021811_44": "「へー、そうなのか。急にテンションあげて、\\n 勢いよく描いてばかりだと思ったけど」",
"201021811_45": "「確かにあたしたちが見るのも、\\n 『ひらめキーング』で素早く描く時が多いもんね」",
"201021811_46": "「と、これで仕上げて――、",
"201021811_47": " できたああー!」",
"201021811_48": "「じゃーん、見て!」",
"201021811_49": "「こ、これは……」",
"201021811_50": "「わたしたち5人? 赤とか青とか色とりどりの服を着て、\\n みんなでポーズを取ってるね」",
"201021811_51": "「あ、これだよ、これ!\\n これがCARATの制服だよ」",
"201021811_52": "「ということは……CARATの制服を着た\\n アタシたちってことデスか」",
"201021811_53": "「うん、話を聞いてたら、描いてみたくなったんだ。\\n ほら、実際に着た時のイメージの参考にもなるでしょ」",
"201021811_54": "「はいッ! これは……最高にカッコいいですッ!」",
"201021811_55": "「そうだな。さっきはイメージできなかったが、\\n 動きやすそうでいいじゃないか」",
"201021811_56": "「アタシも、着てみたいデスよッ!」",
"201021811_57": "「うん、きっと切ちゃんも似合うと思うよ」",
"201021811_58": "「ねッ!? クリスちゃんも着てみたくなったでしょ?」",
"201021811_59": "「いや、まあ……悪くはないかもな……」",
"201021811_60": "「良かった。それじゃ、このスケッチをプレゼントするね」",
"201021811_61": "「え……いいのか? こんなに上手く描いてあるのに」",
"201021811_62": "「うん、これは友情の証だから!」",
"201021811_63": "「そ、そうか……ありがとう……」",
"201021811_64": "――キラメイジャーが去って、数日後――",
"201021811_65": "「…………」",
"201021811_66": "「ん、その絵は……彼らにもらったものか」",
"201021811_67": "「持って帰ろうかとも思ったんだけど、\\n せっかくだし、みんながいる本部に置いておこうかなって」",
"201021811_68": "「どこかに飾ったりできないデスかね?」",
"201021811_69": "「額縁、余ってたりしないかな?」",
"201021811_70": "「余るようなもんじゃないだろ……」",
"201021811_71": "「駄目で元々、誰かに聞いてみよう。\\n 無いようなら備品として購入してもらえばいい」",
"201021811_72": "「うーん……見てると、\\n やっぱり着たくなってきちゃうよね……」",
"201021811_73": "「――ってか、そろそろ約束の時間だろ?」",
"201021811_74": "「あ、これからキラメイジャー型ギアの検査だったっけッ!?」",
"201021811_75": "「もうこんな時間だったか」",
"201021811_76": "「急ぎましょう」",
"201021811_77": "「参ったな~。\\n このへんだと思うんだけど……」",
"201021811_78": "「あれ、その絵って……」",
"201021811_79": "「知ってるんデスか?」",
"201021811_80": "「まぁ、ええ……ありがとうございます」",
"201021811_81": "「これから検査なのでしたら、\\n こちらで預かっておきましょうか」",
"201021811_82": "「いいんですかッ!?」",
"201021811_83": "「額縁、余ってるんですか?」",
"201021811_84": "「額縁……?\\n 何を言ってるのかわかりませんが……飾りたいんですか」",
"201021811_85": "「ああ、みんなで見れるようにしたいんだ」",
"201021811_86": "「そうですか。\\n では、用意しておきますね」",
"201021811_87": "「ありがとうございますッ!」",
"201021811_88": "「急ぐぞ、みんな」",
"201021811_89": "「あ、はいデスッ!」",
"201021811_90": "「どうして、あの子たちがこれを持ってたんだ?\\n 拾ってくれたのかな」",
"201021811_91": "「それに『飾りたい』だなんて……そんなに気に入ったようなら、\\n 現場の意見も考慮に入れるように伝えておくか」",
"201021811_92": "――1週間後――",
"201021811_93": "「みなさんッ!」",
"201021811_94": "「あ、こないだのッ!\\n 額縁、用意してもらえたんですかッ」",
"201021811_95": "「ええ、それも準備しましたが、\\n あっちも急ピッチで進めてもらったんですよッ」",
"201021811_96": "「あっちって?」",
"201021811_97": "「もちろん新規デザインの話ですよ。\\n ……今、人だけですか」",
"201021811_98": "「ああ、わたしと立花と雪音だけだ」",
"201021811_99": "「でしたら、丁度良かったです。\\n サンプルは着しか用意していなかったので……」",
"201021811_100": "「サンプル? 3着?」",
"201021811_101": "「はい。新しい制服の……」",
"201021811_102": "「ちょ、ちょっと待ったッ!?\\n あんた、何言ってんだッ」",
"201021811_103": "「ええと、ですから、\\n S.O.N.G.の新制服デザイン画の検討案ですよ」",
"201021811_104": "「先日、私の不注意で書類を落として探していたときに、\\n みなさんが親切で拾ってくれたじゃないですか」",
"201021811_105": "「…………」",
"201021811_106": "「装者のみなさんが、あのデザイン画を額縁に入れたいほど\\n 気に入っていたと、自分の方から伝えたところ――」",
"201021811_107": "「満場一致で、あのデザインを採用することに\\n 決定したんですよッ」",
"201021811_108": "「えっと……あの絵、実は……」",
"201021811_109": "「別の組織で採用されてるもの……ッ!?」",
"201021811_110": "「そうだったんですね……。\\n 勘違いしてしまってすみませんッ」",
"201021811_111": "「……なぁ、そのサンプルってもう出来上がってるんだよな?」",
"201021811_112": "「はい……すみません……」",
"201021811_113": "「そうかそうか……。\\n 出来上がっちまってるんじゃ、しょうがないよな」",
"201021811_114": "「おおお、これがキラメイジャーが着てる隊員服ッ!」",
"201021811_115": "「確かに、動きに支障はないな。\\n 気に入ったッ」",
"201021811_116": "「実物見ると、ヒロイックで悪くないなッ!」",
"201021811_117": "「クリスちゃん、どうッ!?\\n 充瑠さんが描いてくれたポーズッ」",
"201021811_118": "「おおッ、いいじゃないかッ! 案外サマになるもんだな。\\n じゃあ、あたしもッ」",
"201021811_119": "「2人とも、はしゃぎ過ぎだぞ……」",
"201021811_120": "「そうだ、写真撮っとかないとッ!\\n ほら、翼さんもッ ポーズですよッ」",
"201021811_121": "「わ、わたしもかッ!?\\n で、では……こんな感じで……」",
"201021811_122": "「おお、翼さん、カッコいい……ッ!」",
"201021811_123": "「それじゃ、みなさん、撮りますよー」",
"201021811_124": "「ありがとうございますッ!」",
"201021811_125": "「じゃあ、次はもうちょっと離れたところから……」",
"201021811_126": "「ま、まだ撮るのかッ!?」",
"201021811_127": "「あー、3人だけで何やってるんデスかーッ!?」",
"201021811_128": "「――というわけで、あの服が生まれたの」",
"201021811_129": "「じゃあ、アタシたちの分は無いんデスかッ!?」",
"201021811_130": "「まずはサンプルだけという話だったので……。\\n すみません」",
"201021811_131": "「わたしたちも着てみたかったな……」",
"201021811_132": "「デスデスッ!」",
"201021811_133": "「ハハ、残念だったな」",
"201021811_134": "「ハッ!」",
"201021811_135": "「この服ってS.O.N.G.の新しい制服に\\n なる予定だったんデスよね」",
"201021811_136": "「だったら、本当に制服として採用されたら――ッ!」",
"201021811_137": "「いや、他の組織の制服を正式採用するわけには\\n いかないだろう……」",
"201021811_138": "「異世界ならセーフかもしれないデスッ!」",
"201021811_139": "「司令に聞いてみようッ!」",
"201021811_140": "「善は急げデースッ!」",
"201021811_141": "「無理だと思うが……」",
"201021811_142": "「また充瑠さんたちがこっちに来たときに、\\n わたしたちの制服があれに変わってたらビックリですよね」",
"201021811_143": "「……それ、面白いな」",
"201021811_144": "「え?」",
"201021811_145": "「あたしからもおっさんに頼んでみるかッ!」",
"201021811_146": "「雪音まで……」",
"201021811_147": "「3人とも、キラメイジャーのみなさんのこと、\\n すっかり気に入ったみたいですね」",
"201021811_148": "「そう言いながら、今にも走り出しそうな顔をしているぞ。\\n 一緒に行って来たらどうだ」",
"201021811_149": "「はいッ! わたしも師匠に頼んできますッ!」",
"201021811_150": "「まったく、みんな幼い子供のようにはしゃいで、\\n 仕方のないものだ」",
"201021811_151": "「……しかしヒーローというのは、\\n 童心を呼び起こす存在なのかもしれないな」"
}

@ -1,60 +0,0 @@
{
"201021911_0": "もしも、願いが叶ったら……",
"201021911_1": "「はぁ、はぁ、はぁ……、\\n あいつら、どこまで追いかけてくるつもりなんだッ」",
"201021911_2": "「無理に相手をする必要はないわ。\\n 今はとにかく、ここから逃げましょうッ」",
"201021911_3": "「2人ともッ!\\n 前を見るでありますッ」",
"201021911_4": "「くッ! どうやら回り込まれたようだゼ……」",
"201021911_5": "「もう逃げ場は無いぞ、卑しき錆色ッ!」",
"201021911_6": "「お前……ッ!\\n 今、なんて言いやがったッ」",
"201021911_7": "「待って、ミラアルクちゃんッ!\\n 相手にしてはダメよッ」",
"201021911_8": "「よく聞こえるように言ってやる、\\n この『卑しき錆色』めッ」",
"201021911_9": "「ウチらをその名で呼ぶんじゃねえッ!」",
"201021911_10": "「うわッ!?",
"201021911_11": " な、なんだこれ……身動きが取れないんだゼ……」",
"201021911_12": "「かかったなッ!\\n これで終わりだッ」",
"201021911_13": "「くッ……まずい――」",
"201021911_14": "「うあああぁぁッ!」",
"201021911_15": "「エルザッ!\\n なんでウチを庇ったんだゼッ」",
"201021911_16": "「身体が勝手に動いたであります……」",
"201021911_17": "「よし、1人やったぞッ!\\n ここで一気に仕留めろッ」",
"201021911_18": "「よくもエルザを……、",
"201021911_19": " ふざけるんじゃないんだゼッ!」",
"201021911_20": "「なッ!? あいつ、無理やり拘束を振りほどきやがったッ!\\n 怪物めッ」",
"201021911_21": "「わ、わたくしめも……ッ!」",
"201021911_22": "「ダメよ。ここはお姉ちゃんたちに任せてッ!」",
"201021911_23": "「ああ、そうだッ!\\n あいつら程度なら人で十分なんだゼッ」",
"201021911_24": "「はぁ、はぁ、はぁ……、\\n なんとか片付いたんだゼ……」",
"201021911_25": "「でも、また追っ手が来るかもしれないわ。\\n 早くここから離れましょう」",
"201021911_26": "「エルザちゃん、大丈夫?」",
"201021911_27": "「わたくしめのことは、心配しなくていいであります……」",
"201021911_28": "「何言ってるんだよ、ケガしてるんだゼ」",
"201021911_29": "「すぐにケガの手当をしましょう。\\n どこか休める場所があればいいんだけど……」",
"201021911_30": "「それなら、さっき来た道の脇に廃墟があったんだゼ。\\n あいつらに見つからないうちに身を隠せば……」",
"201021911_31": "「とりあえず、行ってみましょう」",
"201021911_32": "「雨風も防げるし、ここなら外からも見えないわね」",
"201021911_33": "「エルザ、悪かったんだゼ。\\n ウチが我慢できずに飛び出したせいで……」",
"201021911_34": "「謝ることなんかないであります。\\n わたくしめも、あの名前で呼ばれるのはイヤでありますから」",
"201021911_35": "「あいつら……ほんとに許せないんだゼ」",
"201021911_36": "「あなたたちは卑しき錆色なんかじゃない。\\n お姉ちゃんが保証するわ」",
"201021911_37": "「……はい、エルザちゃんの手当ては終わりよ」",
"201021911_38": "「ヴァネッサ、ありがとうであります……」",
"201021911_39": "「ケガは痛むか?」",
"201021911_40": "「少し痛むけど……人間に戻るまでは\\n 弱音なんて吐いていられないであります」",
"201021911_41": "「そうね……大丈夫よ、わたしたちなら。\\n きっと、願いは叶うわ」",
"201021911_42": "「でも、もしその時がきたら……、\\n わたしはお姉ちゃん卒業ね」",
"201021911_43": "「な、何言ってるんだゼッ!\\n ヴァネッサはいつまでもヴァネッサのままなんだゼッ」",
"201021911_44": "「そうでありますッ!\\n 大切なお姉ちゃんでありますよッ」",
"201021911_45": "「2人とも……」",
"201021911_46": "「これからもずっと3人で一緒に暮らして、\\n 世界の誰よりも幸せになってやるんだゼッ」",
"201021911_47": "「……ええ、そうよね」",
"201021911_48": "「じゃあ3人で暮らせるようになったら、\\n お姉ちゃんが毎日人に美味しいご飯を作ってあげるわ」",
"201021911_49": "「それなら、ウチは洗濯をしてやるんだゼッ!」",
"201021911_50": "「わたくしめは、掃除を担当するでありますッ!」",
"201021911_51": "「フフッ、3人で『普通の生活』をする日が本当に楽しみだわ」",
"201021911_52": "「ガンスッ!」",
"201021911_53": "「……さあ、そろそろ寝ましょう。\\n 今のうちに身体を休めないと」",
"201021911_54": "「ああ、2人とも、おやすみなんだゼ」",
"201021911_55": "「おやすみであります」",
"201021911_56": "(どうか……幸せな夢が見れますように。\\n せめて夢の中だけでも、わたしたちに安息がありますように……",
"201021911_57": "(いつか、平穏な毎日が手に入れられるまで……、\\n 願いが叶うその時まで……"
}

@ -1,82 +0,0 @@
{
"201022011_0": "胸キュンガール選手権ッ!",
"201022011_1": "「バレンタインチョコレート作るのに、あと何が必要なんだ?」",
"201022011_2": "「えっと……あとはラッピング用品だけかな」",
"201022011_3": "「楽しみだね、バレンタインッ!\\n みんな、喜んでくれるかな」",
"201022011_4": "「翼さんたちに……あッ! 奏さんにも渡したいなぁ。\\n エルフナインちゃんたちにも渡さなくっちゃッ」",
"201022011_5": "「どんだけ作るつもりなんだよ?\\n ただでさえ、あたしは無理やり手伝わされてるってのに」",
"201022011_6": "「まあまあ、日頃の感謝を伝える意味もあるんだし。\\n クリスちゃんだって、みんなにはお世話になってるでしょ」",
"201022011_7": "「ったく……言っておくが、\\n あたしが手伝ったところで味は保証できねぇからな」",
"201022011_8": "「大丈夫。レシピ通りに作れば、\\n そうそう失敗なんてしないから」",
"201022011_9": "「渡す人数が増えそうなら、材料のチョコレートはもう少し必要かも。\\n 後でもう一度スーパーに寄ってみよう」",
"201022011_10": "「そうだねッ!\\n よーし、チョコレート作り頑張るぞッ」",
"201022011_11": "「そちらのお嬢さん方、少しだけお時間ありますか?」",
"201022011_12": "「え、わたしたちのことですか?」",
"201022011_13": "「はい。実は今、このようなイベントをしてまして。\\n よかったら参加していきませんか」",
"201022011_14": "「バレンタイン胸キュンガール選手権……?」",
"201022011_15": "「なんだよ、それ」",
"201022011_16": "「このイベントでは、最新AIを搭載したロボットに\\n みなさんからチョコレートを渡してもらいます」",
"201022011_17": "「その際にロボットが『ドキドキ数値』を判定し、\\n 値が番高かった人に、チョコレート年分を進呈いたします」",
"201022011_18": "「チョコレート1年分ッ!?」",
"201022011_19": "「すごいすごいッ!",
"201022011_20": " ねぇ、クリスちゃん。一緒にやってみようよッ!」",
"201022011_21": "「ふざけんなッ!\\n そんなこっぱずかしいことできるかよッ」",
"201022011_22": "「頑張って、クリス」",
"201022011_23": "「なんでだよッ!\\n あたしは絶対にやらないからなッ」",
"201022011_24": "「バレンタイン胸キュンガール選手権。\\n 続いての参加者はこちらのお嬢さんですッ」",
"201022011_25": "「どうも、こんにちはッ!」",
"201022011_26": "「頑張って、響ッ!」",
"201022011_27": "「うん、見ててね、2人ともッ!」",
"201022011_28": "「あいつ……大声で呼びかけやがって……、\\n こっちの方が恥ずかしくなってくる……」",
"201022011_29": "「では、いきますよッ! あなたが考える\\n 最高のシチュエーションでチョコレートを渡してくださいね」",
"201022011_30": "「胸キューンッ! キュンキュンッ!」",
"201022011_31": "「今日はバレンタインだから頑張って作ってみたんだッ!\\n よかったら、わたしのチョコレート、食べてッ」",
"201022011_32": "「これは、とても元気でまっすぐな渡し方でしたね。\\n さて、ロボットくんの判定はッ」",
"201022011_33": "「採点中……採点中……。",
"201022011_34": " 結果が出ました。胸キュン度は100点中……10点です」",
"201022011_35": "「ええッ!?\\n な、なんでッ」",
"201022011_36": "「友情度の点数は90点でした」",
"201022011_37": "「未来だったら、すごく喜んでくれるんだけどなぁ……」",
"201022011_38": "「もっとこう……少女漫画のようにぐっと相手の心を掴むような\\n シチュエーションが得点につながるかもしれませんね」",
"201022011_39": "「じゃあ、次はそういう感じで」",
"201022011_40": "「残念なんですが……挑戦は1人1回までなんですよ」",
"201022011_41": "「そんなぁ……」",
"201022011_42": "「じゃあ、後は託したからね、クリスちゃんッ!」",
"201022011_43": "「な、何言ってんだよッ!\\n あたしは絶対やらないって――」",
"201022011_44": "「それでは、どうぞ。ステージにお上がりくださいッ!」",
"201022011_45": "「クリスちゃんがチョコレート1年分獲得出来たら、\\n すっごく豪華なバレンタインチョコレートが作れるよッ」",
"201022011_46": "「そうそうッ!\\n きっとみんな喜んでくれるはず」",
"201022011_47": "(好き勝手に言いやがって……、\\n 断るに断れない空気になっちまったじゃねぇか……ッ",
"201022011_48": "「わかった、やってやるよッ!\\n どうなっても知らないからなッ」",
"201022011_49": "「さあ、チョコレートを渡す用意はいいですか?」",
"201022011_50": "(司会の人は少女漫画っぽいシチュエーションがいいって言ってたな……、\\n 最近読んだヤツだと……",
"201022011_51": "(そうだ、先輩を体育館裏に呼び出すっていうのがあったな)",
"201022011_52": "(でも、だ、ダメだ……、\\n あんな恥ずかしいセリフ言えるわけがない……ッ",
"201022011_53": "「クリス、顔が真っ赤になってる……」",
"201022011_54": "「緊張しないで、クリスちゃんッ!\\n 渡す相手は……翼さんだと思えばいいんだよッ」",
"201022011_55": "「先輩を……? 確かに、それなら……」",
"201022011_56": "「それではいきますよーッ!\\n 胸キューンッ キュンキュンッ」",
"201022011_57": "「せ、先輩ッ! いつもお世話になってるから……これをッ!\\n 一生懸命作ったんだッ」",
"201022011_58": "「美味しいかは、ちょっとわかんないけどさ……、",
"201022011_59": " でも、気持ちは込めたつもりだ。受け取ってくれッ!」",
"201022011_60": "「……って、もういいだろッ!\\n これ以上は何もないッ 終わりだ終わりッ」",
"201022011_61": "「さて、ロボットくんの判定はッ!?」",
"201022011_62": "「採点中……採点中……。結果が出ました。",
"201022011_63": " 胸キュン度は100点中……999点ですッ!」",
"201022011_64": "「おおっと、これはなんということだ。\\n ロボットくんの点数が振り切ってしまっているッ」",
"201022011_65": "「そんなわけあるかよッ!\\n そのロボット、壊れてるんじゃないのか」",
"201022011_66": "「ううん、完璧だったと思う」",
"201022011_67": "「最高にキュンキュンしたよッ!」",
"201022011_68": "「お前は黙ってろッ!」",
"201022011_69": "「これまでにない好記録。文句のつけようがありませんッ!」",
"201022011_70": "「バレンタイン胸キュンガール選手権の優勝者は……、",
"201022011_71": " 雪音クリスさんですッ!!!」",
"201022011_72": "「な、なんだよ、これ……」",
"201022011_73": "「すごいね、これだけのチョコレートがあったら\\n バレンタインのお菓子作り放題だよッ」",
"201022011_74": "「たくさん作って、余った分は私たちで食べることにしようか」",
"201022011_75": "「いいね、賛成ッ!」",
"201022011_76": "「これも全部、クリスのおかげだね」",
"201022011_77": "「や、やめてくれ。思い出すだけで、あたしは……」",
"201022011_78": "「ねえねえ、翼さんに渡すときはアレやるんだよね?\\n わたしにも同じように渡してほしいなぁ」",
"201022011_79": "「ふざけんじゃねえッ!\\n 絶対に誰にもあんな風には渡さないからなッ」"
}

@ -1,106 +0,0 @@
{
"201022111_0": "調のバースデー2021",
"201022111_1": "「調、誕生日おめでとうデスッ!」",
"201022111_2": "「ありがとう、切ちゃん」",
"201022111_3": "「きっと、今日は調にとって\\n 最高の日になるデスよッ」",
"201022111_4": "「……あれ? こんなところに封筒が」",
"201022111_5": "「おおッ! 調宛ての手紙みたいデス。\\n 誕生日に謎の封筒……何か起きる気しかしないデスよッ」",
"201022111_6": "「それ、さっき切ちゃんがカバンに入れてた、\\n 封筒に似てる気がするんだけど……」",
"201022111_7": "「き、気のせいデスッ!\\n それより、早く中身を確認するデスよッ」",
"201022111_8": "「…………」",
"201022111_9": "「『誕生日ミッション』って書かれたカードが入ってる……」",
"201022111_10": "「誕生日ミッションッ! とっても楽しそうデスね。\\n 調、これはやるっきゃないデスよッ」",
"201022111_11": "「カードにはなんて書いてあるデスか?」",
"201022111_12": "「『○記、○食、元○、○常。○に当てはまる漢字は?』\\n だって」",
"201022111_13": "「何か思いつくデスか?」",
"201022111_14": "「1つずつ、当てはまる漢字を考えてみるね。\\n 『記』だったら……なんだろう」",
"201022111_15": "「『暗記』なんてどうデスか?」",
"201022111_16": "「でも、『暗』だと他の漢字には当てはまらない……」",
"201022111_17": "「確かに、その通りデスね……」",
"201022111_18": "「……あッ、わかったかもしれない」",
"201022111_19": "「おお、本当デスかッ!?」",
"201022111_20": "「うん。切ちゃん、『日』って漢字を入れてみて」",
"201022111_21": "「日記、日食、元日、日常……、",
"201022111_22": " はッ!」",
"201022111_23": "「ね? ちゃんと二字熟語になったでしょ」",
"201022111_24": "「さすが調デースッ!\\n 答えがわかった後はどうすればいいデスか」",
"201022111_25": "「……あッ!\\n 問題カードの裏にメッセージが書いてある」",
"201022111_26": "「『名前に答えの漢字が入っている人物に会いに行け』\\n だって」",
"201022111_27": "「名前に『日』がつく人……あの人かもしれないデスッ!",
"201022111_28": " 行くデスよ、調ッ!」",
"201022111_29": "「うんッ!」",
"201022111_30": "「2人とも、どうかしたの?」",
"201022111_31": "「このカードの指示に従ってきたんです。\\n 小『日』向未来先輩」",
"201022111_32": "「フフッ。おめでとう、正解だよッ!\\n 誕生日ミッション、第一問の正解は『日』でした」",
"201022111_33": "「それじゃあ、調ちゃん。このカードを持ってくれる?\\n 記念写真を撮るから」",
"201022111_34": "「日って書かれたカード。それに写真って……」",
"201022111_35": "「細かいことはいいから。\\n はい、人ともちゃんと笑顔でカメラを見てね」",
"201022111_36": "「こ、こうですか?」",
"201022111_37": "「ばっちりデスよッ!\\n イエーイ、ピースデスッ」",
"201022111_38": "「はい、チーズッ!」",
"201022111_39": "「……うん、とっても可愛く撮れてるッ!\\n この写真を持って、次の問題に挑戦してね」",
"201022111_40": "「問題は全部で6問。\\n どんどん難しくなっていくから頑張ってッ」",
"201022111_41": "「調、さっそく次の問題に挑戦デスよッ!」",
"201022111_42": "「うん。頑張ろう、切ちゃん」",
"201022111_43": "「クリス先輩。この問題の答えは……『誕』です」",
"201022111_44": "「なるほどな」",
"201022111_45": "「……」",
"201022111_46": "「正解ッ!!!\\n この問題が問目だ。最後までよく頑張ったな」",
"201022111_47": "「やったデスね、調ッ!」",
"201022111_48": "「ありがとう、切ちゃん。最初はどうなるかと思ったけど……、\\n 全部クリアできたのは切ちゃんのおかげだよ」",
"201022111_49": "「調……」",
"201022111_50": "「ほら、2人とも。最後の写真を撮るぞ」",
"201022111_51": "「わたしも一緒に入ろうかなッ!」",
"201022111_52": "「お前はさっきの問題で撮ったんだろッ!",
"201022111_53": " はい、カメラマンよろしくな」",
"201022111_54": "「はーい……3人とも、そこに並んで。",
"201022111_55": " ……クリスちゃん、ほら笑って笑ってッ!」",
"201022111_56": "「あたしのことはいいんだよッ!\\n 今日の主役をちゃんと見とけッ」",
"201022111_57": "「そうだった。それじゃ調ちゃん、いくよー。\\n はい、チーズッ」",
"201022111_58": "「うん、バッチリッ!」",
"201022111_59": "「あの……この写真って?」",
"201022111_60": "「フフッ、これまで撮った写真をよーく見てみて」",
"201022111_61": "「問題の答えが書かれたカードを持って撮った写真ですけど……、\\n 『とう』、『めで』、『お』、『生』」",
"201022111_62": "「それと最初にわたしと撮った『日』でしょ」",
"201022111_63": "「んで、最後に撮った『誕』だな」",
"201022111_64": "「……あッ!?\\n 並べ替えると『誕生日おめでとう』にッ」",
"201022111_65": "「調、誕生日おめでとうデスッ!\\n これは誕生日プレゼントデスッ」",
"201022111_66": "「アルバム……?」",
"201022111_67": "「誕生日ミッションで撮った写真を\\n これに貼るデスよッ」",
"201022111_68": "「それで調への誕生日プレゼントが完成するデスッ!」",
"201022111_69": "「……なんで切ちゃんが誕生日プレゼントのこと、\\n 知ってるの」",
"201022111_70": "「ええッ!? そ、それはデスね……」",
"201022111_71": "「フフ、隠さなくてもいいよ。\\n 最初から切ちゃんが何か知ってるのはバレバレだったから」",
"201022111_72": "「そんなぁ……」",
"201022111_73": "「まあ、うっかり正解を漏らさなかっただけ上出来だろ。\\n それよりも、早く写真を入れてみろよ」",
"201022111_74": "「これで……完成です」",
"201022111_75": "「お誕生日、おめでとうッ!」",
"201022111_76": "「あ、ありがとうございます……。\\n まさか、こんなふうにお祝いしてもらえるなんて思いませんでした」",
"201022111_77": "「それに……どうしてアルバムをプレゼントに?」",
"201022111_78": "「ほら、アタシたちって、みんなが持ってるような\\n 小さい頃からのアルバム持ってないじゃないデスか」",
"201022111_79": "「だから、アルバムをプレゼントしたいって言ったら、\\n 先輩たちが誕生日サプライズを計画してくれたんデス」",
"201022111_80": "「問題もあたしたちで考えたんだ」",
"201022111_81": "「喜んでもらえたかな?」",
"201022111_82": "「すごく嬉しいです……ありがとうございますッ!」",
"201022111_83": "「でも調、まだ終わってないデス。\\n これからお誕生日パーティをするデスよッ」",
"201022111_84": "「……」",
"201022111_85": "「調、ずっとアルバム見てるデスね」",
"201022111_86": "「うん。これまで撮った写真を貼ってみたら、\\n ついいろんなことを思い出しちゃって……」",
"201022111_87": "「おおッ! さっそくアルバム使ってくれてるんデスねッ!」",
"201022111_88": "「あッ、これは海に行ったときのやつだッ!」",
"201022111_89": "「こっちは初詣のときの写真だね。\\n 着物、とっても可愛くて似合ってたよ」",
"201022111_90": "「寝てるときの写真もあるぞ。\\n 誰がこんなの……って、人しかいないか」",
"201022111_91": "「そうだッ!\\n 今日の記念に写真撮ろうよッ」",
"201022111_92": "「いいデスねッ!」",
"201022111_93": "「パーティグッズもたくさんあるから、\\n これを使って……」",
"201022111_94": "「なんだ、このどでかい帽子は。\\n それにサングラスつけたら誰かわからないだろ」",
"201022111_95": "「いいからいいから」",
"201022111_96": "「ポーズは決まったデスか。\\n じゃあ、カメラの方を見るデスよッ」",
"201022111_97": "「いくデスよ~ッ! はい、チーズッ!」",
"201022111_98": "「どうデスか?\\n 自撮りテクニックが冴えわたってると思うデスよッ」",
"201022111_99": "「うん、すごくいい写真だと思う」",
"201022111_100": "「嬉しいデスッ!」",
"201022111_101": "「ねえ、切ちゃん。次はわたしが撮ってみたい」",
"201022111_102": "「いいデスよ。たくさんバシバシ撮っていくデスッ!」",
"201022111_103": "(これからもたくさん写真を撮って……、\\n このアルバムをいっぱいにしなくちゃ"
}

@ -49,7 +49,7 @@
"328000311_47": "「だけど、心を持つ刃が忍びッ!\\n 志も情も無ければ、振るう刃はなんの意味も持ちませんッ」",
"328000311_48": "「総司の阿呆めも、死に際に似た様なことをほざいておったなあ……」",
"328000311_49": "「兄上が……?」",
"328000311_50": "「その甘さ故に、彼奴は命を落とす羽目になったのよッ!」",
"328000311_50": "「その甘さ故に、彼奴は命を落とす羽目になったのよッ!」",
"328000311_51": "「<size=40>あなたって人はぁぁぁぁッ!</size>」",
"328000311_52": "「<size=40>はあ――ッ!!</size>」",
"328000311_53": "「影分身、だとッ!?」",

@ -36,7 +36,7 @@
"328000722_34": "「先々代が用意した、古い隠れ家がいくつかある」",
"328000722_35": "「ですが、オロチにも知られているのでは?」",
"328000722_36": "「恐らくそれはなかろう。緒川の直系のみが利用するために\\n 用意された隠れ家じゃからな」",
"328000722_37": "「儂も先々代の治療にかねば知らぬはずの場所じゃ」",
"328000722_37": "「儂も先々代の治療にかねば知らぬはずの場所じゃ」",
"328000722_38": "「そこを転々とすれば、暫くは時間が稼げよう。\\n その間にお前は打開策を考えるのだ」",
"328000722_39": "「わかりました。\\n その場所をお教えください。後は僕が――」",
"328000722_40": "「なに、毒を食らわば皿まで。\\n 捨犬の面倒は儂がみていよう」",

@ -1,45 +1,3 @@
{
"355000111_0": "破壊者の正体",
"355000111_1": "「…………」",
"355000111_2": "「は……ッ!?\\n いけない、いつの間にか居眠りを……」",
"355000111_3": "「みなさんのために、ギアの調整をしないといけないのにッ!\\n 急いで続きを――」",
"355000111_4": "「あう――ッ!?」",
"355000111_5": "「痛たたた……、\\n 何かに躓いて……」",
"355000111_6": "「これは……ダイレクトフィードバックシステム?」",
"355000111_7": "「…………」",
"355000111_8": "(今でも信じられないけれど、あの時ボクはこれを使って、\\n 並行世界のもう人のキャロルと束の間の出逢いを……",
"355000111_9": "「ほんの一瞬だったけれど、\\n 確かにボクたちは繋がって――」",
"355000111_10": "「あのキャロルは、後戻りができなくなる前に\\n パパの命題に気づいて、世界のために戦った」",
"355000111_11": "「あれは、ボクの知るキャロルとは別人……。\\n それはわかっている……。だけど――ッ」",
"355000111_12": "「だからこそ思う。あのキャロルには、\\n 自分のために、思ったままに生きてほしい」",
"355000111_13": "「明日も明後日も、いつまでもずっと――」",
"355000111_14": "「マスター、失礼いたします」",
"355000111_15": "「……ん、あぁ……レイアか。\\n どうした」",
"355000111_16": "「どうした、ではありません」",
"355000111_17": "「また机に向かったまま、派手にうたた寝とは……。\\n 休むべきときは休むよう、皆も申しておりましょう」",
"355000111_18": "「だが……、パパの命題を実現するためには、\\n 時間は少しも無駄にはできない――」",
"355000111_19": "「素晴らしい心がけです」",
"355000111_20": "「ですが、それでマスターが体調を崩されては\\n 元も子もありません」",
"355000111_21": "「……それもそうだな。\\n 食後、改めて休息をとることにしよう」",
"355000111_22": "「ありがとうございます、マスター。\\n 今、ミカたちが食事の用意を――」",
"355000111_23": "「マスター、大変だゾッ!」",
"355000111_24": "「どうした、ミカ。\\n マスターの食事を運んでくる手はずでは――」",
"355000111_25": "「それどころじゃないのよ。\\n マスター、ガルモンの邸宅はご存知」",
"355000111_26": "「ああ、サンジェルマンから聞いたことがある。\\n アダムの知り合いなのだろう」",
"355000111_27": "「表向きにはただの豪邸だが、実際には、\\n 錬金術師協会の支部として機能していると聞いたが」",
"355000111_28": "「その豪邸が、いきなりドカーンッ! だゾ」",
"355000111_29": "「なんだと?」",
"355000111_30": "「事故か事件かは不明ですが、そうとう切羽詰まった様子で\\n 協会本部に救援要請があったということですわ」",
"355000111_31": "「……だが、オレに出動の命令が下されたわけではない。\\n 厄介ごとはサンジェルマンたちに任せておけ」",
"355000111_32": "「あの3人は任務で出払っているんだゾッ!」",
"355000111_33": "「統制局長も、少し前にふらっと出掛けたまま\\n 音信不通ということですよ」",
"355000111_34": "「あいつら、肝心な時に……」",
"355000111_35": "「仕方がない、オレが出よう。\\n この貸しは後で必ず取り立ててやる」",
"355000111_36": "「ミカたちもお供するゾッ!」",
"355000111_37": "「ただの事故ならまだよいのですが」",
"355000111_38": "「状況から見て、そんな単純な話じゃ済まないでしょうねぇ。\\n あーめんどくさい」",
"355000111_39": "「何者かの襲撃だったとしても、\\n マスターの手を煩わせることはありません」",
"355000111_40": "「私たちがついているのですから」",
"355000111_41": "「当然だ」",
"355000111_42": "「相手がなんだろうとさっさと終わらせる。\\n 行くぞ、お前たち」"
"355000111_0": "破壊者の正体"
}

@ -1,49 +0,0 @@
{
"355000121_0": "「このあたりがガルモンの邸宅のはずですわ」",
"355000121_1": "「『元』を付けたほうが正確ですけどね。\\n あらら、あちこち穴ぼこだらけじゃありませんか」",
"355000121_2": "「思った以上に派手に破壊されているな」",
"355000121_3": "「ああ……。\\n わかるな お前たち」",
"355000121_4": "「ええ、これはただの事故ではありません。\\n 第三者による明確な破壊行動のようです」",
"355000121_5": "「しかも、この痕跡は……、\\n 間違いなく錬金術師の仕業ですわね」",
"355000121_6": "「協会内部の人間か、それ以外か。\\n いずれにしても、相当の技量の持ち主のようだ」",
"355000121_7": "「ったく、こんなときに不在だなんて。\\n なんのための統制局長なんだか」",
"355000121_8": "「あの男が役に立たないのは\\n 今に始まったことではないだろう」",
"355000121_9": "「だったら、ミカたちが犯人を捕まえるんだゾッ!」",
"355000121_10": "「あれ? だけど、どこに逃げたかわからないんだゾ?」",
"355000121_11": "「…………」",
"355000121_12": "「マスター、どうなさいました?\\n 何か気がかりなことでも」",
"355000121_13": "「お前たち、この痕跡の残り方、\\n 何か不自然だと思わないか――」",
"355000121_14": "「爆発ッ!? 近いですわ」",
"355000121_15": "「犯人は逃げていないどころか――」",
"355000121_16": "「まだ現場に留まっていたということか――ッ!」",
"355000121_17": "「探す手間が省けたゾッ!」",
"355000121_18": "「ああ。犯人は爆発の中心地にいる。\\n 取り囲めッ」",
"355000121_19": "「はッ!」",
"355000121_20": "「包囲完了。\\n これで袋のネズミってわけですね」",
"355000121_21": "「よーし、先制攻撃だゾッ!」",
"355000121_22": "「迂闊に動くな。\\n まずは相手を見定めてからだ」",
"355000121_23": "「あ、あれは……?」",
"355000121_24": "「んん? ひょっとして……」",
"355000121_25": "「アダムッ!?」",
"355000121_26": "「こんなところで何をしているのだ」",
"355000121_27": "「…………」",
"355000121_28": "「もしや、犯人と一戦交えたものの\\n 逃げられてしまったのでは」",
"355000121_29": "「……そうなのか?」",
"355000121_30": "「だったら、その犯人を教えてほしいゾ」",
"355000121_31": "「……犯人」",
"355000121_32": "「誰のことを指すのかな? それは」",
"355000121_33": "「ガルモン邸を破壊した者に決まっているだろう」",
"355000121_34": "「その答えならば……」",
"355000121_35": "「僕だよ――」",
"355000121_36": "「…………」",
"355000121_37": "「しかし承服しかねるね、犯人扱いされるのは。\\n 僕は仕事をしているだけだ、勤勉にね」",
"355000121_38": "「ちょっと、さっきから何を言ってるか\\n さっぱりわからないんだけど」",
"355000121_39": "「何があったのか説明してくださらないかしら」",
"355000121_40": "「実際に見せよう、説明するより。\\n こういうことだよ――ッ」",
"355000121_41": "「来るぞッ! お前たちッ!!」",
"355000121_42": "「ぐッ!? なんと派手な一撃……ッ!」",
"355000121_43": "「そんなの、当たったらどうするんだゾッ!?」",
"355000121_44": "「狙ったんだけどね、当たるように。\\n さすが君たちだ。今のを躱すとは」",
"355000121_45": "「――ッ!」",
"355000121_46": "「血迷ったか、アダムッ!!」"
}

@ -1,49 +1,3 @@
{
"355000211_0": "創造主顕現",
"355000211_1": "「流石は君たちだ、\\n と言ってあげたいところなんだが――」",
"355000211_2": "「届かないよ。\\n 僕にはねえッ」",
"355000211_3": "「く……ッ!」",
"355000211_4": "「お前、何者なんだゾッ!?」",
"355000211_5": "「おや? 忘れてしまったのかい、この顔を」",
"355000211_6": "「アダム・ヴァイスハウプトさ、\\n 見た通りね」",
"355000211_7": "「とか言っちゃって。外見を似せているだけで、\\n 中身は真っ赤な偽物なんじゃありません」",
"355000211_8": "「そう思いたいが、奴の強さは……」",
"355000211_9": "「そうさ。無いんだよ、疑う余地など……ッ!」",
"355000211_10": "「正体はこの際、関係ない」",
"355000211_11": "「相手が誰であろうとも――」",
"355000211_12": "「マスターを傷つけることは許しませんわッ!」",
"355000211_13": "「手ぬるいね。\\n こうやるんだよ、攻撃というものは……ッ」",
"355000211_14": "「くあッ!」",
"355000211_15": "「ッ――」",
"355000211_16": "「レイアッ! ファラッ!」",
"355000211_17": "「さて、次は――」",
"355000211_18": "「好き勝手やってくれちゃって」",
"355000211_19": "「今度はミカたちが相手なんだゾッ!」",
"355000211_20": "「やれやれ……、面倒だね。\\n キャロルが殺されるという結果は変わらないというのに……」",
"355000211_21": "「……ッ!」",
"355000211_22": "「やはり、オレたちをおびき寄せるための\\n 計画だったという訳か……」",
"355000211_23": "「もちろんだとも」",
"355000211_24": "「僕は錬金術師たちを束ねる統制局長だ。\\n これでもね」",
"355000211_25": "「君らがどう行動するかなんて、お見通しなのさ」",
"355000211_26": "「く……厄介極まりない相手ですわ」",
"355000211_27": "「ここは撤退しておくべきかもしれません」",
"355000211_28": "「させると思っているのかな、僕がそれを」",
"355000211_29": "「いや、撤退するつもりはない。\\n お前がアダムなら、オレが止めなくては……」",
"355000211_30": "「助かるよ、逃げないでいてくれるのはッ!」",
"355000211_31": "「ぐッ……なぜだ……」",
"355000211_32": "「なぜオレたちを攻撃するッ!?\\n なぜ仲間の錬金術師たちに仇を為すッ」",
"355000211_33": "「…………」",
"355000211_34": "「お前はいつも適当で気分屋で、\\n 鼻持ちならない奴だったが――」",
"355000211_35": "「錬金術師協会を率いて、人類を守護し\\n 正しく導くという信念を持っていたはずだッ」",
"355000211_36": "「だというのにこの暴虐――ッ!\\n お前に何があったというのだッ」",
"355000211_37": "「信念……か……。\\n 確かに持っていたよ、以前の僕はね」",
"355000211_38": "「だがッ!」",
"355000211_39": "「気づいたのさッ! 間違っていたとッ!\\n あのお方に出会ったことでね……ッ」",
"355000211_40": "「な……ッ!?」",
"355000211_41": "「『あのお方』……?」",
"355000211_42": "「聞き捨てならないですねぇ」",
"355000211_43": "「そいつのせいで、\\n アダムは変わっちゃったんだゾ」",
"355000211_44": "「わかったんだ、僕はッ!\\n 消すべきだとッ」",
"355000211_45": "「君たちをッ! 錬金術師協会をッ!\\n 全ての人類を――ッ」",
"355000211_46": "「――ッ!」"
"355000211_0": "創造主顕現"
}

@ -1,66 +0,0 @@
{
"355000212_0": "「食い下がるじゃないか、随分と」",
"355000212_1": "「『あのお方』とは一体何者だッ!?」",
"355000212_2": "「お前が誰かを敬っているところなんて、\\n 見たことが無いんですけど」",
"355000212_3": "「確かに、普段の不遜な態度からは考えられません」",
"355000212_4": "「決まっているだろう、僕が従う相手ならばッ!」",
"355000212_5": "「くッ……」",
"355000212_6": "「マスターッ!」",
"355000212_7": "「問答を続けても、埒が明かなそうですねぇ」",
"355000212_8": "「説得も無意味、撤退もしないとなれば、\\n 全力で戦うしかありません」",
"355000212_9": "「ああ……。しかし……」",
"355000212_10": "(アダムは、パパの想いに気づかず罪を犯してしまったオレに、\\n 生きる場所を与えてくれた……",
"355000212_11": "(本当に、あの男は倒すべき相手なのか……?)",
"355000212_12": "「マスター……」",
"355000212_13": "「こちらから行くよ。\\n 来ないのならば……ッ」",
"355000212_14": "「させませんわ……ッ!」",
"355000212_15": "「マスターは我々が護るッ!」",
"355000212_16": "「あたしたちは、マスターが一番なんだゾッ!」",
"355000212_17": "「そういうこと。\\n 統制局長だろうが、構やしませんってッ」",
"355000212_18": "「無駄だと言っているのだよ、\\n その程度の攻撃などッ」",
"355000212_19": "「うああああああッ!?」",
"355000212_20": "「お前たち……ッ!」",
"355000212_21": "「まだだ……。\\n マスターには触れさせないと言っている……ッ」",
"355000212_22": "「まだ続けるのかい、無駄なあがきを。\\n 壊れてしまうよ、今度こそ」",
"355000212_23": "「――ッ!」",
"355000212_24": "「すまなかったな、お前たち。\\n これ以上はもう――」",
"355000212_25": "「やらせはせんッ!」",
"355000212_26": "「ようやくなったようだね、本気で戦うつもりに。\\n けれど、倒せないよ、この程度では」",
"355000212_27": "「我々も加勢をッ!」",
"355000212_28": "「よーし、ガリィちゃん、張り切っちゃうッ!」",
"355000212_29": "「ああ、派手に行こうかッ!」",
"355000212_30": "「これがあたしたちの全力だゾッ!」",
"355000212_31": "「くッ、予想以上だね……。\\n この力は……ッ」",
"355000212_32": "「おおおおおおおおッ!!!」",
"355000212_33": "「はあ……はあ……、\\n やるしか……なかった……ッ」",
"355000212_34": "「ただじゃ済まないでしょうけど、\\n そう簡単にくたばるようなタマじゃありませんよ」",
"355000212_35": "「ええ。まずは捕らえて――」",
"355000212_36": "「さすがだね」",
"355000212_37": "「ボロボロだよ。攻撃を受け止めた左手が」",
"355000212_38": "「――ッ!」",
"355000212_39": "「そんな……私たちの総力を受けたのに」",
"355000212_40": "「ぴんぴんしてるんだゾッ!?」",
"355000212_41": "「アダム、まだ続けようというのか……?」",
"355000212_42": "「止まるつもりはないよ。\\n 目的を果たすまでは」",
"355000212_43": "「『あのお方』とやらの意志が\\n それほど大事かッ」",
"355000212_44": "「当然だよ。\\n 創造主。創り出した者だからね、この僕を」",
"355000212_45": "「創り出した、だと?\\n どういう意味だ」",
"355000212_46": "「そのままの意味さ。\\n 見たまえ、この折れた指をッ」",
"355000212_47": "「お前ッ、それは……ッ!?」",
"355000212_48": "「機械ッ!?」",
"355000212_49": "「あなたは私たちと同じ――」",
"355000212_50": "「創られた存在だというのかッ!?」",
"355000212_51": "「その通りさ。\\n だが違うんだよ、そもそもの存在理由が」",
"355000212_52": "「人を模したのだろう? 君たち<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>は。\\n けれど、人類のプロトタイプなんだよ、この僕はッ」",
"355000212_53": "「ッ!?」",
"355000212_54": "「しかし……悲しいかな、完全すぎてね。\\n 破棄されたのだよ、運用には至らず」",
"355000212_55": "「そんな僕にも意味があるのなら、\\n 人々を導くことがそれだと思っていた。今まではッ」",
"355000212_56": "「創造主だの人類のプロトタイプだのと、\\n まるで……」",
"355000212_57": "「――ッ!\\n 何事……ッ」",
"355000212_58": "「現れるという訳か、\\n アダムをおかしくした元凶が――ッ」",
"355000212_59": "「…………」",
"355000212_60": "「あらら、ヤバそうな見た目ですね……。\\n もしかして本当に……」",
"355000212_61": "「聞いたことくらいはあるだろう、その高名を」",
"355000212_62": "「この地球に訪れ、僕や人類を創り、\\n バラルの呪詛を施した存在――」",
"355000212_63": "「カストディアン――。\\n このお方こそ、神そのものなのだよッ」"
}

@ -1,26 +0,0 @@
{
"355000221_0": "「カストディアンだと……ッ!?」",
"355000221_1": "(存在そのものは知っている。\\n だがそれは、先史文明期の、伝説に等しい存在だと……",
"355000221_2": "「主はかつて創造された、人々を。\\n しかし気づいてしまったのさ、全てが失敗だったとッ」",
"355000221_3": "「だから作り直すという訳だ」",
"355000221_4": "「そのための掃除なんだよ、僕の仰せつかった役割はッ!」",
"355000221_5": "「冗談も休み休み言えッ!」",
"355000221_6": "「確かに人類を生み出したのは神なのかもしれないが、\\n もはや人類は、そいつに管理される存在ではないッ」",
"355000221_7": "「アダム、正気に戻れ。\\n お前は人の世界を愛していたはずだ――」",
"355000221_8": "「…………」",
"355000221_9": "「アダム……」",
"355000221_10": "「はッ」",
"355000221_11": "「使命を果たせ。\\n 速やかなる破壊を命じたはずだ……」",
"355000221_12": "「申し訳ございません。\\n 受けていたのです。この者たちの妨害を」",
"355000221_13": "「錬金術師――\\n 神の<ruby=ことわり>理</ruby>をも歪めようとする者たち……」",
"355000221_14": "「承知しております。\\n まずは根絶やしに致します、僕の手で錬金術師どもを」",
"355000221_15": "「いい加減にしろッ!」",
"355000221_16": "「邪魔をするなッ!\\n オレはそこの神とやらに用があるッ」",
"355000221_17": "「不敬な振る舞いだッ!\\n いつもの悪戯で済ませられはしないッ」",
"355000221_18": "「あくまでそいつに味方するというのか……」",
"355000221_19": "「…………」",
"355000221_20": "「任せたぞ。アダム、最初の子よ――」",
"355000221_21": "「裏切るわけにはいかないね、あのお方の期待を」",
"355000221_22": "「だから、消えてもらう。君たち錬金術師には――ッ!」",
"355000221_23": "「――ッ!」"
}

@ -1,70 +0,0 @@
{
"355000222_0": "「忌々しいね、どこまでもッ!」",
"355000222_1": "「無いんだよ、君たちに時間をかけている余裕はッ!」",
"355000222_2": "「ザコ扱いが鼻につく……ッ!」",
"355000222_3": "「なら防げるかな? この攻撃が」",
"355000222_4": "「ぐあ……ッ!?」",
"355000222_5": "「まずは1機……」",
"355000222_6": "「私たちを――」",
"355000222_7": "「侮らないでもらいたいものだなッ!」",
"355000222_8": "「侮ってなどいないさ。\\n けれど、如何ともし難いのでは この実力差はッ」",
"355000222_9": "「きゃああああッ!」",
"355000222_10": "「くぅッ!?」",
"355000222_11": "「まだあたしが残ってるゾ。\\n サイキョーの力を見せてやるゾッ」",
"355000222_12": "「戦闘特化型だとしても――、\\n 到底及ばない、僕の力にはッ」",
"355000222_13": "「うぐう……強すぎるゾ……」",
"355000222_14": "「いなくなったね、邪魔者は。\\n あとは――」",
"355000222_15": "「おおおおおおおおッ!」",
"355000222_16": "「どうしたのかな、そんなに怒って」",
"355000222_17": "「当然だ、よくもオレの<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>たちに……ッ!」",
"355000222_18": "「安心するといい。\\n すぐに追わせてあげよう、その後をッ」",
"355000222_19": "「ぐあああッ!」",
"355000222_20": "「く、そ……。ラピスが砕けて……」",
"355000222_21": "「せめてもの情けだ。\\n 一思いに刺させてもらうよ、トドメを――」",
"355000222_22": "「……なぜだ……どうして、こんなことを……」",
"355000222_23": "「んん……?」",
"355000222_24": "「お前は……これでいいのか?」",
"355000222_25": "「人類を無に帰すなど、望んでいないはずだ」",
"355000222_26": "「今までずっと、人類を陰ながら見守り支えてきた。\\n そのために作った錬金術師協会だったのだろう」",
"355000222_27": "「目指す先は、パパの望む未来と同じだと――。\\n だからこそ、オレも協力をしてきた……ッ」",
"355000222_28": "「お前はそのすべてを否定するというのかッ!?」",
"355000222_29": "「クク、ハハハハハハ……ッ!」",
"355000222_30": "「言っただろう?\\n 新たな使命が、僕には与えられたって」",
"355000222_31": "「間違っていたのさ。\\n これまでの僕が目指してきたことはッ」",
"355000222_32": "(創造主だからといって、これほどまでに絶対的なものなのか……?\\n 今までのすべてを、否定してしまえるほど……",
"355000222_33": "「それだけかな、言いたいことは。\\n サヨナラだ、キャロル――ッ」",
"355000222_34": "(……これまでか。\\n パパ、ごめんなさい……オレにはもう――",
"355000222_35": "「ぐう……ッ!」",
"355000222_36": "「レイアッ!?」",
"355000222_37": "「ま……間に合いましたか、マスター……?」",
"355000222_38": "「ああ。しかし、お前は……ッ!」",
"355000222_39": "「マスターのためであれば、\\n 私の身体がどうなろうとも構いませんッ」",
"355000222_40": "「愚かだね。\\n どれだけの意味があると思う、この時間稼ぎに」",
"355000222_41": "「く……ッ! 確かに、限界が近い…。\\n このままでは――」",
"355000222_42": "「だが、それでも退くものか……ッ!\\n マスターの幸せは、私が叶えたい理想……夢なのだッ」",
"355000222_43": "「レイア……」",
"355000222_44": "「…………」",
"355000222_45": "「ぐ……う……」",
"355000222_46": "「どうした……?」",
"355000222_47": "「ぐ……ぐ…………」",
"355000222_48": "「ぐあああああああッ!!」",
"355000222_49": "「アダムが、苦しんでいる……?」",
"355000222_50": "「ぐう……なぜ、だ……。\\n 動かない……ッ 身体が、思うように……」",
"355000222_51": "「くッ――」",
"355000222_52": "「逃げた……?」",
"355000222_53": "「ご無事で、何より……です……」",
"355000222_54": "「マス……タ……」",
"355000222_55": "「なんとか、生き延びられたようだ……。\\n しかし、アダムが敵になってしまったのだとしたら――」",
"355000222_56": "「完全な存在として創られた相手に、\\n どう戦えばいいというのだ……」",
"355000222_57": "「はあ……はあ……」",
"355000222_58": "「…………」",
"355000222_59": "「申し訳ありません……。\\n 手が止まって、なぜか……」",
"355000222_60": "「一体、この苦しみは……」",
"355000222_61": "「廃棄されたお前に、今一度の存在意義を与えたはずだ。\\n よもや自身の在り方に疑念を抱いたのではあるまいな」",
"355000222_62": "「……疑念?」",
"355000222_63": "「そのような不完全があってはならぬ」",
"355000222_64": "「ぐ…………あぁ……ッ!」",
"355000222_65": "「唱和せよ。\\n 神の言葉のみが真実である」",
"355000222_66": "「…………」",
"355000222_67": "「その通りです。\\n 従いましょう、主の言葉に――」"
}

@ -1,46 +1,3 @@
{
"355000311_0": "逃亡劇",
"355000311_1": "「まったく、こんな無茶をして……。\\n 一歩間違えれば、修復不能になっていたぞ」",
"355000311_2": "「…………」",
"355000311_3": "「わかっている。\\n 殺されずに済んだのはお前のおかげだ。礼を言う」",
"355000311_4": "「ですが、それはアダムが攻撃の手を止めたため……。\\n そうでなければ、マスターを護ることができませんでした」",
"355000311_5": "「私に、もっと力があれば……」",
"355000311_6": "「仕方がないと口にしたくはないが、\\n 相手が相手だ……」",
"355000311_7": "「はい……」",
"355000311_8": "「そんな顔をするな。\\n すぐに修復してやる」",
"355000311_9": "「ありがとうございます。\\n ですが、マスターも怪我をされたのでは……」",
"355000311_10": "「応急処置は済ませた。\\n 今はお前の番だ」",
"355000311_11": "「まだまだ、働いてもらわねばならんからな」",
"355000311_12": "「マスター、サンジェルマンたちが戻ってまいりました」",
"355000311_13": "「来たか。時間が惜しい。\\n 作業しながら話すから、ここに呼べ」",
"355000311_14": "「にわかには信じられない話だが……、\\n 信じるしかないだろうな」",
"355000311_15": "「お前たちの様子や、\\n 砕かれたラピスを目にしてしまっては……」",
"355000311_16": "「話が早くて助かる」",
"355000311_17": "「いやいやちょっと待ってッ!\\n これっぽっちも信じられないんですけどッ」",
"355000311_18": "「あの男の、はた迷惑には慣れたものだが、\\n そこまでとなると想定外なワケダ」",
"355000311_19": "「その上、\\n カストディアンが現れるとは……」",
"355000311_20": "「人類を創造し、その進化を導いた\\n 支配者カストディアン」",
"355000311_21": "「アヌンナキとも呼ばれる<ruby=オーバーロード>上帝</ruby>の復活、\\n まさに神話時代の再来だな」",
"355000311_22": "「ええッ!? あーしたち、\\n カミサマを相手に喧嘩するってわけ」",
"355000311_23": "「とにかく、アダムは今や協会の敵だ。\\n サンジェルマン、お前が統制局長代理を務めろ」",
"355000311_24": "「ああ……、そうだな。\\n 我々は、すぐにアダム・ヴァイスハウプトの対策に動く」",
"355000311_25": "「先手を打たれる前に、止めなければ……」",
"355000311_26": "「いや、その前に……。\\n 協会に保管されているアダムスフィアをどうにかしろ」",
"355000311_27": "「あれはアダムの余剰魔力を結晶化したもの……。\\n 万が一、奴の手に渡ったら面倒なことになる」",
"355000311_28": "「それが……」",
"355000311_29": "「また行方不明になっているワケダ」",
"355000311_30": "「んな……ッ!?」",
"355000311_31": "「あーしたちは、それを探す任務に出てたってわけ」",
"355000311_32": "「危険なものだから管理には気をつけろと何度も\\n 言ったはずだが……」",
"355000311_33": "「局長に『管理』なんて無理よ。\\n 地下にある局長の保管庫を見たことある」",
"355000311_34": "「無いが……」",
"355000311_35": "「保管庫とは名ばかり、何百年も前から、局長が手に入れた\\n あれこれがそのままぶち込まれているワケダ」",
"355000311_36": "「ガラクタから世紀の秘宝まで……。あの男に、\\n 大切なものとそうでないものの区別はないワケダね」",
"355000311_37": "「だからアダムスフィアの扱いもいつもおざなりで……」",
"355000311_38": "「……と、そんな話をしている場合ではない。\\n アダムスフィアより、今はアダム自身をなんとかしなくては」",
"355000311_39": "「キャロル、お前は自身の回復と<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>の修復に専念しろ。\\n その怪我では足手まといだ」",
"355000311_40": "「……わかった。だが、やられた借りは返す。\\n 準備が整い次第、すぐにオレも向かうぞ」",
"355000311_41": "「そうしてくれ」",
"355000311_42": "「急いで出発の準備だ。\\n カリオストロ、プレラーティ」",
"355000311_43": "「了解したくないけど、了解したわ……」"
"355000311_0": "逃亡劇"
}

@ -1,48 +0,0 @@
{
"355000321_0": "「躯体の修復に当たる。\\n 大人しくしていろ」",
"355000321_1": "「はい、マスター」",
"355000321_2": "「レイア、早く元気になるんだゾ」",
"355000321_3": "「結局、あたしたちの中で一番ダメージが深いですからねぇ」",
"355000321_4": "「不甲斐ない我々に代わって、\\n マスターを護ってくれたこと、感謝します」",
"355000321_5": "「いや、私の力で護りきれたとは言い難い。\\n 私は――」",
"355000321_6": "「ええい、大人しくしていろと言っただろうッ!」",
"355000321_7": "「はーい。\\n ガリィちゃん静かにしてまーす」",
"355000321_8": "(傷の回復や、<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>の修復は可能だ。",
"355000321_9": " だが――)",
"355000321_10": "(砕かれたラピス・フィロソフィカス……)",
"355000321_11": "(これの修復は、そう簡単にできるものではないだろうな……)",
"355000321_12": "(しかし、なぜこんなことになってしまったのか)",
"355000321_13": "(当然、カストディアンとやらの好きにさせるわけにはいかない。\\n 神だろうが何だろうが、止めなければならない……",
"355000321_14": "(パパの命題、全ての人々がわかり合い、\\n 手を取り合える世界を創るためにも",
"355000321_15": "(しかしそれは、立ちはだかるアダムを倒すということ)",
"355000321_16": "(罪を犯したオレを、表向きは監視すると言いながらも、\\n 仲間として、受け入れてくれたことは間違いない",
"355000321_17": "(本当に、戦うしか道は無いのか……?)",
"355000321_18": "(マスター……)",
"355000321_19": "「な、何事だ……ッ!?」",
"355000321_20": "「派手な爆発音……まさかッ!?」",
"355000321_21": "「…………」",
"355000321_22": "「結局、先手を打たれてしまったというワケダ」",
"355000321_23": "「ああんもうッ!\\n いつもは、てんで役に立たないくせにッ」",
"355000321_24": "「建物内には、キャロルや協会の錬金術師たちがいる。\\n なるべく引き離して片を付けるぞ」",
"355000321_25": "「君たちか。\\n 早かったね。思ったよりも任務からの帰還が」",
"355000321_26": "「本当にアダム・ヴァイスハウプトのようね……」",
"355000321_27": "(サンジェルマンッ!)",
"355000321_28": "(キャロル……テレパスか)",
"355000321_29": "(状況を説明しろ)",
"355000321_30": "(お前が思っている通りの事態だ。\\n アダムによって、協会の周囲に張られた結界が破られた",
"355000321_31": "(外部の者から協会を護るため、\\n 知覚を阻害する強力な結界だが……",
"355000321_32": "(それを張ったのは、あの男自身。\\n 効果がないに等しいのも当然というわけか……",
"355000321_33": "(チッ……。\\n オレも出る",
"355000321_34": "(……いや、ダメだ……)",
"355000321_35": "(それより、協会内にいるメンバーを避難させてくれ。\\n 状況を理解しているのはお前だけだ",
"355000321_36": "(しかし……)",
"355000321_37": "(ここにいるのは戦えるものばかりではない。そんな人間を、\\n アダムに殺させるわけにはいかない。そうだろう",
"355000321_38": "(局長代理として、頼む)",
"355000321_39": "(……わかった、必ず全員逃がす。\\n ただし――",
"355000321_40": "(お前たちも、必ず生きて帰ってこい。\\n その男を殺人者にしたくなければな",
"355000321_41": "(フッ、その通りだな。\\n では任せたぞ",
"355000321_42": "「もう覚悟を決めたわッ!\\n けちょんけちょんにしてやるんだからッ」",
"355000321_43": "「考えてみれば、誰憚ることなく局長に攻撃できる機会なワケダ。\\n 日頃のうっぷんを晴らすとしよう」",
"355000321_44": "「頼もしい限りね。\\n 私たちで止めましょう……ッ」",
"355000321_45": "「思いあがらないことだ、\\n 僕をどうこうできるなどと……ッ」"
}

@ -1,31 +0,0 @@
{
"355000331_0": "「ひいッ!\\n なんでアルカ・イズが協会内にッ」",
"355000331_1": "「なんでも、局長の姿を騙った賊の襲撃らしいッ!」",
"355000331_2": "「なにいッ!?\\n 許せんな、局長を侮辱するなど――」",
"355000331_3": "「喋ってる暇はないんだゾッ!」",
"355000331_4": "「全員早く逃げるようにって、\\n あたしのマスターからのお達しだゾッ」",
"355000331_5": "「あ、ああ、そうだったな。\\n すまないッ」",
"355000331_6": "「それにしても、アダムがアルカ・ノイズを使ってくるとは」",
"355000331_7": "「1人も逃がさないおつもり\\n なんでしょうねぇ」",
"355000331_8": "「そうはさせるものか……」",
"355000331_9": "「サンジェルマンたちがやつの相手をしている今しか\\n チャンスはない。人残らず救い出せ……ッ」",
"355000331_10": "「アイアイサー」",
"355000331_11": "「はーい、皆さん集まってくださいねー。\\n バラバラに動かれると護りにくいんでー」",
"355000331_12": "「しかし、実験の途中で手を離すわけには……」",
"355000331_13": "「貴重な材料を使っているのであるからして、\\n 途中で辞めるなど言語道断であり――」",
"355000331_14": "「はあ、面倒ですねぇ。\\n お願いしちゃっていいかしら」",
"355000331_15": "「心得ましたわ」",
"355000331_16": "「こちらも人手が少ないので\\n 命が惜しければご協力くださいな」",
"355000331_17": "「は、はい……ッ!」",
"355000331_18": "「実験中止ッ!\\n 命を護る行動をします――ッ」",
"355000331_19": "「マスター、ようやく全員集め終わったゾ」",
"355000331_20": "「ですが、脱出するためには――」",
"355000331_21": "「ひいッ! アルカ・ノイズ……ッ!」",
"355000331_22": "「この程度問題ない、蹴散らせッ!」",
"355000331_23": "「わかりましたわッ!」",
"355000331_24": "「私も派手に……」",
"355000331_25": "「お前はダメだ。引いていろ」",
"355000331_26": "「そんな状態では足手まといですからねー」",
"355000331_27": "「く……、致し方あるまい」",
"355000331_28": "「よーしッ!\\n やるゾ、やるゾッ やっちゃうゾーッ」"
}

@ -1,20 +0,0 @@
{
"355000332_0": "「ったく、しつこいわねえ。いつまで追ってくんのよッ!」",
"355000332_1": "「非戦闘員を護りながら戦うのは\\n なかなかに骨が折れますわね」",
"355000332_2": "「わわッ! そっちに1体行ったゾッ!」",
"355000332_3": "「ちょっとッ! 撃ちもらさないでくれる?\\n アンタ、戦闘特化型なんでしょッ」",
"355000332_4": "「そんなに怒らないでほしいゾ……。\\n こんなの、数が多すぎるんだゾ」",
"355000332_5": "「オレが<ruby=しんがり>殿</ruby>を務める。\\n お前たちは協会の人間を死守しろ――ッ」",
"355000332_6": "「ですが……」",
"355000332_7": "「マスターはまだ、\\n お身体の調子が万全では……」",
"355000332_8": "「サンジェルマンたちは、今頃アダムと交戦している……」",
"355000332_9": "「オレたちがこんなところで\\n 弱音を吐くわけにはいかないだろう――ッ」",
"355000332_10": "「……わかりましたよ。\\n 無事に逃がすまで、協会の人間は護りきります」",
"355000332_11": "「マスター……、あんまり無理しちゃダメなんだゾッ!」",
"355000332_12": "「何するものぞ――ッ!」",
"355000332_13": "「――くッ」",
"355000332_14": "(ラピスもなく、\\n アダムから受けたダメージが軋みをあげる――",
"355000332_15": "(相手がアルカ・ノイズとはいえ、\\n 正直キツイ状況だな……",
"355000332_16": "(だが、アイツらが戦っている限り、\\n オレも負けるわけにはいかん",
"355000332_17": "「だから、サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティ……。\\n 負けてくれるなよ……ッ」"
}

@ -1,41 +1,3 @@
{
"355000411_0": "勝ち目のない戦い",
"355000411_1": "「もうッ! 今さら謝ったって、\\n 協会トップの座には座らせないんだからねッ」",
"355000411_2": "「サンジェルマンが繰り上げ当選。\\n アダムは我々の部下になってもらうワケダ」",
"355000411_3": "「私はそのような器ではない。\\n アダム、やはりあなたに戻ってきてもらわねばな」",
"355000411_4": "「残念だけど受けられないね、その話は。\\n 店じまいだからね、錬金術師協会そのものが」",
"355000411_5": "「まーったく、自分で作っておきながら\\n 自分でやめちゃうなんて」",
"355000411_6": "「責任感の欠片もないワケダ」",
"355000411_7": "「責任感ゆえだよ、終わらせるのは――ッ!」",
"355000411_8": "「マズイ、来るぞッ!」",
"355000411_9": "「わかってる……ッ!」",
"355000411_10": "「やはり力づくの解決方法になるワケダ」",
"355000411_11": "「助かるよ、最初から本気で来てくれて。\\n 嫌いだからね、弱い者いじめはッ」",
"355000411_12": "「きゃあんッ、本当に容赦ないのね」",
"355000411_13": "「キャロルがあそこまで深手を負わされるワケダ」",
"355000411_14": "「あの時は仕損じたけど……、\\n 逃しはしない、君たちはね」",
"355000411_15": "「逃げるつもりはないッ!」",
"355000411_16": "「ただ、聞かせてもらおうか、\\n 心変わりの理由をッ」",
"355000411_17": "「何のためかな、これから死にゆくのに」",
"355000411_18": "「冥土の土産、とでも思ってくれていい」",
"355000411_19": "「殊勝なことだね、その心意気はッ!」",
"355000411_20": "「くッ――」",
"355000411_21": "「創造主とやらの命令で、\\n 錬金術師協会を、いや人類すべてを潰そうとしているそうだな」",
"355000411_22": "「間違いないよ、その認識で」",
"355000411_23": "「その命令に不服はないのか?」",
"355000411_24": "「無いよ。\\n 間違いなどないのだから、神の言葉にはッ」",
"355000411_25": "「何か、悪い宗教に目覚めちゃったみたいねえ」",
"355000411_26": "「主義主張が全く逆転しているワケダ」",
"355000411_27": "「その創造主とやらは、今どこにいる?」",
"355000411_28": "「知る必要はない、それについてはね」",
"355000411_29": "「まるで悪党の物言いだなッ!」",
"355000411_30": "(そう簡単に会わせてはもらえないか。\\n 動かせる手駒があるうちは",
"355000411_31": "(ならば、本人が出張らなければならぬよう、\\n 手駒を潰すしかあるまい",
"355000411_32": "「カリオストロ、プレラーティ、\\n 結論が出た。聞いてくれるか」",
"355000411_33": "「ええ。なんなりと」",
"355000411_34": "「眼前の敵を戦闘不能に追い込む。\\n 手段は問わない」",
"355000411_35": "「はーい、こっちは最初からそのつもりだったわよ」",
"355000411_36": "「奇しくも、3人の思惑は一致していたワケダ」",
"355000411_37": "「4人だ。\\n 僕もそう思っていたよ、君たちに対してね」",
"355000411_38": "「ただし、生死問わずだ。僕の場合ねッ!」"
"355000411_0": "勝ち目のない戦い"
}

@ -1,46 +0,0 @@
{
"355000412_0": "「はあ……はあ……」",
"355000412_1": "「く……、わかってはいたが、\\n なんという強さなワケダ……」",
"355000412_2": "「しかも……」",
"355000412_3": "「熟知しているよ。\\n 君たちの攻撃も、クセも――」",
"355000412_4": "「弱点さえも――ッ!」",
"355000412_5": "「きゃあああああんッ!?」",
"355000412_6": "「ラピス・フィロソフィカスを\\n 狙い撃つか……ッ」",
"355000412_7": "「狙いがわかっていれば、\\n 対策もできるというワケダッ」",
"355000412_8": "「できるかな? 本当にッ!」",
"355000412_9": "「重い……ッ!\\n 少々まずい状況なワケダ……ッ」",
"355000412_10": "「やらせはしないッ!\\n アダム、私が相手だッ」",
"355000412_11": "「感心しないね、横槍は」",
"355000412_12": "「隙ができたワケダッ!」",
"355000412_13": "「釣られたね、わかりやすく。",
"355000412_14": " ――らあッ!!」",
"355000412_15": "「しま……ッ」",
"355000412_16": "「ああああああッ!」",
"355000412_17": "「残りはキミだけだね、これでッ!」",
"355000412_18": "「くッ、うう……、\\n 莫迦莫迦しいほどの魔力量だ……」",
"355000412_19": "「だが、仕留め損なったようだなッ!\\n 今度は私の――」",
"355000412_20": "「いや、僕の番だよ。\\n 引き続きね――ッ」",
"355000412_21": "「くあああああああああッ!」",
"355000412_22": "「はあ、はあ……\\n だと……しても……ッ」",
"355000412_23": "「ほう……?」",
"355000412_24": "「今ので、あーしたちを倒したつもりでいるだなんて……\\n あなたの目はフシアナなの」",
"355000412_25": "「ファウストローブがなくとも、\\n 錬金術くらいは使えるワケダ……ッ」",
"355000412_26": "「来るなッ、2人ともッ!」",
"355000412_27": "「しぶといね、本当に」",
"355000412_28": "「サンジェルマンを護るワケダッ!」",
"355000412_29": "「わかってるわよッ!\\n 残りのパワー、全開でええええッ」",
"355000412_30": "「カリオストロッ!\\n プレラーティッ」",
"355000412_31": "「無意味だよ。その程度の防御ではッ!」",
"355000412_32": "「仕舞いにしようか、まとめてね」",
"355000412_33": "「――ッ!」",
"355000412_34": "「<size=25>聞いて、2人ともッ!</size>」",
"355000412_35": "「<size=25>まだ終わりじゃないわ。\\n あーしの奥の手が残ってる――ッ</size>」",
"355000412_36": "「――ッ!?」",
"355000412_37": "「<size=25>それは――</size>」",
"355000412_38": "「いよいよだッ!\\n さようなら、かつての我が同胞たち――ッ」",
"355000412_39": "「残念ながらわたしたちはここまでなワケダ」",
"355000412_40": "「でも忘れないことね。\\n 錬金術師たちのしぶとさをッ」",
"355000412_41": "「ああ、お前の企みは必ず潰える……ッ!」",
"355000412_42": "「感謝するよ、ありがたい忠告をッ!」",
"355000412_43": "「はああああああああああああッ!」"
}

@ -1,7 +0,0 @@
{
"355000421_0": "「協会の連中は行ったようだな」",
"355000421_1": "「ファラ、ミカ、ガリィ、護衛は任せたぞ……」",
"355000421_2": "「ならばオレがやるべきことは――」",
"355000421_3": "「追手をここで叩き潰し、\\n 後顧の憂いを断つことだ……ッ」",
"355000421_4": "「かかってくるがいい……この先には一歩たりとも進ませぬぞッ!」"
}

@ -1,24 +0,0 @@
{
"355000422_0": "「吹き飛ぶがいいッ!」",
"355000422_1": "「はあ、はあ……、ふう。\\n 片付いたか」",
"355000422_2": "「マスターッ!」",
"355000422_3": "「どうした。協会の人間たちについていたのでは?」",
"355000422_4": "「彼らの避難は無事に完了しました。\\n アダムにも見つからないよう、方々に散り身を隠す手はずです」",
"355000422_5": "「そうか、よくやった」",
"355000422_6": "「マスターがアルカ・ノイズの足止めをしてくれたからこそです」",
"355000422_7": "「さあ、マスターも――」",
"355000422_8": "「極大爆発――ッ!?」",
"355000422_9": "「これだけ離れているのに、\\n 恐ろしいほどのエネルギー量を感じます……」",
"355000422_10": "「サンジェルマン……。\\n まさか……」",
"355000422_11": "「レイア、お前はここで待てッ!\\n ――確かめなければッ」",
"355000422_12": "「いけませんッ!\\n あの派手な爆発の使い手はおわかりでしょう」",
"355000422_13": "「ここは退いて、一度態勢を立て直すべきかと」",
"355000422_14": "「それでも……止めてくれるな」",
"355000422_15": "「ですが……ッ!」",
"355000422_16": "「アダムは、オレが……」",
"355000422_17": "「気絶……。本当に限界だったのですね」",
"355000422_18": "「よかったと、言うべきなのか……」",
"355000422_19": "「――ッ!?」",
"355000422_20": "「何者だッ!\\n 狙いはマスターか」",
"355000422_21": "「ならば、この私が相手だ……ッ!」"
}

@ -1,43 +1,3 @@
{
"355000511_0": "自動人形とシンフォギア装者",
"355000511_1": "「パパッ!」",
"355000511_2": "「キャロル、どうしたんだい?」",
"355000511_3": "「台所のリンゴが1つなくなってるんだけど、\\n パパが食べちゃったんでしょう」",
"355000511_4": "「お料理に使うつもりで用意しておいたのに、\\n 勝手に食べられたら困っちゃうッ」",
"355000511_5": "「ごめんごめん。\\n 決して、食べてしまったわけじゃないんだ」",
"355000511_6": "「あれ?\\n パパの机の上にあるの……なあに」",
"355000511_7": "「これがそのリンゴさ。\\n 錬金術で解析、分解、再構築して作ったブローチなんだよ」",
"355000511_8": "「ブローチ? これが?」",
"355000511_9": "「変かな?\\n 一応、リンゴをデザインしているつもりなんだけど……」",
"355000511_10": "「ちょっと、ゲージュツ的センスに欠ける、って感じかな」",
"355000511_11": "「ハハハ、これは手厳しいね」",
"355000511_12": "「あッ!\\n もしかして、わたしに作ってくれたのッ」",
"355000511_13": "「悪いけど、これは違うんだ。\\n 友人への贈り物なんだよ」",
"355000511_14": "「お友だち?\\n パパって、お友だちいたの」",
"355000511_15": "「たくさんじゃないけどね。\\n パパにも仲の良い友達ぐらいいるんだよ」",
"355000511_16": "「ふーん、こっそりプレゼントなんて作って、\\n なんか怪しい……」",
"355000511_17": "「いやいやッ! 決してやましい関係ではないよッ!\\n なんて言ったらいいのかなぁ」",
"355000511_18": "「パパが研究で目指している理想と、\\n その人の理想が近いところにあるんだよ」",
"355000511_19": "「彼と僕は全然似ていないけれど、\\n だから気があったんだろうな」",
"355000511_20": "「男の人なんだ……。\\n だったら、一緒に研究すればいいのに」",
"355000511_21": "「彼もなかなか、忙しい人だからね。\\n たまに会うくらいしかできないんだよ」",
"355000511_22": "「そっかッ!\\n だからプレゼントなんだねッ」",
"355000511_23": "「ああ。彼はね、完全と完成されている。\\n だけどだからこそ、危うい……」",
"355000511_24": "「――?\\n どういうこと」",
"355000511_25": "「完全ゆえに、1人きりでは\\n 道を見失ってしまうことがあるってことさ」",
"355000511_26": "「だって、彼も『人間』なんだからね」",
"355000511_27": "「パパ、さっきから話が難しいよ……」",
"355000511_28": "「ああ、ごめん。つまりね、\\n その人が将来、すごく困ったことになった時――」",
"355000511_29": "「僕が近くにいて、その人を助けてあげられるとは限らない。\\n いわばこのブローチは、僕の代わりだ」",
"355000511_30": "「彼が迷ってしまったときに\\n 正しい見方を取り戻すきっかけになる……」",
"355000511_31": "「僕に語ってくれた彼の想いを忘れないように、\\n これを作ったんだよ」",
"355000511_32": "「うんうん、完璧にわかったわッ!」",
"355000511_33": "「本当かなぁ」",
"355000511_34": "「本当だもんッ!」",
"355000511_35": "「その人には必要なのかもしれないけど、\\n わたしには、そのリンゴが無くても大丈夫ね」",
"355000511_36": "「そうかい?」",
"355000511_37": "「だって、わたしには本物のパパがいるもんッ!」",
"355000511_38": "「ああ、そうだね。\\n 僕は、いつまでも君の傍に――」",
"355000511_39": "「これは、夢……?」",
"355000511_40": "「オレの……いつかの想い出なのか……?」"
"355000511_0": "自動人形とシンフォギア装者"
}

@ -1,47 +0,0 @@
{
"355000521_0": "「……パパ……」",
"355000521_1": "「マスター……?」",
"355000521_2": "「すぅ……すぅ……」",
"355000521_3": "「寝言か。\\n 今は、ゆっくりとお休みください」",
"355000521_4": "「キャロルは大丈夫か?」",
"355000521_5": "「ああ。ぐっすり眠っている」",
"355000521_6": "「改めて――、\\n このような休息の場所を与えてもらい、感謝する」",
"355000521_7": "「二課にゆかりのある研究所で\\n きちんとした宿泊施設には及ばないがな」",
"355000521_8": "「ともかく、あなた方が休めて良かった」",
"355000521_9": "「あの時、気配を感じ何者かと身構えたものだが、\\n あなたたちだったとはな」",
"355000521_10": "「いきなり『私が相手だッ!』だもの、\\n ビックリしたわよ」",
"355000521_11": "「だけど、事情を聞けば、\\n 警戒するのも仕方なし、という感じなのデス」",
"355000521_12": "「うん、救援要請を受けて駆けつけたはいいけど、\\n そこまでの事態だったなんて――」",
"355000521_13": "「その件だが、\\n なぜ、並行世界の装者である、あなたたちがここに」",
"355000521_14": "「だからこそ、よ」",
"355000521_15": "「錬金術師協会のメンバーから\\n 二課に救援要請があったの」",
"355000521_16": "「本来なら二課の装者である奏が動くところだが、\\n そう簡単にはいかないようでな」",
"355000521_17": "「二課と協力関係にあるとはいえ、\\n 錬金術師協会は秘密結社だものね」",
"355000521_18": "「救援を出すにもそれなりに手続きがいるわ」",
"355000521_19": "「そこで、アタシたちに、\\n さらに救援要請があったというわけデスねッ」",
"355000521_20": "「並行世界のわたしたちなら、ある程度自由に動ける」",
"355000521_21": "「これぞ、ルールの抜け道を突く\\n ブラインドデートってやつデースッ」",
"355000521_22": "「ブラインドスポットだよ、切ちゃん……」",
"355000521_23": "「何度も共に戦った錬金術師協会だ。黙って放っておくわけには\\n いかないと、我々の司令も判断を下した」",
"355000521_24": "「だけど、来て正解だったわ」",
"355000521_25": "「あなたもすっかり傷だらけで、\\n よほど激しい戦いだったのね……」",
"355000521_26": "「ああ……。\\n マスターですら、手酷い傷を負うほどの強敵ということだ」",
"355000521_27": "「そのようね。\\n 無事とはいかなくても、こうして合流できてよかったわ」",
"355000521_28": "「デスねッ!\\n あっちでポーズをとってるみんなも……」",
"355000521_29": "「じっとしていると、本当に人形みたいね」",
"355000521_30": "「本当も何も、ガリィちゃんたちお人形だし」",
"355000521_31": "「だけど動くゾ。回れるゾッ!」",
"355000521_32": "「ミカ、お静かに。マスターがお休み中よ」",
"355000521_33": "「そうだったゾ。またじっとしておくゾ」",
"355000521_34": "「――ッ!」",
"355000521_35": "「アルカ・ノイズが観測されましたッ!\\n 北方より現れ、この街を目指し南下していると――」",
"355000521_36": "「錬金術師協会のある方角からだ。\\n ということは、本部も敵の手に堕ちたか……」",
"355000521_37": "「マスターが遠くまで逃げられていないと見て\\n ローラー作戦であぶりだす腹積もりみたいですね」",
"355000521_38": "「迎え撃とう。\\n この街に到達する前に殲滅しないと、大きな被害が出る」",
"355000521_39": "「何としても阻止するデスよッ!」",
"355000521_40": "「ええ、行きましょうッ!」",
"355000521_41": "「私たちも出ます。\\n ――が、レイア、あなたは留守番ですよ」",
"355000521_42": "「ええ。まだ修復が完了していないものね」",
"355000521_43": "「わかった。\\n だが、マスターの護衛は任せてくれ」",
"355000521_44": "「決まったわね。さあ、出るわよッ!」"
}

@ -1,17 +0,0 @@
{
"355000522_0": "「もうアルカ・ノイズは見飽きたゾ……」",
"355000522_1": "「ったく、どんだけ掻き集めてきたんだか」",
"355000522_2": "「それだけ熱烈にマスターの命を\\n ご所望ということなのでしょうね」",
"355000522_3": "「それなら、どうして自分で来ないデス?」",
"355000522_4": "「サンジェルマンたちが相手をしていたから、\\n ただでは済まなかったんじゃないかしら」",
"355000522_5": "「まあ、サンジェルマンたちが勝ったわけでも\\n ないみたいですけど」",
"355000522_6": "「みんな、無事かどうか、心配なんだゾ……」",
"355000522_7": "「心配もいいけれど、今はッ!」",
"355000522_8": "「目の前の敵に集中なさい」",
"355000522_9": "「その通りですわね。\\n マスターが目覚めていたとしても、そうしたはず」",
"355000522_10": "「今はアルカ・ノイズの殲滅に注力しましょうッ!」",
"355000522_11": "「<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>の皆は手負いだ。\\n わたしたちでフォローしながら戦うぞッ」",
"355000522_12": "「あらあら、お優しいこと」",
"355000522_13": "「助かるんだゾッ!」",
"355000522_14": "「よーし、いっちょやってやるデスッ!」"
}

@ -1,20 +0,0 @@
{
"355000532_0": "「これで……」",
"355000532_1": "「おしまいだゾーッ!」",
"355000532_2": "「捗りましたわ。\\n 感謝いたします」",
"355000532_3": "「ま、今回の相手は、敵の中でも\\n ザコ中のザコなんですけどねぇ」",
"355000532_4": "「せっかく一息ついたのに、\\n 何でそう嫌なことを言うんデスかッ」",
"355000532_5": "「あらぁ?\\n ガリィちゃん、そんなつもりはありませんでしたけど」",
"355000532_6": "「今回の戦いでアダムが出てこなかったのは事実だ」",
"355000532_7": "「先ほど言っていたように、サンジェルマンたちとの戦いの\\n ダメージを回復しているのかもしれないな」",
"355000532_8": "「このアルカ・ノイズは、\\n そのための時間稼ぎと考えられなくもないわね」",
"355000532_9": "「それなら、今が攻め時なんだゾ?」",
"355000532_10": "「とはいえ、こちらも消耗していますし、\\n 何よりまだマスターが目覚めていません」",
"355000532_11": "「向こうには、アダムだけじゃなく\\n カストディアンもいるということだしね……」",
"355000532_12": "「ああ、カストディアン……アヌンナキの脅威は、\\n わたしたちが一番よくわかっている」",
"355000532_13": "「うう、あんな奴が他にもいるなんて、\\n 考えたくないデス……」",
"355000532_14": "「とにもかくにも、\\n 一度戻って体勢を立て直しましょう」",
"355000532_15": "「マスターも、そろそろお目覚めになりますかねー」",
"355000532_16": "「マスターがいれば百人力なんだゾッ!」",
"355000532_17": "「そうだな、キャロルの強さも、\\n わたしたちはよくわかっているつもりだ」"
}

@ -1,75 +0,0 @@
{
"355000541_0": "「う……む……オレは……?」",
"355000541_1": "「マスター、目覚められましたかッ!」",
"355000541_2": "「ここはどこだ?\\n ファラやミカ、ガリィはどこにいる」",
"355000541_3": "「ご安心ください。皆アルカ・ノイズを迎撃中ですが、\\n 装者たちも同行しております」",
"355000541_4": "「装者だと……?\\n 寝ている間にずいぶんと事態が動いたようだな」",
"355000541_5": "「レイア、話せ」",
"355000541_6": "「仰せのままに、マスター」",
"355000541_7": "「というわけで、今はアルカ・ノイズを相手取っております」",
"355000541_8": "「アルカ・ノイズが相手であれば、\\n 物の数ではあるまいよ」",
"355000541_9": "「オレも、もう十分に回復した」",
"355000541_10": "「急ぎお前の修復に取り掛かろう。\\n 幸い、ここには設備も揃っているようだしな」",
"355000541_11": "「…………」",
"355000541_12": "「どうした、ついてこい」",
"355000541_13": "「マスター、アダム・ヴァイスハウプトという男に\\n 弱点はないのでしょうか」",
"355000541_14": "「弱点?」",
"355000541_15": "「ヤツとて、作られた存在です。\\n ならば、完全などありえません」",
"355000541_16": "「完全なはずのラピス・フィロソフィカスさえ、\\n こうして砕かれたではありませんか」",
"355000541_17": "「きっと、ヤツにも……」",
"355000541_18": "「作られたものに完全はない、か」",
"355000541_19": "「しかし、ヤツを作ったのは人ではない。神なのだぞ」",
"355000541_20": "「ならば、一体どう戦えば……」",
"355000541_21": "「完全と完成されていて、\\n だからこそ、危うい……」",
"355000541_22": "「マスター?」",
"355000541_23": "「いや、これは誰かからの受け売りで……、\\n 誰だったか……」",
"355000541_24": "「……そうだ、夢を見たんだ」",
"355000541_25": "「夢、ですか?」",
"355000541_26": "「あれは、古い想い出の夢……」",
"355000541_27": "「パパが研究で目指している理想と、\\n その人の理想が近いところにあるんだよ」",
"355000541_28": "「彼と僕は全然似ていないけれど、\\n だから気があったんだろうな」",
"355000541_29": "「彼はね、完全と完成されている。\\n だけどだからこそ、危うい……」",
"355000541_30": "「そうか……パパがあの時言っていた友人というのは……、\\n アダムのことかッ」",
"355000541_31": "「錬金術師のパパとアダム、\\n 関わりがあってもおかしくないではないか」",
"355000541_32": "「どうして今まで気づかなかった――ッ!」",
"355000541_33": "「思い出せ、あの時パパは何を言っていたッ!?」",
"355000541_34": "「そうだ、リンゴ……。",
"355000541_35": " リンゴだ、レイアッ!」",
"355000541_36": "「リンゴ、ですか?」",
"355000541_37": "「幼かったオレにパパが言った言葉を思い出したんだ。\\n 年前、パパとアダムは、恐らく友人同士だった――」",
"355000541_38": "「なんと……」",
"355000541_39": "「パパは、アダムに訪れる何かを予見していた……」",
"355000541_40": "「それが、今回の事件だと? カストディアンの襲来まで\\n わかっていたということでしょうか……」",
"355000541_41": "「……わからん。だが、それを止めるために、\\n パパがアダムに渡した贈り物、それがリンゴのブローチだ」",
"355000541_42": "「しかし、実際のところ、この現状です……。\\n マスターのお父上の思惑通りにはいっていないようですね」",
"355000541_43": "「ああ、そもそも渡せていないのか、\\n 渡したが、アダムが紛失したのか……」",
"355000541_44": "「あの男の性格を考えると、\\n 紛失した可能性も高そうですね……」",
"355000541_45": "「くそッ!\\n なにか手がかりになるかもしれないというのに……ッ」",
"355000541_46": "「なにしろ、何百年も昔のことですから……」",
"355000541_47": "「いや……ッ! 可能性はあるかもしれん、\\n この前、サンジェルマンたちはなんと言っていた」",
"355000541_48": "「そうだ……ッ!\\n 協会の地下に、アダムの保管庫があると……ッ」",
"355000541_49": "「そのブローチが、本当にアダムを\\n 止めうるものなのかはわからん。だが、可能性はある」",
"355000541_50": "「すぐに協会へ戻るぞッ!」",
"355000541_51": "「それは危険です。\\n 協会には、アダムが留まっている可能性が高い」",
"355000541_52": "「だが、協会本部に\\n アダムの保管庫がある以上……ッ」",
"355000541_53": "「協会に行くこと自体は賛成です。\\n 私が反対しているのは、今すぐに、ということ」",
"355000541_54": "「…………」",
"355000541_55": "「可能性があるのなら、ファラたち、装者たちと共に\\n 態勢を整えた上で臨むべきではないでしょうか」",
"355000541_56": "「……そうだな。興奮して気が急いていた。\\n すまない。人で事を為そうとするのは、オレの悪い癖だ」",
"355000541_57": "「私もお供したい……ですが……」",
"355000541_58": "「どうした?」",
"355000541_59": "「いえ。たとえ、修復していただいたとしても、\\n 私は、アダム相手に歯が立たなかった……」",
"355000541_60": "「そうだな。ならば、どうする?」",
"355000541_61": "「私は……」",
"355000541_62": "「私は、この身が砕かれようと、\\n それでもマスターを護り抜きます」",
"355000541_63": "「それが、私の存在意義なのですから」",
"355000541_64": "「…………」",
"355000541_65": "「いや、死ぬことは許さん。\\n この先もオレに仕えてもらわねば困る」",
"355000541_66": "「ですが……」",
"355000541_67": "「そこでだ。\\n お前で、試してみたいことがある……」",
"355000541_68": "「これには危険も伴うが……」",
"355000541_69": "「1つ伺いますが――」",
"355000541_70": "「それは、派手なものでしょうか?」",
"355000541_71": "「ああ、とびきりにな」",
"355000541_72": "「でしたら、断る理由はどこにもありません。\\n 私を使ってお試しください」"
}

@ -1,45 +1,3 @@
{
"355000611_0": "作戦開始ッ!",
"355000611_1": "「向こうに見えるのが、錬金術師協会だ」",
"355000611_2": "「そういえば、実際に見たのは初めてデスッ!\\n 立派な建物デスけど……」",
"355000611_3": "「ボロボロに壊れてる……」",
"355000611_4": "「ええ。\\n アルカ・イズの襲撃を受けましたから」",
"355000611_5": "「恐らく、ここにアダムがいるのね」",
"355000611_6": "「整備してもらって、体調はばっちりだけど、\\n マスターがいないのはちょっと寂しいゾ……」",
"355000611_7": "「お前、話聞いてたのか?\\n マスターにはやることがあるって言ったでしょーがッ」",
"355000611_8": "「その通りだ。\\n 全てはアダムを止めるために……」",
"355000611_9": "1日前――",
"355000611_10": "「というわけで、オレはブローチを\\n 探しに行きたい……」",
"355000611_11": "「それがどういう物か、\\n わかっているわけではないデスか……」",
"355000611_12": "「その保管庫にあるという確証もない……」",
"355000611_13": "「しかも、情報源は\\n 夢うつつで思い出した昔の記憶のみってわけね……」",
"355000611_14": "「……当然の反応だ。\\n だが、オレだけでも……」",
"355000611_15": "「いや……1人で戦わせはしない」",
"355000611_16": "「え――」",
"355000611_17": "「わたしたちは、これまでにも\\n 今にも切れそうな糸を手繰り寄せてきたわ」",
"355000611_18": "「作戦とは呼べないような作戦も\\n たくさんあったデスね」",
"355000611_19": "「『思い付きを数字で語れるものかよ』ですね」",
"355000611_20": "「お前たち……」",
"355000611_21": "「少なくとも、可能性があるのだろう?\\n ならば、わたしたちにも協力させてほしい」",
"355000611_22": "「そうだ。わたしたちは、\\n わたしたちの役割を全うするぞ」",
"355000611_23": "「マスターの考えが正しければ、\\n その先に勝機はある……ッ」",
"355000611_24": "「そうだったゾッ!\\n いつでも出てきていいんだゾッ」",
"355000611_25": "「ここまで近づけば、\\n 気づかれてもおかしくはないが――」",
"355000611_26": "「神は全てを照覧している……」",
"355000611_27": "「――ッ!」",
"355000611_28": "「な――ッ!?」",
"355000611_29": "「もしかして、あれが――ッ!」",
"355000611_30": "「カストディアンだ。\\n まさか、アダムではなくこちらが出てくるとは……ッ」",
"355000611_31": "「お呼びじゃないんだゾ~ッ!」",
"355000611_32": "「神様とやら――」",
"355000611_33": "「お気に入りのアダムはどうしたのかしら?\\n それとも、あんた自ら相手をしてくれるってわけッ」",
"355000611_34": "「…………」",
"355000611_35": "「――ッ!\\n 完全無視ッ あったまきちゃうッ」",
"355000611_36": "「……余が直接手を下すまでもない」",
"355000611_37": "「この丸いのはなんデスッ!?」",
"355000611_38": "「エネルギーの塊ッ!?\\n 襲ってくるわッ」",
"355000611_39": "「そんなので済ませようなんて、\\n 舐めすぎだろーがッ」",
"355000611_40": "「カストディアンが生み出したものです。\\n こちらも舐めてはいけませんわよ」",
"355000611_41": "「わかったゾッ!\\n 全力でぶつかってやるゾッ」",
"355000611_42": "「ああ。奴も、どちらにせよ戦わなければならぬ相手。\\n わたしたちがやることは変わらないッ」"
"355000611_0": "作戦開始ッ!"
}

@ -1,24 +0,0 @@
{
"355000612_0": "「ビュンビュン飛び回って、\\n 五月蠅いこと、このうえないッ」",
"355000612_1": "「苦戦しているなら、手を貸しましょうか?」",
"355000612_2": "「ガリィちゃんの力を見くびらないでほしいわねッ!」",
"355000612_3": "「コンディションばっちりで、\\n しかも――」",
"355000612_4": "「4人揃った我らに倒せない相手ではないッ!」",
"355000612_5": "「…………」",
"355000612_6": "「偉っそうに、\\n 高いところから見下ろしてくれちゃってぇッ」",
"355000612_7": "「完全にわたしたちの力を侮っているようね」",
"355000612_8": "「だが、括ったタカは、\\n 我らにとって好都合――」",
"355000612_9": "(今は、少しでも時間を稼がねば。\\n マスターのために――ッ",
"355000612_10": "錬金術師協会、地下――",
"355000612_11": "「――ッ!",
"355000612_12": " 始まったか……」",
"355000612_13": "(みんな、持ちこたえてくれ。\\n オレがパパのブローチを見つけるまで――",
"355000612_14": "(あのブローチには、アダムを止めるための\\n 何かが仕込まれているはず……",
"355000612_15": "(だが、もしあの夢が、\\n オレの妄想でしかなかったとしたら……",
"355000612_16": "「――ッ!」",
"355000612_17": "(いや、そんなはずはない、あれは確かにオレの想い出だ)",
"355000612_18": "(パパは、ブローチがアダムの助けになると言った。\\n きっと、こんなときのための……",
"355000612_19": "「と、着いたか。ここがアダムの保管庫だな。\\n 実際に来るのは初めてだが……」",
"355000612_20": "「――ッ!?」",
"355000612_21": "「なんという……ガラクタの山ッ!\\n ある程度覚悟はしていたが、ここまでなのか……ッ」"
}

@ -1,29 +0,0 @@
{
"355000621_0": "「散りなさいッ!」",
"355000621_1": "「これで、全て片付いたようだな」",
"355000621_2": "「心配していたアダムも出てこないデスし、もしかして本当に\\n サンジェルマンさんたちがやっつけてるんじゃないデスか」",
"355000621_3": "「そうかもしれませんねぇ」",
"355000621_4": "「ということは、今度は神様が相手をしてくれるのかしら?」",
"355000621_5": "「それとも、もう1回今のまるっこいのデス?」",
"355000621_6": "「…………」",
"355000621_7": "「切ちゃんッ!」",
"355000621_8": "「ガリィッ!」",
"355000621_9": "「<size=40>危ない――ッ!</size>」",
"355000621_10": "「え……」",
"355000621_11": "「あああああ危なかったデスッ!\\n 調ッ ありがとうデスよッ」",
"355000621_12": "「今のハチャメチャな攻撃、もしかして……」",
"355000621_13": "「すまないね、遅くなって」",
"355000621_14": "「アダム……ッ!」",
"355000621_15": "「やっぱり出てきたデスッ!?」",
"355000621_16": "「ずいぶんと遅い登場ね」",
"355000621_17": "「僕は燃費が悪くてね。\\n 待っていたのさ、エネルギーの回復を」",
"355000621_18": "「――ッ!」",
"355000621_19": "(時間稼ぎをしていたのは、\\n あちらも同じだったということか――ッ",
"355000621_20": "「思わずぶちかましてしまってね。\\n 特大の一撃を」",
"355000621_21": "「だから跡形も残らなかったよ。\\n サンジェルマンたちは……ッ」",
"355000621_22": "「――ッ!",
"355000621_23": " 貴様、そこまで堕ちたか……ッ!」",
"355000621_24": "「まるで、わたしたちの世界の……ッ!」",
"355000621_25": "「主よ、申し訳ありません、お手を煩わせてしまい」",
"355000621_26": "「御覧に入れましょう、\\n この者たちの最期をッ」"
}

@ -1,51 +0,0 @@
{
"355000622_0": "「さあ、次のラウンドだよ。\\n 潰してあげよう、順番にねッ」",
"355000622_1": "「くう……ッ!\\n やっぱり、ふざけた火力デスッ」",
"355000622_2": "「でも、アタシたち装者と<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>、\\n 人がかりなら……ッ」",
"355000622_3": "「いくらあのアダムが相手でも……ッ!」",
"355000622_4": "「下剋上だゾッ!」",
"355000622_5": "「似たような手ばかり。\\n 攻めきれると思っているのか 力任せでッ」",
"355000622_6": "「いつまでそんな風に余裕でいられるかしら~?」",
"355000622_7": "「煽ってる場合じゃないわよッ!\\n 同時に攻撃をッ」",
"355000622_8": "「はいはい、わかってますってッ!」",
"355000622_9": "「く……ッ!\\n いい加減にするんだ、調子に乗るのは……ッ」",
"355000622_10": "「わたしに隙を見せたな……ッ!」",
"355000622_11": "「その一瞬が命取りでしてよッ!」",
"355000622_12": "「剣をぶつけ合い、\\n 相手のそれを壊すのが私ですが――」",
"355000622_13": "「剣と剣殺し、\\n こうして背中を合わせるのも悪くないだろうッ」",
"355000622_14": "「ええ、ステキなダンスが踊れそうですわッ!」",
"355000622_15": "「――んなッ!?」",
"355000622_16": "「好機ッ!\\n 畳みかけるぞッ」",
"355000622_17": "「アタシたちの全部盛りをくらうデースッ!」",
"355000622_18": "「<size=40>はあああああああッ!</size>」",
"355000622_19": "「<size=40>おおおおおおおおッ</size>!」",
"355000622_20": "「ぐああ……ッ!」",
"355000622_21": "「倒しちゃったゾ?\\n 作戦と違っちゃったゾッ」",
"355000622_22": "「おいしいところ持ってかれて、\\n マスターがなんて言うか見ものですねぇ」",
"355000622_23": "「勝ったのだから、\\n それに越したことは無いでしょう」",
"355000622_24": "「そうデスそうデスッ!\\n キャロルもきっと大喜びデスよッ」",
"355000622_25": "「終わってないよ……まだね……」",
"355000622_26": "「――ッ!?」",
"355000622_27": "「キミたちを見くびっていた、正直なところ」",
"355000622_28": "「あれで倒せないなんて……ッ!」",
"355000622_29": "「あらためざるを得ないようだ、認識を」",
"355000622_30": "「だから、僕も応えようじゃないか。\\n 失礼のないように……ッ」",
"355000622_31": "「何を言ってんだ?\\n 負け惜しみですかね」",
"355000622_32": "「いえ、まさか……ッ!」",
"355000622_33": "「気が進まないね、この姿を見せるのは」",
"355000622_34": "「だけど仕方がない、\\n 主のお言葉を叶えなければいけないからね……ッ」",
"355000622_35": "「何のことなんだゾ?」",
"355000622_36": "「<size=40>これのことさああああッ!</size>」",
"355000622_37": "「この、姿は……ッ!」",
"355000622_38": "「ちょっとちょっと、\\n これじゃもう化け物じゃないのさッ」",
"355000622_39": "「あれが、アダム・ヴァイスハウプトの真の姿だ」",
"355000622_40": "「ああそうさ。\\n 嫌になるね、こうも醜いと」",
"355000622_41": "「この代償は高くつくよ。\\n キミたちを叩き潰さなくてはね、完膚なきまでに……ッ」",
"355000622_42": "「いや……そうはさせん」",
"355000622_43": "「叩き潰されるのは、お前の方だ……ッ!」",
"355000622_44": "「んん?」",
"355000622_45": "「…………」",
"355000622_46": "「あれは、ラピスの輝き……ッ!?」",
"355000622_47": "「なぜお前が放っている、その輝きをッ!?\\n <ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>風情が……ッ!」",
"355000622_48": "「マスターから頂いたのだ、\\n お前を止めるためにな……ッ」"
}

@ -1,31 +1,3 @@
{
"355000711_0": "ゴールデンハート・メカニクス",
"355000711_1": "「なぜお前が放っている、その輝きをッ!?\\n <ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>風情が……ッ!」",
"355000711_2": "「マスターから頂いたのだ、\\n お前を止めるためにな……ッ」",
"355000711_3": "「派手に引き出してみせるッ!\\n おおおおおおおッ」",
"355000711_4": "「そうか、僕が砕いたラピスの欠片を、\\n リキャストして――ッ」",
"355000711_5": "「ありえないッ! その輝きを取り込むなど、\\n <ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>の<ruby=カラダ>躯体</ruby>に……ッ!」",
"355000711_6": "「ぐ……う……」",
"355000711_7": "(なんというエネルギー量……ッ!\\n 御するには、大きすぎる――",
"355000711_8": "「やはり……ッ!」",
"355000711_9": "「ぐああ……ッ!?」",
"355000711_10": "「レイア……ッ!」",
"355000711_11": "「驚いたよ、少しだけね」",
"355000711_12": "「だけど無理なのさ、<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>にはッ!」",
"355000711_13": "「く……ッ!\\n すみません……マス……タ……」",
"355000711_14": "「やってくれたわね……ッ!」",
"355000711_15": "「レイアに何するんだゾッ!」",
"355000711_16": "「もう近づかせないよ、気安くは……ッ!」",
"355000711_17": "「なあ――ッ!\\n この攻撃は……ッ」",
"355000711_18": "「さ、さっきまでの比じゃないんだゾ……ッ!」",
"355000711_19": "「言っただろう、真の姿だと。\\n できないんだよ、手加減は――ッ」",
"355000711_20": "「ぐう……ッ!」",
"355000711_21": "「ここには、立花も雪音もいないが――」",
"355000711_22": "「わたしたちは一度戦った相手だ。\\n 倒せない相手ではないッ」",
"355000711_23": "「はいッ!\\n それに、今はわたしたちだけじゃありませんッ」",
"355000711_24": "「ええ。レイアは直撃貰っちゃいましたけど、\\n あたしたちはまだやられちゃいませんよ」",
"355000711_25": "「突然ボスが化け物に変わってビックリ仰天ですが、\\n さっきよりむしろやりやすくなったんじゃないかしら」",
"355000711_26": "「ガリィはあの姿に変わる前から\\n 容赦なく攻撃していた気がしますが……」",
"355000711_27": "「とにかくッ! 翼の言う通り、無敵ってわけじゃない。\\n 攻めの一手で行くわよ……ッ」",
"355000711_28": "「ガッテンだゾッ!」"
"355000711_0": "ゴールデンハート・メカニクス"
}

@ -1,22 +0,0 @@
{
"355000712_0": "「ハハハハハハッ!」",
"355000712_1": "「知っているのだろう?\\n この姿の僕をッ」",
"355000712_2": "「なら容易いんじゃないかな?\\n 見え透いた攻撃に対処するのはッ」",
"355000712_3": "「速い――ッ!\\n わかっていても……」",
"355000712_4": "「防ぎきれない、デス……ッ!」",
"355000712_5": "「うああああああッ!?」",
"355000712_6": "「2人ともッ!」",
"355000712_7": "「いいのかな、よそ見をしていて……ッ!」",
"355000712_8": "「マリアッ!」",
"355000712_9": "「ありがとう、助かったわ」",
"355000712_10": "「よく防いだね、あの攻撃を」",
"355000712_11": "「ならば、どうかな。\\n さらに連発というのは――ッ」",
"355000712_12": "「――ッ!?」",
"355000712_13": "「ぐうう――ッ!?」",
"355000712_14": "「こんなものか」",
"355000712_15": "「やはり、取るに足らないね。\\n 人間という不完全な存在など――」",
"355000712_16": "「装者たちが、あっという間に……」",
"355000712_17": "「だったら、あたしたちが決めるんだゾッ!」",
"355000712_18": "「ええ。あいつのエネルギーに底があるのは\\n さっきゲロってましたから」",
"355000712_19": "「畳みかけますわ……ッ!」"
}

@ -1,49 +0,0 @@
{
"355000721_0": "「――そこかッ!」",
"355000721_1": "「何ッ!?」",
"355000721_2": "「残念、それはニセモノですよ~」",
"355000721_3": "「さらに、風で足止めをッ!」",
"355000721_4": "「む……」",
"355000721_5": "「チャンス到来ッ!\\n ドンドンいくゾ」",
"355000721_6": "「狙っているようだけど、\\n 僕のエネルギー切れを……」",
"355000721_7": "「ほえ?」",
"355000721_8": "「尽きる気がしないよッ!\\n この程度の相手ではッ」",
"355000721_9": "「ぎゃッ!」",
"355000721_10": "「有り余っているのさ、姿を変えるのに魔力を割いていた\\n さっきまでとは違ってね……ッ」",
"355000721_11": "「う……」",
"355000721_12": "「ぐ……あ……」",
"355000721_13": "「威勢がいいのは構わないが」",
"355000721_14": "「もう少し持ちこたえてほしいものだね、それならば」",
"355000721_15": "「装者も<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>も終わりかな、これで」",
"355000721_16": "「キャロルの姿がないね、そう言えば。\\n 探しに行こうか、君たちにトドメを刺した後で――」",
"355000721_17": "「待て……ッ!」",
"355000721_18": "「ん?」",
"355000721_19": "「壊れていなかったのか、意外にも。\\n なんの用かな」",
"355000721_20": "「マスターの元に行かせはしない……ッ!」",
"355000721_21": "「だが、もう残っていないだろう?\\n 戦う力など」",
"355000721_22": "「あるッ!\\n マスターより託された、この力がッ」",
"355000721_23": "「おおおおおおおッ!」",
"355000721_24": "「それか、またしても」",
"355000721_25": "「さっきも見たよ、その茶番は」",
"355000721_26": "「どうせ耐えられない、\\n ラピス・フィロソフィカスの輝きの強さには……ッ」",
"355000721_27": "「ぐ……」",
"355000721_28": "「私はマスターに仕える騎士。\\n 命じられたのだ、この先もずっと仕えろと……」",
"355000721_29": "「マスターを護るためならば、この程度……ッ!」",
"355000721_30": "「哀れな自動人形だ。最期の最後まで\\n 組み込まれた<ruby=プログラム>設定</ruby>に逆らえないとはな」",
"355000721_31": "「<ruby=プログラム>設定</ruby>などではないッ!\\n 私は、心から発した想いでこうしているッ」",
"355000721_32": "「心だと……」",
"355000721_33": "「よく言ってくれましたわ」",
"355000721_34": "「あたしたちも、想いは同じなんだゾッ!」",
"355000721_35": "「ええ、その通り……ッ!」",
"355000721_36": "「――ッ!」",
"355000721_37": "「この期に及んで1人で戦おうだなんて、\\n 水臭いじゃありませんか」",
"355000721_38": "「ガリィ……」",
"355000721_39": "「あたしたち3人の残り全部、\\n かき集めてきましたよ」",
"355000721_40": "「ありがたーく受け取ってくださいな」",
"355000721_41": "(感じるぞ、ガリィの、ミカの、ファラの力をッ!\\n これならば……ッ",
"355000721_42": "「おおおあああああッ!」",
"355000721_43": "「これこそ、マスターが私に授けてくださった、\\n とびきり派手な決戦機能――」",
"355000721_44": "「名付けて、『ゴールデンハート・メカニクス』ッ!」",
"355000721_45": "「派手だね、本当に」",
"355000721_46": "「しかしどうかな、実力の方はッ!」"
}

@ -1,17 +0,0 @@
{
"355000722_0": "「派手に乱射ッ!」",
"355000722_1": "「ぐ、この攻撃は……ッ!?」",
"355000722_2": "「どうだ、黄金の弾丸の味はッ!」",
"355000722_3": "「なるほど、黄金錬成の力を使っているというわけか、\\n 普段使っている『土』属性の錬成だけでなくね」",
"355000722_4": "「さすがはラピス――」",
"355000722_5": "「強力だ、確かに。\\n だが、僕は持っているのだよ、ラピスすら砕く力を――ッ」",
"355000722_6": "「マスターより授かった力、そしてガリィたちから託された力、\\n 舐めないでもらおうかッ」",
"355000722_7": "「ド派手に散るがいいッ!」",
"355000722_8": "「ぐ――ッ!」",
"355000722_9": "「面倒だが、たかが1機ッ!\\n いかないね、調子に乗らせるわけには――ッ」",
"355000722_10": "(この躯体もこの心も、マスターより作られた物……。\\n しかし私は私の意思で、マスターを護りたいと思っているッ",
"355000722_11": "「だから、お前がいかに強大だとしても、\\n 簡単に倒れるわけにはいかないのだ――ッ」",
"355000722_12": "「だーッ! 見つからんッ!」",
"355000722_13": "「あの男、ろくに管理もしないくせに何でもかんでも\\n 放り込みおってッ 博物館でも開くつもりかッ」",
"355000722_14": "(急げ……。早くしなければ、アイツらが……)"
}

@ -1,49 +1,3 @@
{
"355000811_0": "遥かな想い出",
"355000811_1": "「深呼吸だ。落ち着こう……」",
"355000811_2": "「…………」",
"355000811_3": "(あれはパパが作った物。\\n オレが見つけられないはずがない……",
"355000811_4": "「パパは、大切な友人への贈り物だと言っていたな……」",
"355000811_5": "「ならば……アダムからしてもそれは\\n 大切なものだったのではないか……」",
"355000811_6": "(それを、こんなところに保管しておくだろうか……)",
"355000811_7": "(やはり、オレの考えは間違っていたのか……?)",
"355000811_8": "「いや、違う……ッ!」",
"355000811_9": "(もし、こうして無造作に積まれたガラクタも、\\n 本当に大切なものを隠すためのカモフラージュだとしたら……",
"355000811_10": "(ブローチのありかは、やはりここだ。そしてアダムが、\\n 何らかの結界を張っていたとしても今なら――",
"355000811_11": "(お前が思っている通りの事態だ。\\n アダムによって、協会の周囲に張られた結界が破られた",
"355000811_12": "(外部の者から協会を護るため、\\n 知覚を阻害する強力な結界だが……",
"355000811_13": "(それを張ったのは、あの男自身。\\n 効果がないに等しいのも当然というわけか……",
"355000811_14": "「阻む結界がなければ、オレの術式でもッ!」",
"355000811_15": "「結界が解けて……ブローチがッ!\\n ついに見つけたぞッ」",
"355000811_16": "「小賢しい真似を。どうやら、\\n 完全に物の管理ができないというわけではないらしい」",
"355000811_17": "(いや、それだけ、アダムもパパのことを大切な友人だと\\n 考えていたということだな……",
"355000811_18": "「オレの推測が正しければ、恐らくこれには……」",
"355000811_19": "「やはりだッ!\\n 術式によって、想い出が封じられている」",
"355000811_20": "「オレがかつて作った、\\n 『メモリアルバレット』と同じように――」",
"355000811_21": "(メモリアルバレット、弾丸にオレの想い出を込め、それを\\n <ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>に打ち込むことで過去を思い出させた)",
"355000811_22": "(親子で同じ発想をするとは、できすぎだな)",
"355000811_23": "(いやむしろ、パパがこれを作っていた想い出があったから、\\n オレはメモリアルバレットという発想に至ったのか……",
"355000811_24": "「いや、そんなことはどうでもいい。\\n 早くその想い出を展開して……」",
"355000811_25": "(それは、パパの想い出を見るということだ。\\n オレは……",
"355000811_26": "「悩んでいる時間などない。\\n ままよ……ッ」",
"355000811_27": "「イザーク、冗談だよな?\\n 何を言っているんだ……」",
"355000811_28": "「冗談ではないよ。\\n 僕は気づいてしまったんだ、君の正体に」",
"355000811_29": "「俺は俺だッ!\\n これまでも、お前と仲良くしてきたじゃないか」",
"355000811_30": "「ああ、君はそうやって誰かの心に付けこみ、\\n 自分に都合の良い話を吹聴してきたんだ」",
"355000811_31": "「事実と異なっていても、多くの認識が集まれば、\\n それは本物の力となる」",
"355000811_32": "「――ッ!」",
"355000811_33": "「……へえ、そんなことまでわかっちゃうのか、\\n 錬金術師というのはすごいな」",
"355000811_34": "「こんなの錬金術でもなんでもない。\\n ただの観察だよ」",
"355000811_35": "「君は、すっかり危険な聖遺物に<ruby=と>妄執</ruby>り憑かれてしまった。\\n すぐに手放さないと、その身を破滅させてしまう……」",
"355000811_36": "「黙れッ!\\n 俺は選ばれたんだ、神の力に……ッ」",
"355000811_37": "「いけない……ッ!\\n その石を捨てるんだ……ッ」",
"355000811_38": "「ぬあぁああああッ!」",
"355000811_39": "「く……、もうこんな力を……ッ!」",
"355000811_40": "「錬金術師は危険な存在だな。\\n いつか、この世から消し去ってやろう……」",
"355000811_41": "「逃がして、しまったか……」",
"355000811_42": "「危険だ。彼がもし、もっと力を付けたら……」",
"355000811_43": "(これが、パパの記憶。\\n ――何が起こっているんだ",
"355000811_44": "(あの男は、一体――)",
"355000811_45": "「そこにいるのは……キャロルだね」",
"355000811_46": "「――ッ!?」"
"355000811_0": "遥かな想い出"
}

@ -1,67 +0,0 @@
{
"355000821_0": "「大きくなったね、キャロル」",
"355000821_1": "(パパが、オレに話しかけて……ッ!)",
"355000821_2": "(いや……パパは確実に死んでいる)",
"355000821_3": "(このパパは、オレの想い出や、ブローチに遺された想い出が\\n 作用して作り上げられた存在、きっとそういう物なのだろう",
"355000821_4": "(それでも、オレは……)",
"355000821_5": "「会いたかったよ、キャロル」",
"355000821_6": "「オレも……ううん、わたしも……ッ!」",
"355000821_7": "「その髪型も、似合っている」",
"355000821_8": "「うん……」",
"355000821_9": "「錬金術師としても、すごく成長したみたいだ」",
"355000821_10": "「見ただけでわかるの?」",
"355000821_11": "「もちろんだよ。ここに来られたんだからね。\\n もう、パパより立派になったみたいだ」",
"355000821_12": "「そんなことないよ。\\n パパの命題も、まだまだ達成できそうにない……」",
"355000821_13": "「世界を識ることはできたかな」",
"355000821_14": "「ずいぶん遠回りしちゃったから……。\\n だけど、大丈夫。パパの命題の意味は、もう間違えないよ」",
"355000821_15": "「そうか。さすがはキャロルだね」",
"355000821_16": "「パパ……ッ!」",
"355000821_17": "「……でも、このままじゃそれもできなくなっちゃう。\\n アダムが……ッ」",
"355000821_18": "「それで、ここに来てくれたんだね」",
"355000821_19": "「うん」",
"355000821_20": "「もうわかっていると思うけど、\\n アダムは、パパの親友なんだ」",
"355000821_21": "「うん、わかっているよ」",
"355000821_22": "「アダムは、錬金術師協会の局長として、\\n 人類を護り、世界の調和を保とうとしていた……」",
"355000821_23": "「ぱっと見は大雑把で、人任せな\\n 困った人だけど……」",
"355000821_24": "「ハハハハハ……。\\n 彼も変わっていないんだね」",
"355000821_25": "「そして、道を間違えたわたしに、\\n 居場所と仲間を与えてくれた」",
"355000821_26": "「そうか……。\\n 僕との約束を、果たしてくれたんだね」",
"355000821_27": "「だけど、彼は変わってしまった……。\\n そうだね」",
"355000821_28": "「わたしは、わからない。\\n アダムを信じたい、だけど、アダムを倒さなくちゃいけない……」",
"355000821_29": "「信じていいんだ。彼は、キャロルが思っている通りの男だよ」",
"355000821_30": "「じゃあ、どうして……ッ!」",
"355000821_31": "「束ねた人の想像力は『概念』と化し強い力を持つ。それは、\\n 完成された彼の在り方ですら、捻じ曲げる可能性がある」",
"355000821_32": "「それじゃ、やっぱりアダムは……」",
"355000821_33": "「僕の想い出は見ただろう?\\n あの男が、持っていた聖遺物を――」",
"355000821_34": "「あれは、人の想像力をいたずらに掻き立て、\\n 思考を現実のものとして認識させる、蛇の声なんだ」",
"355000821_35": "「蛇の声……\\n それにアダムは操られているの」",
"355000821_36": "「少し違う。\\n アダムは『アダム』ゆえに罠から逃れられないんだ」",
"355000821_37": "「だけど、真実に気づいて、\\n 語りかけてくる者の正体が見えさえすれば……」",
"355000821_38": "「僕に言えるのはここまでだ……。\\n だけど、キャロルならわかるはずだよ」",
"355000821_39": "「…………」",
"355000821_40": "「そうか……\\n だからリンゴのブローチなんだねッ」",
"355000821_41": "「さすがだよ」",
"355000821_42": "「だけど、わたしにできるかな……」",
"355000821_43": "「キャロル……」",
"355000821_44": "「すまなかったね。\\n 僕は、君の傍に居ることができなかった……」",
"355000821_45": "「パパ……」",
"355000821_46": "「だけど、僕の命題の意味に気づけたということは、\\n キャロルの周りには大切な人がいるんじゃないかな」",
"355000821_47": "「うん……いる。たくさんいるよ……」",
"355000821_48": "「アダムはどうだい?」",
"355000821_49": "「アダムも……。本当は恩返しがしたい、助けたい……ッ!」",
"355000821_50": "「うん、わかっているさ……」",
"355000821_51": "「僕もね、傍に居てあげることはできないけれど、\\n いつだってキャロルの味方だ」",
"355000821_52": "「自信を持って言える。\\n 今のキャロルならやり遂げられるよ」",
"355000821_53": "「ありがとう、パパ……」",
"355000821_54": "「そうだ……。今のわたしは、昔とは違う。\\n みんながいる……ッ」",
"355000821_55": "「アダム1人とすらわかり合えないで、何が世界を識るだッ!」",
"355000821_56": "「救ってみせるよ。わたしは……オレはッ!\\n アダムのことを……ッ」",
"355000821_57": "「倒れてもらうぞ、\\n ド派手にな……ッ」",
"355000821_58": "「ぐおおおお……ッ!\\n 生意気だよ、どうにもね……ッ」",
"355000821_59": "「させるかッ!」",
"355000821_60": "「相殺……だとッ!?\\n なぜそんなにも……」",
"355000821_61": "「私には負けられない理由がある。\\n マスターを護る使命がある……ッ」",
"355000821_62": "「負けられない理由なら、\\n 僕にだって……」",
"355000821_63": "「…………」",
"355000821_64": "「そうさ、許されないんだよ、\\n 負けることなんてえええええッ」"
}

@ -1,15 +0,0 @@
{
"355000822_0": "「驚嘆するよ、君の力には。\\n 思わなかったさ、こんなに押されるとは」",
"355000822_1": "「けれど……」",
"355000822_2": "「ぐッ、う……ッ」",
"355000822_3": "(一挙一動が、躯体の中で派手に軋む。\\n このままでは……",
"355000822_4": "「くあッ!」",
"355000822_5": "「灼けるラピスを抑え込むのも、とうに限界なのだろう?\\n 称賛するよ、君の主への想いは」",
"355000822_6": "「もうラクになるといいッ!!」",
"355000822_7": "「まだ、だ……。\\n まだ私は……」",
"355000822_8": "「レイア、よく持ちこたえてくれたッ!」",
"355000822_9": "「――ッ!」",
"355000822_10": "「お前は――ッ!」",
"355000822_11": "「アダム……」",
"355000822_12": "「父の、お前の友の想いを継ぎ、\\n お前を助け出しに来た……ッ」"
}

@ -1,97 +1,3 @@
{
"355000911_0": "金色に輝く想い出",
"355000911_1": "「助けに来た、だと?」",
"355000911_2": "「傲慢だね、それは。\\n 僕は進んで従っているんだよ、我が主にッ」",
"355000911_3": "「…………」",
"355000911_4": "「ほう、ならばその主とやらに聞いてやろう」",
"355000911_5": "「オレの名前はキャロル・マールス・ディーンハイムッ!\\n この名前に聞き覚えはないかッ」",
"355000911_6": "「マールス……ディーンハイム……」",
"355000911_7": "「……ッ!?」",
"355000911_8": "「動揺したのか?\\n ――カストディアンが、らしくないではないか」",
"355000911_9": "「その反応で確信した。\\n あいつは、<ruby=アヌンナキ>神</ruby>などではない……ッ!」",
"355000911_10": "「では、なぜアダムは奴に従って……ッ!」",
"355000911_11": "「奴は蛇の力を宿した聖遺物を持っている」",
"355000911_12": "「あまりにも有名だろう、\\n 蛇に騙されるアダムの逸話と言うのは……ッ」",
"355000911_13": "「まさか、旧約聖書の……」",
"355000911_14": "「『蛇だからアダムを騙すことができる』と、\\n そんなことが……ッ」",
"355000911_15": "「シンプルゆえに確固たる概念だ。\\n そうだろう」",
"355000911_16": "「……ッ!」",
"355000911_17": "「この隙に、無理やりにでも引き戻してやる……ッ!」",
"355000911_18": "「何をしたのだ、我が主にッ!」",
"355000911_19": "「オレは名乗っただけだ。\\n アダム、お前はイザークを覚えているかッ」",
"355000911_20": "「ああ。いたね、そんな男が。\\n どうしたのかな、それが――ッ」",
"355000911_21": "「どうしただと? 腹心の友との語らいは、\\n お前にとっても大切な時間だったはずだッ」",
"355000911_22": "「思い出せ、交わした言葉をッ!\\n 誓い合った未来を……ッ」",
"355000911_23": "「主だけだよ、僕にとって、大切なのはッ!」",
"355000911_24": "「これを見ても、同じことが言えるのか……ッ!?」",
"355000911_25": "「なんだ、このみすぼらしい、\\n ブロー、チ、は……」",
"355000911_26": "(この、記憶……。\\n そうだ、僕は彼と、約束を交わして……ッ",
"355000911_27": "「世界を識る……か……」",
"355000911_28": "「そうだ。それこそが、僕の理想、\\n 人々が手を取り合う未来への近道だと思っている」",
"355000911_29": "「だから、残念だけど君の誘いは受けられないよ。\\n 錬金術師協会には入れない」",
"355000911_30": "「まだ、1人で進めなければならない研究があるんだ」",
"355000911_31": "「そうか……」",
"355000911_32": "「ただ、こんな僕は、君たち錬金術師協会にとって\\n 危険分子でしかないだろう。抵抗はしないよ。さあ――」",
"355000911_33": "「ク……ハハハハハハッ!」",
"355000911_34": "「――ッ!?」",
"355000911_35": "「傲慢な考えなのではと思ったこともあった。\\n 人ならざる身で人々を導こうなどと……」",
"355000911_36": "「しかし、いたとはッ!\\n 同じ、いやもっと壮大な夢を抱く人間がッ」",
"355000911_37": "「えっと、どうしたのかな?」",
"355000911_38": "「捕らえることはしない、君を」",
"355000911_39": "「なぜ……」",
"355000911_40": "「ただし、手伝わせてほしい、君の夢をッ!」",
"355000911_41": "「――ッ!」",
"355000911_42": "「同志ということだよ、つまりね」",
"355000911_43": "「もっと聞かせてほしい。\\n 君の夢を、君の理想を――ッ」",
"355000911_44": "「そうだ。こうして僕たちは出会い、\\n 語り合った、互いの理想を」",
"355000911_45": "「そして誓ったはずだ。\\n 求め続けることを、その理想を……ッ」",
"355000911_46": "「だが、悟っていたんだ、\\n 彼は自分に振りかかる運命を……」",
"355000911_47": "「……アダム」",
"355000911_48": "「なんだい?」",
"355000911_49": "「もし、もしもだ。\\n 僕に万が一のことがあったら……キャロルのことを頼む」",
"355000911_50": "「不吉な仮定だね、随分と」",
"355000911_51": "「あくまで、もしもの話さ」",
"355000911_52": "「だがいいのかい、僕なんかで?」",
"355000911_53": "「君にしか頼めないよ、こんなことは」",
"355000911_54": "「わかった。任せてくれ」",
"355000911_55": "「ぐ……ああ……ッ!」",
"355000911_56": "「アダムッ!?\\n どうしたというのだ……ッ」",
"355000911_57": "「僕は、どうして……」",
"355000911_58": "「お前の創造主は余だ。\\n お前は神に従わなければならない。そうだろう」",
"355000911_59": "「そうだ……。",
"355000911_60": " 絶対の存在、あなたこそ……ッ!」",
"355000911_61": "「く……ッ! 呪縛が解けない……。\\n 概念の縛鎖は解けないというのか……ッ」",
"355000911_62": "「聞けッ! アダムッ!」",
"355000911_63": "「本当にそいつがお前のマスターなのかッ!?」",
"355000911_64": "「レイア……」",
"355000911_65": "「――ッ!?」",
"355000911_66": "「マスターとは、\\n 決して縛り付けるだけの存在ではないッ」",
"355000911_67": "「私は、マスターを護りたくて、\\n マスターの想い出の一部になりたくて従っているッ」",
"355000911_68": "「答えろッ!\\n お前の服従に、お前の意志はあるのか……ッ」",
"355000911_69": "「僕は……、僕の想いは……ッ!」",
"355000911_70": "「リンゴのブローチ……」",
"355000911_71": "「どうしたというのだ、アダムッ!」",
"355000911_72": "「思い出しただけさ、大切な友人との約束を。\\n そして、君に仕える理由が無いことを」",
"355000911_73": "「なんだとッ!?\\n 創造主の言葉が聞けないと――」",
"355000911_74": "「その友人は、記憶の彼方で教えてくれた。\\n 人の意識を己が欲望のために操り、力と変えた存在をッ」",
"355000911_75": "「――ッ!?」",
"355000911_76": "「覚えがあるよ、とある聖遺物に」",
"355000911_77": "「『ヴィーヴルの瞳』と呼ばれる宝石だ。\\n 大した力は持っていなかったが、『蛇』の力を宿していた」",
"355000911_78": "「それが、偽りの神の正体というわけか」",
"355000911_79": "「僕はそれに、抗うことができなかった……\\n この身の名が『アダム』ゆえにね」",
"355000911_80": "「だが、思い出したんだ。\\n 名前なんかより、大切なものを」",
"355000911_81": "「友との約束をッ!\\n そして、僕自身の理想をッ」",
"355000911_82": "「蛇がアダムを騙すなら、\\n リンゴを食べたことでアダムは真実に気づくんだ」",
"355000911_83": "「一方的に聖遺物を利用したつもりだったようだが\\n 詰めが甘かったな」",
"355000911_84": "「…………」",
"355000911_85": "「僕は助けられなかった、大切な友人の命を」",
"355000911_86": "「だから守ろうとしたんだ。交わした約束だけは……ッ!」",
"355000911_87": "「なのに、キミを傷つけようとしてしまうとは……」",
"355000911_88": "「オレを護ろうなどと、おこがましいぞッ!」",
"355000911_89": "「ッ!?」",
"355000911_90": "「パパの願いは、相互にわかり合うことだろう。\\n それは、どちらかからの一方的な庇護ではないはずだ」",
"355000911_91": "「なるほど、そうかもしれないね。\\n 手を取り合おうか、それならば」",
"355000911_92": "「望むところだッ!\\n 共にあのペテン師を倒すぞッ」",
"355000911_93": "「生意気な……ッ!\\n 思い通りに行くと思うなよ……」",
"355000911_94": "「次なる手は、既に打ってある」"
"355000911_0": "金色に輝く想い出"
}

@ -1,38 +0,0 @@
{
"355000921_0": "「アダム様ッ! 馳せ参じましたよッ!」",
"355000921_1": "「お呼びですか、アダム様ッ!」",
"355000921_2": "「な……ッ! 錬金術師協会の人間かッ!?」",
"355000921_3": "「ものすごい人数です。なぜここにッ!?」",
"355000921_4": "「アダム様が招集されたのではありませんかッ!」",
"355000921_5": "「敵を倒すため、我々の力が必要だと……ッ!」",
"355000921_6": "「そうなのか?」",
"355000921_7": "「ないね、呼んだ覚えなど」",
"355000921_8": "「まさか……ッ!?」",
"355000921_9": "「ククク……」",
"355000921_10": "「企んでいるね、何かを……ッ!」",
"355000921_11": "「あの男から離れるんだ、皆ッ!」",
"355000921_12": "「危険なんだよ、あの存在は……ッ!」",
"355000921_13": "「つまり、あれがアダム様の敵……ッ!」",
"355000921_14": "「なるほど、強敵と見える。\\n 協会を強襲したのもやつか……ッ」",
"355000921_15": "「その通り、余はアダムに敵対するもの。\\n 我が名はサマエルであるッ」",
"355000921_16": "「サマエルだとッ!?」",
"355000921_17": "「サマエル……赤い蛇と呼ばれる存在……」",
"355000921_18": "「――いけないッ!?\\n 耳を傾けるなッ その男の言葉にッ」",
"355000921_19": "「聞こうッ! 余は何者かッ!」",
"355000921_20": "「サマエルと言えば、有名な大悪魔だ……ッ!」",
"355000921_21": "「その通り……ッ!」",
"355000921_22": "「これは……ッ!」",
"355000921_23": "「逆にしているんだ、順序をッ!」",
"355000921_24": "「強いから恐れられるのではなく、\\n 恐れられるから強いのだと……ッ」",
"355000921_25": "「だとしたらまずい、皆、アイツはサマエルなどでは――」",
"355000921_26": "「わたしは何者だ……ッ!」",
"355000921_27": "「堕天使ルシフェルの化身……ッ!」",
"355000921_28": "「魔王サタンだという説も聞いたことがあるぞ……」",
"355000921_29": "「そう……その通りだッ!」",
"355000921_30": "「人の想像力や思考を現実に映す力……\\n やられたね」",
"355000921_31": "「言っている場合かッ!」",
"355000921_32": "「いいや、まずい状態だ。\\n 僕は魔力の大半を真の姿で消費しているし――」",
"355000921_33": "「オレはラピスを持っていない……」",
"355000921_34": "「やるしかないだろう、それでも……ッ!」",
"355000921_35": "「ああ、決まっているッ!」"
}

@ -1,27 +0,0 @@
{
"355000922_0": "「フハハハッ! 素晴らしい、\\n 素晴らしいぞッ、この力ッ」",
"355000922_1": "「これで、錬金術師の殲滅という悲願も成るッ!」",
"355000922_2": "「貴様、人類すべてが標的ではなかったのかッ!?」",
"355000922_3": "「わたしの力の源は人の意志。\\n 人類を滅ぼすなどもってのほかだ……ッ」",
"355000922_4": "「だが、忌々しい錬金術師は……」",
"355000922_5": "「恐れたのだね、錬金術師の可能性を」",
"355000922_6": "「パパに見破られた、あの時から……」",
"355000922_7": "「そうとも。だからこそ、始末したのだよ。\\n 愚かな街の住民どもを焚き付けてな」",
"355000922_8": "「住民ども……?」",
"355000922_9": "「それは……まさか……ッ!」",
"355000922_10": "「貴様の父と違って、連中を扇動するのは\\n いとも容易いことだったぞ」",
"355000922_11": "「人間とは、実に愚かな生き物だ」",
"355000922_12": "「これまで様々な疫病から救ってきた恩人を\\n 自ら炎の中へと焚べるのだからなッ」",
"355000922_13": "「よくも……よくも、パパを……ッ!」",
"355000922_14": "「ぬるいな。人の力が、悪魔に通じるとでも思ったか。\\n 誰も彼も、圧倒的な力の前に滅してゆくのだ」",
"355000922_15": "「悪魔もどき風情が調子に乗るなよッ!」",
"355000922_16": "「今のわたしは悪魔そのものなのだ。\\n それは、お前自身がよくわかっているはずッ」",
"355000922_17": "「それとも、貴様の父は、そして仲間たちは、\\n 貴様の言う悪魔もどきとやらに謀殺されたのか」",
"355000922_18": "「それは……ッ!」",
"355000922_19": "(マズイね、このペースは。\\n 飲み込まれているね、ヤツの口車に",
"355000922_20": "「死ねッ! 貴様も父親の下へと送ってやるッ!」",
"355000922_21": "「……ッ!」",
"355000922_22": "「誰だ、邪魔をする者は」",
"355000922_23": "「お前たちは――」",
"355000922_24": "「サンジェルマンッ!」"
}

@ -1,38 +0,0 @@
{
"355000931_0": "「嬉しいよ、生きていてくれて。",
"355000931_1": " おこがましいけれど、僕が言うのも」",
"355000931_2": "「ホントにそうね。\\n こちとら死ぬほど酷い目に遭ったんだから」",
"355000931_3": "「しかし、その様子だと\\n 多少は反省しているというワケダ」",
"355000931_4": "「だったら、行動で示してもらわなきゃねぇ」",
"355000931_5": "「局長、これを受け取ってほしい。\\n あなたのために探してきたものだ」",
"355000931_6": "「アダムスフィアだね、これは。\\n 助かるよ、見つけてきてくれて」",
"355000931_7": "「お前たち、どうして……」",
"355000931_8": "「奥の手を使ったのッ!」",
"355000931_9": "「あーしたちは死んだと見せかけて、\\n さり気なく戦場を離脱――」",
"355000931_10": "「そして、秘密裏にアダムスフィアを\\n 探してきたワケダ」",
"355000931_11": "「命を賭した戦場……しかもこの男を相手取って\\n よくそんな大胆なマネができたものだ……」",
"355000931_12": "「人を騙すときは大胆にッ!\\n 詐欺師の鉄則よんッ」",
"355000931_13": "「さーて局長、あーしたちをボコした分、\\n しっかり働いてもらうわよ」",
"355000931_14": "「心得たよ、重々にね」",
"355000931_15": "「もう1つ――」",
"355000931_16": "「これは、お前に託そう。\\n 私たちの――」",
"355000931_17": "「これは……ラピス・フィロソフィカス……ッ!?」",
"355000931_18": "「あーしたちの砕かれた3つ分から、\\n なんとかつの完全体を作り上げたのよ」",
"355000931_19": "「わたしたちの残存魔力もすべて込めているワケダ」",
"355000931_20": "「つまり、これは私たちの力そのものよ」",
"355000931_21": "「ああ、ありがたく任されよう」",
"355000931_22": "「健気なことだな。\\n 父親の敵討ち、というところか」",
"355000931_23": "「パパは……そんなもの望んでいない。\\n これは……」",
"355000931_24": "「<size=35>人と人とのつながりを、大切な想い出を護るための戦いだッ!</size>」",
"355000931_25": "「派手な装備を……ッ!」",
"355000931_26": "「黄金錬成のエネルギーを武器とし、精製した黄金を鎧とする。\\n 高出力の錬成が可能にした決戦兵装というワケダね」",
"355000931_27": "「なんだ……その輝きはッ!?\\n そんなもの知らないぞ……ッ」",
"355000931_28": "「フッ、知らないものは怖いか?」",
"355000931_29": "「ぬかせ……ッ! 貴様らを討ち滅ぼせば、\\n 余に楯突く錬金術師はいなくなるッ」",
"355000931_30": "「未来永劫、貴様ら錬金術師は、\\n 余に勝てないという認識に呪われ続けるのだッ」",
"355000931_31": "「だからだよ、この姿で戦うのはね」",
"355000931_32": "「意味がないからね。人ならざる姿で、\\n 人ならざるものを倒しても」",
"355000931_33": "「二度と歯向かわせたりはしないよ、\\n 錬金術師に対してね」",
"355000931_34": "「錬金術師だけじゃない」",
"355000931_35": "「<size=40>これ以上、誰もお前に騙させたりはしないッ!</size>」"
}

@ -1,35 +0,0 @@
{
"355000932_0": "「くらえッ!」",
"355000932_1": "「ぐぬぅ……これがラピス・フィロソフィカスとやらの\\n 力か……ッ」",
"355000932_2": "「本気でいくよ……僕もねッ!」",
"355000932_3": "「ぬわぁ……ッ!?」",
"355000932_4": "「認めぬ……認めぬぞ……ッ!\\n 余は大悪魔なのだ。人の心がそう捉える限り……」",
"355000932_5": "「すごい、アダム様とキャロル様が押しているぞッ!」",
"355000932_6": "「さすがお2人だ。いかな強敵と言えど……」",
"355000932_7": "「いいや、オレは全然本気を出していないぞ」",
"355000932_8": "「――ッ!」",
"355000932_9": "「僕もだよ。\\n 大したことがないね、見た目ばかりで」",
"355000932_10": "「や、やめろ……ッ!」",
"355000932_11": "「こいつ……もしかして強くないのかッ!?\\n 大悪魔ではないのか」",
"355000932_12": "「ただの勘違いだったようだよ、それは」",
"355000932_13": "「ああ、こいつは強い姿を借りて周りを騙すしか能がない、\\n ペテン師だッ」",
"355000932_14": "「ペテン師……」",
"355000932_15": "「力が……衰えている……?」",
"355000932_16": "「人数を集めたことで墓穴を掘ったな」",
"355000932_17": "「弱くもなるということだね、\\n 人の認識で強くなれるならばッ」",
"355000932_18": "「やめ、ろおおおお……ッ!」",
"355000932_19": "「なんだ、全然弱いじゃないか」",
"355000932_20": "「いいぞ、お前たちッ!」",
"355000932_21": "「任せてもらおう、トドメはッ!」",
"355000932_22": "「これが、お前が侮り利用しようとした人間の力だッ!」",
"355000932_23": "「<size=40>その身に刻み込めえええええッ!</size>」",
"355000932_24": "「ぬわあああああああああッ!\\n 消えてゆく……力が……ッ」",
"355000932_25": "「この男が、蛇の依り代になっていた、ということか」",
"355000932_26": "「彼が落とした、この宝石が元凶となった聖遺物か」",
"355000932_27": "「回収しておいてくれ。\\n あってはならないからね、不測の事態が」",
"355000932_28": "「了解しました。協会にて改めて調査を行い、\\n 問題がなければ処分いたします」",
"355000932_29": "「これで……終わりだな」",
"355000932_30": "「終わりだとも、この騒動はね。\\n 帰ろうではないか、我々の帰る場所へ」",
"355000932_31": "「錬金術師協会へ」",
"355000932_32": "「……ああ」"
}

@ -1,37 +1,3 @@
{
"355001011_0": "命題を胸に",
"355001011_1": "「進んでいるかな、各地の復興は」",
"355001011_2": "「状況については、こちらの報告書の通りです」",
"355001011_3": "「ふむ、ふむ……滞りないようだね、どこも」",
"355001011_4": "「やはり、死者が出なかったのが大きかったワケダ」",
"355001011_5": "「こちらについては、洗脳を受けながらも\\n 局長の中に良心が残っていたのではないかと推測されます」",
"355001011_6": "「必死だったのさ、僕もね」",
"355001011_7": "「それにしても、局長のあれは見ものだったわね」",
"355001011_8": "「ああ、全メンバーの前で頭を深々と下げたあれなワケダな。\\n あんな珍しいものを見せられたら、溜飲も下がるというワケダ」",
"355001011_9": "「いくらでも下げるよ。こんな頭でよければ」",
"355001011_10": "「特に、今回は導くべき錬金術師協会を、\\n 潰そうとまでしてしまったのだからね」",
"355001011_11": "「各地の復興が優先ですが、協会の再建、\\n ラピスの修復など、やるべきことはまだまだあります」",
"355001011_12": "「各自、口より手を動かしなさい」",
"355001011_13": "「呼んだか?」",
"355001011_14": "「呼んだとも、当然ね。\\n 聞かせてくれないか、近況を」",
"355001011_15": "「問題ない。<ruby=オートスコアラー>自動人形</ruby>たちの修復は進んでいる」",
"355001011_16": "「オレの傷も完全に癒えた。\\n あとは、これまで通りパパの命題に取り組むだけだ」",
"355001011_17": "「これでいいか? オレは忙しい。\\n 部屋に戻らせてもらうぞ」",
"355001011_18": "「つれないね、相変わらず。\\n 案じているのだよ、これでもね」",
"355001011_19": "「頼まれているからね、イザークから、\\n 君のことを」",
"355001011_20": "「……そのようだな。まったく、迷惑なことに。\\n こればかりは、パパに一言言ってやりたいところだ」",
"355001011_21": "「何なら、思ってくれてもいいのだよ。\\n 第二の父親と、僕のことを」",
"355001011_22": "「断る。第一も第二も、\\n オレのパパはパパだけだ」",
"355001011_23": "「局長、もしかして、憧れてんじゃないの?\\n そういうのに」",
"355001011_24": "「どうかな、それは。\\n ただ、思い知ったのは事実だよ、父娘の絆の強さを」",
"355001011_25": "「呼んでみたらどうだ?」",
"355001011_26": "「パパと」",
"355001011_27": "「呼ぶかッ!」",
"355001011_28": "「もういいなッ、オレは帰るぞッ!」",
"355001011_29": "「あ、逃げた」",
"355001011_30": "「いいところでいなくなっては困るワケダ」",
"355001011_31": "「パパの親友、か……」",
"355001011_32": "「いや、アダムはアダム、はた迷惑な露出狂だ」",
"355001011_33": "「接し方は別段変わらんッ!」",
"355001011_34": "「だがまあ……、これからも錬金術師協会に籍だけは置いてやる。\\n あくまで、命題の実現のためにな――」"
"355001011_0": "命題を胸に"
}

@ -1,61 +1,3 @@
{
"355001111_0": "騒がしい日常",
"355001111_1": "「マスター、失礼いたします」",
"355001111_2": "「……ん、あ、あぁ……レイアか。\\n どうした、こんな朝早くに」",
"355001111_3": "「どうした、ではありません、マスター。\\n また座ったまま派手にうたた寝ですか」",
"355001111_4": "「休むべきときは休め、だろう?\\n わかっている、食後には改めて休ませてもらう」",
"355001111_5": "「しかし、寝落ちするまで没頭する習慣は\\n なかなか変わりませんね……」",
"355001111_6": "「研究に勤しむ者というのは、\\n 得てしてそうなのだろう」",
"355001111_7": "「マスター、大変だゾッ!」",
"355001111_8": "「どうした、ミカ\\n また派手にやらかしたか」",
"355001111_9": "「お肉が……お肉が、爆発したんだゾ」",
"355001111_10": "「それは……笑えんな……」",
"355001111_11": "「苦くて、臭くて……とてもではありませんが、\\n マスターにお出しできるものではありませんでした……」",
"355001111_12": "「朝っぱらから何をしているのだ、お前たち……」",
"355001111_13": "「だーからアンタに料理は無理だって言ったのにさ」",
"355001111_14": "「ガリィが意地悪して料理を教えてくれないから、\\n ファラに教わってたんだゾ」",
"355001111_15": "「向き不向きってもんを考えなさいッ!」",
"355001111_16": "「料理も錬金術も、レシピ通りに執り行えば\\n 間違いないはずなのですけれど」",
"355001111_17": "「そううまくいかないのが調理というものだ。\\n 戦闘特化のミカには荷が重かろう」",
"355001111_18": "「うっかりお肉を倒しちゃったゾ」",
"355001111_19": "「肉と戦ってんじゃないわよッ!\\n 食材とは和解しなさいッ」",
"355001111_20": "「朝から騒々しい……。",
"355001111_21": " だが、ちょうどいいワケダ」",
"355001111_22": "「わざわざ部屋まで訪ねてくるとは、\\n オレに何のようだ」",
"355001111_23": "「忘れてもらっては困るワケダ」",
"355001111_24": "「前回の任務の始末書の提出期限は\\n 昨日なワケダッ」",
"355001111_25": "「始末書だとッ!?\\n あの件はお前の独断だろう」",
"355001111_26": "「あの状況で優先されるのは\\n 位階が上のわたしの判断なワケダッ」",
"355001111_27": "「幹部だからといって\\n 誰に対しても指揮権があると思うなよッ」",
"355001111_28": "「文句があるなら\\n 自分が幹部になればいいワケダッ」",
"355001111_29": "「あーら、キャロル、ちょっといい?」",
"355001111_30": "「くッ、面倒くさい時に面倒くさいヤツが……」",
"355001111_31": "「ご挨拶ね。面倒くさいことなんてないわよ。\\n たーだ、先日の任務で聖者の銅貨を接収してたわよね」",
"355001111_32": "「先に言っておくが、\\n アレはオレの研究に必要なものだぞ」",
"355001111_33": "「わかってるって。\\n だから、ちょっと貸してくれるだけでいいんだから」",
"355001111_34": "「何がちょっとだ。そもそも、先月の羊皮紙も\\n まだ返してもらっていないぞ」",
"355001111_35": "「そーだっけ?\\n もう使ってないから今度返すわ」",
"355001111_36": "「今すぐ返せッ!」",
"355001111_37": "「扉が開いていたからな。\\n ックは省かせてもらったぞ」",
"355001111_38": "「本当に何なんだ……\\n もう、勘弁してくれ……」",
"355001111_39": "「そうもいかない。研究員から\\n 調理場がすすだらけと苦情が来ていてな」",
"355001111_40": "「ファラッ! ガリィッ!」",
"355001111_41": "「はぁ……またあたしたちが尻拭いですか……」",
"355001111_42": "「仕方ないでしょう?\\n ミカに任せてたら余計に汚れてしまうもの」",
"355001111_43": "「事態が派手になりすぎましたね。\\n これでは、休んでいる暇もなさそうです」",
"355001111_44": "「まったく、どいつもこいつも騒がしい。\\n だが……」",
"355001111_45": "「プレラーティ、いいところで会ったな。\\n 報告書が遅れているようだが」",
"355001111_46": "「そ、それは、キャロルの分を\\n 待っているワケダ……ッ」",
"355001111_47": "「それじゃ、あーしはこのへんで……」",
"355001111_48": "「カリオストロ、あなたの分の報告も受けていないぞ。\\n 幹部としてやるべきことをしなくては……」",
"355001111_49": "「ファラ、ガリィ、あたしも何か手伝いたいゾ。\\n 最近、戦闘が少なくて、あまり力になれてないゾ」",
"355001111_50": "「お願いだから、ミカちゃんは静かにしててくれる?」",
"355001111_51": "「何かミカでもできることがありませんかね……」",
"355001111_52": "「マスター、お疲れのようでしたら、\\n この者たちに退室を願うこともできますが……」",
"355001111_53": "「構わんさ。これはこれで――」",
"355001111_54": "(パパ……命題の実現にはまだまだ時間が必要だけど)",
"355001111_55": "(オレにも賑やかな仲間がいっぱいできたみたいだ)",
"355001111_56": "「……すぅ……すぅ……」",
"355001111_57": "「フフ、よかった。\\n キャロル……」",
"355001111_58": "「むにゃ……」"
"355001111_0": "騒がしい日常"
}

@ -1,49 +0,0 @@
{
"357000111_0": "キラメく出会い",
"357000111_1": "「はぁ、はぁ……、\\n 一体どうしてこんなことになった……」",
"357000111_2": "「大体なんなんだよ、こいつらは……ッ!」",
"357000111_3": "「ベチャ!」",
"357000111_4": "「くそッ、これ以上増えるんじゃねえッ!」",
"357000111_5": "「ベチャ!」",
"357000111_6": "「やっぱり大して効いてないな……ッ!」",
"357000111_7": "「くッ、誰か応答してくれよッ!\\n こいつらはなんだ あたしは一体どうすればいい……」",
"357000111_8": "「なんで誰も来てくれないんだ……ッ!」",
"357000111_9": "「もう大丈夫だよ!\\n 俺が助けに来たから」",
"357000111_10": "「うわッ!?\\n また変なやつが現れやがったッ」",
"357000111_11": "「へ、変なやつ……」",
"357000111_12": "「と、とにかく!\\n ベチャットは俺がやっつけるよ」",
"357000111_13": "「ベチャットって、アイツらのことか。\\n だからさっきからベチャベチャ言ってるんだな」",
"357000111_14": "「ベチャ!」",
"357000111_15": "「……それで、あんたは何者なんだ?」",
"357000111_16": "「俺はキラメイレッド! アイツらヨドン軍の侵略から、\\n 地球を護るために戦ってるんだ」",
"357000111_17": "「……よくわかんないけど、敵ではなさそうだな。\\n えっと、それじゃ……協力して戦うか」",
"357000111_18": "「うん! 信じてくれてありがとう!\\n それじゃ俺はこのキラメイソードで――」",
"357000111_19": "「ベチャー!」",
"357000111_20": "「ぐ!」",
"357000111_21": "「ちょ、待って待って!?\\n 話の途中で攻撃なんてズルいでしょ……」",
"357000111_22": "「お、おいッ! 大丈夫かッ!?」",
"357000111_23": "「うわーーーーー!?」",
"357000111_24": "「き、キラメイレッドーーッ!?」",
"357000111_25": "「う……む……ハッ! ここは……?\\n あたしの部屋……だよな」",
"357000111_26": "「今のは……夢か……、\\n それにしてはやけにリアルだったな……」",
"357000111_27": "(でも、なんであんな夢を見たんだ……?\\n 子供っぽくておかしいよな……",
"357000111_28": "「ふぁぁ……」",
"357000111_29": "「どうした、寝不足か?」",
"357000111_30": "「はい……昨日の夜、変な夢を見て目が覚めちゃって、\\n その後なかなか寝付けなくて……」",
"357000111_31": "「まさか、おかしな化け物と戦う夢を見たのか?\\n やたらとベチャベチャ言っている茶色の……」",
"357000111_32": "「そうなんですよッ!」",
"357000111_33": "「攻撃も全然効かなくって、\\n もうダメだーッ って思ったら目が覚めましたッ」",
"357000111_34": "「――あれ? どうしてわかったんですか?」",
"357000111_35": "「わたしも同じような夢を見たんだ」",
"357000111_36": "「それじゃ、相手なんですけど……、\\n 変なお面をかぶってませんでした」",
"357000111_37": "「ああ。クワのような形状の武器も持っていたな。\\n ちょうど――」",
"357000111_38": "「あんな……感じに……ッ!?」",
"357000111_39": "「ベチャ!」",
"357000111_40": "「……あれ?\\n わたしたち……今、起きてますよね……」",
"357000111_41": "「ああ、確実に目を覚ましている。\\n これは現実だッ」",
"357000111_42": "「ベチャー!」",
"357000111_43": "「きゃーッ!?」",
"357000111_44": "「わッ! 人を襲おうとしてますよッ!?\\n どうしますッ」",
"357000111_45": "「この状況で見過ごすわけにもいくまいッ!\\n 行くぞッ」",
"357000111_46": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」"
}

@ -1,41 +0,0 @@
{
"357000112_0": "「いい加減に離れろおおおッ!」",
"357000112_1": "「……ベチャ!」",
"357000112_2": "「くッ、倒れてもすぐに起き上がってくるな……、\\n これではキリがない……ッ」",
"357000112_3": "「ほとんどダメージを与えられてないなんて……、\\n 本当に夢に出てきた敵みたいじゃないですか」",
"357000112_4": "「まさか正夢だったとでも言うのかッ!」",
"357000112_5": "「ベチャ!」",
"357000112_6": "「わッ、危ないッ!」",
"357000112_7": "(今のところ相手の攻撃には対処できている。\\n しかし、こちらの攻撃も通じないようでは……",
"357000112_8": "(また数が増えたか……。\\n このままでは、じわじわと追い詰められていくだけだ……",
"357000112_9": "「そこまでだ、ベチャット共!」",
"357000112_10": "「ベチャー!」",
"357000112_11": "「うじゃうじゃ出てきやがって……!\\n まとめて片付けてやるぜ」",
"357000112_12": "「時雨、1人そっちに行った!」",
"357000112_13": "「ああ、トドメは任せろ!」",
"357000112_14": "「えッ!?\\n た、倒しちゃった……」",
"357000112_15": "「君たちは……妙な格好をしているが、大丈夫か?」",
"357000112_16": "「ええッ!?\\n 妙な格好って……そんなにおかしいですか」",
"357000112_17": "「待て。その前に助けてもらった礼を言おう」",
"357000112_18": "「確かに……それはそうですね。\\n ありがとうございますッ」",
"357000112_19": "「礼を言われることじゃねえよ。\\n ベチャットは俺たちの敵だからな」",
"357000112_20": "「ベチャット? 敵?\\n アイツらの正体を知ってるんですか」",
"357000112_21": "「正体っていうか、\\n まあ話せば長くなるんだけど……」",
"357000112_22": "「そもそも、あなたたちは何者なんですか?」",
"357000112_23": "「すまない。自己紹介がまだだったな。\\n 俺は押切時雨、キラメイブルー」",
"357000112_24": "「で、俺は射水為朝、キラメイイエローだ」",
"357000112_25": "「キラメイ……? よくわからないけど、\\n そのスーツはカッコいいですねッ」",
"357000112_26": "「君らはCARAT――いや、\\n ココナッツベイを知ってるか」",
"357000112_27": "「…………?」",
"357000112_28": "「タメ、俺たちはやはり……」",
"357000112_29": "「悪い予想が当たっちまったってことか。\\n さて、どうしたもんかな……」",
"357000112_30": "「あ、あの……結局あなたたちは、\\n どちら様なんですか」",
"357000112_31": "「アニキたちはキラメイジャーっていう、\\n 超カッコいい正義の味方なんだ」",
"357000112_32": "「特に為朝の射撃の腕は天下一品じゃぞ!」",
"357000112_33": "「せ、正義の味方様ッ!?\\n 全然知らなかったです……」",
"357000112_34": "「待て、今の声はどこから……」",
"357000112_35": "「あー、今のは……」",
"357000112_36": "「ここだよ!」",
"357000112_37": "「こっちじゃ!」",
"357000112_38": "「え?」"
}

@ -1,51 +0,0 @@
{
"357000121_0": "「これで終わりよ!」",
"357000121_1": "「ベチャー!!」",
"357000121_2": "「さすが! やったわね、瀬奈ちゃん!」",
"357000121_3": "「急に飛び込んできたと思ったら、\\n アイツらを簡単に倒しちゃったデス……ッ」",
"357000121_4": "「わたしたちの攻撃は\\n ほとんど効いてないみたいだったのにね……」",
"357000121_5": "「これくらいなら慣れてるからね、楽勝楽勝!」",
"357000121_6": "「それで、助けてくれたのはありがたいんデスけど……」",
"357000121_7": "「え? ああ、ごめんね。怪我はなかった?」",
"357000121_8": "「はい、怪我はしてないです」",
"357000121_9": "「それにしても、あなたたち何者なの?\\n なんか奇妙な格好してるけど」",
"357000121_10": "「なッ!? そっちだって変な格好してるじゃないデスかッ!\\n 怪しいデスよッ」",
"357000121_11": "「そっか自己紹介もまだだったもんね。私は大治小夜。\\n 今はキラメイピンクって言った方がいいかな」",
"357000121_12": "「あたしは速見瀬奈! キラメイグリーン!」",
"357000121_13": "「キラメイ……なんデスか、それ?\\n ますます怪しい気配がしてきたんデスけど」",
"357000121_14": "「見慣れていなければ怪しむのは当然です。\\n しかし、瀬奈お嬢様は悪を討つ戦士キラメイジャー」",
"357000121_15": "「闇のヨドン軍からみんなを護るために、\\n キラキラっと頑張ってるんだから♪」",
"357000121_16": "「そんな一気にまくし立てられても\\n 頭に入ってこないデスよ……」",
"357000121_17": "「ってッ! い、石みたいのが喋ってるうううう――、\\n デスッ」",
"357000121_18": "「しかも空中に浮いてるよッ!?」",
"357000121_19": "「あはは、そうなるよね……。\\n あたしも最初に見た時は驚いちゃったもん」",
"357000121_20": "「しかし、瀬奈お嬢様はすぐに受け入れておいででした。\\n さすがの柔軟さです」",
"357000121_21": "「この子たちはキラメイストーンっていって、\\n 見ての通り、喋ることもできるスゴイ宝石なの」",
"357000121_22": "「緑の宝石が魔進マッハ、ピンクの宝石が魔進ヘリコ。\\n 人とも私たちの大事な仲間なのよ♪」",
"357000121_23": "「小夜さんは、最初に会った時から\\n すごくかわいがってくれたもんねー 好き好きー♪」",
"357000121_24": "「あまりに自然に自己紹介されるから、\\n このまま受け入れちゃいそうデス……」",
"357000121_25": "「もしかして、わたしたちのペンダントも\\n 本当は喋れるのかな」",
"357000121_26": "「いやいや……」",
"357000121_27": "「それは難しいでしょうね。キラメイストーンは、\\n 瀬奈お嬢様の世界でも珍しい存在ですから」",
"357000121_28": "「瀬奈さんの世界?」",
"357000121_29": "「うん、私たちは自分たちがいた世界から、\\n こっちの世界に迷い込んだんだと思う」",
"357000121_30": "「なるほど、並行世界みたいなものデスねッ!」",
"357000121_31": "「でも、あなたたちみたいな人は初めて見ます。\\n なんだっけ……キラメ……」",
"357000121_32": "「Oh、キラメイジャー」",
"357000121_33": "「そうそう、それデス。キラメイジャーデスよ",
"357000121_34": " ……ん?」",
"357000121_35": "「ミュージック邪面! やっぱり現れたわね。\\n 全部あなたの仕業なんでしょ」",
"357000121_36": "「私たちに何をしたの!?」",
"357000121_37": "「オイオイ、難癖付けるのはやめてくれよ。\\n こっちだって巻き込まれて困ってるんだぜー」",
"357000121_38": "「また変なのが出てきたッ!?」",
"357000121_39": "「なんか派手な見た目デスけど、\\n さっき大量に出てきた奴らに似てるような……」",
"357000121_40": "「アイツもヨドン軍の一員で邪面師っていうの!\\n 邪面師はベチャットよりずっと強いんだよ」",
"357000121_41": "「その通り!\\n しかもオレには優秀なスタッフがついているのだ」",
"357000121_42": "「こいつら、さっき倒したばかりなのに、\\n どれだけいるのよ……」",
"357000121_43": "「なんだかわからないけど、\\n 誰かを傷つけるつもりなら、わたしたちも見逃せない」",
"357000121_44": "「本部には後で連絡するとして、\\n とりあえず止めるデスよッ」",
"357000121_45": "「一緒に戦ってくれるのね。ありがとう!」",
"357000121_46": "「キラメイジャー2人は厄介だが、\\n 子供の足手まといがいるならイケそうだ、Fooo」",
"357000121_47": "「誰が足手まといの子供デスかッ!」",
"357000121_48": "「絶対に許さないッ!」"
}

@ -1,55 +0,0 @@
{
"357000122_0": "「オーウ!?\\n この世界の子供はこんなに強いのか」",
"357000122_1": "「だから、子供じゃないって言ってるんデスよッ!」",
"357000122_2": "「なかなかの腕前ですね。\\n それに、瀬奈お嬢様とのコンビネーションも見事でした」",
"357000122_3": "「うんうん!\\n あたしたち、気が合いそう」",
"357000122_4": "「わたしたちじゃ大したダメージは与えられないけど、\\n 動きを止めるくらいならできます……ッ」",
"357000122_5": "「最後の一撃は小夜さんたちに任せて!\\n 今までたっくさんの邪面師を倒してきてるんだから」",
"357000122_6": "「そういうわけで、お仕置きの時間ね?」",
"357000122_7": "「まさかまさかとは思うが、\\n お前たちもシンフォギアなのか」",
"357000122_8": "「えッ!? シンフォギアのことを知ってるデスか?」",
"357000122_9": "「そいつはトップシークレットだぜ!\\n しかしこうなれば奥の手を使うしか――Oh」",
"357000122_10": "「奥の手がなんだって?」",
"357000122_11": "「それは俺たちがいても有効なのか?」",
"357000122_12": "「あーっ、為朝くんと時雨もこっちに来てたんだ!」",
"357000122_13": "「無事で良かった……」",
"357000122_14": "「調ちゃん、切歌ちゃんッ!」",
"357000122_15": "「月読たちもキラメイジャーと接触していたかッ!」",
"357000122_16": "「そうなんデスよ……って、他にもいたんデスかッ!?」",
"357000122_17": "「……もしかしなくても、\\n キラメイブルーさんとキラメイイエローさん」",
"357000122_18": "「そうだよ。わたしたちもさっき知り合ったんだ。\\n でも、よく名前がわかったねッ」",
"357000122_19": "「まぁ、見たままといえば見たままだからな……」",
"357000122_20": "「それでこっちの黄色い宝石がショベローさんで、\\n 青い宝石がジェッタさんだよ」",
"357000122_21": "「自己紹介は後じゃ!」",
"357000122_22": "「そうそう!」",
"357000122_23": "「ま、また喋る宝石……、\\n もういちいち驚くのも疲れたデス……」",
"357000122_24": "「おいおい、オレのところにだけ集まり過ぎじゃないか?\\n 慌てなくてもいずれ相手してやるのによー」",
"357000122_25": "「何言ってやがる!\\n さっきからあちこち逃げ回りやがって」",
"357000122_26": "「フン、ここでオレがやられるわけにはいかないのだ!\\n ひとまず撤収させてもらう」",
"357000122_27": "「あ、待ちなさい!」",
"357000122_28": "「オレの逃亡を助けるのだ、スタッフー♪」",
"357000122_29": "「ベチャ!」",
"357000122_30": "「すたこらさーっと♪」",
"357000122_31": "「ベチャ!!」",
"357000122_32": "「まずい。逃げられちゃうわ!\\n この――どきなさい」",
"357000122_33": "「お前たちだけでどうにかできると思うな。\\n さっさと道を開けろ」",
"357000122_34": "「ベチャーー!!」",
"357000122_35": "「やった、あっという間に倒しちゃったデスよッ!」",
"357000122_36": "「でも少し遅かった……、\\n ミュージック邪面はもう……」",
"357000122_37": "「見失ったか、くそ!」",
"357000122_38": "「すごく焦ってるみたいだけど、\\n そんなに大変な状況なんですか」",
"357000122_39": "「ヨドン軍は、人々の心から闇エナジーを集めて、\\n そのパワーで『侵略ゲート』を作るつもりなの」",
"357000122_40": "「ゲートが開くと、ヨドンヘイムから\\n さらにたくさんの戦力が送られてくる」",
"357000122_41": "「この世界もわたしたちの国、クリスタリアみたいに\\n 侵略されちゃうよー」",
"357000122_42": "「我々もその話を聞き、\\n あの珍妙な仮面の者を追って来たんだ」",
"357000122_43": "「わたしはあんまり理解できてないけど、\\n ピンチみたいだから……」",
"357000122_44": "「俺たちはここら辺の土地勘がないからな。\\n 奴が隠れそうなところとかを探して回ってたんだ」",
"357000122_45": "「それだけでなく、戦闘での援護も助かった」",
"357000122_46": "「さっき一緒に戦ってて、私たちも助かったよ。\\n だから、人にはもっと協力してほしいな」",
"357000122_47": "「もちろんデスッ! アタシたちにできることがあるなら、\\n なんでも協力するデスよッ」",
"357000122_48": "「うん、わたしも手伝う。\\n あの変な仮面の奴を捕まえようッ」",
"357000122_49": "「助かるわ。ところで、充瑠くんは?」",
"357000122_50": "「いや、俺たちは見ていない」",
"357000122_51": "「あたしたちも見かけてないよ。\\n もしかして、こっちの世界に来てないのかな」",
"357000122_52": "「俺たち4人が来てるんだ。きっとアイツもどこかに……」"
}

@ -1,39 +0,0 @@
{
"357000131_0": "「よーし、こいつで最後だ!」",
"357000131_1": "「ベチャー!!」",
"357000131_2": "「ふぅ……ようやく倒せたな」",
"357000131_3": "「大丈夫だった?」",
"357000131_4": "「ああ、奴らにあたしの攻撃が通じにくいだけで、\\n ダメージはそんなに受けてないからな」",
"357000131_5": "「でも助かったよ……キラメイレッドの熱田充瑠に、\\n そっちがキラメイストーンの魔進ファイヤだっけ……」",
"357000131_6": "「うん、よろしく!」",
"357000131_7": "「よろしく頼むぜ!」",
"357000131_8": "「……でも、お前、普通に強いんだな?」",
"357000131_9": "「えっと、頼りなさそうに見えたかな……?」",
"357000131_10": "「充瑠はどんなピンチも乗り越えてきた\\n すっげーやつなんだぜ」",
"357000131_11": "「いや、そうじゃなくて……、\\n 昨日の夜、見た夢で……」",
"357000131_12": "「夢?」",
"357000131_13": "「いや、なんでもない……」",
"357000131_14": "(でも、どうしてこいつが昨日の夢に?\\n さっき会ったばかりなのに",
"357000131_15": "「なぁ!?\\n こんなところにキラメイジャー」",
"357000131_16": "「なんだ、こいつッ!?\\n さっきのベチャベチャ言ってる奴の仲間か……ッ」",
"357000131_17": "「ミュージック邪面!\\n やっぱりお前のせいだったんだな」",
"357000131_18": "「ようやく見つけたぜ!」",
"357000131_19": "「その様子を見るに、アイツが敵の本丸ってことでいいんだな?」",
"357000131_20": "「うん。多分だけど……」",
"357000131_21": "「なんだよ、ハッキリしないな……」",
"357000131_22": "「オレたちも状況がよくわかってねぇんだ」",
"357000131_23": "「だが、奴らが人を傷つけて闇エナジーを\\n 手に入れようとしてるのは確実だ」",
"357000131_24": "「うん、だから君の力が借りたいんだ!\\n 俺と一緒にみんなを護ろうよ」",
"357000131_25": "「いや、さっきの戦いは流れで……」",
"357000131_26": "「OK、いいだろう 予定とは違うが、\\n シンフォギアガールと一緒にキラメイレッドを倒す」",
"357000131_27": "「お前……なんで?\\n あたしのことを知ってるのかッ」",
"357000131_28": "「そいつはまだシークレットだぜー!\\n さあ覚悟しろよ、Fooo」",
"357000131_29": "「くッ……仕方ねえッ!\\n やるって言うならやってやるッ」",
"357000131_30": "「……あれ?」",
"357000131_31": "「どうしたッ!?」",
"357000131_32": "「アイツ、俺たちの世界で最初に戦ったときは、\\n 直接戦うのは自信がないみたいだったのに……」",
"357000131_33": "「戦いの前に何を考え込んでるんだッ!」",
"357000131_34": "「そうだぜ、充瑠!\\n 今は目の前の敵に集中するんだ」",
"357000131_35": "「OK、ショータイム」",
"357000131_36": "「わ!? そ、そうだね!\\n 集中、集中」"
}

@ -1,47 +0,0 @@
{
"357000132_0": "「そろそろ観念しやがれッ!」",
"357000132_1": "「フッフッフッ、シンフォギアの攻撃なら効かないぜ~」",
"357000132_2": "「マジかよ……」",
"357000132_3": "「それじゃ、これならどうだ!」",
"357000132_4": "「ノーーーーーー!?」",
"357000132_5": "「大! ダメージ……ぐは!」",
"357000132_6": "「妙に大げさに膝をつきやがって……、\\n なんなんだよ、こいつ……」",
"357000132_7": "「うーん……なんかおかしい気がする……?」",
"357000132_8": "「あんなに自信満々で挑んできたくせに、\\n これじゃ前よりも弱くなってない」",
"357000132_9": "「いや、充瑠が強くなってるんじゃないか!?\\n さすがは充瑠だぜ」",
"357000132_10": "「ああ、あたしの攻撃が効きにくい分、\\n そっちの攻撃がより効果的に見えるんだろ」",
"357000132_11": "「うーん……」",
"357000132_12": "「ようやく見つけたぜ!\\n 充瑠、やっぱりお前も来てたんだな」",
"357000132_13": "「あ、為くん!」",
"357000132_14": "「あたしたちだってちゃんといるんだからね!」",
"357000132_15": "「みんなも!\\n 良かった……無事だったんだ……」",
"357000132_16": "「赤い人はクリスちゃんが一緒だったんだねッ!」",
"357000132_17": "「赤い人って……相変わらずだな、あのバカは」",
"357000132_18": "「彼女たちが君の仲間?」",
"357000132_19": "「ああ。確認するまでもないが、\\n あの似たような格好の連中はお前の仲間ってわけか」",
"357000132_20": "「これだけの戦士が集まれば、\\n お前なんて敵じゃないぜ」",
"357000132_21": "「それじゃ、さっさとこいつを締め上げて、\\n 俺たちの世界に帰るとするか」",
"357000132_22": "「フッフッフッ、そんなに上手くいくかな?\\n せーの――」",
"357000132_23": "「Foooooooooooooo」",
"357000132_24": "「わわ、なんて音デスかーッ!?」",
"357000132_25": "「でも、うるさいだけ……ッ!」",
"357000132_26": "「こんなので俺たちを止めようなんて――、\\n あれ……」",
"357000132_27": "「な、何……?\\n 力が抜けちゃう……」",
"357000132_28": "「だ、大丈夫デスかッ!?」",
"357000132_29": "「あなたたちはなんともないの……?」",
"357000132_30": "「わたしたちは全然……」",
"357000132_31": "「ふーむ、やはりシンフォギアには効果がないか」",
"357000132_32": "「く、お前、何を……!」",
"357000132_33": "「今、オレがFoooooっと放ったのはヨドンダ音波」",
"357000132_34": "「この世界でシンフォギアのことを知り、\\n ビビッとインスピレーションを受けて得た新たな力だ」",
"357000132_35": "「何が……起きてるんだ……」",
"357000132_36": "「キラメイジャーは、キラメく精神の力……、\\n キラメンタルをパワーに変えて戦う戦士だ」",
"357000132_37": "「しかし、ヨドンダ音波を浴びた者は\\n キラメンタルの力を発揮できなくなる」",
"357000132_38": "「つまり、貴様らはキラメイジャーとして戦うことが\\n できなくなるのだー」",
"357000132_39": "「そんなのアリかよ……!」",
"357000132_40": "「任せてくださいッ!\\n わたしたちは無事ですからッ」",
"357000132_41": "「だが、わたしたちでは致命打を与えられないぞ……」",
"357000132_42": "「イエス、オレが怖いのはキラメイジャーだけ!\\n お前たちなど怖くナ〜イ♪」",
"357000132_43": "「くッ……この音符野郎ッ!」",
"357000132_44": "「ど、どうしよう……どうしたら……」"
}

@ -1,72 +0,0 @@
{
"357000141_0": "「ベチャ!」",
"357000141_1": "「きゃ!?」",
"357000141_2": "「瀬奈お嬢様!」",
"357000141_3": "「ベチャ!」",
"357000141_4": "「ぐ……ちくしょう……!\\n ベチャットに苦戦するなんて……」",
"357000141_5": "「ベチャー!」",
"357000141_6": "「させるか!」",
"357000141_7": "「ベチャ!?」",
"357000141_8": "「やはり……斬撃を浴びせることはできるが……」",
"357000141_9": "「わたしたちの攻撃じゃ倒せない……ッ!」",
"357000141_10": "「まさに作戦どおーり! 集めてまとめて弱らせて、\\n あとは赤子の手を捻るだけだぜ、Fooo」",
"357000141_11": "「まずい……今攻められたら終わりだ……!」",
"357000141_12": "「諦めるな! 為朝ならどうにかできるはずじゃ!」",
"357000141_13": "「しかし瀬奈お嬢様たちは、立ち上がるのも辛そうな状況です。\\n ここは一度退くのが上策ではないでしょうか」",
"357000141_14": "「おーっと、簡単に逃げてくれちゃ困るよ~。\\n ライブはまだ始まったばかりだろ」",
"357000141_15": "「このおおおッ! そこをどけえええッ!!」",
"357000141_16": "「ベチャ!」",
"357000141_17": "「あのバカの攻撃をまともにくらったのに、\\n 大してダメージを受けてない……ッ」",
"357000141_18": "「我らヨドン軍にとっては、キラメイジャーの\\n キラメキの力だけが脅威 それ以外は怖くない」",
"357000141_19": "「と、クランチュラ様もおっしゃっていた!\\n まさにその通りだぜ」",
"357000141_20": "「うう、どうしたら……俺たちはまともに動けなくて、\\n 彼女たちの攻撃はヨドン軍に通じなくて……」",
"357000141_21": "「ヨドン軍にダメージを与えられる俺たちの力……、\\n ヨドンダ音波を受けない彼女たちの力……」",
"357000141_22": "「いいとこどりができりゃ、なんとかなりそうなのにな……」",
"357000141_23": "「為くん……それだよ……」",
"357000141_24": "「ん? なんの話だ――」",
"357000141_25": "「――!」",
"357000141_26": "「<size=40>ひらめキーング!</size>」",
"357000141_27": "「来たか、充瑠!」",
"357000141_28": "「来た来た来た来た〜〜〜〜!\\n フゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」",
"357000141_29": "「うわッ、な、なんだッ!? どうしたッ!?」",
"357000141_30": "「急にスケッチブックを取り出して……、\\n 何か書いているのか……ッ」",
"357000141_31": "「アイツの音波攻撃でおかしくなっちゃったんデスかッ!?」",
"357000141_32": "「お、落ち着いて……ッ!」",
"357000141_33": "「いや、いいんだ。\\n 止めないでやってくれ」",
"357000141_34": "「充瑠くんは『ひらめき』を感じたら、\\n ンストップで絵を描いちゃうの」",
"357000141_35": "「えって……絵ですかッ!?」",
"357000141_36": "「おかしく見えるかもしれないが、\\n このひらめきが、何度も俺たちのピンチを救ってくれたんだ」",
"357000141_37": "「さすがはリーダーだよね!」",
"357000141_38": "(こいつがリーダーだったのか……。\\n あんまりそういうタイプには見えないけどな……",
"357000141_39": "「<size=40>できたーーーーー!!</size>」",
"357000141_40": "「ワッツ、なんだその絵は!?\\n まるで――」",
"357000141_41": "「まるであたしらがキラメイジャーの装備を\\n 纏っているみたいな……」",
"357000141_42": "「ヨドンダ音波の影響を受けないシンフォギアの力、\\n ヨドン軍にダメージを与えられるキラメイジャーの力……」",
"357000141_43": "「2つの力を組み合わせた新たな装備……、\\n これを使えば、ヨドン軍とも戦えるはずだよ」",
"357000141_44": "「それは……そんなものが実際にありゃ、\\n 苦労はしないけどよ……」",
"357000141_45": "「な、何ッ!?」",
"357000141_46": "「ギアが光って……わわッ!?」",
"357000141_47": "「お、おさまった……?\\n 一体何が……って、なッ この格好は――」",
"357000141_48": "「アタシたち……」",
"357000141_49": "「キラメイジャーに……」",
"357000141_50": "「なってるーッ!?」",
"357000141_51": "「……めちゃエモ」",
"357000141_52": "「正確には、キラメイジャー型のギアと呼ぶべきか……」",
"357000141_53": "「呼び方はともかく、何がどーなってこーなったッ!?\\n どういう状況なんだ、これはッ」",
"357000141_54": "「へへっ、驚いたか? 充瑠は想像力によって、\\n 存在しないものを形にすることができるんだ」",
"357000141_55": "「そんなメチャクチャな!?」",
"357000141_56": "「メチャクチャだけど、こうして現実にあるッ!」",
"357000141_57": "「受け入れるの早いな、お前ッ!」",
"357000141_58": "「だって、カッコいいじゃないデスかッ!」",
"357000141_59": "「うん、わたしもいいなって思ってた」",
"357000141_60": "「実際、新たな力も感じる……ッ!」",
"357000141_61": "「みんな、すんなり受け入れてるのかよ。\\n まあ確かに使えるってんなら拒否する理由はないけどさ……」",
"357000141_62": "「く、だがキラメイジャーと同じなら、\\n このヨドンダ音波で……」",
"357000141_63": "「――ッ! この音は……」",
"357000141_64": "「相変わらずうるさくて耳が痛くなるデスッ!」",
"357000141_65": "「でも力は抜けないよッ!」",
"357000141_66": "「彼女たちはあくまでもシンフォギアの戦士、\\n だから変な音波も通じないんだ」",
"357000141_67": "「Oh\\n そんなのズルいじゃないか」",
"357000141_68": "「そっちこそ新技引っさげてきただろ!\\n 今更、何言ってやがる」",
"357000141_69": "「新しいギアの輝き、みんなで試してみようッ!」"
}

@ -1,71 +0,0 @@
{
"357000142_0": "「よっしゃあッ! 敵が倒れていくぞッ!」",
"357000142_1": "「ベチャ……!」",
"357000142_2": "「この勢いのまま、大元を断つぞッ!」",
"357000142_3": "「オーノー!?\\n シンフォギアの攻撃なのに痛いー」",
"357000142_4": "「うう、話が違うじゃないか!?\\n このままではやられてしまう」",
"357000142_5": "「お望み通りに――んッ!?」",
"357000142_6": "「うわ、なんだこの音……ッ!」",
"357000142_7": "「ヨドンダ音波に似てる……けど、どこから……?」",
"357000142_8": "「援護サンキュー!」",
"357000142_9": "「ああッ!?」",
"357000142_10": "「逃がすかッ!」",
"357000142_11": "「ベ……チャ……!」",
"357000142_12": "「くッ、逃がしたか……」",
"357000142_13": "「味方を盾にしてばかりで、本当にひどい奴デスねッ!」",
"357000142_14": "「奴にとっちゃ、ベチャットは味方じゃなくて、\\n 使い捨ての道具だとでも思ってるんだろ……」",
"357000142_15": "「しかし、アイツは厄介な敵になっていたな」",
"357000142_16": "「初めは、前に倒した時と何が変わったのかと思ったけど、\\n まさかこんな能力を身に付けてたなんてね……」",
"357000142_17": "「瀬奈お嬢様、キラメキの力はどうですか?」",
"357000142_18": "「うーん、アイツがいなくなっても、\\n 力は戻らないみたい……まだ身体も重いし……」",
"357000142_19": "「一度ヨドンダ音波を浴びたら、しばらくか、\\n あるいは永久に力を失ってしまうのかもしれないな……」",
"357000142_20": "「ど、どーすんの!? それってアニキたちが\\n キラメイジャーを続けられないってことでしょ」",
"357000142_21": "「いや、ミュージック邪面の能力だっていうなら、\\n アイツを倒せば元に戻るはずだ」",
"357000142_22": "「前に戦った時の状況を思い返すと、その可能性が高いわね」",
"357000142_23": "「でもさー、小夜さんたちはヨドン軍と戦えないんだよね?\\n 誰がアイツをやっつけるの」",
"357000142_24": "「大丈夫だよ。俺たちには強い味方ができたんだから!」",
"357000142_25": "「はい、ぜひ協力させてくださいッ!」",
"357000142_26": "「ヨドン軍が街の人たちを襲うなら、\\n わたしたちがなんとかしないと……ッ」",
"357000142_27": "「ちょ、ちょっと待つデスッ!\\n そんな大事なこと勝手に決めちゃまずくないデスかッ」",
"357000142_28": "「確かに我々は、S.O..G.という組織に属して活動している。\\n すまないが、現場の我々だけでは判断できない」",
"357000142_29": "「そっか……そうだよね。あたしたちも、\\n CARATっていう組織に属してるし、そこはわかるよ」",
"357000142_30": "「ったく、そういうところ面倒くさいよなぁ」",
"357000142_31": "「無論、我々としても協力するべきだと思っている。\\n まずはS.O.N.G.本部で司令に会ってもらえないか?」",
"357000142_32": "「ふふ、ありがとう。\\n 私たちも情報交換がしたいし、助かるわ」",
"357000142_33": "「そういうことなら善は急げだ!\\n みんな、オレに乗れ 走って連れてくぜ」",
"357000142_34": "「……誰に乗れって?」",
"357000142_35": "「失礼だが、全員が乗れるほど大きくはないようだが……」",
"357000142_36": "「へへっ、お前ら、また驚くことになるぜ!\\n さっきの戦闘じゃ見守ることしかできなかったが――」",
"357000142_37": "「わたしたちは大きくなって、\\n カワイイ乗り物に変身できるの♪」",
"357000142_38": "「しかも、全員で合体して巨大ロボットにもなれるんじゃ!」",
"357000142_39": "「巨大ロボット、ですか……」",
"357000142_40": "「アハハ、まさかー。アタシたちが何も知らないからって\\n からかわないでほしいデスよ」",
"357000142_41": "「からかってるわけじゃないって見せてあげるよ!\\n みんな、せーの――」",
"357000142_42": "「…………………………」",
"357000142_43": "「……あれ?」",
"357000142_44": "「どうしたの、みんな?」",
"357000142_45": "「充瑠、大変だ!\\n オレたち、変身できなくなってる」",
"357000142_46": "「ええ!?\\n ファイヤたちまでヘロヘロになっちゃったの」",
"357000142_47": "「いや、ヘロヘロにはなってないんだが……」",
"357000142_48": "「さっき、ヨドンダ音波と似た音を聞いたが、\\n もしかしてそのせいなのか……」",
"357000142_49": "「あー! 大変だよ!」",
"357000142_50": "「これ以上、何があるって言うんだ?」",
"357000142_51": "「キラメイチェンジャーが使えなくなってる!」",
"357000142_52": "「本当だ! 壊れちゃったのかな?」",
"357000142_53": "「これも奴の音波の影響か?」",
"357000142_54": "「キラメイチェンジャーが使えないのは痛いわね。\\n こっちの世界じゃ修理もできそうにないし」",
"357000142_55": "「チェンジャーが使えないんじゃ、\\n 本当に合体できないじゃないか」",
"357000142_56": "「もー、わかったデスよ。\\n おかげで場も和んだし、もう冗談はおしまいデス」",
"357000142_57": "「く、暁さんは意外にも常識的感性をお持ちなのですね。\\n しかし、信じてほしかった……」",
"357000142_58": "「他のみんなは信じてくれるよね!? ね!?」",
"357000142_59": "「宝石が乗り物に変わって、合体して巨大ロボになるって?」",
"357000142_60": "「おう、消防車とショベルカーとスポーツカーと、\\n ジェット機とヘリコプター、それが合体するんだ」",
"357000142_61": "「……いや、信じられるわけないだろッ!」",
"357000142_62": "「がーん!?」",
"357000142_63": "「あーん、どうして信じてくれないのー!?」",
"357000142_64": "「み、みんな、元気だして!」",
"357000142_65": "「喋って飛んでるだけでも、\\n とてつもなくすごいことなんだから」",
"357000142_66": "「あの落ち込み様、まさか本当に……」",
"357000142_67": "「アハハ、そうだったら面白いデスよね♪」",
"357000142_68": "「くそー! いつか絶対に見せてやるぜ!」"
}

@ -1,57 +0,0 @@
{
"357000211_0": "ミュージック邪面の策略",
"357000211_1": "「……なるほど、君たちが偶発的に装者たちと出会い、\\n ヨドン軍なる組織と戦闘を行ったことは理解した」",
"357000211_2": "「しかし余りに未知の話で判断がつきかねる。\\n 協力するかどうかの前にもっと情報がほしい」",
"357000211_3": "「君たちが何者なのか……どこから来て、\\n そして、どうやってこの世界へたどり着いたのか」",
"357000211_4": "「はい。もちろん、そのことは俺たちも\\n ちゃんと話さないといけないって思ってました」",
"357000211_5": "「と言っても、オレたちも何がなんだか\\n わかってないんだけどな」",
"357000211_6": "「俺自身が覚えてる範囲なんですけど、\\n ここに来たのは――」",
"357000211_7": "「ミュージック邪面!?\\n お前はあの時倒したはずじゃ……」",
"357000211_8": "「クランチュラ様のお力で復活したのだ、Fooo」",
"357000211_9": "「充瑠、一度倒した相手だ!\\n 今回も絶対倒せるぜ」",
"357000211_10": "「のこのこ1人でやってきて……、\\n 前回のように上手くいくとは思わないことだぜ」",
"357000211_11": "「それはどういう意味だ!?」",
"357000211_12": "「お前らも1人なら怖くないという――ん?」",
"357000211_13": "「……空に何が――、\\n 」",
"357000211_14": "「何もない空間に、穴が空いてるぞ!」",
"357000211_15": "「おいおい、こんなの計画になかったぜ――、\\n か、風が……オーウ」",
"357000211_16": "「ぐ……あ、穴に……吸い込まれる……!」",
"357000211_17": "「うわああああああああああ!?」",
"357000211_18": "「――ヨドン軍との戦いの最中、\\n 空にできた穴に吸い込まれて、いつの間にか……」",
"357000211_19": "「私たちも同じような状況で、\\n 気がついたらこちらの世界にいました」",
"357000211_20": "「別の世界にいざなう穴か……、\\n 話を聞く限りギャラルホルンとは違うな」",
"357000211_21": "「ミュージック邪面の慌てぶりを考えると、\\n アイツらにとっても想定外のことだったんだと思います」",
"357000211_22": "「敵の策略ではないということか。\\n では、元の世界に戻る方法はわかるのか」",
"357000211_23": "「それが、こっちに来た時には穴も見つからなくて……」",
"357000211_24": "「わたしたちの世界との連絡も取れないの!」",
"357000211_25": "「似たような現象は、我々も何度か経験している。\\n 可能な限り力になれればいいのだが……」",
"357000211_26": "「ありがとうございます!\\n 協力してもらえるなら心強いです」",
"357000211_27": "「ただ、今はその前にやることがあります!」",
"357000211_28": "「ああ、奴らを止めないとな!」",
"357000211_29": "「ヨドン軍とやらのことだな」",
"357000211_30": "「アイツらは恐らくこの世界も侵略するつもりだろう。\\n 俺たちの世界を狙っているようにな」",
"357000211_31": "「こうなった原因はわからないが、アイツらは俺たちの敵だ。\\n 責任をもって止めてやる」",
"357000211_32": "「と言っても、今は切歌ちゃんたちの力を借りないと\\n まともに戦えそうにないんだけどね……」",
"357000211_33": "「わたしたちも、充瑠さんの『ひらめキーング!』が\\n なければ、まともに戦えませんでしたよッ」",
"357000211_34": "「ああ、おかげであの奇妙な敵とも\\n 渡り合うことが可能になったからな」",
"357000211_35": "「だからこそ、あなた方に協力していただきたいのです」",
"357000211_36": "「我々も協力はしたいと思っているが、\\n その前にまずは詳しく状況を分析して――」",
"357000211_37": "「待ってくれよ!\\n 敵はもう動き出してるんだぜ」",
"357000211_38": "「ノロノロしてたら、\\n ヨドン軍に好き放題されちゃうよ」",
"357000211_39": "「だが敵の総力も把握せず、\\n 目的もわからないまま出動するというのは――」",
"357000211_40": "「司令ッ! 市街で再びヨドン軍らしき一団が\\n 暴れてるとの情報が入りましたッ」",
"357000211_41": "「なんだとッ!?」",
"357000211_42": "「みんな、行かないと!」",
"357000211_43": "「ああ、わかってる。ただ、俺たちだけじゃ足りないぜ」",
"357000211_44": "「わたしたちも手伝ったほうがいいよね?」",
"357000211_45": "「でも、まだ許可されてないんじゃ……」",
"357000211_46": "「早くしないと、街に大きな被害が出ちゃうよ!」",
"357000211_47": "「放っておいたら、街の人も襲われちゃうデスッ!」",
"357000211_48": "「むぅ……」",
"357000211_49": "「師匠ッ!\\n わたし、行ってきますッ」",
"357000211_50": "「儂からも頼む!\\n 為朝の顔に免じて力を貸してくれ」",
"357000211_51": "「くッ、仕方ないッ!\\n 緊急措置として出動を認めるッ」",
"357000211_52": "「本当ですか! ありがとうございます!」",
"357000211_53": "「これで何も遠慮することはなくなったな」",
"357000211_54": "「よし、行くぞッ!\\n 今度こそあの音符野郎をぶっ倒してやるッ」"
}

@ -1,30 +0,0 @@
{
"357000212_0": "「く、やっぱまだ本調子じゃないな……!」",
"357000212_1": "「大丈夫ですッ!\\n わたしたちがフォローしますからッ」",
"357000212_2": "「いや、援護するのはむしろ俺だ!\\n ――ハ」",
"357000212_3": "「ベチャ!?」",
"357000212_4": "「隙ありッ!\\n わたしの拳で吹っ飛べえええッ」",
"357000212_5": "「おお、良い一撃じゃ!」",
"357000212_6": "「為朝さんもナイスショットッ!」",
"357000212_7": "「ま、このくらいしないとカッコつかないだろ」",
"357000212_8": "「今の一発で倒し切れてたらもっとカッコよかったのにー」",
"357000212_9": "「うぉい!\\n テンション下がるようなこと言うなって」",
"357000212_10": "「まんまと現れたなキラメイジャーとシンフォギア装者!」",
"357000212_11": "「それはこっちのセリフだッ!」",
"357000212_12": "「逃げるのはやめたのか?\\n さっきは尻尾を巻いて逃げ出していたが」",
"357000212_13": "「お前たちを倒すため、オレは強くなり蘇ったのだ!\\n 逃げる必要などナッシング」",
"357000212_14": "「いや、だからさっきは逃げて……」",
"357000212_15": "「問答無用!\\n 我が新音波を食らえ」",
"357000212_16": "「来るぞ! ヨドンダ音波だ!」",
"357000212_17": "「そんなの、もう怖くないよーだ!\\n こっちには強い味方がいるんだ」",
"357000212_18": "「行けっ、ボウフウ音波!!」",
"357000212_19": "「これは衝撃波……いや、突風かッ!?\\n みんな、何かに掴まるんだッ」",
"357000212_20": "「そう言われましても――」",
"357000212_21": "「わたしたち手がないんだけどぉ!?」",
"357000212_22": "「ボウフウ音波、MAX出力」",
"357000212_23": "「うおおお、吹き飛ばされるぅぅぅ!?」",
"357000212_24": "「ショベローさんッ!?」",
"357000212_25": "「ああ、そんなふうに飛びついたら一緒に飛ばされて――ッ!」",
"357000212_26": "「うう、アタシも……もう限界デ――」",
"357000212_27": "「うわあああああああああああ!?」"
}

@ -1,23 +0,0 @@
{
"357000221_0": "「いたた……、\\n あ、ショベローさん、大丈夫ですか」",
"357000221_1": "「おお、苦労をかけてすまん……。\\n おかげで、この通りピンピンしとるぞ」",
"357000221_2": "「お前がショベじいを掴んでくれたから、\\n 遠くに飛ばされずに済んだ。俺の相棒をありがとうな」",
"357000221_3": "「身体が勝手に動いただけなので、\\n お礼を言われるほどのことじゃないですよ」",
"357000221_4": "「それで、他のやつらは……」",
"357000221_5": "「ふぅ……危なかった……。\\n どうにか着地できたけど……」",
"357000221_6": "「他のやつらの姿が見当たらないぜ!」",
"357000221_7": "「だろうな。どうやら――」",
"357000221_8": "「分断されちゃったみたいデスね……」",
"357000221_9": "「マジで!? どうしよう……」",
"357000221_10": "「とりあえず瀬奈お嬢様がご無事で何よりです」",
"357000221_11": "「吹き飛ばされながら見えた感じだと、\\n みんな違う方角に飛ばされたみたいね」",
"357000221_12": "「えー!?\\n じゃあ、早くどこかで合流しないと」",
"357000221_13": "「でも、どこに行ったのかわからないです……」",
"357000221_14": "「アニキ、アイツはなんで急に\\n みんなを吹き飛ばしたんだろうね」",
"357000221_15": "「恐らく俺たちの分断が目的だったんだろう」",
"357000221_16": "「そして各個撃破するつもりか。\\n ならば、敵はわたしたちが合流する前に……」",
"357000221_17": "「為朝! さっそく現れおったぞ!」",
"357000221_18": "「ベチャ!」",
"357000221_19": "「そりゃ敵も放っておいてはくれないよな!」",
"357000221_20": "「倒しながら、さっきの場所に戻りましょうッ!\\n みんなも集まってるかもしれませんッ」"
}

@ -1,79 +0,0 @@
{
"357000222_0": "「なんとか戻ってこれたな……。\\n しかし、途中のベチャットの相手はキツかった……」",
"357000222_1": "「離れ離れにされると、\\n 仲間のありがたみが身にしみますね……」",
"357000222_2": "「おお、あそこに見えるのは充瑠ではないか!?\\n おーい」",
"357000222_3": "「あ、ショベじい! それに2人も!\\n 無事だったんだね」",
"357000222_4": "「お前らも、そんなに遠くには\\n 飛ばされなかったみたいだな」",
"357000222_5": "「うん、どうにか風をいなして近くに着地できたんだ」",
"357000222_6": "「他のやつらは一緒じゃないのか?」",
"357000222_7": "「そうじゃな……ここに来るまでには見かけておらんが……」",
"357000222_8": "「とにかく、あたしらだけでも合流して、\\n 今度は分断されないように――」",
"357000222_9": "「――ったああッ!」",
"357000222_10": "「プッ……クリスちゃん、何やって……ププッ……」",
"357000222_11": "「このバカッ! 何を笑ってやがるッ!?」",
"357000222_12": "「だって何もないところで、頭をゴーンって、ウププ……」",
"357000222_13": "「何もないところでそんなことが起きるはずねえだろッ!\\n 壁があるんだよッ ここにッ」",
"357000222_14": "「え? あれ……? おかしいよ……、\\n クリスちゃんに……近づけない……ッ」",
"357000222_15": "「為くん、変だよ!\\n ここ、見えない壁がある」",
"357000222_16": "「なんだと……?\\n 本当だ 見えないけど、確かに壁だ」",
"357000222_17": "「だから言ってんだろッ!\\n 誰もあたしの話聞いてねえのかよッ」",
"357000222_18": "「――チッ、どいてろッ!」",
"357000222_19": "「クリスちゃんの攻撃、全部跳ね返されちゃった……」",
"357000222_20": "「くそ、ダメか……ッ!」",
"357000222_21": "「お前たちッ! 全員無事のようだなッ!」",
"357000222_22": "「おっさんッ! ここに妙な壁があって、\\n 向こうに行けないんだッ しかもやたら硬いッ」",
"357000222_23": "「あたしの攻撃でもびくともしないんだ」",
"357000222_24": "「うむ……未知の障壁の出現はこちらでも観測したが、\\n それほど硬いとなると、短時間での破壊は難しいか」",
"357000222_25": "「しかも壁の天辺は大気圏を超え、遥か上空にあります」",
"357000222_26": "「そんなに高いんですか……ッ!」",
"357000222_27": "「上から合流するのも絶望的だな……」",
"357000222_28": "「現在、その近辺は不可視の壁によって\\n つの区域に分断されています」",
"357000222_29": "「今のところ目立った混乱は起きてないが、\\n いずれ騒ぎも大きくなるだろう」",
"357000222_30": "「さっさと解決しないと、大変なことになるってことか」",
"357000222_31": "「壁で街を5つに分断するなんて、\\n これもミュージック邪面の仕業なのかな……」",
"357000222_32": "「その通り! これぞオレが放つ音波パート4、\\n 名付けて『トオセン音波』の能力だ」",
"357000222_33": "「こいつ……何度も出たり引っ込んだりしやがって!」",
"357000222_34": "「正々堂々と勝負しやがれ、この卑怯者!」",
"357000222_35": "「いくら吠えてもトオセン音波の前では怖くない!\\n いいことを教えてやるぜー」",
"357000222_36": "「トオセン音波によって生み出された壁は、\\n キラキラした人間を通さないクレバーな壁なのだ」",
"357000222_37": "「だから、もちろんオレたちは通れるが、\\n お前たちは通れま〜い」",
"357000222_38": "「ふざけんなッ! そんな都合のいい壁があって――」",
"357000222_39": "「〜〜ッ! うくぅ……」",
"357000222_40": "「うわぁ……すごい音……痛そう……。\\n さすがに今のは笑えないよ……」",
"357000222_41": "「初めから笑うんじゃねえッ!」",
"357000222_42": "「オーウ、ちゃんと教えてやったのに、\\n なんと理解力のないおバカさんなんだー」",
"357000222_43": "「――てめえ、ぶっ飛ばしてやるッ!」",
"357000222_44": "「それもさっき試していたじゃないかー」",
"357000222_45": "「くっそーッ!!」",
"357000222_46": "「アイツは今、為くんたちの方にいる……!\\n 壁があるんじゃ援護ができないよ」",
"357000222_47": "「だったら、俺たちが相手してやればいいってことだろ?」",
"357000222_48": "「随分と少ない戦力になったけど、大丈夫か?\\n オレは別に構わないけどな、Fooo」",
"357000222_49": "「あのー、その前に1つだけ質問してもいいですか?」",
"357000222_50": "「音波は『ヨドンダ』と『ボウフウ』と『トオセン』で、\\n つしか使ってないですよね なのに、パート」",
"357000222_51": "「今聞くことかよッ!」",
"357000222_52": "「しかし、確かにそうじゃ!\\n トオセン音波がパートになるのはおかしい」",
"357000222_53": "「お前たち、魔進の変身を阻害しているのがパート3だ。\\n その名も『カチコチ音波』だ オーケー」",
"357000222_54": "「お前、なんでもありかよ!?」",
"357000222_55": "「一体いくつ新たな力を手に入れたんだ……?」",
"357000222_56": "「さーて、いくつだろうなぁ?」",
"357000222_57": "「フッフッフ、この世界の音楽の力は素晴らしい!\\n そしてその力を己のものにできるオレもナイス」",
"357000222_58": "「いくらなんでも、パワーアップしすぎじゃない!?」",
"357000222_59": "「調子に乗ってられるのも今のうちだ!\\n その鼻っ柱、すぐにぶち折ってやる」",
"357000222_60": "「では、ここでクーイズ! 今までキラメイジャーが\\n ヨドン軍の侵略を退けることができたのはなぜか」",
"357000222_61": "「え?」",
"357000222_62": "「何がクイズだ……とことんふざけやがってッ!」",
"357000222_63": "「回答者はナッシング!?\\n じゃあそろそろ正解の発表だぜー」",
"357000222_64": "「それは、仲間同士で力を合わせていたからだ!\\n 弱い者同士とはいえ、集まればそれなりの力になる」",
"357000222_65": "「しかーし、今はトオセン音波の壁に阻まれている!\\n もう力を合わせることはできな〜い」",
"357000222_66": "「それが狙いだったのか……!」",
"357000222_67": "「オレを倒したいみたいだが、\\n 今の状況でそんなことができるのかな〜」",
"357000222_68": "「いくらキラメイジャーの力が弱められてるとはいえ……」",
"357000222_69": "「あんまり調子に乗るなよ……」",
"357000222_70": "「お前くらい、あたし1人でぶっ倒してやるッ!」",
"357000222_71": "「Oh 残念\\n 君はまず壁のこっち側に来られるようになってくれ」",
"357000222_72": "「この野郎……覚えていやがれ……ッ!」",
"357000222_73": "「それなら、わたしがクリスちゃんの代わりに戦うよッ!」",
"357000222_74": "「……おっと、ここはスタッフ~に任せよう。\\n オレはまだやることがあるんでね」",
"357000222_75": "「それじゃみなさん、またの機会に〜」",
"357000222_76": "「まーた逃げるのかッ!?\\n ――くッ、卑怯だぞッ 待ちやがれッ」"
}

@ -1,82 +0,0 @@
{
"357000311_0": "ライブチケット配布",
"357000311_1": "「ねえ、いきなりケータイに映ったんだけど、\\n 何この映像……」",
"357000311_2": "「うーん、なんかのPVか」",
"357000311_3": "「す、すみません!\\n その映像、あたしたちにも見せてください」",
"357000311_4": "「えッ……あの、ちょっと……」",
"357000311_5": "「フッフッフ……」",
"357000311_6": "「あーッ! 見てください、ミュージック邪面デスよッ!」",
"357000311_7": "「え、何これ……? アイツの顔がいろいろなところに……」",
"357000311_8": "「辺りの人々が持つ映像機器から、街頭の大型ビジョンまで、\\n そこら中に映り込んでいるようです」",
"357000311_9": "「キラメイジャーども! オレを倒したいみたいだが、\\n 今のお前たちにできるのかな」",
"357000311_10": "「アタシたちを挑発してるつもりなんデスか?」",
"357000311_11": "「h……違うな。出だしはキラメイジャーに呼びかけずに\\n もっとキメキメで威厳もタップリに……台本直すか……」",
"357000311_12": "「一体何をするつもりなの……?」",
"357000311_13": "「早く他のみんなと合流しようと思ったが、\\n あの画面に映っているのは……」",
"357000311_14": "「ミュージック邪面だね。\\n さっきから人で何をしてるんだか」",
"357000311_15": "「1人でぶつぶつ言ったり、台本のようなものを見たり、\\n 芝居の練習みたいなことをしているようだが……」",
"357000311_16": "「確かに、アニキもあんな風にしてることがあるよね!」",
"357000311_17": "「な!? 傍から見ると、俺はあんなに不気味だったのか……」",
"357000311_18": "「……うん、変だよね」",
"357000311_19": "「それは、ええっちゅうねん!\\n というか、今は関係ないだろ」",
"357000311_20": "「……なんの話だ?」",
"357000311_21": "「あ、いや。こっちの話だ。気にしないでくれ」",
"357000311_22": "「……Oh これもう映ってるの\\n あちゃー、失礼失礼」",
"357000311_23": "「なあ、これってなんかのイベントか?」\\n",
"357000311_24": "「わかんない。私のに映ってる画面、消したいんだけど……」",
"357000311_25": "「街中のモニターや端末をジャックしてるようだな。\\n 一体何を見せようとしてるんだ……」",
"357000311_26": "「ま、まさか……!」",
"357000311_27": "「あーあー、テステス……OK、ちゃんと聞こえているな」",
"357000311_28": "「この映像を見ている諸君、コングラッチュレーション!」",
"357000311_29": "「新たな神アーティスト『シンヨドミヒメ』の\\n デビューライブに君たちを招待しよう」",
"357000311_30": "「ヨドミヒメ……だと!?」",
"357000311_31": "「知っているのか?」",
"357000311_32": "「幸運なオーディエンスたちよ!\\n さあ、チケットを受け取れ」",
"357000311_33": "(ッ! 画面から何か出て――)",
"357000311_34": "「フ!」",
"357000311_35": "「あ、あぶなー!?\\n さすがアニキ」",
"357000311_36": "「今のは一体……?」",
"357000311_37": "「画面からライブチケットが飛び出してきたんだ。\\n 『シンヨドミヒメ』のな……」",
"357000311_38": "「あのチケットを受け取っちゃうと大変だったんだよ!」",
"357000311_39": "「ヨドミヒメのライブを観ることしか考えられないように\\n 洗脳されてしまうの」",
"357000311_40": "「しかもね、ライブを観た人は、\\n 大量の闇エナジーを吸い取られちゃうんだよ」",
"357000311_41": "「そんな恐ろしいチケットが……、\\n 助けてくれて、ありがとうございます」",
"357000311_42": "「私たちは一度、あの攻撃を見ているから気づけただけよ。\\n 月読さんが無事で良かったわ」",
"357000311_43": "「うんうん、良き良き♪」",
"357000311_44": "「ただ、そこら中の画面から大量にチケットがまかれたから……」",
"357000311_45": "「シンヨドミヒメ……ライブ……」",
"357000311_46": "「観に行かないと……」",
"357000311_47": "「そっか、みんなチケットを受け取っちゃったんだ!?\\n 大変だよー」",
"357000311_48": "「どうなっちゃうんですかッ!?」",
"357000311_49": "「ライブ……ライブ……」",
"357000311_50": "「早く……聴きたい……」",
"357000311_51": "「周りの人たち、呼び掛けても反応ないですよッ!\\n みんな魂が抜けたみたいな顔で、ゆらゆら歩いてて……」",
"357000311_52": "「あのチケットを受け取ったやつは、\\n 昏睡状態になって操られてしまうんだ」",
"357000311_53": "「俺たちもそうだったもんね。\\n それで、ライブ会場まで呼び寄せられちゃうんだよ」",
"357000311_54": "「まさか、新たなヨドミヒメまで出てくるとはな……」",
"357000311_55": "「とんでもないことになってるみたいだけど、\\n どうすりゃいいんだ」",
"357000311_56": "「前と同じなら、\\n みんなを呼び寄せる幕がライブ会場にあるはずじゃ」",
"357000311_57": "「幕……?\\n それを破壊すればいいんですねッ」",
"357000311_58": "「待て、あのチケットには観客を瞬間移動させる力も\\n あるんじゃなかったか」",
"357000311_59": "「そんなッ!?\\n それじゃ今から破壊しに行っても間に合うかどうか……」",
"357000311_60": "「それができるなら、とっくにやってるだろ」",
"357000311_61": "「たぶん、調子に乗ってチケットを配りすぎたせいで、\\n まとめて移動させられないんだ」",
"357000311_62": "「ギク!?」",
"357000311_63": "「それより、ライブ会場の心当たりはないか?\\n 大勢の人間が入れるデカイやつだ」",
"357000311_64": "「それなら、あっちの方向に、\\n 大きなコンサート会場がありますッ」",
"357000311_65": "「この道だと、あたしらが1番会場に早く着けるッ!\\n こっちは任せろッ」",
"357000311_66": "「おお、それがいい!」",
"357000311_67": "「そ、そんなことをさせるか!?」",
"357000311_68": "「お前、さっき逃げたんじゃないのか?」",
"357000311_69": "「ていうか、放送に出てたよね?\\n どこで撮ってたの もしかして録画」",
"357000311_70": "「そんなことはどーでもいいだろッ!\\n こいつがまた現れたってことは、まずいことがあるってことだ」",
"357000311_71": "「コンサート会場に行かせたくないんだろ」",
"357000311_72": "「ギクギク!?」",
"357000311_73": "「当たりみたいだな。けど、そもそもお前を倒せばいいんだろ?\\n だったらコンサート会場に行くまでもねえなッ」",
"357000311_74": "「Oh なんて乱暴な」",
"357000311_75": "「今は加勢できないけど、\\n 壁のこっちに逃げてきたら、わたしたちが相手するからッ」",
"357000311_76": "「オーノー! 実は結構キツい状況!?」",
"357000311_77": "「お前はとっくに詰んでるんだよッ!」",
"357000311_78": "「俺も可能な限りサポートするから、協力して戦おう!」",
"357000311_79": "「ああ、行くぞッ!」"
}

@ -1,46 +0,0 @@
{
"357000312_0": "「逃げ回るのもいい加減にしろッ!」",
"357000312_1": "「アウチ!?」",
"357000312_2": "「追い詰めたよ……もう観念しろ!」",
"357000312_3": "「く……こいつはマジのピンチってやつかー?」",
"357000312_4": "「こいつでしまいだッ!」",
"357000312_5": "「――! うぅ……」",
"357000312_6": "「くそ……またか……」",
"357000312_7": "「おいッ、大丈夫かッ!?」",
"357000312_8": "「チャンス!\\n 迷惑客の対応だ、スタッフ〜♪」",
"357000312_9": "「ベチャ!」",
"357000312_10": "「させるかあッ!」",
"357000312_11": "「ベチャーー!!」",
"357000312_12": "「クリスちゃん、大丈夫ッ!?」",
"357000312_13": "「ああ、こっちはなんとかなったが……」",
"357000312_14": "「むぅ、ミュージック邪面には逃げられたか……」",
"357000312_15": "「ごめん、壁があってここからじゃ追えなかったよ……」",
"357000312_16": "「仕方ない。それに、こっちも放っておけないしな……」",
"357000312_17": "「く……悪いな、俺たちのせいで……」",
"357000312_18": "「うん、急に力が抜けて……」",
"357000312_19": "「仕方ないですよ。\\n ヨドンダ音波のせいですッ」",
"357000312_20": "「けど、さっきのはどこから聞こえてきたんだ?\\n 目の前のミュージック邪面からじゃないよな」",
"357000312_21": "「わからないが、なんだか嫌な予感がするぜ!」",
"357000312_22": "「クリスくん、そっちの状況はどうだ?\\n 報告を頼む」",
"357000312_23": "「画面から出てきた変なチケットを受け取ったやつが\\n 操られたように移動し始めたッ しかも、すごい人数だッ」",
"357000312_24": "「やはりそうか。分断された他の区域にいる者からも、\\n 同様の報告を受けている」",
"357000312_25": "「チケットを受け取ったとおぼしき人々は、\\n どうやらコンサート会場を目指しているようです」",
"357000312_26": "「不可視の壁は、コンサート会場を中心に、\\n 放射状に街をつに分断していることがわかりました」",
"357000312_27": "「なるほど。単に俺たちを分断するだけじゃなくて、\\n コンサート会場に人を集めやすくしていたのか」",
"357000312_28": "「また、運よくチケットを受け取らなかった市民に対して、\\n ベチャットが無理矢理チケットを渡そうとしているみたい」",
"357000312_29": "「かなり乱暴なやり方らしく、分断された他の区域からは、\\n すでに被害の報告が多数あがってきてるわ」",
"357000312_30": "「だったら止めないと!」",
"357000312_31": "「落ち着け、充瑠。壁を越えることはできないだろ」",
"357000312_32": "「そうだぜ!\\n それに、オレたちには強い仲間がいるだろ」",
"357000312_33": "「ああ、既に各メンバーにベチャットの出現場所を伝えてある」",
"357000312_34": "「良かった……!\\n ありがとうございます」",
"357000312_35": "「なら、あたしたちはこのまま会場に向かえばいいってわけだ」",
"357000312_36": "「ただ、不可視の障壁は会場をぐるりと取り囲むようにも発生していて、\\n 近づくことはできても、中に入れるかどうかは……」",
"357000312_37": "「突破する方法は向かいながら考えるしかない。\\n とにかく俺たちも、こっち側からコンサート会場に向かうぜ」",
"357000312_38": "「はいッ! ベチャットに襲われてる人も\\n 助けながら行きましょうッ」",
"357000312_39": "「まだ敵の狙いがわからない部分もある。\\n くれぐれも気をつけてくれ」",
"357000312_40": "「心配すんなよ。今までだって何度も\\n 危険を乗り越えてきただろ。今回も同じだ」",
"357000312_41": "「熱いこと言ってくれるじゃねーか!\\n 充瑠とお前がいれば、どんな相手にも負けないぜ」",
"357000312_42": "「話がまとまったところで、行くとするか。\\n しばしのお別れじゃな……」",
"357000312_43": "「うん……必ずみんなで、また集合しよう……!」"
}

@ -1,20 +0,0 @@
{
"357000411_0": "離れ離れになっても",
"357000411_1": "「ベチャ!」",
"357000411_2": "「次から次へと……鬱陶しいんだよッ!」",
"357000411_3": "「ベチャー!」",
"357000411_4": "「くそッ……なんだ、この数はッ!\\n さすがにキリがない……」",
"357000411_5": "「目的地が近づいてる証拠だな!」",
"357000411_6": "「進むにつれて敵の数が増えるのは、\\n よっぽど重要な場所ってことか」",
"357000411_7": "「逃げたミュージック邪面も、そこにいるはずだぜ!」",
"357000411_8": "「そこまで持てばいいけどな……、\\n そっちは大丈夫かッ」",
"357000411_9": "「はぁ、はぁ……まだ大丈夫だよ……!」",
"357000411_10": "「無理はするなよ?\\n あのヘンテコな音波に力抜かれてるんだろ」",
"357000411_11": "「でも……戦闘はほとんど任せきりになっちゃってるし、\\n 少しでもサポートしないと……」",
"357000411_12": "「お前、意外と根性あるんだな」",
"357000411_13": "「そうだぜ! 充瑠はこう見えて、\\n 他の仲間に負けないくらい根性があるんだ」",
"357000411_14": "「ただ、無茶はしすぎるなよッ!」",
"357000411_15": "「うん……わかってる! でも前にみんなの特訓に\\n 付き合った時は、もっと大変だったから」",
"357000411_16": "「心配するな! 充瑠がぶっ倒れる前に、\\n オレが止めてやるぜ」",
"357000411_17": "「……お前ら、まだ元気そうだな。\\n それじゃあたしも、もうひと踏ん張りしてやるッ」"
}

@ -1,33 +0,0 @@
{
"357000412_0": "「ベチャ!」",
"357000412_1": "「まずいッ!」",
"357000412_2": "「――くッ!」",
"357000412_3": "「あっ! \\n この――キラメイショット」",
"357000412_4": "「ベチャ!」",
"357000412_5": "「な、まだ倒してきれてない!」",
"357000412_6": "「任せろ――トドメだッ!」",
"357000412_7": "「ベチャーー!!」",
"357000412_8": "「あ……よかった……、\\n なんとか倒せた……」",
"357000412_9": "「悪い、助かったッ!」",
"357000412_10": "「お礼を言うのはこっちだよ。\\n さっきは攻撃をかばってくれて……」",
"357000412_11": "「これくらいなら問題ない",
"357000412_12": " ――つぅッ!」",
"357000412_13": "「痛む? どこか怪我したんじゃ……!」",
"357000412_14": "「多少なりともダメージがあるのは仕方ない。\\n そっちだって同じだろ。戦ってないわけじゃないんだ」",
"357000412_15": "「うん……正直にいえば結構キツいかも……」",
"357000412_16": "「2人ともダメージが……、\\n く、オレも何か助けになれれば……」",
"357000412_17": "「俺たちが全開で戦えないせいで、\\n 雪音さんに負担をかけちゃってるよね……ごめん……」",
"357000412_18": "「いや、苦戦してるのはあたしの問題でもある」",
"357000412_19": "「この新しいギアの出力はかなりのもんだ。\\n ただ、まだしっくりきてなくて……」",
"357000412_20": "「慣れない装備だもんね……」",
"357000412_21": "(くそ、嫌な感じが抜けない……変な夢を見たせいか?\\n あれ、正夢になったりしないだろうな……",
"357000412_22": "「大丈夫? やっぱりこれ以上無理しない方が……」",
"357000412_23": "「いや、心配いらない。\\n 少し疲れてるだけだ。寝不足だったから……」",
"357000412_24": "「…ぃよし、こういう時こそ気合いだ!\\n 深刻になったって仕方ないぜ」",
"357000412_25": "「お前、熱血というか能天気というか……」",
"357000412_26": "「でも、乗ったッ!\\n うじうじしてても仕方ないのは確かだッ」",
"357000412_27": "「うん……そうだね!」",
"357000412_28": "「みんなと分断されちゃったのは残念だけど、\\n 人ぼっちになったわけじゃない」",
"357000412_29": "「3人もいるんだから、きっとなんとかなる!\\n あともうひと踏ん張りだ」",
"357000412_30": "「<size=40>おー!</size>」"
}

@ -1,68 +0,0 @@
{
"357000421_0": "「これ以上好き勝手にはさせんッ!」",
"357000421_1": "「ベチャ!」",
"357000421_2": "「よし、これでひとまず――」",
"357000421_3": "「まだ終わってないぞ!」",
"357000421_4": "「ベチャーー!!」",
"357000421_5": "「すまない、助かった」",
"357000421_6": "「気にしないでくれ。\\n 俺の方こそ助けられてるんだ」",
"357000421_7": "「それにしても、辺りのベチャットを一掃したら、\\n 操られている人々の動きが鈍くなったな……」",
"357000421_8": "「一部は、ベチャットが強引に誘導しているようにも見える。\\n 自らの足だけではたどり着けない者もいるということか」",
"357000421_9": "「同時に操る人数が多いせいで、\\n 誘導の精度が悪くなっているのかもしれない」",
"357000421_10": "「では、我々は可能な限りベチャットを倒すとしよう。\\n それで会場に向かう人々を減らすことができるのだろう」",
"357000421_11": "「理解が早くて助かる」",
"357000421_12": "「本当に、アネゴがいてくれると心強いよ。\\n あの剣さばきなんて惚れ惚れするよね」",
"357000421_13": "「……アネゴというのはわたしのことか?」",
"357000421_14": "「あ……思わずそう呼んじゃったけど、まずかったかな?」",
"357000421_15": "「いや、構わないが……」",
"357000421_16": "「良かった!\\n それじゃ改めてよろしく頼むよ、アネゴ」",
"357000421_17": "「あの……呼ぶのはいいが、\\n あまり連呼するのはやめてくれないか」",
"357000421_18": "「え、どうして?」",
"357000421_19": "「慣れてないから、こそばゆいんだ。\\n それにあまり大げさに褒められるのも……」",
"357000421_20": "「そちらの剣術だって見事なものだったぞ。\\n さっきは、わたしも助けられたしな」",
"357000421_21": "「俺も自分なりに腕を磨いているんだ。\\n 本業は役者だけどな」",
"357000421_22": "「それは初耳だな。実はわたしも歌手をしているんだ」",
"357000421_23": "「へー、役者と歌手か。どちらも表現者だね。\\n だから戦闘も息が合ってたんだ」",
"357000421_24": "「歌手……そうだったのか……」",
"357000421_25": "「何か気になることでも?」",
"357000421_26": "「あ、わかった!\\n アニキ、ヨドミヒメのことが気になるんだろ」",
"357000421_27": "「そういえば、その人物も歌手という話だったな」",
"357000421_28": "「確かに、気になるといえば気になる。\\n 彼女とは苦い思い出があるから……」",
"357000421_29": "「だが、あれはすべて俺が悪いんだ……、\\n この俺が罪深いせいで……」",
"357000421_30": "「どういう意味だ?」",
"357000421_31": "「そう、時雨くんが悪いんだよ!」",
"357000421_32": "「小夜!? 今、小夜の声が聞こえなかったか?\\n ……いや、気のせいか」",
"357000421_33": "「気のせいじゃないわよ。ちゃんと聞こえてるでしょ」",
"357000421_34": "「どうやら、向こうで一緒にいる月読の通信機を通して\\n 話しかけてきているようだ」",
"357000421_35": "「はい。小夜さんが確認したいことがあるらしいので、\\n 一緒にいる翼さんに通信を繋いだんです」",
"357000421_36": "「なるほど、それで確認したいことというのは?」",
"357000421_37": "「実はね、ヨドミヒメは時雨くんの知り合いで、\\n 前もミュージック邪面に操られていた人物だったの」",
"357000421_38": "「そうだったのか。\\n 確かに知り合いが相手ではやりづらいだろう……」",
"357000421_39": "「知り合いではない! ……いや、まあ知ってはいるが、\\n 恐らく一般的な意味での知り合いとは違っていて……」",
"357000421_40": "「そう! 実はヨドミヒメは、時雨さんのストーカーで、\\n すっごく困らされてたの」",
"357000421_41": "「アニキは超人気俳優だからね!」",
"357000421_42": "「でも、あれは時雨さんが悪いよね~。\\n 告白された時にきっぱり断ればいいのに、期待持たせてさ」",
"357000421_43": "「あれは!\\n 彼女を……傷つけまいと……」",
"357000421_44": "「それは何度も聞いたわよ。\\n まあ今さら過去のことをほじくり返す気はないけど」",
"357000421_45": "「では、なんだと言うのだ?\\n 俺に何を確認する気だったんだ」",
"357000421_46": "「えっとね……時雨くんは、\\n 今回のヨドミヒメをどう思ってるの」",
"357000421_47": "「それはヨドミヒメが、\\n 俺たちの知っているあの女性かどうかということか」",
"357000421_48": "「やっぱり時雨くんも疑問に思ってたの?」",
"357000421_49": "「疑問というか、名前も違うからな。\\n ただのヨドミヒメでなく、『シンヨドミヒメ』だろ」",
"357000421_50": "「なんで名前変えたのかな?\\n パワーアップしたってこと」",
"357000421_51": "「冗談じゃない! ただでさえ厄介だったのに、\\n あれがパワーアップしたら、どうなってしまうんだ」",
"357000421_52": "「そんなこと言ってるけど、あの時以来、ヨドミヒメさん、\\n 時雨さんなんかどうでもよくて、小夜さんに惚れてるんだよ」",
"357000421_53": "「込み入ってますね……」",
"357000421_54": "「ああ……わたしにはよくわからない話題だ」",
"357000421_55": "「時雨くん……風鳴さんが困惑してるわよ?」",
"357000421_56": "「はっ!」",
"357000421_57": "「いや、俺は相手が何者であろうと、\\n きちんと決着をつけてみせる――あの時のように」",
"357000421_58": "「Oh 確かにあの時は見事な剣さばきだったぜ」",
"357000421_59": "「わっ、ミュージック邪面!?\\n 自ら姿を現すなんて……」",
"357000421_60": "「え、そこにミュージック邪面がいるんですか?」",
"357000421_61": "「ああ、話の続きは\\n 目の前の問題を片付けてからが良さそうだ」",
"357000421_62": "「わかりました。では、気を付けてくださいッ!」",
"357000421_63": "「そちらもな」",
"357000421_64": "「どういうつもりで姿を見せたのか知らないが、\\n 来るなら来い 遠慮はしないぞ」",
"357000421_65": "「OK イッツ、ショータイム」"
}

@ -1,69 +0,0 @@
{
"357000422_0": "「ぐっ、やるじゃないか!?\\n だが、Foooooooooo」",
"357000422_1": "「待て! そっちには街の人たちが――」",
"357000422_2": "「シンヨドミヒメの……ライブに……」",
"357000422_3": "「行かなくちゃ……聴かなくちゃ……」",
"357000422_4": "「まさか民間人に向けて攻撃を……ッ!?」",
"357000422_5": "「させるか!」",
"357000422_6": "「ベチャー!」",
"357000422_7": "「サンキュー、スタッフ~!」",
"357000422_8": "「またベチャットが湧いてきたか……だが――」",
"357000422_9": "「おーっと、こんなところで派手に戦っていいのかな?\\n 下手をすると攻撃が当たっちゃうよ」",
"357000422_10": "「どうして攻撃をする?\\n お前たちにとっても重要な観客ではないのか」",
"357000422_11": "「まあ、でも少し多すぎる気もするし」",
"357000422_12": "「貴様……」",
"357000422_13": "「みんなを護らねばならないとは、ヒーローは大変だなぁ?」",
"357000422_14": "「卑怯だぞー!」",
"357000422_15": "「まずいな……。奴の洗脳した民間人が周りにいる限り、\\n 俺たちの不利は変わらん」",
"357000422_16": "「くく、このまま……ん?」",
"357000422_17": "「もしもし、オレだ」",
"357000422_18": "「急になんだ……電話をし始めた?」",
"357000422_19": "「何ぃ!?\\n 機材トラブルだとぉ」",
"357000422_20": "「そのくらいそっちでなんとか……、\\n え、あっ、それはオレの担当だが……」",
"357000422_21": "「OK、降参だ オレが悪かった\\n 直しにいけばいいんだろ」",
"357000422_22": "「えーと……」",
"357000422_23": "「そういうわけで……バイバーイ♪」",
"357000422_24": "「あ、それとスタッフー、\\n 使えない人間は処分しちゃってOKだからねー」",
"357000422_25": "「ベチャ!」",
"357000422_26": "「あッ!?」",
"357000422_27": "「逃げられたか……」",
"357000422_28": "「2人とも、追いかけないの?」",
"357000422_29": "「そうしたいが、今は人々の安全を確保するのが先だ」",
"357000422_30": "「チケットを取り上げることはできないのか?」",
"357000422_31": "「チケットは体内に入り込んでいて、簡単には切除できん」",
"357000422_32": "「洗脳のかかりが甘い者もいるようだが、\\n その人たちにベチャットたちが何をするか……」",
"357000422_33": "「さっきのミュージック邪面の口ぶりからすると、\\n あまり良い結果にはならないだろう。ならば――」",
"357000422_34": "「人々を誘導するベチャットを、\\n 残らず斬り捨てるしかないな」",
"357000422_35": "「ベチャ!?」",
"357000422_36": "「ベチャ!」",
"357000422_37": "「きゃーッ!?」",
"357000422_38": "「誰も傷つけさせないんだからッ!」",
"357000422_39": "「早く向こうに避難して!」",
"357000422_40": "「あ、ありがとうございますッ!」",
"357000422_41": "「これで、このあたりのベチャットは全部倒したね!」",
"357000422_42": "「無理矢理会場に連れ去られる人が出なくて良かったわ。\\n これも月読さんのおかげね」",
"357000422_43": "「小夜さんたちのフォローのおかげです」",
"357000422_44": "「わたしが前に出て、\\n 後衛の小夜さんがキラメイショットで援護する……」",
"357000422_45": "「すごくいいコンビネーションだったと思います」",
"357000422_46": "「うん、本当にエモいコンビネーションだったわ」",
"357000422_47": "「でも、月読さん、ちょっと無理してない?」",
"357000422_48": "「慣れない装備に、慣れない戦い方で、\\n 全身に負担がかかってるみたい」",
"357000422_49": "「どうして……」",
"357000422_50": "「わかるに決まってるよ!\\n 小夜さんはすっごーくキラキラなお医者さんなんだから」",
"357000422_51": "「外科医だけど、そのくらいはね」",
"357000422_52": "「……でも、あなたにばかり負担をかけちゃってたわね。\\n ごめんなさい」",
"357000422_53": "「……負担だなんて思いません。\\n 人ならもっと大変だったはずです」",
"357000422_54": "「優しいのね、月読さん」",
"357000422_55": "「うんうん!\\n わたしも感激しちゃいました」",
"357000422_56": "「それは……仲間なので……」",
"357000422_57": "「う、うう……」",
"357000422_58": "「――ッ!\\n 今の声は……」",
"357000422_59": "「こっち……うう……奴らに襲われて……」",
"357000422_60": "「大変!\\n あの人、瓦礫に足が挟まっちゃってる」",
"357000422_61": "「血もたくさん出て……ッ!\\n ど、どうしよう……」",
"357000422_62": "「ヘリコ、月読さん。\\n 周囲の警戒を頼むわ」",
"357000422_63": "「え……?」",
"357000422_64": "「こういう時こそ、私の出番でしょ?\\n オペの道具が無くても、応急処置くらいできるわ」",
"357000422_65": "「さっすが小夜さん!」",
"357000422_66": "「わかりました。絶対に敵は近づけさせませんッ!」"
}

@ -1,57 +0,0 @@
{
"357000431_0": "「みんなと離れ離れになって随分経ちますけど……、\\n アタシたちの区域は敵が全然いないデスね」",
"357000431_1": "「会場から離れているからでしょうか?」",
"357000431_2": "「見た感じ、元々この辺りは人が少なかったみたいだけど……」",
"357000431_3": "「――はい、なんデスか?」",
"357000431_4": "「その区域の一部に、ヨドン軍らしき者たちが\\n 集結しているとの情報が入ってきた」",
"357000431_5": "「そちらに位置情報を送ります」",
"357000431_6": "「了解デスッ! ちょうど次にどうしようかと\\n 相談していたところなんデスよッ」",
"357000431_7": "「えーっと、場所は……あれ?\\n 今よりもっとコンサート会場から離れちゃうよ」",
"357000431_8": "「そこは以前から人気がない場所で……。\\n なぜ敵がそこに集中しているのかは不明なのですが……」",
"357000431_9": "「なるほど、調べてみる価値はありそうですね」",
"357000431_10": "「ん? 今の声は?」",
"357000431_11": "「あたしの相棒のマッハだよ!」",
"357000431_12": "「ああ、例の空飛ぶ宝石の……」",
"357000431_13": "「以後、お見知りおきを。\\n どうもあなたは頼りになりそうな気がします」",
"357000431_14": "「え……そうかな? ありがとうッ!\\n 君こそ声や話し方から知的な雰囲気を感じるよ」",
"357000431_15": "「ありがとうございます。この1件が落ち着いた後にでも、\\n ゆっくり語り合えると良いですね」",
"357000431_16": "「いいねッ! ぜひ君たちのことをいろいろと聞かせてくれよ」",
"357000431_17": "「……なんだか、すごく意気投合してますね」",
"357000431_18": "「なんだかマッハにしては珍しい気がするけど」",
"357000431_19": "「この声の主に、妙に近しいものを感じたもので……、\\n 話の腰を折ってしまい失礼いたしました」",
"357000431_20": "「俺の方も、ちょっとだけ彼が気になって……、\\n 本当にもうそれだけだから。気にしないでッ」",
"357000431_21": "「……そうデスか? まあいいデスッ!\\n アタシたちは調査に向かうデスよッ」",
"357000431_22": "「それじゃ、2人ともッ!\\n アタシの背中に乗ってほしいデスッ」",
"357000431_23": "「え、あたしたちを背負って走るの!?」",
"357000431_24": "「そうデスッ! ずっと感じてたんデスけど、\\n このギア、すごく速く走れるんデスよッ」",
"357000431_25": "「なるほど……暁さんのギアは形状から察するに、\\n 瀬奈お嬢様と私の力を元にしたもの……」",
"357000431_26": "「であれば、超スピードで疾走することも可能でしょう。\\n 瀬奈お嬢様は、女子陸上会の期待の星なのです」",
"357000431_27": "「えへへ、実はそうなの!」",
"357000431_28": "「おおー、道理で……ッ!」",
"357000431_29": "「全身にパワーがみなぎって、\\n 海の上だって走れそうデスッ」",
"357000431_30": "「じゃあ、お願いするね!\\n 位置情報はあたしが確認するから、ナビは任せて」",
"357000431_31": "「あ、ストップストップ!\\n ここだよ」",
"357000431_32": "「……ととッ!」",
"357000431_33": "「ななな!?\\n 貴様ら、なぜここに」",
"357000431_34": "「ミュージック邪面!\\n こんなところまで来てたの」",
"357000431_35": "「ベチャ!?」",
"357000431_36": "「ベチャットも結構な数がいるデスよッ!\\n 一体なんのためデスかッ」",
"357000431_37": "「ここここ、ここには何もナッシ〜ング!?」",
"357000431_38": "「倒しちゃえば関係ないよ!\\n ね、切歌ちゃん」",
"357000431_39": "「…………」",
"357000431_40": "「……切歌ちゃん?」",
"357000431_41": "「うぷッ……」",
"357000431_42": "「だ、大丈夫!?\\n どうしたの」",
"357000431_43": "「ハッ!\\n 瀬奈お嬢様、これはもしや……」",
"357000431_44": "「『乗り物酔い』ではないでしょうか!?」",
"357000431_45": "「ええ!?\\n でも、切歌ちゃんは自分の足で走ってたんだよ」",
"357000431_46": "「人間の脳は、揺れやスピードによって酔いを感じるものです。\\n なので、慣れない状況では、自分の足でも――」",
"357000431_47": "「アタシ自身も信じられないデス……。\\n でも、きぼちわるい……うッ……」",
"357000431_48": "「わー、エチケット袋〜!?」",
"357000431_49": "「遠くです!\\n 遠くを見て心を落ち着かせましょう」",
"357000431_50": "「できれば……静かに……デス……」",
"357000431_51": "「むぅ、なんだかわからんが……チャンスだ!」",
"357000431_52": "「ベチャ!」",
"357000431_53": "「わわ、ちょっと待ってよ〜!?」",
"357000431_54": "「うう、いろんな意味で大ピンチデス……ッ!」"
}

@ -1,29 +0,0 @@
{
"357000432_0": "「――うん、うん。\\n そっか、良かったッ」",
"357000432_1": "「為朝さん、ショベローさんッ! さっき聞いた怪我人、\\n 小夜さんのおかげで大丈夫そうですってッ」",
"357000432_2": "「さすがは天才外科医じゃな!」",
"357000432_3": "「最初に怪我人の治療にかかりきりって聞いた時は心配したが、\\n ま、小夜姉なら問題ないだろう」",
"357000432_4": "「ただ、まだちょっと手は離せないそうです」",
"357000432_5": "「……そうか、でも仕方ないな」",
"357000432_6": "「む? どうしたんじゃ?」",
"357000432_7": "「ちょっと相談したいことがあったんだよ。\\n 仲間の中で推理が冴えてるのは小夜姉だからな」",
"357000432_8": "「なんじゃ水臭い!\\n 相談相手くらい――」",
"357000432_9": "「わたしたちだってなれますッ!」",
"357000432_10": "「えー、お前らじゃ……いや、まぁいいや。\\n とりあえず話してみるか」",
"357000432_11": "「さっきから、みんなの連絡を聞いていて、\\n 疑問に思ったことがあるんだよ」",
"357000432_12": "「勢いに流されちまってたけど、\\n ミュージック邪面の能力って、なんでもアリすぎないか」",
"357000432_13": "「確かにズルいですよねッ!」",
"357000432_14": "「そうじゃそうじゃ!\\n 卑怯千万にも程がある」",
"357000432_15": "「いや、ズルいとかそういうんじゃなくて……」",
"357000432_16": "「それと、アイツがいろんな所に現れてるのもそうだ。\\n 俺たちと違って壁をすり抜けられるからって神出鬼没すぎる」",
"357000432_17": "「何か大事なことを見落としてる気がするんだが……、\\n それがわからないんだ」",
"357000432_18": "「なるほどのぉ……」",
"357000432_19": "「うーん、言われてみれば妙なことばかりですね」",
"357000432_20": "「何かわかるか?」",
"357000432_21": "「そうですね……」",
"357000432_22": "「全然わかりませんッ!」",
"357000432_23": "「うぉい!?\\n そんな元気に言うことか」",
"357000432_24": "「うむ、元気のいい返事じゃ!\\n 正義の味方はそうでなくてはの」",
"357000432_25": "「ありがとうございますッ!」",
"357000432_26": "「はは……まあ、悪いとは言わないけどよ……」"
}

@ -1,40 +0,0 @@
{
"357000511_0": "シンヨドミヒメの真相",
"357000511_1": "「離れ離れになってる他のみんなも、\\n コンサート会場を目指してるみたいですね」",
"357000511_2": "「それじゃ、わたしたちも目指しましょうッ!」",
"357000511_3": "「……君たちのリーダーって、立花さんなのか?」",
"357000511_4": "「え……リーダーってことはないですけど……、\\n どうしてですか」",
"357000511_5": "「なんとなくリーダーっぽいなと思ってさ」",
"357000511_6": "「そうですかね? 自分ではそんな風に思わないですけど」",
"357000511_7": "「きゃーッ!」",
"357000511_8": "「ベチャ!」",
"357000511_9": "「あそこにベチャットが――、\\n 人を襲おうとしてますよッ」",
"357000511_10": "「チケットを受け取らなかったやつに、\\n 無理矢理チケットを渡そうとしてるんだな」",
"357000511_11": "「なんとかせんと!」",
"357000511_12": "「ああ、まずは牽制を――」",
"357000511_13": "「その人から離れろおおおッ!」",
"357000511_14": "「って、うぉい!?\\n いきなり突撃かよ」",
"357000511_15": "「すみませんッ!\\n 困っている人を見たらついッ」",
"357000511_16": "「それよりまだ来ますッ!」",
"357000511_17": "「なんだよ、あの数!?\\n 近づかれて混戦になるとこっちが不利だぞ」",
"357000511_18": "「だけど周りには人の姿もありますし、\\n それじゃわたしが突っ込んで――」",
"357000511_19": "「待て! それよりお前のその武器で、\\n ここから奴らを狙い撃て」",
"357000511_20": "「え、撃つんですかッ!?」",
"357000511_21": "「そのギア、俺が元になってるんだろ?\\n だったら遠距離攻撃も使えるはずだ」",
"357000511_22": "「わかりました、やってみますッ!」",
"357000511_23": "「しっかり狙いをつけて……、\\n ここだッ」",
"357000511_24": "「……ベチャ?」",
"357000511_25": "「……派手に外したな」",
"357000511_26": "「あ~、やっぱり……、\\n いつもは自分の拳頼みなもので……へへへ……」",
"357000511_27": "「まあ初めから使いこなすのは難しいか。\\n その武器、ちょっとクセがありそうだもんな」",
"357000511_28": "「ベチャ!」",
"357000511_29": "「うわ、来ますッ!?」",
"357000511_30": "「先頭の3匹は任せておけ――!」",
"357000511_31": "「ベチャ!」",
"357000511_32": "「くそ! やっぱり倒しきれないか!」",
"357000511_33": "「トドメはわたしに任せてくださいッ!」",
"357000511_34": "「……ベチャ?」",
"357000511_35": "「あ……また外れちゃった……」",
"357000511_36": "「問題ない、気にするな!\\n 俺がフォローするから当たる距離まで行ってぶっ放せ」",
"357000511_37": "「――はいッ! わかりましたッ!\\n 行くぞおおおおッ」"
}

@ -1,25 +0,0 @@
{
"357000512_0": "「……当たる距離まで近づけとは言ったが、\\n まさかゼロ距離でパなすとはな」",
"357000512_1": "「為朝さんがフォローしてくれたので、\\n 遠慮なく突っ込めましたッ」",
"357000512_2": "「豪快な戦いっぷりは見ごたえがあったぞ!\\n おかげで怪我人も出なかったしのぉ」",
"357000512_3": "「……やっぱ充瑠に似てる気がするな」",
"357000512_4": "「充瑠さんってレッドの……?\\n そんなにわたしと似てるんですか」",
"357000512_5": "「儂にはあんまり似てないように見えるがのぉ」",
"357000512_6": "「似てるよ。\\n どっか抜けてるところがな」",
"357000512_7": "「リーダーがおとぼけだと支える周りは大変なんだぜ」",
"357000512_8": "「うッ、そうかも……。\\n わたしもみんなに迷惑かけてばかりで……」",
"357000512_9": "「だが、なんつーんだろうな。充瑠もそうだけど、\\n こいつを支えてやろうって思えるんだ」",
"357000512_10": "「え?」",
"357000512_11": "「さっきの戦いを見てて思ったよ。\\n 絶対折れない芯みたいなもんが、心の中にあるんだって」",
"357000512_12": "「困っている人間を見つけたら急いで駆けつけて、\\n そいつを護るために、先頭切って敵に突っ込んでいく」",
"357000512_13": "「周りに支えられてるようで、周りを支えてもいる。\\n そんなところが、なんとなく充瑠と似てるんだよ」",
"357000512_14": "「おぬしの『困っている人を放っておけない』という気持ちは、\\n 確かにキラキラしておった」",
"357000512_15": "「あ、ありがとうございます……ッ!",
"357000512_16": " でも、どうして急にそんなに褒めてくれるんですか?」",
"357000512_17": "「アンタと一緒に戦えて良かったってことだよ」",
"357000512_18": "「うむ、為朝とはいいコンビじゃ!」",
"357000512_19": "「はいッ!\\n わたしも、為朝さんと友達になれて良かったですッ」",
"357000512_20": "「あッ、本部から……、\\n はい、なんでしょうか」",
"357000512_21": "「響ちゃん、新たな情報だ」",
"357000512_22": "「ヨドミヒメ……じゃなくて、\\n シンヨドミヒメの潜伏場所を突き止めたんだ」"
}

@ -1,42 +0,0 @@
{
"357000521_0": "「思いっきり『シンヨドミヒメ様控え室』って\\n 書いてありますね……」",
"357000521_1": "「こんな屋外の目立つところにテントを作って、\\n 堂々とした潜伏場所だな……」",
"357000521_2": "「彼女も、ヨドン軍に利用されている被害者じゃ。\\n 助けてやらねばのぉ」",
"357000521_3": "「そうなんですね。\\n じゃあ、とりあえず中を確認してみましょうか」",
"357000521_4": "「なぁ、妙じゃないか?」",
"357000521_5": "「何が――あッ!\\n もしかして罠が仕掛けてあるとかッ」",
"357000521_6": "「そうじゃなくて……、\\n いや、その可能性も十分あるんだが……」",
"357000521_7": "「ライブ会場までは、もう少し距離があるんだよな?\\n なのに、そこで唄うシンヨドミヒメがなんでここにいるんだ」",
"357000521_8": "「妙と言えば妙じゃな……」",
"357000521_9": "「なぜならば! シンヨドミヒメは、\\n オレの商品だからだぜ Fooo」",
"357000521_10": "「やはり出おったか!」",
"357000521_11": "「ライブ会場で戦闘になって、\\n シンヨドミヒメに傷がついては困るだろう」",
"357000521_12": "(会場で俺たちと戦闘になる前提の作戦だったってことか……?)",
"357000521_13": "「切歌ちゃんだッ!\\n ――何かあった」",
"357000521_14": "「ごめんなさいデスッ!\\n ミュージック邪面を逃がしちゃって……」",
"357000521_15": "「奴なら今、儂らの目の前じゃ!」",
"357000521_16": "「え、もうそんなところに!?」",
"357000521_17": "「今のアタシが全力疾走するよりも速くないデスかッ!?」",
"357000521_18": "「まさか、自分自身を瞬間移動させる能力まで\\n 得てしまったのでは……」",
"357000521_19": "「……フッフッフッ、どうだろうなぁ?」",
"357000521_20": "「相変わらず胡散臭い奴だ……、\\n まあでも、こっちのことは心配すんな」",
"357000521_21": "「そっちはそっちで調べることがあるんだろ?\\n ミュージック邪面の相手は俺たちが引き受ける」",
"357000521_22": "「わかった、くれぐれも気を付けてね!」",
"357000521_23": "「ふふーん♪\\n 大した自信じゃないか、キラメイイエロー」",
"357000521_24": "「瞬間移動なんて力を持っとるのか……、\\n こいつは厄介な戦いになるかもしれんぞ」",
"357000521_25": "「オレのワープパワーをとくと見るがいい!」",
"357000521_26": "「…………!」",
"357000521_27": "「あ、ちょ!?\\n 無言で撃つのはやめて」",
"357000521_28": "「あれ? ワープしないんですか……?」",
"357000521_29": "「Oh\\n 途中で攻撃されたら無理に決まってるだろ」",
"357000521_30": "「いや、嘘だ。\\n 奴には瞬間移動の能力なんてないからな」",
"357000521_31": "「そ、そうなのか!?」",
"357000521_32": "「ななな、なんでわかるんだ!\\n オレは様々な能力を身に付けて――」",
"357000521_33": "「なら、どうして今までの戦いで、\\n 瞬間移動を使わなかったんだ」",
"357000521_34": "「確かに!?」",
"357000521_35": "「アイツの能力はなんでもアリなんかじゃない。\\n 何か制限があるんだ」",
"357000521_36": "「ウップス……」",
"357000521_37": "「そ、それがわかったからってどうだと言うんだ!?\\n お前がヘロヘロなのは変わらナーイ」",
"357000521_38": "「俺がダメでも、こっちには頼もしい仲間がいる!」",
"357000521_39": "「はいッ! わたしに任せてくださいッ!」"
}

@ -1,25 +0,0 @@
{
"357000522_0": "「オーマイガ……!\\n やるじゃないか……」",
"357000522_1": "「OK、一時退散だ」",
"357000522_2": "「ベチャ!」",
"357000522_3": "「逃がすもんかああッ!」",
"357000522_4": "「ベチャ!」",
"357000522_5": "「くっ! こいつら人の弱みにつけこみやがって……」",
"357000522_6": "「為朝さんッ!\\n このおおお――ッ」",
"357000522_7": "「毎度センキュースタッフ♪」",
"357000522_8": "「逃げ足だけは速い奴じゃ!」",
"357000522_9": "「すまない、俺のせいだ……。\\n くそ、情けねえ……」",
"357000522_10": "「でも、これでシンヨドミヒメさんが助けられますッ!」",
"357000522_11": "「そうじゃな!\\n 奴らの作戦は阻止したも同然じゃ」",
"357000522_12": "「テントの中から声がしますッ!」",
"357000522_13": "「きっと戦いの音で怯えておるんじゃ!\\n もう心配はないと教えてやらねば」",
"357000522_14": "「……そうだな。それじゃ中に入るぞ」",
"357000522_15": "「ええッ!?\\n た、為朝さん、これって……」",
"357000522_16": "「……まさか」",
"357000522_17": "「だいぶ苦労させられたが……」",
"357000522_18": "「ようやく会場に到着だね!」",
"357000522_19": "「Fooo\\n よく来たな、キラメイレッドと、その他」",
"357000522_20": "「あたしをその他扱いすんじゃねえッ!」",
"357000522_21": "「オレもだ! オレもその他扱いされてるぞ!」",
"357000522_22": "「まあまあ、怒るなって。\\n これから最高のショーを見せてやるぜ」"
}

@ -1,42 +0,0 @@
{
"357000611_0": "衝撃のチーム",
"357000611_1": "「お前のショーなんてどうでもいいんだよッ!」",
"357000611_2": "「くだらない見世物なんて興味ないぜ!」",
"357000611_3": "「な、なんだその反応は!?\\n 態度が良くないぞ、お前たち」",
"357000611_4": "「そっちが逃げ回るから、うんざりしてるんだよ!」",
"357000611_5": "「だが、もうこれ以上逃げられないはずだぜ!」",
"357000611_6": "「ここに、みんなを操ってる幕があるのはわかってるんだ!」",
"357000611_7": "「まあ逃げたきゃ逃げりゃいいけど、\\n それでどうなるかはわかってんだろうな」",
"357000611_8": "「フン、心配は無用!\\n 元から逃げるつもりなどない」",
"357000611_9": "「ここはお前たちのために用意した墓場だ!\\n 負けるのはお前たち――」",
"357000611_10": "「そう、雪音クリス……お前が見た悪夢のようになぁ!」",
"357000611_11": "「――ッ!?\\n 悪夢って……まさか――」",
"357000611_12": "「悪夢? 一体なんのこと?」",
"357000611_13": "「今日、変な化け物……ベチャットに襲われて、\\n やられる夢を見たんだ」",
"357000611_14": "「ただ、夢と今の状況はいろいろと違ってるッ!」",
"357000611_15": "「だが不安だろう? 夢が現実になるんじゃないかと。\\n それこそがこの能力の肝――」",
"357000611_16": "「人間どもに悪夢を見せ、不安にさせて正常な判断力を奪い、\\n 闇のライブチケットを受けとらせやすくするのだ」",
"357000611_17": "「すごい能力にも感じるが、\\n やってることはただの押し売りじゃねえか」",
"357000611_18": "「そんなの詐欺と変わらないよ……!」",
"357000611_19": "「お前らがなんと言おうと、数多くの人間どもが\\n ここに集まろうとしている事実は変わらない」",
"357000611_20": "「つまり、オレの『ウナサレ音波』は最高だ!\\n Fooooo」",
"357000611_21": "「残念だったな。\\n あたしはライブチケットを受け取らずに済んだ」",
"357000611_22": "「しかーし、効果は消えてないだろ?\\n まだ正夢になるかどうか不安なんじゃないか」",
"357000611_23": "「そんなもん――」",
"357000611_24": "「ほれ、ウナサレ音波!」",
"357000611_25": "「ううッ!?」",
"357000611_26": "(くそッ、何もないのに心に不安が……ッ!\\n 自分の気持ちをコントロールできない……",
"357000611_27": "「起きてる時にも、ウナサレ音波は効くのさ!\\n Fooooo」",
"357000611_28": "「ぐあッ……くう……」",
"357000611_29": "(あれは夢だ。わかってる……、\\n あの通りになるはずがないんだ。それなのに……",
"357000611_30": "「大丈夫!? 気を強く持って!\\n 俺も傍についてるから 夢みたいにはやられないよ」",
"357000611_31": "「けど生憎……夢の中じゃお前もやられてたんだよ……」",
"357000611_32": "「ええ!?」",
"357000611_33": "「何やってんだ、充瑠!\\n お前が簡単にやられるなんて」",
"357000611_34": "「そんなこと言われても\\n 他人の夢の中まではどうしようもないよ」",
"357000611_35": "「この野郎……人の夢を弄びやがって……。\\n 絶対に許さないからな……ッ」",
"357000611_36": "「ナイス闘志! と言ってやりたいところだけど、\\n そんな精神状態でまともに戦えるかな」",
"357000611_37": "「……本当に大丈夫?」",
"357000611_38": "「ああ、大丈夫……大丈夫だ……ッ!\\n あの時とは違う、わかってる……ッ」",
"357000611_39": "「あたしはこんなふざけた奴には負けないッ!」"
}

@ -1,63 +0,0 @@
{
"357000612_0": "「くだらない悪夢なんてぶち抜いてやるッ!」",
"357000612_1": "「オーノー!?」",
"357000612_2": "「はあ、はあ……見たかッ!」",
"357000612_3": "「悪夢くらい今までいくらでも見てきたんだッ!\\n 今さらこの程度のもんに負けるかよッ」",
"357000612_4": "「へへっ、やるじゃねえか!」",
"357000612_5": "「すごいよ! 本当に1人で邪面師を倒しちゃった!」",
"357000612_6": "「1人じゃない。お前らだって力が奪われてるのに、\\n 夢の時とは比べ物にならないくらい助けてくれたんだ」",
"357000612_7": "「ハッ、あたしらが負けるなんてのは、\\n 所詮、夢のまた夢だったんだよッ」",
"357000612_8": "「……オー、イエー。\\n 時間稼ぎは十分だ」",
"357000612_9": "「え……ミュージック邪面が起き上がってきた……」",
"357000612_10": "「なんでだよ!? 倒したはずだろ!」",
"357000612_11": "「どういうことなんだよ……」",
"357000612_12": "「こんな時に通信かよ……」",
"357000612_13": "「クリスちゃんッ!」",
"357000612_14": "「何か問題でも起きたのか?」",
"357000612_15": "「えっと……充瑠さんに聞きたいことがあって……」",
"357000612_16": "「え、俺に?」",
"357000612_17": "「充瑠! お前がこっちの世界に飛ばされる直前、\\n 戦ってた相手は誰だ」",
"357000612_18": "「えっと、ミュージック邪面と戦って、\\n それで、ファイヤと一緒に飛ばされてきたんだけど……」",
"357000612_19": "「ミュージック邪面も一緒にか?」",
"357000612_20": "「変な穴に吸い込まれた時は一緒だったよ。\\n こっちで気づいた時にはいなかったけど……」",
"357000612_21": "「やっぱりな……実は俺もなんだよ」",
"357000612_22": "「俺もミュージック邪面と戦ってる時に――、\\n いや、正確には戦い始める時だったけど……」",
"357000612_23": "「奴と一緒に変な穴に吸い込まれて、\\n 気づいたら知らない場所にいたんだ」",
"357000612_24": "「ま、待って待って!?\\n 俺たちみんな、別々の場所で戦ってたよね」",
"357000612_25": "「それなのにみんな、ミュージック邪面の相手をしてて、\\n 一緒にこっちの世界に来ちゃったってこと」",
"357000612_26": "「ああ、さっき他の仲間にも聞いた。\\n そうしたら俺たち人全員が同じ経験をしていたんだ」",
"357000612_27": "「つまりミュージック邪面の奴が、\\n 何度も世界を往復して、充瑠たちを連れ去ったのか」",
"357000612_28": "「Oh\\n このオレが、そんな面倒なことをするわけがないだろ」",
"357000612_29": "「そもそもオレだって、\\n なんでこんなところに来ちゃったのかわからないんだぜ」",
"357000612_30": "「じゃあ、なんで全員お前と戦ってたんだよ!\\n おかしいじゃねえか」",
"357000612_31": "「いや、おかしくないんだ。\\n 何しろ俺たちが見たシンヨドミヒメも――」",
"357000612_32": "「ヘイヘイ、隙ありー!」",
"357000612_33": "「こいつ、弱ってるのかと思えば……」",
"357000612_34": "「これ以上おかしなことをする前に、\\n トドメを刺してやるッ」",
"357000612_35": "「フッフッフッ……!」",
"357000612_36": "「くッ……なんだ、突然ッ!」",
"357000612_37": "「これって、前に飛ばされた時の……!」",
"357000612_38": "「うおおお! 今度こそ飛ばされねえぜ!」",
"357000612_39": "「おい! 何があった! 無事か!?」",
"357000612_40": "「う、うん……危うくまた飛ばされるところだったけど、\\n 今回は前よりもあっさり収まって助かったよ……」",
"357000612_41": "「でも、誰がやったんだッ!?\\n 今お前は何もしてなかったはずだぞッ」",
"357000612_42": "「言っただろ?\\n オレの能力は『ウナサレ音波』だ」",
"357000612_43": "「そう、オレの能力が『ボウフウ音波』だ」",
"357000612_44": "「え……ええッ!?」",
"357000612_45": "「オレたちは生まれ変わったミュージック邪面……」",
"357000612_46": "「5人で1つのチームとなり……」",
"357000612_47": "「それぞれ1つずつ……、\\n 合わせてつの音波を獲得したのだ」",
"357000612_48": "「み、ミュージック邪面が……」",
"357000612_49": "「5人いるーーーーーーーーーーー!?」",
"357000612_50": "「なんだ、こりゃーーッ!」",
"357000612_51": "「くそ……やっぱりそうだったのか!」",
"357000612_52": "「え……為くんは知ってたの?」",
"357000612_53": "「いや……俺たちは少し前に\\n シンヨドミヒメを見つけたんだが……」",
"357000612_54": "「彼女たち、シンヨドミヒメは、\\n 人の歌姫で作られたボーカルグループだったんだ」",
"357000612_55": "「え、シンヨドミヒメも1人じゃないの!?」",
"357000612_56": "「名前ですっかり騙されたわい!」",
"357000612_57": "「Fooo オレたちが人になったから、\\n 取り憑く人間も人用意できたというわけさ」",
"357000612_58": "「お前たち……一体なんなんだよ……」",
"357000612_59": "「では、改めて名乗ろう――」",
"357000612_60": "「我ら、ヨドミ楽団ミュージック・<ruby=ジャ>THE</ruby>・メン」"
}

@ -1,48 +0,0 @@
{
"357000711_0": "仲間を信じて",
"357000711_1": "「お前たち……一体なんなんだよ……」",
"357000711_2": "「では、改めて名乗ろう――」",
"357000711_3": "「我ら、ヨドミ楽団ミュージック・<ruby=ジャ>THE</ruby>・メン」",
"357000711_4": "「ヨドミ楽団……」",
"357000711_5": "「ミュージック・<ruby=ジャ>THE</ruby>・メンだとおおお!?」",
"357000711_6": "「どういうことだよッ!?\\n 人もいるなんて聞いてないぞッ」",
"357000711_7": "「オレたちも何がなんだか……、\\n 最初に戦った時は、確実に人だったはず……」",
"357000711_8": "「Oh すべては作戦なのさ \\n キラメイジャーを分断し、人ずつ撃破していくための」",
"357000711_9": "「充瑠たちを分断して倒すだって?\\n そんなことができると思ってるのかよ」",
"357000711_10": "「オレが負けたのは、味方が足りなかったからだ!\\n お前たちはチームで戦っているのに」",
"357000711_11": "「そっちだってベチャットがいるだろうが!」",
"357000711_12": "「所詮こいつらは下っ端スタッフに過ぎん!\\n オレの代わりはオレでなければつとまらないのだ」",
"357000711_13": "「ベチャ……」",
"357000711_14": "「そう!\\n オレ人では勝てないのなら、大勢のオレがいればいい」",
"357000711_15": "「だからクランチュラ様に復活させられたオレは、\\n さらにヨドンナ様のお力を借りて、人に分裂したのだ」",
"357000711_16": "「なるほど……そういうことだったのか……」",
"357000711_17": "「ちょっと待て待て。\\n クランチュラ ヨドンナ 誰だよ、そいつらはッ」",
"357000711_18": "「どっちもヨドン軍の幹部だ!」",
"357000711_19": "「ヨドン軍とやらの幹部は、\\n こいつを復活させたり増やしたりできるのかよ……」",
"357000711_20": "「それじゃ、この世界に俺たちを連れ込んだのも、\\n ヨドン軍の仕業なのか」",
"357000711_21": "「オーウ、それは誤算だったんだよ!\\n オレたちも意図せずこの世界に来ちゃったのさ」",
"357000711_22": "「でも、これが嬉しい誤算だったのだ!\\n お前たちより先にここにたどり着いたオレたちは……」",
"357000711_23": "「唄いながら戦うシンフォギアのことを運よく知り、\\n ビビッとインスピレーションを受けたんだ」",
"357000711_24": "「音楽系の邪面師だったから、\\n 上手いことハマッちまったんだな……」",
"357000711_25": "「嫌なハマり方だな……」",
"357000711_26": "「Oh そしてオレは新たな能力に目覚めたのさ\\n それが、キラメンタルの力を奪う『ヨドンダ音波』……」",
"357000711_27": "「敵をふっとばす『ボウフウ音波』……」",
"357000711_28": "「壁をつくる『トオセン音波』……」",
"357000711_29": "「悪夢を見せる『ウナサレ音波』……」",
"357000711_30": "「そして、キラメイストーンの変身を邪魔する\\n 『カチコチ音波』だ」",
"357000711_31": "「全部で5つ……確かに使ってたね……」",
"357000711_32": "「オレたちは5人で5つの能力を使い分け、\\n 協力してお前たちを追い詰めた。これぞまさに……」",
"357000711_33": "「闇のチームワークだぜー!\\n Fooo」",
"357000711_34": "「Fooo」",
"357000711_35": "「Fooo」",
"357000711_36": "「フーフーうるせえッ!」 ",
"357000711_37": "「フッフッフッ、余計なことを気にしている余裕があるのか?」",
"357000711_38": "「オレたちが前回負けたのは、お前らがチームで、\\n オレたちがチームじゃなかったからだ」",
"357000711_39": "「お前らをバラバラにするため、\\n シンヨドミヒメのライブも囮にしたんだぜ」",
"357000711_40": "「もちろんシンヨドミヒメを使って、\\n 闇エナジーも集めるつもりだけどなー」",
"357000711_41": "「闇エナジーは、お前たちを倒してから\\n ゆっくり集めさせてもらうぜー」",
"357000711_42": "「そんなこと、絶対にさせない!」",
"357000711_43": "「Oh この状況で、まだ勝てるつもり」",
"357000711_44": "「そんなもの、やってみなきゃわかんねえだろッ!」",
"357000711_45": "「いいだろう。5つの音符がハーモニーを奏で、\\n お前たちを永遠の眠りに誘う……ショータイムだ」"
}

@ -1,31 +0,0 @@
{
"357000712_0": "「う、ぐ……ッ!」",
"357000712_1": "「まだ粘るとは敵ながらグッド!」",
"357000712_2": "「この程度でやられてたまるかッ!」",
"357000712_3": "「バーット……背中ががら空きだぜー!」",
"357000712_4": "「ぐあーーッ!」",
"357000712_5": "「雪音さん!」",
"357000712_6": "「お前の相手はオレだ!\\n ヨドンダ音波」",
"357000712_7": "「うああ……!」",
"357000712_8": "「この近距離でヨドンダ音波を撃たれては、\\n 立っていられまい」",
"357000712_9": "「くそ!\\n 人ともしっかりしろ」",
"357000712_10": "「クリス先輩ッ!?\\n 早く助けに行かないとヤバいデスッ」",
"357000712_11": "「わかってる、けど……!」",
"357000712_12": "「瀬奈お嬢様! さらに増えましたよ!」",
"357000712_13": "「ベチャ!」",
"357000712_14": "「アニキ、危ない!」",
"357000712_15": "「くっ――」",
"357000712_16": "「わたしたちも手一杯だッ!」",
"357000712_17": "「もし、ベチャットを倒しきれたとしても……」",
"357000712_18": "「あの見えない壁がある限り……!」",
"357000712_19": "「とんでもなく高くて、わたしでも越えられないの!」",
"357000712_20": "「為朝さん、何か……、\\n 何かわたしたちにできることって……ッ」",
"357000712_21": "「くそっ、俺たちキラメイジャーが、\\n もっと力になってやれれば……」",
"357000712_22": "「なんでこんなに、身体に力が入らないんだよ!」",
"357000712_23": "「どこからか、ヨドンダ音波が\\n 大音量で聞こえてくるからじゃ」",
"357000712_24": "「どうやら仲間たちは助けに来れないようだなぁ?」",
"357000712_25": "「何がキラメイジャーだ!\\n 何がシンフォギアだ」",
"357000712_26": "「闇のチームワークの方がよっぽど強いのだぁ!」",
"357000712_27": "(今度こそ……マジでピンチだな……)",
"357000712_28": "(あたしたち、本当に……負けちまうのかよ……?)"
}

@ -1,61 +0,0 @@
{
"357000721_0": "「これでフィニッシュだ、キラメイジャー!」",
"357000721_1": "「くそ……」",
"357000721_2": "「……ううん、フィニッシュなんかじゃないよ」",
"357000721_3": "「……ホワット?\\n 今、なんて言ったんだ」",
"357000721_4": "「俺たちはまだ全然負けてない。\\n だって、仲間の誰も諦めてないからね」",
"357000721_5": "「充瑠……!」",
"357000721_6": "「…………………………」",
"357000721_7": "「<size=40>ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!</size>」",
"357000721_8": "「こいつはお笑いだ Fooo\\n まだ遠く離れた仲間を頼るとは」",
"357000721_9": "「現実を見るがいい!\\n 残念ながら、誰も助けになんて来れないのさ」",
"357000721_10": "「みんな、思い出して!」",
"357000721_11": "「俺たちキラメイジャーも、きっとシンフォギア装者のみんなも、\\n お互いに力を合わせて、どんな敵にも勝ってきたよね」",
"357000721_12": "「だから、今回も同じように力を合わせよう!\\n どんなピンチだって、俺たちならカラッと解決だ」",
"357000721_13": "「くどい!\\n 食らえ、ヨドンダ音波」",
"357000721_14": "「く……!」",
"357000721_15": "「た、倒れない!? なんで!?」",
"357000721_16": "「まさか、オレの音波だけじゃ、\\n 奴のキラメンタルを阻害しきれないのか……」",
"357000721_17": "「キラメイジャーは……キラメイジャーに変身できるから\\n キラキラしてるんじゃない……」",
"357000721_18": "「キラキラしてるから、キラメイジャーに変身できるんだ!」",
"357000721_19": "「だから、キラメイジャーとしての力が弱められても、\\n 仲間を助けられるはずだよ」",
"357000721_20": "「……確かに、戦う力が消えたとしても、\\n 俺たちの輝きが消えたわけではないな」",
"357000721_21": "「――ッ! 後ろかッ!?」",
"357000721_22": "「ベチャ!」",
"357000721_23": "「くッ!?\\n 反撃を――」",
"357000721_24": "「ベチャ!」",
"357000721_25": "「くッ、また一般人を盾に……ッ!」",
"357000721_26": "「アイツら卑怯だよ!\\n これじゃ攻撃できないじゃん」",
"357000721_27": "「――真ん中を食べられたサルシッチャドッグだ」",
"357000721_28": "「え?」",
"357000721_29": "「キラメイソードは、想像の力で刀身を変化させることが可能だ」",
"357000721_30": "「例えば、より長く、あるいはしなるように。\\n 時には、中間の刃を消すことも可能だ」",
"357000721_31": "「見ていろ……ブルーホリゾンタルスラッシュ!」",
"357000721_32": "「…………」",
"357000721_33": "「待てッ!\\n その太刀筋では一般人にも当たってしまう――ッ」",
"357000721_34": "「ベチャ〜!?」",
"357000721_35": "「シンヨドミヒメ様……」",
"357000721_36": "「あ、あれ……? \\n あの人、なんともないよ」",
"357000721_37": "「なッ……伸ばした刃の中間を消すことで、\\n ベチャットのみを選んで斬ったのかッ」",
"357000721_38": "「く……」",
"357000721_39": "「ア、アニキ!? 大丈夫かい?」",
"357000721_40": "「ただ、少し力が抜けて……」",
"357000721_41": "「あの妙な音波の影響を受け続けているんだ。\\n 自分で思う以上に消耗しているのだろう」",
"357000721_42": "「でも、アニキは本当にすごいよ!」",
"357000721_43": "「いや……! 足りない!」",
"357000721_44": "「ベチャ!」",
"357000721_45": "「あ、ベチャットが起き上がって……、\\n 今のアニキの力じゃ倒しきれないんだ……」",
"357000721_46": "「どうしよう……まだ街の人たちが盾にされてるのに……」",
"357000721_47": "「――わたしがやろうッ!」",
"357000721_48": "「ええ!? だ、大丈夫なの、アネゴ!\\n まだソードの扱いに慣れてないのに……」",
"357000721_49": "「いや、やれるはずだ!」",
"357000721_50": "「キラメイブルーの力を受け継ぎ、\\n 自らを『人を護る剣』と定める君になら……」",
"357000721_51": "「だから頼む。\\n もう一度だけ、あの技を見せてくれッ」",
"357000721_52": "「……一度ならず、何度だって見せよう。\\n 君が同じように剣を伸ばせるまで、何度でも」",
"357000721_53": "「ベチャ!?」",
"357000721_54": "「く……」",
"357000721_55": "「アニキ! 無理しないで!」",
"357000721_56": "「俺の心配はいらない!\\n どうだ 技は覚えたか」",
"357000721_57": "「ああ、しかと目に焼き付けたッ!」",
"357000721_58": "「キラメキの力を使う先達の教え、\\n その技をこの身で受け継ぎ……いざ参らんッ」"
}

@ -1,48 +0,0 @@
{
"357000722_0": "「ベチャ!」",
"357000722_1": "「わわ、また来たデスッ!?\\n これじゃキリが無いデスよ〜ッ」",
"357000722_2": "「切歌ちゃん、全力疾走して、\\n そのまま全部斬っちゃおう」",
"357000722_3": "「え、でも、また酔っちゃうんじゃ……」",
"357000722_4": "「正しいフォームさえ覚えれば、きっと大丈夫!\\n あなたならきっとやれるよ」",
"357000722_5": "「そうデスか……? そんなふうに励まされると、\\n できるような気がしてくるデス……」",
"357000722_6": "「瀬奈お嬢様は、とことん前向きなメンタルの持ち主。\\n どのような困難な状況にも、負けることはないのです」",
"357000722_7": "「もちろんそれだけでなく、\\n お嬢様の魅力的なところはまだまだあるのです」",
"357000722_8": "「走っているときの麗しいお姿はもちろん、\\n 練習後のラフなお姿もたまらなく――」",
"357000722_9": "「ちょ、ちょっと――」",
"357000722_10": "「CARATの制服姿も、袴姿も御似合いで、\\n どんなお召し物も可憐に着こなす美しさ」",
"357000722_11": "「ああ、その笑顔にはどれだけ勇気づけられたか……、\\n 瀬奈お嬢様は、私の太陽です――」",
"357000722_12": "「もう、いい加減にしてよ!\\n 恥ずかしいでしょ」",
"357000722_13": "「……これは大変失礼しました。\\n 瀬奈お嬢様の魅力を伝えねばと思ったらつい……」",
"357000722_14": "「そ、そうデスね……、\\n 十分に伝わった気がするデスよ……」",
"357000722_15": "「それでは話を戻させていただきます。\\n まずは走り方をレクチャーさせてください」",
"357000722_16": "「うん、超スピードでも酔わずに走れる方法を、\\n きっと身に付けられるはずだから」",
"357000722_17": "「そ、そういうことなら……、\\n デ〜〜〜〜〜〜スッ」",
"357000722_18": "「前傾姿勢にならないで!\\n 後ろにも反っちゃダメだよ」",
"357000722_19": "「はいデスッ!\\n このまま……斬るデスッ」",
"357000722_20": "「まだです!\\n 遠心力に身体が流されてはいけません」",
"357000722_21": "「上体はまっすぐ、ブレないように!」",
"357000722_22": "「こう……デスねッ!\\n ダッシュ、ダッシュ、ダーッシュデースッ」",
"357000722_23": "「ベチャ!?」",
"357000722_24": "「おお、美しいフォームです!\\n 敵は全くついていけず、翻弄されていますよ」",
"357000722_25": "「さっきよりも速く動いてるのに、\\n 全然気持ち悪くならないデスッ」",
"357000722_26": "「これなら……どんなに速く動いてもッ!!」",
"357000722_27": "「すっごーい!\\n 一気に倒しちゃった」",
"357000722_28": "「おお、これがこのギアの本当の力デスか……、\\n もうアタシはスピードの虜デスッ」",
"357000722_29": "「これもおふたりの指導のおかげデスよッ!」",
"357000722_30": "「さすがは瀬奈お嬢様。\\n コーチングにおいてもエレガントでした」",
"357000722_31": "「じゃあ、敵もいなくなったことだし……」",
"357000722_32": "「はいッ! クリス先輩を助けに行くデスッ!」",
"357000722_33": "「良ければ、会場までの最短ルートを\\n 俺の方からナビさせてもらうよ」",
"357000722_34": "「あなたは……」",
"357000722_35": "「急に割り込んでごめん。\\n 聞いてたら、何か役に立ちたくなって」",
"357000722_36": "「いえ、案内してもらえるならすごく助かります!」",
"357000722_37": "「そうデスよッ!\\n あ、でもここの調査は後回しになっちゃうんデスけど……」",
"357000722_38": "「今、優先するべきなのは、みんなと合流することだろ?\\n 大丈夫。司令も了承済みだよ」",
"357000722_39": "「やはり最初に見込んだとおり、優秀なお方ですね。\\n 協力いただけるなら、とても心強い」",
"357000722_40": "「ただ、会場を囲んでいるという壁は、いかがしましょうか?」",
"357000722_41": "「そんなの着いてから考えればいいでしょ!」",
"357000722_42": "「はいッ! どんなに遠くても、どんな壁があったとしても、\\n 仲間を助けに行かない理由にはならないデス」",
"357000722_43": "「……ふっ、愚問でしたね。\\n 失礼いたしました」",
"357000722_44": "「それじゃ早速……」",
"357000722_45": "「レッツゴー(デス)!」"
}

@ -1,32 +0,0 @@
{
"357000731_0": "「月読さん、頭の羽、\\n もっともっと回しちゃおう」",
"357000731_1": "「そうそう!\\n 目が回っちゃうくらい全力で」",
"357000731_2": "「え、でも、そんなことしたら……」",
"357000731_3": "「もー、その羽はヘリコローターなんだよ!?\\n ヘリコプターが、後先なんて考える」",
"357000731_4": "「ヘリコの……というより、\\n ヘリコプターの気持ちになってみて」",
"357000731_5": "「へ、ヘリコプターの……?\\n そんなことを言われたのは初めてです……」",
"357000731_6": "「ビュンビュン回せば竜巻が出るから、\\n それで敵をみ〜んな吹き飛ばしちゃって」",
"357000731_7": "「それは本当にヘリコプターなんですかッ!?」",
"357000731_8": "「ヘリコプターだよ!\\n 竜巻が出るなんて可愛いでしょ♪」",
"357000731_9": "「可愛い……のかな……?」",
"357000731_10": "「もし目が回ってフラフラになっても大丈夫!\\n 私がフォローするから」",
"357000731_11": "「……小夜さんたちがそう言うなら、\\n やってみますッ」",
"357000731_12": "「やあああああああああ――ッ!」",
"357000731_13": "「ベチャあああああああああ――!?」",
"357000731_14": "「エモい! 一網打尽ね!」",
"357000731_15": "「あう……目が回る……」",
"357000731_16": "「ベチャ!」",
"357000731_17": "「させないわよ♪」",
"357000731_18": "「ベチャ!?」",
"357000731_19": "「ふっふーん♪\\n 小夜さんは、合気道だって達人なんだから♪」",
"357000731_20": "「合気道は柔よく剛を制すもの……」",
"357000731_21": "「パワーが足りなくても、技の冴えがあれば、\\n 簡単に相手を投げ飛ばせるのよ」",
"357000731_22": "「おおー、小夜さんもエモいです……ッ!」",
"357000731_23": "「うふふ、ありがと♪」",
"357000731_24": "「べ、ベチャ……」",
"357000731_25": "「さぁ観念しなさい、ベチャットたち!」",
"357000731_26": "「残りも一気に吹き飛ばして、\\n みんなのところに急ぎますッ」",
"357000731_27": "「うん、待たせたら悪いものね♪」",
"357000731_28": "「ベチャー!!」",
"357000731_29": "「破れかぶれで突っ込んできてもダメッ!\\n 行くよ、竜巻攻撃――」"
}

@ -1,45 +0,0 @@
{
"357000732_0": "「切歌ちゃんチームと調ちゃんチームは、\\n ライブ会場の方に向かってるみたいですッ」",
"357000732_1": "「いや、いいけどよ。会場周りの壁はどうするつもりなんだ?\\n まさか、勢いだけで突っ込んでるのか」",
"357000732_2": "「たぶん。2人とも、そういう子ですから」",
"357000732_3": "「解決方法がわからなくても、\\n 仲間がピンチなら立ち止まってられないんです」",
"357000732_4": "「そういうおぬしも、身体がウズウズしているようじゃぞ?」",
"357000732_5": "「アハハ、わたしも立ち止まってられないタイプかも……」",
"357000732_6": "「その心意気やよしじゃ! あの程度の壁、\\n いざとなれば儂がハンマーに変身して壊してやるわい」",
"357000732_7": "「そんなこともできるんですかッ!」",
"357000732_8": "「いやいや、ショベじい……、\\n 今はそういった力は封じられてるだろ」",
"357000732_9": "「おお、そうじゃった。うっかりしてたわい」",
"357000732_10": "「まあ、でも物理攻撃しまくるってのは悪くない手かもな。\\n あれにだって耐久値はあるだろうし」",
"357000732_11": "「……いずれにしろ、\\n ここで立ち往生しててもしょうがないか」",
"357000732_12": "「儂らも行かねばな!」",
"357000732_13": "「はい、それじゃ――」",
"357000732_14": "「ベチャ!」",
"357000732_15": "「わッ、出たッ!?",
"357000732_16": " またゼロ距離射撃で……ッ!」",
"357000732_17": "「……いや、せっかくの銃撃だ。\\n 遠くから狙い撃ってなんぼだろ」",
"357000732_18": "「えッ!?\\n でも、さっきは……」",
"357000732_19": "「銃撃は殴るのとは違う。\\n 拳を変に動かさず、ただまっすぐ構えてみろ」",
"357000732_20": "「ただ、まっすぐ……」",
"357000732_21": "「それでいい。\\n あとは敵の動く先を目掛けて――」",
"357000732_22": "「シュートッ!」",
"357000732_23": "「おお、当たったぞ!?」",
"357000732_24": "「今までこの距離からだと当たらなかったのに……ッ!」",
"357000732_25": "「いきなりガンガン動いて撃とうとするから当たらないんだ。\\n まずは冷静に、基本を守ることだな」",
"357000732_26": "「さすがプロゲーマーッ!」",
"357000732_27": "「へへ、慣れてくると……ハッ」",
"357000732_28": "「…………ベチャ?」",
"357000732_29": "「ああ、外れちゃったッ!?」",
"357000732_30": "「いや、これは為朝お得意の……」",
"357000732_31": "「ベチャー!?」",
"357000732_32": "「うわあ、壁に当たって跳ね返って、\\n ベチャットに当たったッ」",
"357000732_33": "「極めれば、こういうこともできるってわけだ」",
"357000732_34": "「そういえば、立花響の左腕はショベルカーのバケットに\\n 変形するんじゃろう」",
"357000732_35": "「よーし、今度は儂がバケットの使い方を――」",
"357000732_36": "「あー悪い、ショベじい。\\n もう時間無いから」",
"357000732_37": "「なんと!?」",
"357000732_38": "「す、すみません……」",
"357000732_39": "「儂も何か伝授したかったのぉ……」",
"357000732_40": "「あ、後でいろいろ教えてくださいッ!」",
"357000732_41": "「キラメイショットで敵を散らしながら進むぞ!\\n 撃ち漏らしは俺がフォローする」",
"357000732_42": "「はいッ!\\n 全部、撃ち倒しましょうッ」"
}

@ -1,82 +0,0 @@
{
"357000811_0": "キラっと集合ッ!",
"357000811_1": "「ま、まずいぞ!? 他のキラメイジャーと、\\n シンフォギア装者もこの会場に向かっているらしい」",
"357000811_2": "「落ち着け! オレのトオセン音波は発動したままだ!\\n 壁に阻まれ、ここに来ることはできん」",
"357000811_3": "「たとえ突破する方法を見つけたとしても、\\n こいつらは既に限界だ」",
"357000811_4": "「く……ッ!」",
"357000811_5": "「――雪音さんは、何か好きなこととか、\\n 得意なことってある」",
"357000811_6": "「は? なんだよ、こんな時にッ!」",
"357000811_7": "「なんでもいいんだ。\\n 教えてくれないかな」",
"357000811_8": "「…………」",
"357000811_9": "「ね? お願い!」",
"357000811_10": "「……唄うことだよ」",
"357000811_11": "「おお、やっぱりそうなのか!\\n 戦ってる時もずっと唄ってるもんな」",
"357000811_12": "「いや、それはギアを使うためで……」",
"357000811_13": "「でも、唄うこと自体も好きなんだよね?」",
"357000811_14": "「まぁ……正直、嫌いだったこともあるけど……」",
"357000811_15": "「今は違う。\\n 歌は、誰かを護るための勇気をくれる……」",
"357000811_16": "「歌は、誰かと通じ合うための手段だって、\\n あたしも信じてるから……」",
"357000811_17": "「へへっ、いいこと言うじゃねぇか!」",
"357000811_18": "「うん、カッコいい!」",
"357000811_19": "「か、カッコいいッ?\\n そ、そんな大層なお題目じゃないだろうよ……」",
"357000811_20": "「オウーイ! オレをハブって盛り上がってると思ったら、\\n 何をくだらないことを話してるんだ」",
"357000811_21": "「所詮、音楽など愚民を集めるための道具に過ぎないだろ!\\n いや、闇エナジーを集めるためにも使えるか……」",
"357000811_22": "「お前……ッ!」",
"357000811_23": "「あんな奴の言うことなんて気にしないで。\\n それより、俺たちと一緒に唄おう」",
"357000811_24": "「えッ……いやまあ、そりゃ戦うんだから唄うけど……」",
"357000811_25": "「戦うためだけじゃないよ!」",
"357000811_26": "「お前が、誰かを護って、通じ合うための歌が好きなら、\\n そういう歌を唄うんだ」",
"357000811_27": "「雪音さんがキラキラ輝くために!」",
"357000811_28": "「輝くために唄う……?」",
"357000811_29": "「うん! 君ならできるはずだよ!」",
"357000811_30": "「ああ、聴かせてくれ!」",
"357000811_31": "「Oh いくらここがライブ会場だからって、\\n 勝手に唄わないでくれないかー」",
"357000811_32": "「そ、それじゃ……唄うぞ……」",
"357000811_33": "「――って、聞いてないのかよー!」",
"357000811_34": "「〜〜♪ 〜〜♪」",
"357000811_35": "「これが彼女の歌……、戦うためじゃなくて……、\\n 好きな想いを込めた歌声……」",
"357000811_36": "「ああ、綺麗な歌声だな……」",
"357000811_37": "「〜〜♪ 〜〜♪」",
"357000811_38": "「うーん、聴いてたら我慢できなくなってきた!\\n 俺も唄おうっと」",
"357000811_39": "「そうだな! オレも唄うぜ!」",
"357000811_40": "「〜〜♪ 〜〜♪」",
"357000811_41": "「〜〜♪ 〜〜♪」",
"357000811_42": "「Oh……これどういう状況……\\n 君たち、オレたちのことは無視」",
"357000811_43": "(これは……あいつの歌? 一緒に唄ってるのか……)",
"357000811_44": "(なんだろう……唄っていたら、\\n さっきまでの不安が少しずつ消えていく気がする……",
"357000811_45": "「――くッ、この見えない壁、すっごく硬いデスッ!」",
"357000811_46": "「壊せる気配すらしないよ――、\\n  待って、何か聴こえない」",
"357000811_47": "「通信機からデスッ! これは……」",
"357000811_48": "「どなたかが唄っているようですね」",
"357000811_49": "「これ……全然壊れる気配がないです……」",
"357000811_50": "「どうやら、コンサート会場をぐるりと囲んでるみたいね。\\n せっかくたどり着いたと思ったのに……」",
"357000811_51": "「中に入れないじゃなーい!」",
"357000811_52": "「あ……通信機から何か聴こえる」",
"357000811_53": "「エモい歌声……」",
"357000811_54": "「ようやくコンサート会場が見えてきたな……。\\n ここに来るまでに、随分と時間をかけてしまった……」",
"357000811_55": "「あれだけの数のベチャットを倒し、\\n 市民も救っていたのだから仕方ない」",
"357000811_56": "「そうだよ!\\n ほとんどアネゴ人で戦ってたんだから」",
"357000811_57": "「……何か聴こえないか?」",
"357000811_58": "「通信機からだが……これは雪音の……?」",
"357000811_59": "「クリスちゃんの歌ですよッ!」",
"357000811_60": "「それに……かすかに充瑠の声も聞こえるな……」",
"357000811_61": "「随分と気持ちよく唄ってるようだが、\\n 敵は倒したのかのぉ……」",
"357000811_62": "「倒してたらこの壁もなくなってるはずだろ。\\n ったく、どうすりゃいいんだよ、コレ……」",
"357000811_63": "「……それじゃわたしたちも唄いましょうッ!」",
"357000811_64": "「うぉい! いきなりなんの話だよ!」",
"357000811_65": "「クリスちゃんの歌を聴いてたら、\\n わたしもなんだか唄いたくなって……」",
"357000811_66": "「うむ、そうじゃな。\\n では儂も十八番を披露してやるか」",
"357000811_67": "「いや、もう好きにしてくれ……」",
"357000811_68": "(感じる……仲間の歌声が……あたしに届いてる……ッ!\\n そうか……不安なんて気のせいだったんだ……",
"357000811_69": "「ククク……バカめ! こいつら自分の歌に酔って、\\n 完全に周りが見えなくなってるぜ……」",
"357000811_70": "「ここは、こっそり不意打ちを……、\\n まずはお前からだ――」",
"357000811_71": "「――やらせるかッ!」",
"357000811_72": "「な!? 気づいてたの……?」",
"357000811_73": "「当たり前だろッ!\\n さっきから、ぶつぶつとうるせえんだからッ」",
"357000811_74": "「だから、さっさとやればいいって言ったろ、オレ!」",
"357000811_75": "「黙れ、オレ! お前だって人に任せきりだったくせに!」",
"357000811_76": "「ごちゃごちゃ揉めるんじゃねぇッ!\\n あたしはそういうの待たねえぞッ」",
"357000811_77": "「Oh オレたちよ、仲間割れしてる暇はないぜ」",
"357000811_78": "「アイツはやる気満々だ! こっちも本気で行くぜー!」",
"357000811_79": "「どんな歌を唄ったところで、もう遅い!\\n ミュージック・<ruby=ジャ>THE</ruby>・メンのチームワークを見るがいい!」"
}

@ -1,19 +0,0 @@
{
"357000812_0": "「何人いようが関係ないんだよ!」",
"357000812_1": "「アウチ! なんだ、このパワー!?\\n 話が違うじゃないかー」",
"357000812_2": "「Oh そんなこと言われても困るぜ\\n オレたちは最高のチームワークを発揮してるのに……」",
"357000812_3": "「なんでこいつらを倒せないんだー!」",
"357000812_4": "「歌を唄ったおかげか、すげースッキリした気分だッ!」",
"357000812_5": "「お前のギア、キラキラに輝いてやがるぜ!\\n すげえパワーだ」",
"357000812_6": "「うん、俺もまだまだ戦えるよ!\\n 力が湧いてくるんだ……」",
"357000812_7": "「く、くそ! だが、数の有利は変わらない!\\n 全スタッフ投入だ」",
"357000812_8": "「な! まだベチャットがいるの!?」",
"357000812_9": "「どれだけ増えようが構わない……ッ!\\n とことん相手してやるよッ」",
"357000812_10": "「Fooo いいね、その強がり\\n でも、この数を見ても同じことが言えるかなー」",
"357000812_11": "「ベチャ!」",
"357000812_12": "「……ベチャ?」",
"357000812_13": "「え……なんか少なくない? これで全部?\\n おい、ちょっとサボってんだろ。スタッフー」",
"357000812_14": "「そこに隠れてたベチャットなら……」",
"357000812_15": "「とっくにわたしたちが――」",
"357000812_16": "「倒させてもらったぜ!」"
}

@ -1,68 +0,0 @@
{
"357000821_0": "「どうやら、形勢逆転みたいだな?」",
"357000821_1": "「なななななな、なぜだ!?\\n どうしてお前たちがここにいる」",
"357000821_2": "「Oh 壁は\\n オレのトオセン音波で作った壁は」",
"357000821_3": "「そんなものとっくにないデスッ!」",
"357000821_4": "「キラメイジャーの力を借りて、\\n さらにキラキラ輝いた我々なら――」",
"357000821_5": "「あの程度の壁はせーので攻撃して――」",
"357000821_6": "「完全に破壊したッ!」",
"357000821_7": "「ば、バカな――!?」",
"357000821_8": "「え、なんで? マジでどうして?\\n どうやって壁を壊したのー」",
"357000821_9": "「あの時、クリスちゃんの歌が聴こえてきて……」",
"357000821_10": "「自然とみんなと気持ちが繋がって……」",
"357000821_11": "「力と勇気が湧いてきたッ!」",
"357000821_12": "「壁を叩くタイミングもバッチリだったデスッ!」",
"357000821_13": "「俺たちの新しい仲間を見くびりすぎたみたいだな!」",
"357000821_14": "「一箇所に集まるばかりがチームワークではない」",
"357000821_15": "「どんなに離れていても、お互いがエモく輝けるように、\\n みんなで助け合う……」",
"357000821_16": "「それがあたしたちのチームワーク!」",
"357000821_17": "「オーノー!\\n なんでオレたちが追い詰められているんだー」",
"357000821_18": "「いくつ数を増やしたところで、結局お前は1人だ」",
"357000821_19": "「いろいろな能力を共有してチームワークと言ったところで、\\n 本当の意味での力を合わせることにはならない」",
"357000821_20": "「俺たちはみんな違う人間で、考え方や好みだって違う……。\\n でも個性を認め合い、支え合って――」",
"357000821_21": "「それぞれのキラメキを輝かせている!\\n だから、強くなれるんだ」",
"357000821_22": "「ぐううう!?」",
"357000821_23": "「もう逃げられないな。これが最後だ……」",
"357000821_24": "「待った! キラメイジャーの力を最大限に引き出し、\\n 戦うなら、その前にやることがある」",
"357000821_25": "「そうそう!\\n お約束ってやつがあるよね」",
"357000821_26": "「お約束……?」",
"357000821_27": "「やっぱりアレが無いと締まらんからのぉ!」",
"357000821_28": "「さ、みんなもキラメイジャーの後に続いて!」",
"357000821_29": "「なんだかよくわからないけど……、\\n わかりましたッ」",
"357000821_30": "「ひらめきスパークリング!\\n キラメイレッド 雪音クリスッ」",
"357000821_31": "「導きシューティング!\\n キラメイイエロー 立花響ッ」",
"357000821_32": "「突撃ライトニング!\\n キラメイグリーン 暁切歌ッ」",
"357000821_33": "「切っ先アンストッパブル!\\n キラメイブルー 風鳴翼ッ」",
"357000821_34": "「手さばきインクレディブル!\\n キラメイピンク 月読調ッ」",
"357000821_35": "「そこでポーズだ!」",
"357000821_36": "「キラッと参上! カラッと解決!\\n 魔進戦隊キラメイジャー」",
"357000821_37": "「おお、身体が勝手にポーズを……ッ!」",
"357000821_38": "「だが、不思議と悪い気分ではないな」",
"357000821_39": "「自分でもポーズがすごく決まってる気がするデスッ!」",
"357000821_40": "「わたしたち、なんかすごくキラキラしてる気がするッ!」",
"357000821_41": "「不思議と力が湧いてくる気がする……ッ!」",
"357000821_42": "「これがこのギアの真の力なんだねッ!」",
"357000821_43": "「さすが本家の人たちデスねッ!\\n 力の引き出し方をよくわかってるデスッ」",
"357000821_44": "「そうね、きっと力になってると思うわ。\\n 月読さんたちのポーズ、すごくエモいもの」",
"357000821_45": "「うん、君たちのポーズも最高に決まってるよ!」",
"357000821_46": "「これで準備は万端だな。\\n もうあとはお前を倒すだけだッ」",
"357000821_47": "「……フッフッフッ」",
"357000821_48": "「仕方ない。\\n 最後のカードを切るしかないようだな」",
"357000821_49": "「なんだって!?\\n アイツ、まだ切り札を隠していたってのか」",
"357000821_50": "「ヘ、どうせハッタリだろ」",
"357000821_51": "「ううん、なんか感じるよ!\\n みんな、気をつけて」",
"357000821_52": "「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」",
"357000821_53": "「く、どうなったんだ……?」",
"357000821_54": "「Foooooo 見ろ\\n これこそがオレたちの……オレの真の姿だぜ」",
"357000821_55": "「……え?」",
"357000821_56": "「何か変わってる……?」",
"357000821_57": "「あ、1体になってるデスよ」",
"357000821_58": "「やっぱり、特に変わったところはないじゃねえか」",
"357000821_59": "「1体に戻ったら、それこそ以前戦った時と同じだな」",
"357000821_60": "「それってむしろ弱くなってない?」",
"357000821_61": "「フッフッフ……、\\n 見た目は同じでも、中身はまったく違う」",
"357000821_62": "「この世界でパワーアップした分も、1つにまとめたのだ!\\n これまでとは桁違いのパワーだぞ」",
"357000821_63": "「確かに……それは少し厄介かもしれないデスッ!」",
"357000821_64": "「それで勝てる相手かどうか、試してみなッ!」",
"357000821_65": "「OK、ラストナンバー\\n イッツ・ショータイム」"
}

@ -1,49 +0,0 @@
{
"357000822_0": "「け、結局……」",
"357000822_1": "「キラメくチームワークには勝てないのかぁあああああ――」",
"357000822_2": "「うぉい! あれだけ自信満々に登場して、\\n こんなあっさり終わるのかよ」",
"357000822_3": "「さっきのパワーアップみたいな演出はなんだったんだよ!」",
"357000822_4": "「まあいいじゃないですか。\\n みんなで力を合わせたから勝てたってことで」",
"357000822_5": "「まあ、それはそうだけどさ……」",
"357000822_6": "「これで、みんなに埋め込まれたチケットも\\n 消滅したはずだよね」",
"357000822_7": "「みんな、よくやってくれたッ!\\n 操られていた市民が、次々に正気を取り戻しているぞッ」",
"357000822_8": "「本当ですか!\\n あの、さっきお伝えした怪我人の方も……」",
"357000822_9": "「大丈夫だ。そちらもすでに保護したとの連絡を受けている」",
"357000822_10": "「ありがとうございます!\\n もし手術などで手伝えることがあれば言ってください」",
"357000822_11": "「ああ、問題ないはずだが、\\n 何かあった時はよろしく頼む」",
"357000822_12": "「なあ、キラメキの力とやらはどうなったんだ?」",
"357000822_13": "「そういえば!\\n ……うん、なんか力が戻ってる気がする」",
"357000822_14": "「どうやらミュージック邪面が倒れたことで、\\n ヨドンダ音波の効果も完全に消滅したようだな」",
"357000822_15": "「よかった~、もしかしたらアニキたちの力が\\n 元に戻らないかもしれないってちょっと思ってたんだよね」",
"357000822_16": "「瀬奈お嬢様の活躍がこの先もずっと見られなくなるなんて、\\n さすがにゾッとしますね」",
"357000822_17": "「まあでも結局元に戻ったんだし、いいんじゃない♪」",
"357000822_18": "「ってことはオレたちの力も元に戻ったのか!?」",
"357000822_19": "「うむ、間違いない。さっきまでとは違い、\\n 儂の中にも力がみなぎっておるわ」",
"357000822_20": "「良かった良かった」",
"357000822_21": "「<size=40>喜ぶのはまだはや〜い!</size>」",
"357000822_22": "「な、なんだ今の声は……ッ!?」",
"357000822_23": "「ねえ、今のってクランチュラの声じゃない?」",
"357000822_24": "「まさか奴もこっちの世界に?」",
"357000822_25": "「可能性はあるが、\\n 奴はおいそれと前線に出てくるタイプじゃないだろ」",
"357000822_26": "「そうね。というか、この反応は……」",
"357000822_27": "「みんな、外へ出るんだ!」",
"357000822_28": "「――――――――――――!!!」",
"357000822_29": "「出たーーーーーーーッ!?」",
"357000822_30": "「お、大きい……ッ!」",
"357000822_31": "「一体何がどうなってるんデスかーッ!」",
"357000822_32": "「ミュージック邪面がやられたことで、\\n 闇保険が発動したんだよ」",
"357000822_33": "「闇保険ってなんだよッ!\\n つーか、この馬鹿デカいのはナニモンだッ」",
"357000822_34": "「あの大きいのは邪面獣っていうんだ。\\n でも、まさかアイツまで送り込んでくるなんて……」",
"357000822_35": "「闇エナジーが溜まったおかげで、\\n ヨドンヘイムと、そことのゲートが繋げられたのさ」",
"357000822_36": "「よくわからないデスけど、あのデカいのが暴れたら、\\n 街がめちゃくちゃになっちゃうデスよッ」",
"357000822_37": "「わかったよッ!\\n 要はアイツをぶっ倒せばいいんだろ」",
"357000822_38": "「ぶっ倒すって、あんなに大きいんだよッ!?」",
"357000822_39": "「心配するな! もうオレたちだって戦えるんだぜ!\\n 乗れ、充瑠」",
"357000822_40": "「うん、行こう!」",
"357000822_41": "「乗るって……どういうことデス……?」",
"357000822_42": "「へへ、会った時に説明しただろ?\\n ――こうするんだ」",
"357000822_43": "「おおッ! ショベローさんが変形していくよッ!」",
"357000822_44": "「他の宝石も変形し……集まって――」",
"357000822_45": "「合体したーッ!?」",
"357000822_46": "「<size=40>完成、キラメイジン!</size>」"
}

@ -1,25 +0,0 @@
{
"357000911_0": "キラメイて唄えば♪",
"357000911_1": "「どうだ!\\n 本当に合体できただろ」",
"357000911_2": "「マジかよ、巨大ロボット……ッ!?」",
"357000911_3": "「ファイヤさんたちの話って、\\n 冗談じゃなかったんデスかーッ」",
"357000911_4": "「私たちの本当の力、ようやく見せられますね」",
"357000911_5": "「あの巨大な剣……まさかジェッタなのか?」",
"357000911_6": "「へへへ〜、カッコいいでしょ!?」",
"357000911_7": "「すごいッ! みんな、カッコいいッ!」",
"357000911_8": "「ははは、照れるのぉ」",
"357000911_9": "「だから、ヘリコプターの気持ちがわかったんですね……ッ!」",
"357000911_10": "「えへへ、くるくる回るのは得意なの♪」",
"357000911_11": "「なんか、疑っちまって悪かったな」",
"357000911_12": "「へへ、いいってことよ!\\n お前らのおかげで元に戻れたんだしな」",
"357000911_13": "「――――――――――――ッッ!!!」",
"357000911_14": "「うわッ! なんだこれ……」",
"357000911_15": "「すごい音……頭が割れそう……」",
"357000911_16": "「く……前よりもひどくなってないか……」",
"357000911_17": "「もう、なんでこんな音出せるのよ……」",
"357000911_18": "「まずいわ! 邪面獣が暴れ始めた!」",
"357000911_19": "「奴と戦うのは2回目だ!\\n さっさと片付けちまおうぜ」",
"357000911_20": "「うん、今まで力を発揮できなかった分、\\n ここからは俺たちが頑張る番だ」",
"357000911_21": "「それじゃ今度はあたしらが援護に回る番だな」",
"357000911_22": "「よし行くぜ!\\n キラメイジンのスゲーところ見せてやる」"
}

@ -1,49 +0,0 @@
{
"357000912_0": "「これでトドメだー!」",
"357000912_1": "「――――――――――ッッ!!」",
"357000912_2": "「やったーッ! 倒したッ!\\n すごいッ すごいよッ」",
"357000912_3": "「ああ、すごい迫力だったな」",
"357000912_4": "「やったけど……でも、なんか手応えがないわ。\\n 前に戦った時はもっと強かった気がするけど……」",
"357000912_5": "「前回はスモッグジョーキーがいたり、\\n キングエクスプレスになれなかったりしたからね」",
"357000912_6": "「俺たちも日々強くなっているし、\\n まともに戦えばこの程度なんだろうな」",
"357000912_7": "「それじゃこれで本当に終わりだな……」",
"357000912_8": "「何が終わったと言うのだ?」",
"357000912_9": "「またさっきの変な声デスッ!?」",
"357000912_10": "「どういうことだ!」",
"357000912_11": "「――――――――――――――――ッ!!!」",
"357000912_12": "「やーん!?\\n 何、このイヤな音〜」",
"357000912_13": "「さっきとは比べ物にならないほどの叫び声……」",
"357000912_14": "「―――――――――ッ」",
"357000912_15": "「おい、どうなってんだッ!?\\n アイツ、立ち上がったぞッ」",
"357000912_16": "「そいつが以前のステージシェルガと同じだと\\n 思ったら大間違いだー」",
"357000912_17": "「クランチュラ……それはどういう意味だ!?」",
"357000912_18": "「その前に姿を見せなさいよ!」",
"357000912_19": "「どこかに潜んでいるのかッ!?」",
"357000912_20": "「恐らくここにはおらん!\\n 声だけをこっちの世界に転送してきているんじゃ」",
"357000912_21": "「行けるもんなら行きたかったが……、\\n お前らなどステージシェルガが相手をすれば十分だ」",
"357000912_22": "「前にやられた邪面獣を連れてきて、\\n よくそんな自信を持てる」",
"357000912_23": "「いいか!\\n このステージシェルガは、特別製だ」",
"357000912_24": "「この世界には特有のエネルギー、\\n フォニックゲインというものがある」",
"357000912_25": "「ミュージック邪面が闇エナジーと共に集めたそれを、\\n 私はステージシェルガに与えてみたのだ」",
"357000912_26": "「そうしたら――見ろ!」",
"357000912_27": "「―――――――――ッ」",
"357000912_28": "「うう、その鳴き声やめてよー!?」",
"357000912_29": "「確かに前よりもうるさくなった気がするが、\\n それがなんだって言うんだ」",
"357000912_30": "「いいか? 聞いて驚けよ?」",
"357000912_31": "「蘇りパワーアップしたステージシェルガは、\\n 歌の力を取り込み、強力なパワーを発揮するのだ」",
"357000912_32": "「なんと、自分で唄うことで、\\n 自動的に強くなっていくんだぞー」",
"357000912_33": "「―――――――――ッ」",
"357000912_34": "「なんだとッ!?\\n まるでシンフォギアじゃねえかッ」",
"357000912_35": "「……ていうか、これ、歌のつもりだったのッ!?」",
"357000912_36": "「認めたくないが、奴にとってはそうなのだろう」",
"357000912_37": "「こんな歌を聞き続けてたら、\\n 耳がおかしくなっちゃうよ……」",
"357000912_38": "「とにかく、アイツを黙らせないと!」",
"357000912_39": "「任せて! 黙らせ方はわかってるから!\\n ヘリコ、音波には音波よ」",
"357000912_40": "「はーい!」",
"357000912_41": "「……………………?",
"357000912_42": " ―――――――――ッッ!!」",
"357000912_43": "「ダメー!\\n 止まらないよー」",
"357000912_44": "「前と同じ攻撃は通用しないもんねー!」",
"357000912_45": "「―――――――――ッ!!!」",
"357000912_46": "「くッ、こうなったらあたしらも加勢するしかねえッ!」"
}

@ -1,69 +0,0 @@
{
"357000921_0": "「―――――――――ッ!!!」",
"357000921_1": "「くっ、なんてパワーだ!?」",
"357000921_2": "「クランチュラの言う通り、\\n 前とは比べ物にならないほど強くなってるわ……」",
"357000921_3": "「だからって負けてられないよ!」",
"357000921_4": "「あたしたちも、続けて攻撃するんだッ!」",
"357000921_5": "「うん、任せてッ!\\n キラメキの力をくらええええ――ッ」",
"357000921_6": "「……………………ッ!」",
"357000921_7": "「2人の攻撃を食らっても、なんの反応もないデスよッ!」",
"357000921_8": "「いや、むしろ逆に、\\n ステージシェルガの気勢が上がったように感じるッ」",
"357000921_9": "「―――――――――ッ!」",
"357000921_10": "「うわああああああ!」",
"357000921_11": "「なんと……ステージシェルガが、\\n さらにパワーアップしています」",
"357000921_12": "「なんで……あッ!\\n もしかしてわたしたちの歌ッ」",
"357000921_13": "「まさか――ッ!\\n 奴は、我々の歌をも取り込めるのかッ」",
"357000921_14": "「じゃあ、あたしらの攻撃は、\\n 逆に奴を強化させてたのかよッ」",
"357000921_15": "「見てることしかできないってこと……?」",
"357000921_16": "「キラメイジンがピンチなのに、\\n そんなのあんまりデスッ」",
"357000921_17": "「―――――――――ッ!」",
"357000921_18": "「うわああああああ!」",
"357000921_19": "「キラメイジンがッ!」",
"357000921_20": "「見てる間にやられちまうッ!」",
"357000921_21": "「こんな歯がゆいことはない……ッ!」",
"357000921_22": "「なんだよ、あのデタラメな能力……」",
"357000921_23": "「彼女たちの加勢も封じられるなんて、\\n なんて皮肉な能力なんだ……」",
"357000921_24": "「歌で強くなるなんて、ズルい……、\\n しかも、あんな自分のヘンテコな歌でもいいなんて」",
"357000921_25": "「歌を取り込むって能力だけでも、\\n どうにかできればいいんだけれど……」",
"357000921_26": "「歌を取り込む……ハッ!」",
"357000921_27": "「ひらめキーング!!!」",
"357000921_28": "「おお! このタイミングで来たのか!」",
"357000921_29": "「ここを、こうしてこうしてこうして……ヒャッハー!」",
"357000921_30": "「これだ、これだ、これだーーーーー!!!」",
"357000921_31": "「<size=40>彼女にこのイメージ、届けえええ――</size>」",
"357000921_32": "「え……なんだ、これ……、\\n あたしのギアが光って……」",
"357000921_33": "「く、クリスちゃん、キラメイジンだーッ!?」",
"357000921_34": "「なんと……驚いたな。\\n あの巨大なロボットと瓜二つだ」",
"357000921_35": "「……でも巨大化はしないんですね」",
"357000921_36": "「できるわけないだろッ!?」",
"357000921_37": "「残念です……」",
"357000921_38": "「でもすごくカッコいいデスよッ!\\n 羨ましいデスッ」",
"357000921_39": "「キラメイジンは、俺たちキラメイジャー、\\n そして魔進、みんなの力を合わせた姿なんだ」",
"357000921_40": "「それはわかるけど……なんであたしにッ!?」",
"357000921_41": "「なんか1番イメージを伝えやすい気がして……」",
"357000921_42": "「適当かよッ! で、なんだ?\\n あたしにこれで戦えってのか」",
"357000921_43": "「それはただのキラメイジンじゃない。\\n 君たち人の力を合わせたキラメイジンなんだ」",
"357000921_44": "「つまり、お前らキラメイジャー5人と5つの宝石たち、\\n そしてあたしら人の力が合わさってるわけか……」",
"357000921_45": "「確かに強そうな気はする。ただ、あたしが唄ったら、\\n 向こうの力にもなっちまうんじゃねえのか」",
"357000921_46": "「うん、それでも構わない!」",
"357000921_47": "「いいのかよッ!」",
"357000921_48": "「敵が歌の力を使うなら、\\n こっちはもっともっと歌の力を使うんだ」",
"357000921_49": "「さっき雪音さんが俺たちと唄った時、\\n すっごいキラキラしてたんだ」",
"357000921_50": "「だから、今度はみんなで唄えば、\\n もっとキラキラできるはずだよ」",
"357000921_51": "「それは……みんなの歌の力を、\\n あたしに『合体』させる……ってことか」",
"357000921_52": "「うん!\\n みんなで最高にキラメイて唄おう」",
"357000921_53": "「ナイスアイディアだ、充瑠!\\n それなら絶対負けねえ」",
"357000921_54": "「うぉい!? 待て待て!」",
"357000921_55": "「それって要は作戦無しで突っ込むってことだよな!?\\n そんなんでいいのか」",
"357000921_56": "「雪音さんたちの歌の力なら、大丈夫!\\n それに、俺たちだって一緒に唄うから」",
"357000921_57": "「はあ、まあいいか。どうせ他に手があるわけじゃないし。\\n それに、俺もボーカルにはちっと自信があるからな……」",
"357000921_58": "「正面からガチンコ対決ってのも悪くないか……ッ!\\n 特に、思いっきり唄っていいってとこが気に入ったッ」",
"357000921_59": "「そういうことなら、シンフォギアの本領発揮デスッ!」",
"357000921_60": "「わたしたちも唄いながら援護しよう……ッ!」",
"357000921_61": "「仲間と歌を合わせ戦うか……。\\n これほど愉快なことはないなッ」",
"357000921_62": "「――――――――――――――――ッ!!!」",
"357000921_63": "「すごい……今までで最大の声……」",
"357000921_64": "「奴もこちらの覚悟を察したみたいだな……」",
"357000921_65": "「よーし、今日はダブルキラメイジンだ!\\n みんな、行くよ」",
"357000921_66": "「最高にキラメイて唄ってやるッ!」"
}

@ -1,35 +0,0 @@
{
"357000922_0": "「〜〜♪ 〜〜♪」",
"357000922_1": "「――――――――――――ッ!」",
"357000922_2": "「俺たちも続けていくよ!」",
"357000922_3": "「――――――――――――……ッ!!?」",
"357000922_4": "「歌のパワーで修復しろー!」",
"357000922_5": "「――――――…………ッ!?」",
"357000922_6": "「こっちが押してるデスッ!」",
"357000922_7": "「チャンスだよ! ガンガンいこー!」",
"357000922_8": "「――――――――――――ッ!!」",
"357000922_9": "「もっと攻撃を……ッ!」",
"357000922_10": "「うん、手を緩めたら回復されちゃう!」",
"357000922_11": "「――――――――ッ!!」",
"357000922_12": "「ああッ! また回復しかけてますッ!」",
"357000922_13": "「気にするな! 最後の悪あがきだ!」",
"357000922_14": "「――――ッ!!」",
"357000922_15": "「もはや相手が傷を塞ぐより――」",
"357000922_16": "「こちらの攻撃が速い!」",
"357000922_17": "「ッ!!」",
"357000922_18": "「ステージシェルガの歌が……消えた……ッ!」",
"357000922_19": "「雪音さん、必殺技だ!」",
"357000922_20": "「おう、行くぜーッ!」",
"357000922_21": "「<size=40>キラメイダイナミック!!!</size>」",
"357000922_22": "「…………」",
"357000922_23": "「…………」",
"357000922_24": "「うわー、せっかく復活させた邪面獣がー!」",
"357000922_25": "「フォニックゲインはすごい力だっていうから\\n 使ったのに、全然役に立たないじゃないか」",
"357000922_26": "「もう二度と使わないぞー!」",
"357000922_27": "「……クランチュラもいなくなったみたいだな」",
"357000922_28": "「ねえ、フォニックゲインって、歌の力なんだよね?」",
"357000922_29": "「まぁ、そんなところだ」",
"357000922_30": "「じゃあ、ヨドン軍が使いこなせないのも当たり前か……」",
"357000922_31": "「だって、歌は人を傷つけるための道具じゃないもんねッ!」",
"357000922_32": "「……へへ、だなッ!」"
}

@ -1,48 +0,0 @@
{
"357001011_0": "輝く友情",
"357001011_1": "「それじゃ、少しは休めたし、そろそろ行くとするか」",
"357001011_2": "「うん、帰る方法を探さないとね」",
"357001011_3": "「ああ、ようやく繋がりました!」",
"357001011_4": "「この声、シーナちゃん!?」",
"357001011_5": "「お前たち、無事か!?」",
"357001011_6": "「宝路様も!」",
"357001011_7": "「……どなたですか?」",
"357001011_8": "「宝路さんもマブシーナも、\\n 俺たちキラメイジャーの仲間だよ」",
"357001011_9": "「ってことは、向こうの世界との通信が回復したんデスねッ!」",
"357001011_10": "「……どうやら、自分たちが他の世界に飛ばされちまったのは\\n わかってるみたいだな」",
"357001011_11": "「みなさんがいなくなった後、ベチャットが\\n 異世界への入り口を塞いでいるのを見つけて――」",
"357001011_12": "「この俺がワンダーな技で倒したんだ!」",
"357001011_13": "「あ、こっちは師匠からだ――」",
"357001011_14": "「こちらでも、キラメイジャー諸君が言っていた\\n ゲートが出現したのを確認した」",
"357001011_15": "「場所は切歌ちゃんと速見さんが、\\n ベチャットたちと戦っていた付近です」",
"357001011_16": "「そういうことか! あのベチャットたち、\\n 帰り道を隠してたんだね」",
"357001011_17": "「そのゲートを使えば、\\n 本来の世界に帰還することが可能なはずだ」",
"357001011_18": "「良かったですねッ!\\n これでいつでも行き来が――」",
"357001011_19": "「それが、そうもいかないんだ」",
"357001011_20": "「こちらで調査したところ、\\n その出入り口は徐々に小さくなっているみたいなんです」",
"357001011_21": "「完全に閉じちまうまで時間がないぞ!\\n みんな、急いでくれ」",
"357001011_22": "「ええ、そんないきなりッ!?」",
"357001011_23": "「別れの言葉も満足に交わせていないというのに……」",
"357001011_24": "「そーだよ! あんまりだよ!」",
"357001011_25": "「これから楽しいことをするところだったんデスよッ!」",
"357001011_26": "「うんうん、話だって少ししかしてないし」",
"357001011_27": "「出会いが突然ならば、別れも突然ですね……」",
"357001011_28": "「もっとゆっくりお話したかったのに、残念ね……」",
"357001011_29": "「はい、本当に……」",
"357001011_30": "「そーだよー!\\n こっちの世界のカワイイものの話とか聞きたかったー」",
"357001011_31": "「『また会おう』……と言いたいとこだけど、\\n さすがに異世界同士じゃ難しいか……」",
"357001011_32": "「為朝、こういう時は『また会おう』でいいんじゃ!」",
"357001011_33": "「……そうだな。\\n また会おうぜ」",
"357001011_34": "「はい、必ずッ!」",
"357001011_35": "「みんな、名残惜しいのはわかるが、急がなければ」",
"357001011_36": "「そうだな、帰れなくなっては困る」",
"357001011_37": "「最後は慌ただしくなっちまったけど……、\\n 土産も貰ったし……元気でな」",
"357001011_38": "「おう! お前らもな!」",
"357001011_39": "「どんなに離れていても、一緒に輝いた思い出がある限り、\\n 俺たちはずっと仲間だよ」",
"357001011_40": "「よっしゃあ!\\n 今度こそオレたち魔進のスピードを見せてやるぜ」",
"357001011_41": "「行っちゃったね……」",
"357001011_42": "「でも、なんつーか……離れてても……」",
"357001011_43": "「うん、ずっと仲間ッ! だもんねッ!」",
"357001011_44": "「……ま、そういうことだ」",
"357001011_45": "歌:大西 洋平\\n作詩藤林 聖子\\n作曲KoTa\\n編曲KoTa"
}

@ -1,32 +0,0 @@
{
"357001111_0": "いつかは素顔で",
"357001111_1": "「キラメイジャー……頼もしい戦士たちだったが、\\n 嵐のような連中でもあったな」",
"357001111_2": "「物理的にも内面的にもキラキラしてたデスッ!」",
"357001111_3": "「もっとお話ができたら良かったのにね……」",
"357001111_4": "「わたしも一緒にゲームしたかったなー」",
"357001111_5": "「ゲーム?」",
"357001111_6": "「キラメイイエローの為朝さんは、\\n プロゲーマーで、自分のチームも運営してるんだってッ」",
"357001111_7": "「へー、そうなのか」",
"357001111_8": "「時雨さんは俳優、瀬奈さんは陸上の選手で、\\n 小夜さんは外科医さんなんですよね」",
"357001111_9": "「各分野で活躍する人間が集まっているそうだ」",
"357001111_10": "「そういえば、充瑠さんが何をしている人かは\\n 聞けなかったデスよね」",
"357001111_11": "「他の4人のことを考えれば、\\n なんらかの分野で名をあげているんだろうが……」",
"357001111_12": "「やっぱり有名な画家さんだと思いますッ!\\n 絵を描くのが得意みたいだったしッ」",
"357001111_13": "「いや、それはどうかな?」",
"357001111_14": "「キラメイジャーは、キラメイストーンに選ばれて、\\n なれるもんなんだろ」",
"357001111_15": "「ファイヤの性格から言って、充瑠が特に有名じゃなくても、\\n 『何か熱いもんを感じるぜ』とか言って――」",
"357001111_16": "「フフ、ありそうですね」",
"357001111_17": "「ああッ!」",
"357001111_18": "「切ちゃん、急にどうしたの?」",
"357001111_19": "「……ついに、みんなが変身を解いた後の姿は\\n 見れなかったデスッ」",
"357001111_20": "「そういえば……ッ!」",
"357001111_21": "「ずっと戦いっぱなしで、\\n 最後もあんまり時間がなかったから……」",
"357001111_22": "「でも、せっかく仲良くなれたのに、\\n 顔もわからないなんて、なんだか寂しいデスッ」",
"357001111_23": "「そう気を落とすな。\\n 彼らが言っていた通り、また会うこともあるだろう」",
"357001111_24": "「……そうですよね。\\n わたしも、そう信じます」",
"357001111_25": "「じゃあ、今のうちにゲームの特訓しとかないとッ!」",
"357001111_26": "「アタシは、教えてもらった走り方を復習しておくデスッ!\\n 次に会った時、驚かせるのデスッ」",
"357001111_27": "「じゃあ、わたしは……医学の勉強?」",
"357001111_28": "「1人だけハードルが高すぎないか……?」",
"357001111_29": "「……なんにせよ、賑やかすぎる再会になるのは\\n 間違いなさそうだな」"
}

@ -1,49 +0,0 @@
{
"358000111_0": "キラメく出会い",
"358000111_1": "「はぁ、はぁ……、\\n 一体どうしてこんなことになった……」",
"358000111_2": "「大体なんなんだよ、こいつらは……ッ!」",
"358000111_3": "「ベチャ!」",
"358000111_4": "「くそッ、これ以上増えるんじゃねえッ!」",
"358000111_5": "「ベチャ!」",
"358000111_6": "「やっぱり大して効いてないな……ッ!」",
"358000111_7": "「くッ、誰か応答してくれよッ!\\n こいつらはなんだ あたしは一体どうすればいい……」",
"358000111_8": "「なんで誰も来てくれないんだ……ッ!」",
"358000111_9": "「もう大丈夫だよ!\\n 俺が助けに来たから」",
"358000111_10": "「うわッ!?\\n また変なやつが現れやがったッ」",
"358000111_11": "「へ、変なやつ……」",
"358000111_12": "「と、とにかく!\\n ベチャットは俺がやっつけるよ」",
"358000111_13": "「ベチャットって、アイツらのことか。\\n だからさっきからベチャベチャ言ってるんだな」",
"358000111_14": "「ベチャ!」",
"358000111_15": "「……それで、あんたは何者なんだ?」",
"358000111_16": "「俺はキラメイレッド! アイツらヨドン軍の侵略から、\\n 地球を護るために戦ってるんだ」",
"358000111_17": "「……よくわかんないけど、敵ではなさそうだな。\\n えっと、それじゃ……協力して戦うか」",
"358000111_18": "「うん! 信じてくれてありがとう!\\n それじゃ俺はこのキラメイソードで――」",
"358000111_19": "「ベチャー!」",
"358000111_20": "「ぐ!」",
"358000111_21": "「ちょ、待って待って!?\\n 話の途中で攻撃なんてズルいでしょ……」",
"358000111_22": "「お、おいッ! 大丈夫かッ!?」",
"358000111_23": "「うわーーーーー!?」",
"358000111_24": "「き、キラメイレッドーーッ!?」",
"358000111_25": "「う……む……ハッ! ここは……?\\n あたしの部屋……だよな」",
"358000111_26": "「今のは……夢か……、\\n それにしてはやけにリアルだったな……」",
"358000111_27": "(でも、なんであんな夢を見たんだ……?\\n 子供っぽくておかしいよな……",
"358000111_28": "「ふぁぁ……」",
"358000111_29": "「どうした、寝不足か?」",
"358000111_30": "「はい……昨日の夜、変な夢を見て目が覚めちゃって、\\n その後なかなか寝付けなくて……」",
"358000111_31": "「まさか、おかしな化け物と戦う夢を見たのか?\\n やたらとベチャベチャ言っている茶色の……」",
"358000111_32": "「そうなんですよッ!」",
"358000111_33": "「攻撃も全然効かなくって、\\n もうダメだーッ って思ったら目が覚めましたッ」",
"358000111_34": "「――あれ? どうしてわかったんですか?」",
"358000111_35": "「わたしも同じような夢を見たんだ」",
"358000111_36": "「それじゃ、相手なんですけど……、\\n 変なお面をかぶってませんでした」",
"358000111_37": "「ああ。クワのような形状の武器も持っていたな。\\n ちょうど――」",
"358000111_38": "「あんな……感じに……ッ!?」",
"358000111_39": "「ベチャ!」",
"358000111_40": "「……あれ?\\n わたしたち……今、起きてますよね……」",
"358000111_41": "「ああ、確実に目を覚ましている。\\n これは現実だッ」",
"358000111_42": "「ベチャー!」",
"358000111_43": "「きゃーッ!?」",
"358000111_44": "「わッ! 人を襲おうとしてますよッ!?\\n どうしますッ」",
"358000111_45": "「この状況で見過ごすわけにもいくまいッ!\\n 行くぞッ」",
"358000111_46": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」"
}

@ -1,41 +0,0 @@
{
"358000112_0": "「いい加減に離れろおおおッ!」",
"358000112_1": "「……ベチャ!」",
"358000112_2": "「くッ、倒れてもすぐに起き上がってくるな……、\\n これではキリがない……ッ」",
"358000112_3": "「ほとんどダメージを与えられてないなんて……、\\n 本当に夢に出てきた敵みたいじゃないですか」",
"358000112_4": "「まさか正夢だったとでも言うのかッ!」",
"358000112_5": "「ベチャ!」",
"358000112_6": "「わッ、危ないッ!」",
"358000112_7": "(今のところ相手の攻撃には対処できている。\\n しかし、こちらの攻撃も通じないようでは……",
"358000112_8": "(また数が増えたか……。\\n このままでは、じわじわと追い詰められていくだけだ……",
"358000112_9": "「そこまでだ、ベチャット共!」",
"358000112_10": "「ベチャー!」",
"358000112_11": "「うじゃうじゃ出てきやがって……!\\n まとめて片付けてやるぜ」",
"358000112_12": "「時雨、1人そっちに行った!」",
"358000112_13": "「ああ、トドメは任せろ!」",
"358000112_14": "「えッ!?\\n た、倒しちゃった……」",
"358000112_15": "「君たちは……妙な格好をしているが、大丈夫か?」",
"358000112_16": "「ええッ!?\\n 妙な格好って……そんなにおかしいですか」",
"358000112_17": "「待て。その前に助けてもらった礼を言おう」",
"358000112_18": "「確かに……それはそうですね。\\n ありがとうございますッ」",
"358000112_19": "「礼を言われることじゃねえよ。\\n ベチャットは俺たちの敵だからな」",
"358000112_20": "「ベチャット? 敵?\\n アイツらの正体を知ってるんですか」",
"358000112_21": "「正体っていうか、\\n まあ話せば長くなるんだけど……」",
"358000112_22": "「そもそも、あなたたちは何者なんですか?」",
"358000112_23": "「すまない。自己紹介がまだだったな。\\n 俺は押切時雨、キラメイブルー」",
"358000112_24": "「で、俺は射水為朝、キラメイイエローだ」",
"358000112_25": "「キラメイ……? よくわからないけど、\\n そのスーツはカッコいいですねッ」",
"358000112_26": "「君らはCARAT――いや、\\n ココナッツベイを知ってるか」",
"358000112_27": "「…………?」",
"358000112_28": "「タメ、俺たちはやはり……」",
"358000112_29": "「悪い予想が当たっちまったってことか。\\n さて、どうしたもんかな……」",
"358000112_30": "「あ、あの……結局あなたたちは、\\n どちら様なんですか」",
"358000112_31": "「アニキたちはキラメイジャーっていう、\\n 超カッコいい正義の味方なんだ」",
"358000112_32": "「特に為朝の射撃の腕は天下一品じゃぞ!」",
"358000112_33": "「せ、正義の味方様ッ!?\\n 全然知らなかったです……」",
"358000112_34": "「待て、今の声はどこから……」",
"358000112_35": "「あー、今のは……」",
"358000112_36": "「ここだよ!」",
"358000112_37": "「こっちじゃ!」",
"358000112_38": "「え?」"
}

@ -1,51 +0,0 @@
{
"358000121_0": "「これで終わりよ!」",
"358000121_1": "「ベチャー!!」",
"358000121_2": "「さすが! やったわね、瀬奈ちゃん!」",
"358000121_3": "「急に飛び込んできたと思ったら、\\n アイツらを簡単に倒しちゃったデス……ッ」",
"358000121_4": "「わたしたちの攻撃は\\n ほとんど効いてないみたいだったのにね……」",
"358000121_5": "「これくらいなら慣れてるからね、楽勝楽勝!」",
"358000121_6": "「それで、助けてくれたのはありがたいんデスけど……」",
"358000121_7": "「え? ああ、ごめんね。怪我はなかった?」",
"358000121_8": "「はい、怪我はしてないです」",
"358000121_9": "「それにしても、あなたたち何者なの?\\n なんか奇妙な格好してるけど」",
"358000121_10": "「なッ!? そっちだって変な格好してるじゃないデスかッ!\\n 怪しいデスよッ」",
"358000121_11": "「そっか自己紹介もまだだったもんね。私は大治小夜。\\n 今はキラメイピンクって言った方がいいかな」",
"358000121_12": "「あたしは速見瀬奈! キラメイグリーン!」",
"358000121_13": "「キラメイ……なんデスか、それ?\\n ますます怪しい気配がしてきたんデスけど」",
"358000121_14": "「見慣れていなければ怪しむのは当然です。\\n しかし、瀬奈お嬢様は悪を討つ戦士キラメイジャー」",
"358000121_15": "「闇のヨドン軍からみんなを護るために、\\n キラキラっと頑張ってるんだから♪」",
"358000121_16": "「そんな一気にまくし立てられても\\n 頭に入ってこないデスよ……」",
"358000121_17": "「ってッ! い、石みたいのが喋ってるうううう――、\\n デスッ」",
"358000121_18": "「しかも空中に浮いてるよッ!?」",
"358000121_19": "「あはは、そうなるよね……。\\n あたしも最初に見た時は驚いちゃったもん」",
"358000121_20": "「しかし、瀬奈お嬢様はすぐに受け入れておいででした。\\n さすがの柔軟さです」",
"358000121_21": "「この子たちはキラメイストーンっていって、\\n 見ての通り、喋ることもできるスゴイ宝石なの」",
"358000121_22": "「緑の宝石が魔進マッハ、ピンクの宝石が魔進ヘリコ。\\n 人とも私たちの大事な仲間なのよ♪」",
"358000121_23": "「小夜さんは、最初に会った時から\\n すごくかわいがってくれたもんねー 好き好きー♪」",
"358000121_24": "「あまりに自然に自己紹介されるから、\\n このまま受け入れちゃいそうデス……」",
"358000121_25": "「もしかして、わたしたちのペンダントも\\n 本当は喋れるのかな」",
"358000121_26": "「いやいや……」",
"358000121_27": "「それは難しいでしょうね。キラメイストーンは、\\n 瀬奈お嬢様の世界でも珍しい存在ですから」",
"358000121_28": "「瀬奈さんの世界?」",
"358000121_29": "「うん、私たちは自分たちがいた世界から、\\n こっちの世界に迷い込んだんだと思う」",
"358000121_30": "「なるほど、並行世界みたいなものデスねッ!」",
"358000121_31": "「でも、あなたたちみたいな人は初めて見ます。\\n なんだっけ……キラメ……」",
"358000121_32": "「Oh、キラメイジャー」",
"358000121_33": "「そうそう、それデス。キラメイジャーデスよ",
"358000121_34": " ……ん?」",
"358000121_35": "「ミュージック邪面! やっぱり現れたわね。\\n 全部あなたの仕業なんでしょ」",
"358000121_36": "「私たちに何をしたの!?」",
"358000121_37": "「オイオイ、難癖付けるのはやめてくれよ。\\n こっちだって巻き込まれて困ってるんだぜー」",
"358000121_38": "「また変なのが出てきたッ!?」",
"358000121_39": "「なんか派手な見た目デスけど、\\n さっき大量に出てきた奴らに似てるような……」",
"358000121_40": "「アイツもヨドン軍の一員で邪面師っていうの!\\n 邪面師はベチャットよりずっと強いんだよ」",
"358000121_41": "「その通り!\\n しかもオレには優秀なスタッフがついているのだ」",
"358000121_42": "「こいつら、さっき倒したばかりなのに、\\n どれだけいるのよ……」",
"358000121_43": "「なんだかわからないけど、\\n 誰かを傷つけるつもりなら、わたしたちも見逃せない」",
"358000121_44": "「本部には後で連絡するとして、\\n とりあえず止めるデスよッ」",
"358000121_45": "「一緒に戦ってくれるのね。ありがとう!」",
"358000121_46": "「キラメイジャー2人は厄介だが、\\n 子供の足手まといがいるならイケそうだ、Fooo」",
"358000121_47": "「誰が足手まといの子供デスかッ!」",
"358000121_48": "「絶対に許さないッ!」"
}

@ -1,55 +0,0 @@
{
"358000122_0": "「オーウ!?\\n この世界の子供はこんなに強いのか」",
"358000122_1": "「だから、子供じゃないって言ってるんデスよッ!」",
"358000122_2": "「なかなかの腕前ですね。\\n それに、瀬奈お嬢様とのコンビネーションも見事でした」",
"358000122_3": "「うんうん!\\n あたしたち、気が合いそう」",
"358000122_4": "「わたしたちじゃ大したダメージは与えられないけど、\\n 動きを止めるくらいならできます……ッ」",
"358000122_5": "「最後の一撃は小夜さんたちに任せて!\\n 今までたっくさんの邪面師を倒してきてるんだから」",
"358000122_6": "「そういうわけで、お仕置きの時間ね?」",
"358000122_7": "「まさかまさかとは思うが、\\n お前たちもシンフォギアなのか」",
"358000122_8": "「えッ!? シンフォギアのことを知ってるデスか?」",
"358000122_9": "「そいつはトップシークレットだぜ!\\n しかしこうなれば奥の手を使うしか――Oh」",
"358000122_10": "「奥の手がなんだって?」",
"358000122_11": "「それは俺たちがいても有効なのか?」",
"358000122_12": "「あーっ、為朝くんと時雨もこっちに来てたんだ!」",
"358000122_13": "「無事で良かった……」",
"358000122_14": "「調ちゃん、切歌ちゃんッ!」",
"358000122_15": "「月読たちもキラメイジャーと接触していたかッ!」",
"358000122_16": "「そうなんデスよ……って、他にもいたんデスかッ!?」",
"358000122_17": "「……もしかしなくても、\\n キラメイブルーさんとキラメイイエローさん」",
"358000122_18": "「そうだよ。わたしたちもさっき知り合ったんだ。\\n でも、よく名前がわかったねッ」",
"358000122_19": "「まぁ、見たままといえば見たままだからな……」",
"358000122_20": "「それでこっちの黄色い宝石がショベローさんで、\\n 青い宝石がジェッタさんだよ」",
"358000122_21": "「自己紹介は後じゃ!」",
"358000122_22": "「そうそう!」",
"358000122_23": "「ま、また喋る宝石……、\\n もういちいち驚くのも疲れたデス……」",
"358000122_24": "「おいおい、オレのところにだけ集まり過ぎじゃないか?\\n 慌てなくてもいずれ相手してやるのによー」",
"358000122_25": "「何言ってやがる!\\n さっきからあちこち逃げ回りやがって」",
"358000122_26": "「フン、ここでオレがやられるわけにはいかないのだ!\\n ひとまず撤収させてもらう」",
"358000122_27": "「あ、待ちなさい!」",
"358000122_28": "「オレの逃亡を助けるのだ、スタッフー♪」",
"358000122_29": "「ベチャ!」",
"358000122_30": "「すたこらさーっと♪」",
"358000122_31": "「ベチャ!!」",
"358000122_32": "「まずい。逃げられちゃうわ!\\n この――どきなさい」",
"358000122_33": "「お前たちだけでどうにかできると思うな。\\n さっさと道を開けろ」",
"358000122_34": "「ベチャーー!!」",
"358000122_35": "「やった、あっという間に倒しちゃったデスよッ!」",
"358000122_36": "「でも少し遅かった……、\\n ミュージック邪面はもう……」",
"358000122_37": "「見失ったか、くそ!」",
"358000122_38": "「すごく焦ってるみたいだけど、\\n そんなに大変な状況なんですか」",
"358000122_39": "「ヨドン軍は、人々の心から闇エナジーを集めて、\\n そのパワーで『侵略ゲート』を作るつもりなの」",
"358000122_40": "「ゲートが開くと、ヨドンヘイムから\\n さらにたくさんの戦力が送られてくる」",
"358000122_41": "「この世界もわたしたちの国、クリスタリアみたいに\\n 侵略されちゃうよー」",
"358000122_42": "「我々もその話を聞き、\\n あの珍妙な仮面の者を追って来たんだ」",
"358000122_43": "「わたしはあんまり理解できてないけど、\\n ピンチみたいだから……」",
"358000122_44": "「俺たちはここら辺の土地勘がないからな。\\n 奴が隠れそうなところとかを探して回ってたんだ」",
"358000122_45": "「それだけでなく、戦闘での援護も助かった」",
"358000122_46": "「さっき一緒に戦ってて、私たちも助かったよ。\\n だから、人にはもっと協力してほしいな」",
"358000122_47": "「もちろんデスッ! アタシたちにできることがあるなら、\\n なんでも協力するデスよッ」",
"358000122_48": "「うん、わたしも手伝う。\\n あの変な仮面の奴を捕まえようッ」",
"358000122_49": "「助かるわ。ところで、充瑠くんは?」",
"358000122_50": "「いや、俺たちは見ていない」",
"358000122_51": "「あたしたちも見かけてないよ。\\n もしかして、こっちの世界に来てないのかな」",
"358000122_52": "「俺たち4人が来てるんだ。きっとアイツもどこかに……」"
}

@ -1,39 +0,0 @@
{
"358000131_0": "「よーし、こいつで最後だ!」",
"358000131_1": "「ベチャー!!」",
"358000131_2": "「ふぅ……ようやく倒せたな」",
"358000131_3": "「大丈夫だった?」",
"358000131_4": "「ああ、奴らにあたしの攻撃が通じにくいだけで、\\n ダメージはそんなに受けてないからな」",
"358000131_5": "「でも助かったよ……キラメイレッドの熱田充瑠に、\\n そっちがキラメイストーンの魔進ファイヤだっけ……」",
"358000131_6": "「うん、よろしく!」",
"358000131_7": "「よろしく頼むぜ!」",
"358000131_8": "「……でも、お前、普通に強いんだな?」",
"358000131_9": "「えっと、頼りなさそうに見えたかな……?」",
"358000131_10": "「充瑠はどんなピンチも乗り越えてきた\\n すっげーやつなんだぜ」",
"358000131_11": "「いや、そうじゃなくて……、\\n 昨日の夜、見た夢で……」",
"358000131_12": "「夢?」",
"358000131_13": "「いや、なんでもない……」",
"358000131_14": "(でも、どうしてこいつが昨日の夢に?\\n さっき会ったばかりなのに",
"358000131_15": "「なぁ!?\\n こんなところにキラメイジャー」",
"358000131_16": "「なんだ、こいつッ!?\\n さっきのベチャベチャ言ってる奴の仲間か……ッ」",
"358000131_17": "「ミュージック邪面!\\n やっぱりお前のせいだったんだな」",
"358000131_18": "「ようやく見つけたぜ!」",
"358000131_19": "「その様子を見るに、アイツが敵の本丸ってことでいいんだな?」",
"358000131_20": "「うん。多分だけど……」",
"358000131_21": "「なんだよ、ハッキリしないな……」",
"358000131_22": "「オレたちも状況がよくわかってねぇんだ」",
"358000131_23": "「だが、奴らが人を傷つけて闇エナジーを\\n 手に入れようとしてるのは確実だ」",
"358000131_24": "「うん、だから君の力が借りたいんだ!\\n 俺と一緒にみんなを護ろうよ」",
"358000131_25": "「いや、さっきの戦いは流れで……」",
"358000131_26": "「OK、いいだろう 予定とは違うが、\\n シンフォギアガールと一緒にキラメイレッドを倒す」",
"358000131_27": "「お前……なんで?\\n あたしのことを知ってるのかッ」",
"358000131_28": "「そいつはまだシークレットだぜー!\\n さあ覚悟しろよ、Fooo」",
"358000131_29": "「くッ……仕方ねえッ!\\n やるって言うならやってやるッ」",
"358000131_30": "「……あれ?」",
"358000131_31": "「どうしたッ!?」",
"358000131_32": "「アイツ、俺たちの世界で最初に戦ったときは、\\n 直接戦うのは自信がないみたいだったのに……」",
"358000131_33": "「戦いの前に何を考え込んでるんだッ!」",
"358000131_34": "「そうだぜ、充瑠!\\n 今は目の前の敵に集中するんだ」",
"358000131_35": "「OK、ショータイム」",
"358000131_36": "「わ!? そ、そうだね!\\n 集中、集中」"
}

@ -1,47 +0,0 @@
{
"358000132_0": "「そろそろ観念しやがれッ!」",
"358000132_1": "「フッフッフッ、シンフォギアの攻撃なら効かないぜ~」",
"358000132_2": "「マジかよ……」",
"358000132_3": "「それじゃ、これならどうだ!」",
"358000132_4": "「ノーーーーーー!?」",
"358000132_5": "「大! ダメージ……ぐは!」",
"358000132_6": "「妙に大げさに膝をつきやがって……、\\n なんなんだよ、こいつ……」",
"358000132_7": "「うーん……なんかおかしい気がする……?」",
"358000132_8": "「あんなに自信満々で挑んできたくせに、\\n これじゃ前よりも弱くなってない」",
"358000132_9": "「いや、充瑠が強くなってるんじゃないか!?\\n さすがは充瑠だぜ」",
"358000132_10": "「ああ、あたしの攻撃が効きにくい分、\\n そっちの攻撃がより効果的に見えるんだろ」",
"358000132_11": "「うーん……」",
"358000132_12": "「ようやく見つけたぜ!\\n 充瑠、やっぱりお前も来てたんだな」",
"358000132_13": "「あ、為くん!」",
"358000132_14": "「あたしたちだってちゃんといるんだからね!」",
"358000132_15": "「みんなも!\\n 良かった……無事だったんだ……」",
"358000132_16": "「赤い人はクリスちゃんが一緒だったんだねッ!」",
"358000132_17": "「赤い人って……相変わらずだな、あのバカは」",
"358000132_18": "「彼女たちが君の仲間?」",
"358000132_19": "「ああ。確認するまでもないが、\\n あの似たような格好の連中はお前の仲間ってわけか」",
"358000132_20": "「これだけの戦士が集まれば、\\n お前なんて敵じゃないぜ」",
"358000132_21": "「それじゃ、さっさとこいつを締め上げて、\\n 俺たちの世界に帰るとするか」",
"358000132_22": "「フッフッフッ、そんなに上手くいくかな?\\n せーの――」",
"358000132_23": "「Foooooooooooooo」",
"358000132_24": "「わわ、なんて音デスかーッ!?」",
"358000132_25": "「でも、うるさいだけ……ッ!」",
"358000132_26": "「こんなので俺たちを止めようなんて――、\\n あれ……」",
"358000132_27": "「な、何……?\\n 力が抜けちゃう……」",
"358000132_28": "「だ、大丈夫デスかッ!?」",
"358000132_29": "「あなたたちはなんともないの……?」",
"358000132_30": "「わたしたちは全然……」",
"358000132_31": "「ふーむ、やはりシンフォギアには効果がないか」",
"358000132_32": "「く、お前、何を……!」",
"358000132_33": "「今、オレがFoooooっと放ったのはヨドンダ音波」",
"358000132_34": "「この世界でシンフォギアのことを知り、\\n ビビッとインスピレーションを受けて得た新たな力だ」",
"358000132_35": "「何が……起きてるんだ……」",
"358000132_36": "「キラメイジャーは、キラメく精神の力……、\\n キラメンタルをパワーに変えて戦う戦士だ」",
"358000132_37": "「しかし、ヨドンダ音波を浴びた者は\\n キラメンタルの力を発揮できなくなる」",
"358000132_38": "「つまり、貴様らはキラメイジャーとして戦うことが\\n できなくなるのだー」",
"358000132_39": "「そんなのアリかよ……!」",
"358000132_40": "「任せてくださいッ!\\n わたしたちは無事ですからッ」",
"358000132_41": "「だが、わたしたちでは致命打を与えられないぞ……」",
"358000132_42": "「イエス、オレが怖いのはキラメイジャーだけ!\\n お前たちなど怖くナ〜イ♪」",
"358000132_43": "「くッ……この音符野郎ッ!」",
"358000132_44": "「ど、どうしよう……どうしたら……」"
}

@ -1,72 +0,0 @@
{
"358000141_0": "「ベチャ!」",
"358000141_1": "「きゃ!?」",
"358000141_2": "「瀬奈お嬢様!」",
"358000141_3": "「ベチャ!」",
"358000141_4": "「ぐ……ちくしょう……!\\n ベチャットに苦戦するなんて……」",
"358000141_5": "「ベチャー!」",
"358000141_6": "「させるか!」",
"358000141_7": "「ベチャ!?」",
"358000141_8": "「やはり……斬撃を浴びせることはできるが……」",
"358000141_9": "「わたしたちの攻撃じゃ倒せない……ッ!」",
"358000141_10": "「まさに作戦どおーり! 集めてまとめて弱らせて、\\n あとは赤子の手を捻るだけだぜ、Fooo」",
"358000141_11": "「まずい……今攻められたら終わりだ……!」",
"358000141_12": "「諦めるな! 為朝ならどうにかできるはずじゃ!」",
"358000141_13": "「しかし瀬奈お嬢様たちは、立ち上がるのも辛そうな状況です。\\n ここは一度退くのが上策ではないでしょうか」",
"358000141_14": "「おーっと、簡単に逃げてくれちゃ困るよ~。\\n ライブはまだ始まったばかりだろ」",
"358000141_15": "「このおおおッ! そこをどけえええッ!!」",
"358000141_16": "「ベチャ!」",
"358000141_17": "「あのバカの攻撃をまともにくらったのに、\\n 大してダメージを受けてない……ッ」",
"358000141_18": "「我らヨドン軍にとっては、キラメイジャーの\\n キラメキの力だけが脅威 それ以外は怖くない」",
"358000141_19": "「と、クランチュラ様もおっしゃっていた!\\n まさにその通りだぜ」",
"358000141_20": "「うう、どうしたら……俺たちはまともに動けなくて、\\n 彼女たちの攻撃はヨドン軍に通じなくて……」",
"358000141_21": "「ヨドン軍にダメージを与えられる俺たちの力……、\\n ヨドンダ音波を受けない彼女たちの力……」",
"358000141_22": "「いいとこどりができりゃ、なんとかなりそうなのにな……」",
"358000141_23": "「為くん……それだよ……」",
"358000141_24": "「ん? なんの話だ――」",
"358000141_25": "「――!」",
"358000141_26": "「<size=40>ひらめキーング!</size>」",
"358000141_27": "「来たか、充瑠!」",
"358000141_28": "「来た来た来た来た〜〜〜〜!\\n フゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」",
"358000141_29": "「うわッ、な、なんだッ!? どうしたッ!?」",
"358000141_30": "「急にスケッチブックを取り出して……、\\n 何か書いているのか……ッ」",
"358000141_31": "「アイツの音波攻撃でおかしくなっちゃったんデスかッ!?」",
"358000141_32": "「お、落ち着いて……ッ!」",
"358000141_33": "「いや、いいんだ。\\n 止めないでやってくれ」",
"358000141_34": "「充瑠くんは『ひらめき』を感じたら、\\n ンストップで絵を描いちゃうの」",
"358000141_35": "「えって……絵ですかッ!?」",
"358000141_36": "「おかしく見えるかもしれないが、\\n このひらめきが、何度も俺たちのピンチを救ってくれたんだ」",
"358000141_37": "「さすがはリーダーだよね!」",
"358000141_38": "(こいつがリーダーだったのか……。\\n あんまりそういうタイプには見えないけどな……",
"358000141_39": "「<size=40>できたーーーーー!!</size>」",
"358000141_40": "「ワッツ、なんだその絵は!?\\n まるで――」",
"358000141_41": "「まるであたしらがキラメイジャーの装備を\\n 纏っているみたいな……」",
"358000141_42": "「ヨドンダ音波の影響を受けないシンフォギアの力、\\n ヨドン軍にダメージを与えられるキラメイジャーの力……」",
"358000141_43": "「2つの力を組み合わせた新たな装備……、\\n これを使えば、ヨドン軍とも戦えるはずだよ」",
"358000141_44": "「それは……そんなものが実際にありゃ、\\n 苦労はしないけどよ……」",
"358000141_45": "「な、何ッ!?」",
"358000141_46": "「ギアが光って……わわッ!?」",
"358000141_47": "「お、おさまった……?\\n 一体何が……って、なッ この格好は――」",
"358000141_48": "「アタシたち……」",
"358000141_49": "「キラメイジャーに……」",
"358000141_50": "「なってるーッ!?」",
"358000141_51": "「……めちゃエモ」",
"358000141_52": "「正確には、キラメイジャー型のギアと呼ぶべきか……」",
"358000141_53": "「呼び方はともかく、何がどーなってこーなったッ!?\\n どういう状況なんだ、これはッ」",
"358000141_54": "「へへっ、驚いたか? 充瑠は想像力によって、\\n 存在しないものを形にすることができるんだ」",
"358000141_55": "「そんなメチャクチャな!?」",
"358000141_56": "「メチャクチャだけど、こうして現実にあるッ!」",
"358000141_57": "「受け入れるの早いな、お前ッ!」",
"358000141_58": "「だって、カッコいいじゃないデスかッ!」",
"358000141_59": "「うん、わたしもいいなって思ってた」",
"358000141_60": "「実際、新たな力も感じる……ッ!」",
"358000141_61": "「みんな、すんなり受け入れてるのかよ。\\n まあ確かに使えるってんなら拒否する理由はないけどさ……」",
"358000141_62": "「く、だがキラメイジャーと同じなら、\\n このヨドンダ音波で……」",
"358000141_63": "「――ッ! この音は……」",
"358000141_64": "「相変わらずうるさくて耳が痛くなるデスッ!」",
"358000141_65": "「でも力は抜けないよッ!」",
"358000141_66": "「彼女たちはあくまでもシンフォギアの戦士、\\n だから変な音波も通じないんだ」",
"358000141_67": "「Oh\\n そんなのズルいじゃないか」",
"358000141_68": "「そっちこそ新技引っさげてきただろ!\\n 今更、何言ってやがる」",
"358000141_69": "「新しいギアの輝き、みんなで試してみようッ!」"
}

@ -1,71 +0,0 @@
{
"358000142_0": "「よっしゃあッ! 敵が倒れていくぞッ!」",
"358000142_1": "「ベチャ……!」",
"358000142_2": "「この勢いのまま、大元を断つぞッ!」",
"358000142_3": "「オーノー!?\\n シンフォギアの攻撃なのに痛いー」",
"358000142_4": "「うう、話が違うじゃないか!?\\n このままではやられてしまう」",
"358000142_5": "「お望み通りに――んッ!?」",
"358000142_6": "「うわ、なんだこの音……ッ!」",
"358000142_7": "「ヨドンダ音波に似てる……けど、どこから……?」",
"358000142_8": "「援護サンキュー!」",
"358000142_9": "「ああッ!?」",
"358000142_10": "「逃がすかッ!」",
"358000142_11": "「ベ……チャ……!」",
"358000142_12": "「くッ、逃がしたか……」",
"358000142_13": "「味方を盾にしてばかりで、本当にひどい奴デスねッ!」",
"358000142_14": "「奴にとっちゃ、ベチャットは味方じゃなくて、\\n 使い捨ての道具だとでも思ってるんだろ……」",
"358000142_15": "「しかし、アイツは厄介な敵になっていたな」",
"358000142_16": "「初めは、前に倒した時と何が変わったのかと思ったけど、\\n まさかこんな能力を身に付けてたなんてね……」",
"358000142_17": "「瀬奈お嬢様、キラメキの力はどうですか?」",
"358000142_18": "「うーん、アイツがいなくなっても、\\n 力は戻らないみたい……まだ身体も重いし……」",
"358000142_19": "「一度ヨドンダ音波を浴びたら、しばらくか、\\n あるいは永久に力を失ってしまうのかもしれないな……」",
"358000142_20": "「ど、どーすんの!? それってアニキたちが\\n キラメイジャーを続けられないってことでしょ」",
"358000142_21": "「いや、ミュージック邪面の能力だっていうなら、\\n アイツを倒せば元に戻るはずだ」",
"358000142_22": "「前に戦った時の状況を思い返すと、その可能性が高いわね」",
"358000142_23": "「でもさー、小夜さんたちはヨドン軍と戦えないんだよね?\\n 誰がアイツをやっつけるの」",
"358000142_24": "「大丈夫だよ。俺たちには強い味方ができたんだから!」",
"358000142_25": "「はい、ぜひ協力させてくださいッ!」",
"358000142_26": "「ヨドン軍が街の人たちを襲うなら、\\n わたしたちがなんとかしないと……ッ」",
"358000142_27": "「ちょ、ちょっと待つデスッ!\\n そんな大事なこと勝手に決めちゃまずくないデスかッ」",
"358000142_28": "「確かに我々は、S.O..G.という組織に属して活動している。\\n すまないが、現場の我々だけでは判断できない」",
"358000142_29": "「そっか……そうだよね。あたしたちも、\\n CARATっていう組織に属してるし、そこはわかるよ」",
"358000142_30": "「ったく、そういうところ面倒くさいよなぁ」",
"358000142_31": "「無論、我々としても協力するべきだと思っている。\\n まずはS.O.N.G.本部で司令に会ってもらえないか?」",
"358000142_32": "「ふふ、ありがとう。\\n 私たちも情報交換がしたいし、助かるわ」",
"358000142_33": "「そういうことなら善は急げだ!\\n みんな、オレに乗れ 走って連れてくぜ」",
"358000142_34": "「……誰に乗れって?」",
"358000142_35": "「失礼だが、全員が乗れるほど大きくはないようだが……」",
"358000142_36": "「へへっ、お前ら、また驚くことになるぜ!\\n さっきの戦闘じゃ見守ることしかできなかったが――」",
"358000142_37": "「わたしたちは大きくなって、\\n カワイイ乗り物に変身できるの♪」",
"358000142_38": "「しかも、全員で合体して巨大ロボットにもなれるんじゃ!」",
"358000142_39": "「巨大ロボット、ですか……」",
"358000142_40": "「アハハ、まさかー。アタシたちが何も知らないからって\\n からかわないでほしいデスよ」",
"358000142_41": "「からかってるわけじゃないって見せてあげるよ!\\n みんな、せーの――」",
"358000142_42": "「…………………………」",
"358000142_43": "「……あれ?」",
"358000142_44": "「どうしたの、みんな?」",
"358000142_45": "「充瑠、大変だ!\\n オレたち、変身できなくなってる」",
"358000142_46": "「ええ!?\\n ファイヤたちまでヘロヘロになっちゃったの」",
"358000142_47": "「いや、ヘロヘロにはなってないんだが……」",
"358000142_48": "「さっき、ヨドンダ音波と似た音を聞いたが、\\n もしかしてそのせいなのか……」",
"358000142_49": "「あー! 大変だよ!」",
"358000142_50": "「これ以上、何があるって言うんだ?」",
"358000142_51": "「キラメイチェンジャーが使えなくなってる!」",
"358000142_52": "「本当だ! 壊れちゃったのかな?」",
"358000142_53": "「これも奴の音波の影響か?」",
"358000142_54": "「キラメイチェンジャーが使えないのは痛いわね。\\n こっちの世界じゃ修理もできそうにないし」",
"358000142_55": "「チェンジャーが使えないんじゃ、\\n 本当に合体できないじゃないか」",
"358000142_56": "「もー、わかったデスよ。\\n おかげで場も和んだし、もう冗談はおしまいデス」",
"358000142_57": "「く、暁さんは意外にも常識的感性をお持ちなのですね。\\n しかし、信じてほしかった……」",
"358000142_58": "「他のみんなは信じてくれるよね!? ね!?」",
"358000142_59": "「宝石が乗り物に変わって、合体して巨大ロボになるって?」",
"358000142_60": "「おう、消防車とショベルカーとスポーツカーと、\\n ジェット機とヘリコプター、それが合体するんだ」",
"358000142_61": "「……いや、信じられるわけないだろッ!」",
"358000142_62": "「がーん!?」",
"358000142_63": "「あーん、どうして信じてくれないのー!?」",
"358000142_64": "「み、みんな、元気だして!」",
"358000142_65": "「喋って飛んでるだけでも、\\n とてつもなくすごいことなんだから」",
"358000142_66": "「あの落ち込み様、まさか本当に……」",
"358000142_67": "「アハハ、そうだったら面白いデスよね♪」",
"358000142_68": "「くそー! いつか絶対に見せてやるぜ!」"
}

@ -1,57 +0,0 @@
{
"358000211_0": "ミュージック邪面の策略",
"358000211_1": "「……なるほど、君たちが偶発的に装者たちと出会い、\\n ヨドン軍なる組織と戦闘を行ったことは理解した」",
"358000211_2": "「しかし余りに未知の話で判断がつきかねる。\\n 協力するかどうかの前にもっと情報がほしい」",
"358000211_3": "「君たちが何者なのか……どこから来て、\\n そして、どうやってこの世界へたどり着いたのか」",
"358000211_4": "「はい。もちろん、そのことは俺たちも\\n ちゃんと話さないといけないって思ってました」",
"358000211_5": "「と言っても、オレたちも何がなんだか\\n わかってないんだけどな」",
"358000211_6": "「俺自身が覚えてる範囲なんですけど、\\n ここに来たのは――」",
"358000211_7": "「ミュージック邪面!?\\n お前はあの時倒したはずじゃ……」",
"358000211_8": "「クランチュラ様のお力で復活したのだ、Fooo」",
"358000211_9": "「充瑠、一度倒した相手だ!\\n 今回も絶対倒せるぜ」",
"358000211_10": "「のこのこ1人でやってきて……、\\n 前回のように上手くいくとは思わないことだぜ」",
"358000211_11": "「それはどういう意味だ!?」",
"358000211_12": "「お前らも1人なら怖くないという――ん?」",
"358000211_13": "「……空に何が――、\\n 」",
"358000211_14": "「何もない空間に、穴が空いてるぞ!」",
"358000211_15": "「おいおい、こんなの計画になかったぜ――、\\n か、風が……オーウ」",
"358000211_16": "「ぐ……あ、穴に……吸い込まれる……!」",
"358000211_17": "「うわああああああああああ!?」",
"358000211_18": "「――ヨドン軍との戦いの最中、\\n 空にできた穴に吸い込まれて、いつの間にか……」",
"358000211_19": "「私たちも同じような状況で、\\n 気がついたらこちらの世界にいました」",
"358000211_20": "「別の世界にいざなう穴か……、\\n 話を聞く限りギャラルホルンとは違うな」",
"358000211_21": "「ミュージック邪面の慌てぶりを考えると、\\n アイツらにとっても想定外のことだったんだと思います」",
"358000211_22": "「敵の策略ではないということか。\\n では、元の世界に戻る方法はわかるのか」",
"358000211_23": "「それが、こっちに来た時には穴も見つからなくて……」",
"358000211_24": "「わたしたちの世界との連絡も取れないの!」",
"358000211_25": "「似たような現象は、我々も何度か経験している。\\n 可能な限り力になれればいいのだが……」",
"358000211_26": "「ありがとうございます!\\n 協力してもらえるなら心強いです」",
"358000211_27": "「ただ、今はその前にやることがあります!」",
"358000211_28": "「ああ、奴らを止めないとな!」",
"358000211_29": "「ヨドン軍とやらのことだな」",
"358000211_30": "「アイツらは恐らくこの世界も侵略するつもりだろう。\\n 俺たちの世界を狙っているようにな」",
"358000211_31": "「こうなった原因はわからないが、アイツらは俺たちの敵だ。\\n 責任をもって止めてやる」",
"358000211_32": "「と言っても、今は切歌ちゃんたちの力を借りないと\\n まともに戦えそうにないんだけどね……」",
"358000211_33": "「わたしたちも、充瑠さんの『ひらめキーング!』が\\n なければ、まともに戦えませんでしたよッ」",
"358000211_34": "「ああ、おかげであの奇妙な敵とも\\n 渡り合うことが可能になったからな」",
"358000211_35": "「だからこそ、あなた方に協力していただきたいのです」",
"358000211_36": "「我々も協力はしたいと思っているが、\\n その前にまずは詳しく状況を分析して――」",
"358000211_37": "「待ってくれよ!\\n 敵はもう動き出してるんだぜ」",
"358000211_38": "「ノロノロしてたら、\\n ヨドン軍に好き放題されちゃうよ」",
"358000211_39": "「だが敵の総力も把握せず、\\n 目的もわからないまま出動するというのは――」",
"358000211_40": "「司令ッ! 市街で再びヨドン軍らしき一団が\\n 暴れてるとの情報が入りましたッ」",
"358000211_41": "「なんだとッ!?」",
"358000211_42": "「みんな、行かないと!」",
"358000211_43": "「ああ、わかってる。ただ、俺たちだけじゃ足りないぜ」",
"358000211_44": "「わたしたちも手伝ったほうがいいよね?」",
"358000211_45": "「でも、まだ許可されてないんじゃ……」",
"358000211_46": "「早くしないと、街に大きな被害が出ちゃうよ!」",
"358000211_47": "「放っておいたら、街の人も襲われちゃうデスッ!」",
"358000211_48": "「むぅ……」",
"358000211_49": "「師匠ッ!\\n わたし、行ってきますッ」",
"358000211_50": "「儂からも頼む!\\n 為朝の顔に免じて力を貸してくれ」",
"358000211_51": "「くッ、仕方ないッ!\\n 緊急措置として出動を認めるッ」",
"358000211_52": "「本当ですか! ありがとうございます!」",
"358000211_53": "「これで何も遠慮することはなくなったな」",
"358000211_54": "「よし、行くぞッ!\\n 今度こそあの音符野郎をぶっ倒してやるッ」"
}

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